2024/10/04

小坂明子の「あなた」

昨日,近所のスーパーマーケットに立ち寄ったとき,カートを推しながら自動ドアをくぐったとたん,何とも懐かしい歌が聞こえてきました.小坂明子の「あなた」です.

この曲は私にとっては大学受験直前の 1973 年 12 月の年末に大ヒットした曲.繁華街を歩けば有線放送はすべてこの曲でしたし,級友に誘われて気晴らしに入った自宅近くのパチンコ屋でも 30 分の間に数回という頻度で流れていて,耳に焼き付いてしまいました.

今となっては古典的な歌詞ですが当時としては自然な心情だったと思います.作詞作曲して自ら歌った小坂明子さんは,それ以降ヒットした曲を聴いたことはなかったので一発屋かと思っていたのですが,実は作曲家として活動を続けており,ミュージカル版の美少女戦士セーラームーンの曲の多くは彼女の作曲.音楽家として立派なキャリアを紡いでいたのでした.自らの不明を恥じるばかりです.ごめん.

簡単な買い物を済ませてセルフレジで精算したら,またあの頃の別のヒット曲が流れてきました.これまでこういう音楽は流していなかったのになぁ?と思ったのですが,平日の午前中の客層は近くの大規模団地に大挙して住みついて老いを迎えた団塊世代の高齢者がほとんど.私も含めて彼らの若かりし頃の記憶にベストマッチする曲ばかり.

うーむ,よく考えたな.でも洋楽は流さないんだな?CCRを流したら毎日でも買い物に行ってやるのにな.

とうとうこんな懐古趣味の記事を書くようになってしまいました.人生も末期ですね.

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2024/10/03

内視鏡受診のコツ

昨日,年に一回の健診,いわゆる人間ドックを受けてきました.一番最後にクライマックスとなる胃の内視鏡の診断を受けます.私は 10 年ほど前からバリウム X 線撮影から決別し,必ず内視鏡診断を受けるようにしています.理由は,X 線の被ばくがゼロで,一度で確定診断が受けられ,場合によっては組織のサンプリングもその場で臨機応変にできるからです.またバリウムの場合のように検査後に面倒なことが何も起きないのも良い点です.

ただし受診は楽ではありません.あんな太くて長くて黒いものを喉からぐいぐい押し込まれるのは不快の極みです.そのために喉の奥に麻酔薬を浸透させたり,鎮静剤を打ったりするのですが,ここ 2. 3 年は慣れてきたせいかだいぶ楽に受診できるようになりました.

コツは二つ.まずは喉の奥の麻酔をしっかりやることです.ねっとりとした咽頭麻酔の薬剤を喉の奥に溜めて 5 分ほど浸透させるのですが,椅子の背もたれを大きく寝かせ,咳き込まないよう注意しながら喉の奥にしっかり届かせます.これが結構難しくて,喉の浅いところだけ麻酔が効いているようだと,内視鏡が喉に入るときに結局オエーッとなって苦しみます.

もう一つのコツは,受診中はとにかく体の力を抜いて筋肉が緊張しないようにすることです.あんな異物が体内部に入って来るわけですから,全身が,特に上半身の筋肉が緊張してしまいがちなのですが,鎮静剤を打たない場合でも,自分で心掛けて全身をダラーっとさせます.すると喉に対する刺激が少なく,するりと食道に入って行ってくれます.私の受診先では鎮静剤は打たないので,自分で心掛けて力を抜くようにしています.看護師さんが背中をさすり続けてくれることも多いと思います.

最近は受診者用のモニター画面が顔の近くにあって,自分で画像を眺めながら診断を受けられるのが普通になっています.医師によってはバスガイドのように色々と説明してくれる人もいます.ハイ今食道を出たところでーすとか,間もなく十二指腸に入りまーす,なんて感じです.

体の中の問題があるところは過去の健診で洗い出されており,それらはすでに定期的にモニターまたは治療しているのですが,今年新たに見つかった問題点はありませんでした.良かった.

