2018/02/17

寒肥やり

春節が始まり,今年も寒肥やりの季節がやってきました.まだまだ寒さが続いていますが,今の時期に元肥とか,寒肥とか言われる遅効性の肥料を花木に与えておくと,成長を促進し,花の付きも良くなると言われているので,ほぼ毎年(サボる年もありますが)欠かさずこの時期に寒肥を庭木に施しています.

昨年の寒肥やりは2月12日でブログの記事はこちら,一昨年は2月21日でブログの記事はこちらです.今日の午後は,日差しは大変強かったものの,寒気の流入で風が強く,にわか雨が降ったりしたのですが,日差しを浴びながら,スコップを地面に突き刺しては肥料を落とし込んで地面を叩くことを繰り返していると,さすがに汗ばんできます.

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真冬に日なたで肉体労働をして汗をかくという,この行為が何とも気持ちが良くて,そのためにわざわざ重たい肥料を買ってきては土と戯れることを続けています.

以前は,私が土を掘り返していると必ずと言っていいほど,♀のジョウビタキがやってきては虫を物色していた(*1 *2 *3 *4)のですが,このジョウビタキも昨年からは見られなくなりました.おそらく寿命が尽きたのだと思いますが,それにしても5年以上も続けてやって来たことになります.同じ個体だと証明することはできないのですが,私は同じ♀だったと信じており,彼女の魂が安らかに眠らんことを祈ります.

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2018/02/12

やっと梅が開花したものの

今年の冬は寒気の流入が激しく,12月後半から2月前半にかけて2か月余りも寒い日々が続いています.シベリアや北米でも寒気の流入が激しいらしく,この冬は極渦 Polar Vortex が活発に活動しているようです.

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そういうわけで野菜が育たず価格が高騰してますが,ほかの植物にも顕著に影響を与えており,例年だともう十分に開花しているはずのウメが,当地ではようやくほころびかけてきたところです.本日,団地の中の公園に行ってみましたが,梅の木一本につき,ようやく一輪咲いているかどうかといったところです.蕾はたくさん付いており,膨らんで色づいてきてはいるので,もう2週間ほどすればだいぶ目立ってくるのではないかと思います.この調子では,今年のサクラの開花はかなり遅いのではないでしょうか?ちょっと心配ではあります.

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寒さが続くからでしょうか,庭木の中ではロウバイがまだまだ咲いていて,強い香りを漂わせていました.ミツマタもつぼみが膨らんできたので,これからが楽しみ.

一方,田んぼでは二番穂を鋤き込む作業が終わり,水路の補修やアシ原の野焼きをやっています.こちらはカレンダー通り着実に歳時記をこなしているところ.あとひと月もすれば,本格的に春めいてくると思われますが,それまではもう少し辛抱が必要なようです.

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Refsort/Ruby 2.91 Released

つい1週間ほど前に,辞書参照型ソーティングフィルターをスクリプト言語 Ruby で実装した Refsort/Ruby新版の v2.90 をリリースしたばかりなのですが(過去リリースは新しいほうから順に *1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8 *9 *10),いろいろなケースで実行させてみると,バグとは言えないまでも動作を改善したほうが良い点が見つかり,またエラーメッセージや警告メッセージを充実させたり,コードの最適化を行ったりしたので,最新版として v2.91 をリリースすることにしました.これでしばらくは落ち着くと思います.

今回の改訂でのユーザーにとっての変化点は,インデント付きのマイルストーンを出力する際のレコードの通し番号の位置です.これまでは,通し番号は実質名の左側に空白を1個置いて6桁の幅で出力していました.しかし,インデントが深くなってくると,マイルストーンの階層の中に数字が混在して見にくくなってしまうため,今回の版から書式を改め,通し番号はインデントの深さによらず左端に6桁の幅で寄せて出力することとしました.これにより,通し番号と実質名の間が広く空く場合もありますが,このほうがかえって見やすくなると思いますので,当面はこの書式で試用したいと思います.

また,エラーや警告のメッセージを充実させたり,コーディングを最適化したりして,スクリプトの細かな改善を行っています.

ユーザーズガイドもこれに合わせて改訂しましたので,同時にアップロードします.ユーザーズガイドの今回の目玉は,Windows に Ruby をインストールする手順を巻末の付録で詳しく図解したことです.操作途中のデスクトップの画面のスクリーンショットをたくさん載せました.これにより Ruby を使う敷居がぐっと低くなることを期待しています.