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2024/09/23

タカの渡り

一夜明けると北風が強く,どんよりした曇り空.しかし天気予報では晴れ上がるとのご託宣.それならば行ってみようということで,遠出してタカの渡りを見に行くことにしました.同一地点としては今シーズン2回目.

高速道路を北上するに従って雲が切れ,日差しが出て来ました.到着するころには美しい青空に白い雲がぽつりぽつり,北風は強いながらサーマルは形成されているようです.これならば期待できます.

観測点に着くとすでに6人ほどが観察中.朝早めにサシバ十数羽が一斉に帆翔して渡って行ったそうで,さぞ壮観だったことでしょう.

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早速探し始めると,平均して数分に一羽という感じでサシバがサーマルに乗って高度を上げては渡って行きます.観測点は小高い山の上なので,ちょうどサーマルリッジがうまく組み合わさって上昇流が起きているようでした.積雲のでき方から判断するとサーマルも盛んに形成されていたようです.

一方,地付きらしいトビも多数サーマルの中を飛んでいます.中には至近距離まで近づくものもいるのでよく観察してみると,ロールのトリム(微調整)を取るのに尾羽をロールしてモーメントを作り出しているのがよくわかりました.大きく旋回するときはもちろん体軸そのものをロールさせるのですが,トリムは尾羽だけでやっています.うまいものです.

途中,アマツバメが群れで見られたり,ハヤブサが出たり,なかなか良い一日でした.

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2024/09/22

ようやく前線南下

今年はいつまでも厳しい残暑が続いてどうなることかと思っていたのですが,平年よりも3週間ほど遅く秋雨前線が南下して,エアコンなしで過ごせる気温になってきました.

昨日は朝からそよそよと北東気流が吹いていたのですが,それが次第に強く,かつ冷たくなってきたので,これはようやく秋雨前線が下がってきたのだと期待に胸を躍らせていたのです.

昨夜は秋本番の涼しさで,タオルケットで寝るには涼しすぎるほどでした.

今日は雨が少し降ったあとは北東気流が弱まり,蒸し暑い南風が少し入ってきたのですが,それでもエアコンを必要とするほどではありません.

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夕方,西の空は真っ赤に焼けて,ようやく秋が来たのだと思わせてくれる空の色でした.

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2024/09/06

暑い夕方の月

今日は日没時にツバメのねぐら入りを見に行ってきたのですが,昼間からの暑さが夕方も残っていて,風が吹いてもあまり涼しく感じませんでした.

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ツバメの数はやや少な目.この時期は日本列島を南下しているツバメが毎日入れ替わりながらねぐらに入って来ているはずなので,日によって数の多い少ないが変動するようです.それでも十分な数のツバメがヨシ原に飛び込んでいくのを見ることができました.

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西の空を見ると月齢 3.3 の細い月が低く見えていました.その少し下には金星も.

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2024/08/31

パリ・オリンピック開会式に寄せて

え?もうオリンピック?つい最近東京でやったばかりじゃないか?と思った人も多いと思いますが,東京大会は1年遅れで開催されたのでした.しかしパリでオリンピックが開催されることは知っていたものの,いつからどういう会場で?ということには全く無頓着でした.そもそもノートルダムの修復が終わっていないのにオリンピックができるの?と頓珍漢なことを考えていたのです.過剰装飾の大聖堂が数年で修復できるはずはありません.

そしてある夏の日の朝,いつものように朝食時にテレビをつけると,雨が降りしきる中で聖火の点灯式が中継されているではありませんか?へぇーと思ってみていると,巨大な気球がぼわーっとあがり,しばらくしてから聞き覚えのある歌が流れてきました.

えー?セリーヌ!病気じゃなかったの?そして相変わらず圧倒的な歌唱力と情感表現で,エッフェル塔の展望台からパリを見下ろしながらピアフ愛の賛歌を歌い上げ,ようやく開会式が終わったようでした.伴奏のピアノは雨でずぶ濡れでしたが,ピアニストの白髪のおじさんは乗りに乗っていました.そりゃそうだよ,セリーヌだよ!しかし放送にピアノ音は含まれず,どうやら録音が使われたようです.このピアノはひょっとするとスタインウェイ・アーティストだそうで,そうだとすると大変高価なもの.でもこのパフォーマンスのためなら惜しくないということなのでしょう.

フランス人からはセリーヌのカナダ訛りのフランス語は揶揄されることもあったのですが,とにかくフランス語の歌詞を見事に歌い上げました.病んでいながらこの圧倒的な歌唱力.これぞトップシンガーの実力.エッフェル塔下で雨に濡れながら聞きほれていた観客の様子を YouTube で見ると,彼女の歌が完全に受け入れられていることがわかります.

通りに出ればエッフェル塔が間近に見える場所に住んでいたこともある者としては,あそこでこんなことが行われたんだ!という感慨がこみ上げてきました.もうパリもずいぶん変わったことでしょう.しかしパリは,

Fluctuat nec mergitur  たゆたえど沈まず

生きているうちにもう一度は訪れてみたいと思っています.

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2024/08/27

IOC List v14.2 Released

IOC World Bird List v14.2 が予定よりもだいぶ遅れてリリースされました.これは 2024 年 2 回目のリリースです.

前回 2023 年 12 月末(公称 2024 年第 1 回)のリリースから 8 か月もかかっていますので,6 か月周期でのリリースが原則のはずの IOC List にとっては非常に変則的です.編集長やスタッフの予定がうまく取れなかったのでしょうか.何しろ全員ボランティアですから.ただし正式なリリース日が判然としないのは前回と同様です.これ困るんですけど.私としては 8 月 27 日をリリースの日と見なしたいと思います.

今回収録されたのはが 44,が 254,が 2,392,が 11,276(うち絶滅種が 163),亜種が 19,756 です.

今回は属レベルの異動が大変多く,Refsort の辞書ファイルの編集には大変時間がかかりました.しかも過去の分類に戻すような修正も目立ちました.例によって日本のバーダー向けに重要と思われる変更点を書いておきます.