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2018/02/03

Refsort/Ruby 2.90 Released

辞書参照型ソーティングフィルターをスクリプト言語 Ruby で実装した Refsort/Ruby の開発を10年以上続けています(例えば新しいほうから順に *1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8 *9 *10.もう仕様は落ち着いていて機能の追加をするつもりは(ほとんど)なく,細々とバグのメンテナンスを行っている状態です.

前回のリリースは2017年10月21日でしたが,このたび Refsort/Ruby の改訂版である v2.90 をリリースしました.

今回は前回の改訂で積み残しになっていた例外処理の整理整頓と,自前クラスだった埋め込みマイルストーンを,より軽量と思える Struct で実装し直したものです.また辞書ファイル読み込み時の別名の処理を大幅に合理化しました.これらの改善により,前回改訂時に 15% ほど実行速度を低下させていたものを,20% ほどの改善を得ることができて,これまでで最も高速の実装を実現することができました.ぜひこのスピードをお楽しみください.数万レコードの辞書参照型ソーティングが 1-2 秒で完了するのはなかなか快感です.

また今回は実装を見送りましたが,埋め込みマイルストーンの書式の次回での改訂を見込んでいます.それはマイルストーンのレベルを表す記号や数字の後には必ず 1 個以上の空白を置くようにしたい,というものです.現時点ではこの空白がなくてもエラーにはならず,それなりに解釈されますが,次回からはこの空白がないとエラーにする予定です.このような仕様にしたほうが書式の規則が厳密になって,エラーを検出しやすくするのが目的です.

ユーザーズガイドを近日中に改訂してアップロードする予定です.

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IOC List v8.1 Released

IOC World Bird List v8.1 が2018年1月25日にリリースされました.これは昨年秋に改訂周期が6か月に変更されて初めてのリリースです.前回 v7.3 のリリースが2017年7月31日だったので,今回は6か月弱の更新間隔を守ったリリースとなっています.このあたりの締め切りの守り方は過去から実に見事で,多くのソフトウェア開発のロードマップがだらだらと遅れることが普通であることを知っていると,驚異的にロードマップが順守されていることが分かります.

今回収録されたのはが 40,が 247,が 2,312,現生種が 10,699,絶滅が 158,亜種が 20,074 です.全体としては分類の粒度がわずかに細かくなり,属の数が若干増えています.また,前回同様,上目 (Superorder) の PALEOGNATHAE(古顎類)NEOGNATHAE(新顎類)や,系統群であるNEOAVES がリストの最上位の階層にこっそりと載っています.

今回は日本のバーダーにとっては注目すべき変更はありません.唯一気になったのは,日本鳥類目録に載っている亜種コガモ Anas crecca crecca が削除されてしまったことです.これは兄弟亜種の亜種オオコガモ Anas crecca nimia が削除されてしまったことにより,基亜種である亜種コガモも自動的に削除されたことに拠っています.これによりコガモは単型 monotypic となりました.これを読んで亜種アメリカコガモ A. c. carolinensis があるではないか?と疑問をお持ちの方は,IOC List では A. c. carolinensis は当初から種 A. carolinensis として扱われていたことを知っておくべきでしょう.この辺りの考え方の差異は非常に微妙.分類や種の実在性というものの意味を深く考えるきっかけになればよいと思います.

そのほか,ニュウナイスズメ Passer rutilans の種小名が rutilans から cinnamomeus に変更されています.これに伴い,日本鳥類目録に載っている亜種ニュウナイスズメ P. rutilans rutilans の学名も P. cinnamomeus rutilans に変わりましたので,今回の Refsort/Ruby の辞書ファイルではこの変更を取り込んでいます.

日本鳥類目録とは無縁ですが,今回はアリドリ科が大異動しています.中南米の鳥なので私など全く知らない分類群なのですが,科全体の内容が大幅に並べ替えられています.またムジヒタキ属 Pseudalethe の属名が Chamaetylas に変更,また従来 Incertae sedis #2 として所属不明だった種の所属がいくつか決まりました.

新世界ホオジロ類 (American Sparrows) が 26 の属を引き連れて新しい科 Passerellidae に異動し,旧世界ホオジロ類 (Buntings) の Emberizidae と分離されました.これは非常に大きな異動ですが,地理的に分離された科だと思えば自然とも言えます.

この異動に伴い,ホオジロ類の科と属の順番が大幅に変更になりました.IOC List v7.3 までは,リストの末尾はショウジョウコウカンチョウ科 Cardinalidaeルリノジコ属 Passerina で,最後の種はキバラルリノジコ P. leclancherii, Orange-breasted Bunting だったのですが,v8.1 のリストの末尾は,フウキンチョウ科 Thraupidae キガタイカル属 Parkerthraustes の P. humeralis, Yellow-shouldered Grosbeak, キガタイカルです.これまでキバラルリノジコを見慣れていた眼には,ん?という感じです.


IOC 本家の Master List を編集して,Refsort/Ruby 用の辞書ファイルを作りましたので,このブログサイトと,Microsoft One Drive 上に設けた “IOC List Archive„ にアップロードしました.

今回もこの辞書ファイルの正式なエンコーディングは UTF-8 です.従って,Linux 上で使う分には問題は生じませんが,Windows 上で使う際には,入力ファイルは UTF-8 でエンコードされ(辞書ファイルと入力ファイルのエンコーディングを揃える),かつ最初の行に

#!E -*- coding: UTF-8 -*-

というおまじないを書いておかないとエンコーディングの解釈がうまくいきませんのでご注意ください.

しかし,Windows 上でのデフォルトのエンコーディングである US-ASCIIWindows-31J でも手間なく使えるように,エンコーディング指定なしの汎用 US-ASCII 版もアップしておきます.これはどのようなプラットフォームであっても,そのプラットフォームのデフォルトの Locale が無条件で US-ASCII を解釈できることを利用したものです.ただし,欧文のアクセントウムラウトを含む文字は,それらを含まない最も近い文字に置き換えられています.正版はあくまで UTF-8 なので,特に人名を含む種や,種の Authority を見るときにはご注意ください.


このオリジナル英語版の辞書ファイルに続いて,和名追加版2種と,IOC Master List の Excel ファイルに和名を追加したものも同時にリリースしました.和名追加版の辞書ファイルについても,UTF-8 でエンコードしてあるものが正版ですが,Windows などでの使い勝手を考慮して Windows-31J でエンコードしたものも同時にアップしてあります.ただし人名や地名のアクセントやウムラウトなどは,それらを含まない最も近い文字に置き換えてありますのでご注意ください.

和名追加版の辞書ファイルのうち,UTF-8 でエンコードしてある ioclist_v81jp1u.ref は,Linux などで UTF-8 でエンコードした入力ファイルをソートするときに使うことを想定しています.Linux 上で使う際には,入力ファイルの最初の行に上記のようなエンコーディング指定を書く必要はありませんが,Windows 上で使う場合には,入力ファイルは UTF-8 でエンコードされ(辞書ファイルと入力ファイルのエンコーディングを揃える),かつ入力ファイルの最初の行に

#!E -*- coding: UTF-8 -*-

というエンコーディングを指定しておく必要があります.

逆に,Windows 上で Shift-JIS や Windows-31J でエンコードされた入力ファイルを,Windows-31J でエンコードされた辞書ファイル ioclist_v81jp1w.ref を用いてソートする際には,入力ファイルの冒頭にエンコーディングの指定は必要ありませんが,この辞書ファイルを Linux 上で使う場合には,入力ファイルは Windows-31J でエンコードされ(辞書ファイルと入力ファイルのエンコーディングを揃える),かつ入力ファイルの冒頭に

#!E -*- coding: Windows-31J -*-

とエンコーディングを指定しておく必要があります.要するに,どのような場合でも辞書ファイルと入力ファイルのエンコーディングを揃え,かつそれぞれの入力ファイルのエンコーディング指定を冒頭に書いておくのが無難です.

これらのファイルをダウンロードするには,従来通りこのブログの右側のコラムで “自作ソフト„ の中から個々のファイルをクリックしても良いのですが,前述のとおり,Microsoft One Drive 上に設けた IOC List 専用のフォルダからもダウンロードできます.それには,このブログ右側のコラムの最上段の “Archive„ の中の “IOC List Archive„ をクリックしてください.そうすると One Drive のフォルダに入ることができますので,あとは適当に選んでダウンロードしてください.今後は One Drive のみに集約していく予定です.


I am pleased to announce that I have posted reference files for Refsort/Ruby compiled directly from the latest IOC World Bird List v8.1. It contains 10,699 extant species, 158 extinct species and 20,074 subspecies, respectively. Please try it out, and enjoy its capability and speed.