  1. Ixobrychus ヨシゴイ属が廃止され Botaurus サンカノゴイ属に併合されました.その結果従来ヨシゴイ属だったすべての種の属名が変更されました.これは非常に大きな変更です.変更内容をそのまま引用すると,mtDNA and UCE genetic studies reveal that Ixobrychus is not monophyletc but is rather paraphyletic relative to Botaurus (Päckert et al. 2014; Hruska et al. 2023). Merge Ixobrychus into Botaurus (Chesser et al. 2024). 日本のバーダーにとって影響がありそうなのは,B. flavicollis タカサゴクロサギ,B. f. flavicollis 亜種タカサゴクロサギ,B. cinnamomeus リュウキュウヨシゴイ,B. sinensis ヨシゴイだと思われます.
  2. Bubulcus アマサギ属が廃止され,Bubulcus ibis Western Cattle Egret ニシアマサギと Bubulcus coromandus Eastern Cattle Egret アマサギは Ardea アオサギ属に異動し,A. ibisA. coromanda となりました.後者の種小名の語尾が性によって変化していることに注意.これも大きな変更です.コメントを引用すると,Phylogenetic analysis based on UCE elements reveals that Bubulcus is embedded in Ardea (Hruska et al. 2023).
  3. タカ類でも大きな変更が行われました.そのまま引用すると,Tachyspiza Kaup 1844 is resurrected as a genus to resolve the non-monophyly in the genus Accipiter demonstrated in phylogenetic analyzes (Lerner & Mindell 2005; Mindell et al. 2018) following Catanach et al. (2024). つまり Accipiter ハイタカ属の中の単系統群でないと考えられるものを Tachyspiza に移したということのようです.日本のバーダーに関係しそうなものは T. badia タカサゴダカ,T. soloensis アカハラダカ,T. gularis ツミ,T. g. gularis 亜種ツミ,T. g. iwasakii 亜種リュウキュウツミくらいでしょうか.
  4. さらに同じ理由で Astur Lacépède, 1799 is resurrected as a genus to resolve the non-monophyly in the genus Accipiter demonstrated in phylogenetic analyzes (Lerner & Mindell 2005; Mindell et al. 2018) following Sangster et al. (2012); Catanach et al. (2024), ということで,Accipiter ハイタカ属から Astur 属に異動した種のうち,日本に関係するのは A. gentilis オオタカと A. gentilis fujiyamae 亜種オオタカです.
  5. Upupa epops ヤツガシラの亜種 U. e. saturata が基亜種から分離されました.,日本で見られるヤツガシラはおそらくこれなのですが,日本鳥類目録には基亜種 U. e. epops が亜種ヤツガシラとして掲載されていますので,近い将来に調整が必要と思われます.
  6. Nucifraga caryocatactes Spotted Nutcracker ホシガラスが分割されて N. hemispila Southern Nutcracker という種が作られた関係で,ホシガラスの英名が Northern Nutcracker に変更されました.
  7. シジュウカラ類の分類が変更されました.従来は Parus cinereus (Cinereous Tit) と Parus minor (Japanese Tit) が Parus major から切り出されて独立種として扱われてきたのですが,最近の研究で Parus major という複合群は,東アジアの P. cinereus (cinereus + minor) と,旧北区の残りの地域の P. major (major + bokharensis) の 2 種から成るよう解釈すべきとされたようです.この結果日本で見られるシジュウカラは種としては P. cinereus,亜種としては P. c. minor ということになります.これに伴い,亜種アマミシジュウカラ,亜種オキナワシジュウカラ,亜種イシガキシジュウカラもそれぞれ P. c. amamiensisP. c. okinawaeP. c. nigriloris となります.さらに従来 P. cinereus に(私が勝手に)与えていた和名のハイイロシジュウカラは削除することになります.
  8. Cecropis daurica Red-rumped Swallow コシアカツバメが分割されて C. rufula European Red-rumped Swallow という種が作られた関係で,コシアカツバメの英名が Eastern Red-rumped Swallow に変更されました.
  9. 従来タヒバリは Anthus rubescens Buff-bellied Pipit として扱われてきましたが,今回種が分割されて,従来A. r. japonicus 亜種タヒバリとされきたものが種に昇格して A. japonicus Siberian Pipit となりました.つまりこれが日本で見られるタヒバリです.分割された残りの A. rubescens の英名は American Pipit に変更されました.
  10. Chloris sinica カワラヒワ の英名が Grey-capped Greenfinch から Oriental Greenfinch に変更されました.
  11. これまで Acanthis flammea Redpoll ベニヒワの分類は十分に確立されたものではなかったのですが,今回は従来独立種としていた A. cabaretA. hornemanniflammea の亜種に格下げしました.その結果 flammea には 5 亜種がぶら下がることになりました.
  12. (参考)日本のバーダーには関係ありませんが特筆すべきイベントなので書いておきます.これまで Turdus poliocephalus Island Thrush と一括りに扱われていた種複合群が今回 17 種に分割されました.しかもこの分割はまだ保守的なレベルであって,今後さらに細分化されていくだろうとのことです.それらのうち Turdus mindorensis Mindoro Island Thrush が最も基盤となる種だそうです.

2024 年 9 月に日本鳥学会の日本鳥類目録改訂第 8 版のリリースが予定されていますが,今回の IOC List の変更を取り込むのは無理だと思われるので,しばらくは属名のくい違いで悩む人が出て来そうです.


IOC 本家の Master List (学名と英名を収録した Excel ファイル)を編集して,Refsort/Ruby 用の辞書ファイル(拡張子が .ref のテキストファイル)を作りましたので, Microsoft One Drive 上に設けた “IOC List Archive” にアップロードしました.エンコーディングは UTF-8US-ASCII の 2 種類です.正版は UTF-8 版で US-ASCII 版は簡易版ですが,詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.


このオリジナル版の辞書ファイルと併せて,全ての掲載種に和名を付与した辞書ファイル 2 種と, IOC Master List の和名追加版( Excel ファイル)も同時にリリースしました.これら和名追加辞書についても,UTF-8 でエンコードしてあるものが正版ですが,Windows などでの使い勝手を考慮して Windows-31J でエンコードしたものも同時にアップしてあります.詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.