Note that the reference file "ioclist_v81u.ref" is encoded in UTF-8 in order to retain all European accents and umlauts with complete fidelity as they are in the IOC Master List. Therefore, your input file should be encoded in UTF-8 as well, and should contain a magic comment on the top of the file such as;

#!E -*- coding: UTF-8 -*-

For those who want to use Refsort/Ruby in universal ASCII environments, I have posted another reference file "ioclist_v81a.ref" encoded in pure US-ASCII. Note that characters with accents and umlauts have been simplified to their nearest neighbors. So please be careful in particular when you refer to authorities of species.

I have also posted two reference files (encoded in UTF-8 and Windows-31J, respectively) which include Japanese names. If you want to refer to Japanese names, please see those files. In order to sort a list properly using these reference files, you need to align the encoding of the input file to that of the reference file, and you should add a magic comment specifying the encoding of the input file in the first line of the file, such as UTF-8, US-ASCII or Windows-31J.

A master list in Excel format containing a column of Japanese names has been posted as well. This would be more convenient.

You can download an appropriate file by clicking a link listed on the right column of this page, but you can also access files and folders built in my area of Microsoft One Drive by clicking “IOC List Archive„.

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2018/01/14

コブハクチョウとユリカモメ

毎朝玄関の外側に吊るしてある温度計を確認するのですが,このところ朝の冷え込みが厳しく,連日マイナス5度を記録しています.さらに冷え込みが厳しくなると,マイナス7度くらいまで下がることがあるのですが,今朝はやや緩んでマイナス3度で収まりました.

こんな調子なのですが,年末あたりからようやく体も寒さに慣れてきて,多少の冷え込みでは体にこたえなくなってきました.ということで,日光がたっぷりあれば外を出歩いてもさほどの寒さを感じません.

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今日は当地近隣の沼にある水辺公園に出かけました.皇居のお堀からもらい下げられてきたコブハクチョウが繁殖しているのですが,この季節には多数のユリカモメも群れています.

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コブハクチョウはやはり大きい.鳥としては飛べる限界に近い体重なので,これだけ大きいのは当然と言えば当然.幼児よりも背は高く,近くで見るとたいそう見ごたえがあります.湖面には,羽を膨らませて凛々しく泳ぐディスプレイでメスの気をひいているオスもいました.

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2018/01/07

新春の鳥見

今日は朝から久しぶりに馴染みの里山での探鳥会に参加しました.もう長い間足が遠のいていたところなので,周囲の環境がかなり変わっているのにびっくり.田んぼや蓮田が埋め立てられて真新しいアパートがたくさんたくさん建っていて,こんなに地盤の緩いところに 2, 3 年のプリロードもせずに建てて大丈夫?と思ったりしました.

今日は昨日の冷え込みに比べると,冬としては平年並みの気温で,風も弱くて鳥見には快適.早速,蓮田でタシギタゲリを眺めた後で,冬の小鳥たちを見つけながらため池に向かいます.

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ため池にはたくさんのマガモ.ごく少数のオカヨシガモコガモヒドリガモ,そしてオオバン.これらを観察した後で,本日の講師から鳥の “趾(あしゆび)” の説明.これまで知らなかったことも多くて,大変勉強になりました.特にオオバンの弁足 (lobate) というのは初めて知りました.バンとは全く違うのでびっくり.

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池の氷は昼近くになっても溶けない部分が多く,カモやセキレイは氷の上に乗っかっていました.今シーズンの冬は例年よりも寒いので,当地の池には氷が張ることが多くなっています.

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2018/01/01

謹賀新年 2018

Greeting2018

皆様,明けましておめでとうございます.本年が皆様にとって良い年でありますように,お祈り申し上げます.例年通り昨年一年を振り返り,今年の展望について思うところを述べてみたいと思います.

さて,昨年は私の家庭にとって波乱の年だったと言ってよいと思います.

熊本地震で被災した父を自宅に引き取ったことは昨年のこのご挨拶でお伝えしたとおりですが,年が明けてしばらくは良かったものの,1月の末くらいから父が変調をきたすようになってきました.

まずインフルエンザとおぼしき原因不明の高熱を発して入院したり,深夜にトイレに立った時に転倒して頭を打って脳神経外科を受診したり,脳梗塞再発予防のために服用しているワーファリンが効きすぎて PT-INR が異常に高い値になっているのが発覚.慌ててビタミンKを処方し,その後血液検査を行いながらワーファリンの量の調整を2か月ほど続けました.そうかと思うと今度は深夜に鼻血を出して止まらなくなり,救急車を呼んで病院に駆け込むなど,私はこれらの変調のために何日も仕事を休んでは父を病院に連れて行かざるを得ませんでした.

これらが何とか落ち着いたのは4月になってからです.しかし,父の足腰は確実に弱ってふらつきがひどくなり,認知症も少しずつ進行しているのが見て取れました.夜中にトイレに立つときに楽なように,介護用の電動ベッドをレンタルしてみたのですが,トイレに手すりなどは無く,立ったり座ったりも危なっかしくなってきたので,いよいよ施設への入居を真剣に考えることにしました.

まずはケアマネージャに近隣の施設をいくつか見繕ってもらい,5月の連休を利用して妻と私とで数か所の施設を見学して回りました.実際見学してみると,制度上の施設の違いがよくわかり,これは大変勉強になりました.これと並行して,父には単刀直入に,自宅では十分な介護ができないので施設に入ってもらいたいことを伝えると,父は意外にも素直に承諾してくれました.そこで父に適しているだろうと思われる施設を2か所選び,いっしょに見学に行きました.最終的に一つの老人ホームを選び,入居手続きを行い,6月初めに入居することになりました.

施設や周囲の人たちに馴染めるか心配だったのですが,最初の3週間ほどは何も起きずに,新しい生活が始まりました.妻と私は交代で週2, 3回ほど父を訪れては身の回りの世話と洗濯物の入れ替えを行い,これで落ち着いてくれればありがたいと胸をなでおろしたのですが,これはまだ甘かった.入居からちょうど1か月経った頃から本格的な変調が始まりました.認知症に伴う数々の異常行動です.ここに詳しくは書きませんが,施設のスタッフも私たち家族も大きな苦しみを味わいました.最も苦しかったのはもちろん本人だろうと思うのですが,父が独自の世界に入り込んでしまうと,なかなか会話も成立せず,自分の世界を良くしようと行う数々の異常行動には本当に閉口しました.後始末に手こずることも度々でした.

新しいケアマネージャが非常に有能な人で,施設のスタッフを集めて対策会議を開いてくれたことは非常に心強くありがたく思いました.また,この老人ホーム付きの医者が処方してくれたアルツハイマー認知症用の薬がなぜか効いたようで,8月後半から異常行動はほとんどなくなり,やっと一息つけるようになりました.この間に父の介護保険要介護度は要介護3に格上げされました.秋には夜中に転倒してろっ骨を折り,年末になって再び独自世界観の症状が現れたりしているので,注意して見守っているところです.

そういうことをやりながら,秋には父の住民票を当地に移す手続きを行いました.同時に,当地の銀行に口座を開設し,年金の入金や各種費用の引き落とし口座の変更手続きも行いました.これは当地からは遠い熊本市役所との様々な手続きが煩雑で時間がかかること,さらに父が地元に持っている銀行口座は当地では窓口が無く使い物にならないということから来ています.この住民票異動と銀行口座開設のために私は仕事を休み,さらに当日と後日,10数か所に電話をかけ,10数か所に文書を送るなどして,この秋は非常に忙しく疲れることが多かったと思います.年末になってもまだ完了していない手続きがあるのですが,ようやく収束してきました.

幸いなことに,父は経済的には豊かで何の問題も無いことがせめてもの救いです.お蔭様で,私自身はお金に関しては自分の老後のことだけを考えていれば済みます.一方,この数年間,妻と私が父に費やしている時間と労力はかなりのもので,しかも施設に入れたからと言って,決して手離れが良いわけではないことは,身に沁みて良くわかりました.

皆さん方の中にも同じような悩みをお抱えの方がいらっしゃるかもしれませんが,自分だけで抱え込まずに,ケアマネージャや民生委員などに助けを求めながら,決して自分の人生を犠牲にしたりしないよう強くお勧めします.


さて,私は昨年秋の誕生日で62歳に達しました.引き続き契約社員として現役時代と同じような仕事をしていますが,もう職制上の権限は持っていないため,あくまで助言者,支援者という立場でしか仕事を進めることができません.交渉のフロントに立って海外出張に行くことも無くなりました.さらに,重要な会議への出席の声も掛からなくなってきたので,このまま会社に居座って老害をまき散らす前に,この辺で引退しようと思うようになりました.