単に種名を調べるためだけであれば,和名追加版の Master List( Excel ファイル)が最も便利です.ただし長大なワークシートなので,目的の名前をスクロールして探すのは非効率です.検索メニューからジャンプするのが良いでしょう.


これらのファイルは前述のとおり,Microsoft One Drive 上に設けた IOC List 専用のフォルダからダウンロードできます.それには,このブログ右側のコラムの最上段の Archive の中の IOC List Archive をクリックしてください.そうすると One Drive のフォルダに入ることができますので,あとは適当に選んでダウンロードしてください.


I am pleased to announce that I have posted reference files for Refsort/Ruby compiled directly from the latest IOC World Bird List v14.2. It contains 44 Orders, 254 Families, 2,392 Genera, 11,276 species including 163 extinct ones, and 19,756 subspecies, respectively. Please try it out, and enjoy its capability and speed.

Note that the reference file "ioclist_v142u.ref" is encoded in UTF-8 in order to retain all European accents and umlauts with complete fidelity as they are in the IOC Master List.

For those who want to use Refsort/Ruby in universal ASCII environments, I have posted another reference file "ioclist_v142a.ref" encoded in pure US-ASCII. Note that characters with accents and umlauts have been simplified to their nearest neighbors. So please be careful in particular when you refer to authorities of species.

I have also posted two different reference files "ioclist_v142ju.ref" and "ioclist_v142jw.ref" (encoded in UTF-8 and Windows-31J, respectively) which include Japanese names for all species. If you want to know Japanese names, please refer to those files.

In order to sort a list properly using these reference files, you need to align the encoding of the input file to that of the reference file, and you should add a magic comment specifying the encoding in the first line of these files, such as

#!E -*- coding: UTF-8 -*-

or, add an option "-E UTF-8" into your commandline.

You can skip this process if your iput file is encoded in the default encoding of your platform, e.g., US-ASCII or Windows-31J for Windows, UTF-8 for macOS or Linux.

A master list in Excel format containing a column of Japanese names has been posted as well. This would be most convenient for quick reference.

You can download appropriate files from my area of Microsoft One Drive by clicking “IOC List Archive”. Enjoy, and bon appétit.

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2024/08/17

水生植物と食虫植物

今日は台風一過の猛暑日,なのに家人が行きたいと言うので筑波実験植物園に行ってきました.水草をテーマにした展示が行われているのです.

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園内は広いのですが,展示が行われているのは研修展示館の建物の中.いくつもの大型の水槽に様々なテーマに沿って水生植物が植え込まれており,さらには水生植物と関係の深い小魚や小動物も入れられています.ミズオジギソウミジンコウキクサなどという植物があることを初めて知りました.

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アマモの展示は大変勉強になりました.魚の生物のゆりかごとして知られており,最近は減少した群落の復元事業が行われれているそうですが,アマモは地域ごとに遺伝的系統が異なるので,安易な移入はしてはいけない云々.

ゲンゴロウばかりを集めた水槽があったのですが,私が子供のころに親しんでいた最も普通のゲンゴロウであるナミゲンゴロウは入っていませんでした.理由を尋ねると当地では見られない種なのだそうです.へえ,そんなに地域差があるものなのか.一緒にプールで泳いでいたし,夜になると家の中に飛び込んできていたものでしたが.

水生植物の展示を見た後で環境別の温室も見学.すごい植物がたくさんありますが,食虫植物のウツボカズラの仲間がなかなか魅力的です.見ているうちに夜の街で客引きされているような気分になってきました.虫もそう感じて入り込んでしまうのでしょうか?

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2024/08/11

利尻,礼文からの逆カルマン渦列

本日礼文島,利尻島の下流に発生した雲の渦列についてもう少し詳しく調べてみました.礼文,利尻の隙間を通った流れの蛇行についてです.