また,体と頭が元気なうちにやっておきたい事や,新たに取り組んでみたい事もあるので,60代前半での引退はむしろ望ましいとも言えます.心配なのは経済面ですが,62歳になったことで,厚生年金報酬比例部分の受給資格を得ることができました.企業年金確定拠出年金はすでに受給しているのですが,まだしばらくの間はもらえるので,60代前半で引退したほうが,健康寿命と生活資金のバランスは良いのではないかと思います.このバランスのとり方の悩みは,昨年の年始の挨拶でも言及した通りですが,来年の今頃,どういう状況になっているのか再びご報告したいと思いますので,乞うご期待.

会社を辞めたあと当面は独立系コンサルタントの看板を掲げ,流体力学,熱工学,蓄電池,自動車電動化などを専門分野として,技術評価,事業戦略,事業開発,新規投資や M&A の際の技術 Due Diligence などのアドバイザやコンサルタントを務めたいと思っていますが,そもそも仕事を取りに行く手立てがないので,おそらく開店休業状態になると思っています.かろうじて LinkedIn には登録しているので,そこから仕事にありつけることはあるかもしれません.今のところ,私の得意分野では北京や上海での求人ばかりがヒットしますが.何かお役に立てそうな話があれば,ぜひご連絡ください.

これからは時間には余裕ができるだろうと思いますので,まずは趣味の写真や野山歩きにたっぷり時間を使い,さらに学生の頃に挫折した数学や物理学のいくつかの分野を学び直したいと考えています.熱力学統計力学量子力学相対性理論などです.さらに時間とやる気が残っていれば,楽器を何か一つやってみたい.フラットマンドリンブルーグラスを弾くのが希望なのですが,田舎の当地には教室も無さそうなので,どうしたものかと思案中です.


昨年は PC のハードウェアに関しては変化はありませんでした.しかし,FreeNAS を導入して NAS として運用中だったマシンが,どうした事か HDD のトラブルにより運用できなくなってしまいました.ハードウェアは震災直後に物色して購入したものだったので十分に古く,パーツを更新して組み直すことも真剣に考えたのですが,メモリーが高騰している今の状況では,メモリーをバカ食いする ZFS がデフォルトのファイルシステムとなっている FreeNAS はいかにもコストパフォーマンスが悪い.FreeNAS は年末近くになってようやく待望の 11.1 がリリースされ,これをどう使いこなしていこうかと待ち焦がれていたものだったのですが,このトラブルで FreeNAS 運用機運は一気に萎んでしまいました.

代わりに,NAS box に興味がわき始めました.NAS box の利点は,ファイル共有の基本機能以外にも様々なユーティリティを簡単に導入することができて,高度なことができる割には運用が楽な点.目を付けたのは Synology の 918+ というマシンです.これにメモリーを増設すれば, FreeNAS で目指していたレベルのハードウェア,ソフトウェアが簡単に構築できそうです.ファイルシステムは ZFS ではないにしろ,それに近いレベルの Btrfs が使えます.Btrfs の安定性や評判には不安が残りますが,春になって新しい OS DSM 6.2 が正式リリースされたら,思い切って買ってしまうかもしれません.


自作ソフトの辞書参照型ソーティングフィルタ Refsort/Ruby については変化を起こしつつあります.これまで,全く自己流のつぎはぎのコードでどうにか動かしていたのですが,Ruby のクラスやメソッド,さらに例外処理の作法を学び直し,Ruby らしい,見通しが良く保守がしやすいコードへの書き直しを進めています.自作クラスやメソッドを多用すると速度が落ちることが分かっているので,少しずつ様子を見ながらですが改良中です.仕事を辞めて時間が取れるようになったら,今年中に刷新版に目鼻を付けたいと思っています.

一方これと並行して,鳥類分類体系の一つ IOC List を Refsort/Ruby の辞書ファイルにコンパイルする作業も継続しています.こちらは IOC 側にちょっとした変化がありました.これまで年4回という大変高頻度の改訂を続けていたのですが,昨年秋からは年2回に頻度を落とすとアナウンスされました.これで今後のコンパイル作業がだいぶ楽になると期待しています.

また,他の有力な鳥類分類体系との統合の議論が今年の IOC 総会から始まるようで,これが実現すると鳥類分類体系の世界が大きく変わる可能性があります.これは今年の重要な注目点です.この動きに日本鳥学会がついて行けるか,ちょっと心配.すでに現在の IOC List と日本鳥類目録との間の乖離は大きくなりつつあります.


昨年春に,PENTAX から一昨年発売された 35mm フルサイズのデジタル一眼レフ K-1 を思い切って購入しました.古い APS-C のボディとレンズを売却して資金の一部に充てました.中級クラスの標準ズームレンズも合わせて購入して慣らし運転中です.最初の感想は,重い!ということに尽きます.長時間カメラを構えてファインダーを覗いていると,だんだん左手首が疲れてきます.

出てくる絵は申し分ありません.画素サイズが大きいためだと思うのですが,ノイズの少ない余裕のある階調を楽しむことができます.特に,これまで APS-C サイズのカメラに取り付けて使用していた FA Limited レンズ群を,本来の画角で使うことができるのは非常に大きな喜びです.FA Limited の世界観とでも言うべきものがあるのですが,それがフルサイズのデジタル一眼レフで継続できることは素晴らしい.中でも FA 77mm を取り付けたときの機動性と画質には目を見張るものがあります.とろけるようなボケの美しさと立体感はまさに絶品.「誰でもプロのような写真が撮れてしまう反則レンズ」という口上は嘘ではありません.

K-1 で唯一気になるのは,以前からの PENTAX の癖なのですが,露出制御が保守的すぎる,特に空を入れて撮影する場合にローキーになり過ぎる,という点です.これはファームウェアを書き換えれば直せるはずのものですが,K-3 あたりで解消された欠点だと思っていたものが K-1 になって再び出てきたので,アレ?と思っているところです.

いずれにせよ,私の写真は当分はこの K-1 でいきます.遠出の旅行するときにはもうちょっと軽めの機材が欲しいのですが,これは現在なかなか選択が難しい.PENTAX が APS-C ミラーレス一眼を出してくれれば良いのですが,そうでなければ,Fuji Film の X-E3 や,Canon の超軽量な APS-C である G1 X Mark III には興味があります.でも,どの機種の EVF もまだまだ見にくいですね.まるで昔のファミコンの画面を覗いているよう.早く1,000万画素クラスの EVF が出てこないものかと思います.このため,なかなか一眼レフから離れられません.

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2017/12/24

クリスマス・イヴの夕暮れ

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早いもので今日はクリスマス・イヴ.もう若いころのような高揚感やわくわくするような気分はありませんが,それでも一昨日が冬至だったこともあって,季節の節目が来たのだなという感覚はあります.

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昼間の時間は本当に短く,特に今日は朝から曇り空で寒々しく,午後遅くなって,有馬記念キタサンブラックが一馬身半の差で優勝した頃になって,ようやく日差しが出てきて冬枯れの植物たちを照らしてくれました.

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2017/12/11

かろうじて残っている秋の実たち

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日曜日の午後の散歩の続きです.カラスウリコムラサキなどの実を付ける植物もまだかろうじて残っていますが,これから毎日霜が降りるようになると,今が見納めの時期なのだろうと思います.

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2017/12/10

冬晴れの午後の散歩

今朝は冷え込み,朝は霜が真っ白に降りていたのですが,10時くらいになると日差しに暖かさを感じるようになり,午後には日なたを歩くとポカポカと暖かいくらいの陽気になりました.

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例によってカメラを引っ提げて近所の田んぼの周辺を散歩.植物はいよいよ冬枯れてきて,ガマの穂が開ききって風に吹きちぎられていたり,セイタカアワダチソウの穂も開ききってモンスターのようになっていたり,冬らしい風景が広がっていました.

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これはヘクソカズラかな?

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黒い実はアオツヅラフジ

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2017/12/05

冬の白い花

冬には白い花もあります.我が家の庭では,シロワビスケという品種のツバキがたくさんの白い花をつけています.夕日を浴びて黄色っぽくなった姿もなかなか良いです.

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小ぶりの猪口咲きのツバキで,白い花は珍しいそうですが,なかなか上品な咲きっぷりで気に入っています.今年は特に花の数が多く,花期も長いので,これからが楽しみです.

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2017/12/04

冬枯れのトサミズキ

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今年の冬は,なぜかトサミズキの葉がなかなか落ちません.茶色く枯れたままで木に留まっています.木が枯れると落葉しないので,ひょっとして,と思ったのですが,しかし冬芽はちゃんと付いているので,枯れたわけでもなさそうです.今年はいろいろな植物で,冬の準備の仕方が変則的になっているように思います.

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2017/12/03

冬の赤い実

今朝は雲が多かったのですが,10時ころからは晴れ上がり,気温も上がって,初冬にしては大変過ごしやすい日中になりました.夕方,夕日が庭の木々に当たると,赤い実が目立ったので,写真に撮ってみました.