  1. 7時00分以前の画像では雲の蛇行は見られませんが,7時10分の雲画像には雲が蛇行を始めたことが見て取れ,7時30分の画像ではそれが非常に明確になります.
  2. 8時00分の画像ではそれが渦列となっていることが分かります.
  3. 9時00分の画像では渦列の長さはすでに100km以上に達しています.
  4. 11時00分の画像では渦列の長さは200km以上に達しています.
  5. 12時00分になっても同じような規模の渦列が長く伸びています.

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その後も渦列の放出は続き,日没に近い17時ころには見えにくくなってしまいました.

断定はできませんが,この渦列はいわゆるカルマン渦列の逆パターン,つまり礼文島と利尻島の隙間を通り抜けた風がジェットとなって作り出した渦列ではないかという気がします.二次元噴流の不安定性としてよく知られた現象に似ています.逆カルマン渦列という言い方もあるようです.もしも本当であれば,気象現象としてはかなり珍しいイベントではないかと思います.

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台風マリア

今日は昨日の涼しさから一転して急激に気温が上昇中です.正午現在ですでに 35 度.埼玉の熊谷では 39 度が予想されています.

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ひまわり8号の動画

それにもかかわらず台風マリアは東北地方にゆっくりと接近中.今年は東北沖の海水温が平年より 5 度も高いそうで,さぞ水蒸気と潜熱をたっぷりと溜め込み,莫大な量の雨を降らせることでしょう.地震に引き続き今度は台風.自然災害大国の日本ではありますが,東北地方の被害が少ないことを切に願います.

ひまわり 8 号の雲画像を動画で見ると,台風周辺で積乱雲がふつふつと湧き上がっているのがわかります.こいつらが悪さをしないでいてくれるとありがたいのですが.風が強ければ海面をかき混ぜて海水温を下げる効果があるのですが,マリアは風は強くなさそう.

*上の雲画像の左上部分,利尻島,礼文島あたりから非常にきれいな雲の渦列が出ているのが見えます.済州島からの渦列は有名ですが,夏に見られるのは珍しいのではないかな?

今から 60 年ほど前,毎週のディズニーチャンネルでときどき放映されていた台風マリアを思い出してしまいました.怖い声のソプラノが「マリーアー」と歌うやつです.

ちなみに 2017 年のハリケーン Maria はカテゴリー 5 まで発達したとんでもないやつで,気圧は 908hPa まで低下しました.

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2024/07/31

ケンローついに帰らず

世界的な登山家で山岳映像作家の平出和也さんと,ケンローこと中島健郎さんが, 6 年の準備期間をかけて挑んだ K2 西壁で滑落し,亡くなりました.急斜面で止まっていて救助には行けず,また動きもないことから救助活動は打ち切られました.二人が所属していた石井スポーツが正式に発表しました.

私はこの登山家のケンローが妙に気に入っていて,特に NHK のグレート・ヒマラヤ・トレイルのシリーズは録画して何度も観ていました.とてつもない技量と体力を持った登山家でありながら,非常に柔和な物腰の対比が魅力でした.撮影ドローンを飛ばす技量もなかなかのものです.世界の果てまでイッテ Q!のイモトさんのサポート役としても有名な存在でしょう.

K2_2006b

Svy123, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3411046 による

K2エベレストなどのヒマラヤの山々とは異なり,人里から完全に隔離されたとんでもない奥地にある山で,地元の山岳民族ですら山の姿を見たことがある人はいないそうです.観光地化したエベレストとは異なり,登る人も少なく未開拓のルートがほとんど.今回は西壁からの初登頂を目指したのですが,やはり「非情の山」は非情の山でした.

地球上にこういう場所があることは望ましい,そうあってほしいとは思うのですが,私の推しの一人がそれに挑んで命を落としたことは大変残念.もっとも本人は落ちた瞬間に諦めがついていたとは思います.

何十年,何百年と冷凍されたままで残るのでしょうが,エベレスト山頂直下でマロリーの遺体が発見されたように,いつの日か遺体が地上に還ることもあるでしょう.お二人のご冥福をお祈りします.

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2024/07/25

Ruby を自力ビルドしてみた

もう一週間ほども続く熱波で,仕事に出かける日以外は家の中に閉じこもっています.本当はこれを引きこもりと言うのだと思いますが,どこにも出かける気がしないので,写真が撮れず,ブログの更新もままなりません.