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これはクロガネモチの実.やがて鳥に食べられて無くなってしまいます.

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これはナンテンの実.昔は葉や実を薬にしたそうですが,毒成分もあるので,素人が安易に試すのは危険だそうです.これもやがて鳥に食べられてなくなってしまうのでしょう.

赤色が飽和してしまったのが残念.AdobeRGB だとほとんど飽和していなかったのですが,sRGB に変換すると飽和してしまいました.

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2017/11/28

寒気が入って?波状の雲

先週末に散歩をした時のスナップの続きです.空を見上げると非常に高いところに波状雲が連なっているなぁと思っていたのですが,数分後に再び見上げると,波の波長が非常に長い波上雲が発達していました.よく見ると,大きなスケールの波の中にさらに小さなスケールの波が発達していて,大変興味深いです.小さなスケールの波はおそらくケルビン・ヘルムホルツ型不安定性によるものだと思います.さほど珍しくはなく,このブログでも過去に何度か紹介したこと(*1 *2)があります.

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一方,波長が長いものは,ケルビン・ヘルムホルツ不安定にしては波長が長すぎるように思います.これはひょっとして内部重力波ではないでしょうか?しかしこの雲は数分後には崩れてしまいました.大陸から強い寒気が流入してきて1日程度経っていますので,寒気の吹き込みそのものによるものではないと思いますが,上空の成層の具合やシアーによってたまたまできたのでしょうか?山脈のようなものがなくても,内部重力波が励起されるのかなぁ?

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2017/11/27

コブシには冬芽がたくさん

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これも先週末の散歩のときのスナップ.近所の公園に生えている大きなコブシの木を見上げると,もう葉はほとんど落ちているのですが,たくさんの冬芽が付いているのがわかります.来春が楽しみですね.

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2017/11/26

冬直前の秋の名残り

この週末はお天気に恵まれました.昨日は朝は冷え込んでまともに霜が降りたのですが,それもすぐに溶け,たっぷりの日差しに恵まれました.先週,散歩ができなかったリベンジに,冬直前の様子を探りに家の近所を歩いてみました.

谷津の林縁にムラサキシキブの株が残っているのですが,実はもうかなり傷んでいました.

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カキの実はもう残り少なく,まさに風前の灯火.

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これは何という木なのかわかりませんが,丸く黒い実がたくさんついていました.鳥の餌にはなるでしょうか?

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2017/11/14

コガマの冬枯れ

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これも先週末の里山歩きの続き.休耕になっている田んぼの一枚はここ数年の間にコガマの田んぼと化しており,今年もたくさんのコガマが穂をつけ,北風に種を飛ばし始めています.コガマの穂はいったん一部が崩れ始めるとどんどんと種が飛んで穂全体が崩れてしまうのですが,最初はなかなか頑丈で,穂の形を保っています.

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2017/11/13

マメヅタが青々と元気

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昨日の里山歩きの続き.これは昨年12月にこのブログで紹介したことがあるマメヅタ.相変わらず同じ木にびっしりとツタが張り付いていました.胞子葉も立ち上がっています.不思議なのは,なぜこの木だけこんなにツタが張り付くのか?周囲には似たような木が似たような環境に立っているのですが,なぜこの木だけなのか?謎です.

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2017/11/12

落葉の最終期

昨夜から未明にかけて大変強い北西風が吹いており,今日はどういう天気になるのかと気を揉んでいたのですが,夜が明けてみると実に穏やかな快晴.日中太陽が高くなっても風が強まることはなく,日陰では肌寒いものの日なたにいるとちょうどよい陽気.

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今日は絶好の里山歩き日和です.ということで朝から家人と連れ立って近場の森林公園へ出かけました.樹種や個々の木によって紅葉や落葉の進み具合は実に様々.もう完全に葉を落として冬支度を完了した木もあれば,まだ紅葉も途中という木もありましたが,全体としては紅葉も終盤.昨夜の強風のせいもあってか森の木々はだいぶ葉を落とし,落葉樹の林では見通しが良くなってきました.

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休耕地のほうへ行ってみると,何と一面のセイタカアワダチソウの草原になっているではありませんか.あと2週間ほどして霜が降りるようになると,この草原も茶色く立ち枯れてしまうのでしょう.

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田んぼのあぜにはコセンダングサの種が目立ちました.これがウールにくっつくとかなり厄介です.同じあぜにオオオナモミも.これも厄介なひっつき虫.

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