いきおい PC の前に座り込んで一日中何かしていることになるのですが,このところちょっと気になっていることがあり,それに対処してみました.それはRuby というプログラミング言語の更新についてです. Ruby はもう 10 年以上親しんでいる言語で,楽しくプログラミングができるので重宝してきました.Linux でも Windows でも使えるのですが,本家開発チームが Ruby 本体を更新するたびに,Windows であれば有志の開発者が速やかに Windows 版をアップロードする体制が整っています.

Linux 版はやや複雑で,リポジトリが更新されるか否かはディストリビューションごとにバラバラです.私が愛用している Ubuntu では最新版への追随性は良くなく, Ruby の最新版が 3.3.4 であるのに対して, 3.2 が最新版として登録されています.Linux には Snap というリポジトリもあり,こちらは今年前半までは良く追随してくれていたのですが,現在更新は 3.3.2 で止まっています.

さらに気になるのは Ruby の公式の Web サイトです.英語サイトには常に最新情報がアップされ,セキュリティリスクに対する警告などもタイムリーに掲載されるのです,日本語サイトは現在更新が止まっており,Ruby本体の更新が行われたことすら掲載されていません.

Linux 上ではソースから自力でビルドすることも可能で,これが一つの標準的な方法でもあるので,今回は Windows11 の WSL2 上でビルドしてみました.これは本質的には Ubuntu そのものなのですが,カーネルには Microsoft の手が入っており,つい最近 3 年ぶりにようやく 5.5 系列から 6.6 系列に更新されたばかりです.ちなみに Ubuntu 本家のカーネルは 6.8 系列です.

Built_rubysnapshot

ビルドそのものは大変順調で,コンパイル速度も生の Ubuntu と変わりません.ビルド後にテストスイートも走らせましたが,エラー無く終了.安心してインストールしました.いくつか自作のスクリプトを走らせてみましたが,全く問題ありません.

これまで Linux では Snap 版の Ruby を使ってきたのですが,今後も更新が期待できないのであれば自力ビルドに切り替えようと思います.

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2024/07/15

Excel上でPythonが使える

1 年弱ほど前に Microsoft からアナウンスされテストが続けられてきた Excel 上で Python が使えるようになる機能ですが,ようやく一般ユーザーにもプレビューが降りてきました.私の環境では先週あたりからメニューのツールバーに Python のロゴが現れ,それをクリックすると Python のスクリプトをセルに代入できるようになりました.

まずは NumpyPandas の機能を試してみたのですが,何ら違和感なく Excel のセルのデータを使えます.特に Pandas に慣れている人には, Excel のセルは Pandas のオブジェクトそのものとして扱われるので非常に親和性が高いと思われます.

試しにちょっと違うパッケージを使ってみようと思って scikit-learn の PCA クラスを使ってみました.測定データの主成分分析をやってみます.PCA クラスのインスタンスを作り, Excel のセルを ndarray に変換して渡せばそれで終わり.簡単に回帰直線の傾きなどを知ることができます.また matplotlib のグラフをワークシートに張り付けることもできます.

Python_on_excel

これまでわざわざ JupyterLab を立ち上げてスクリプトを書いていたような仕事は Excel 上で完結できるものが多くなるでしょう.それでも,機械学習のように膨大なデータを読み込んでニューラルネットワークの計算を行うような仕事は,ワークシート上に長大なデータを置いておく手間が煩わしいでしょうから,あまりメリットはないかもしれません.

それにしても,これは世の中を変えるポテンシャルがあると実感できます.

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2024/06/29

やっぱり「ミッドナイト・ラン」

ミッドナイト・ラン ユニバーサル 思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray] - ロバート・デ・ニーロ(出演),チャールズ・グローディン(出演)

2019 年 2 月にこのブログで紹介したのですが,非常に良い印象があったので再びこの映画を観てしまいました.プロットを追って観ていくと,見た記憶がないシーンが次々と現れ,あれ?俺は一体何を見ていたんだろうと情けなくなってきました.

話の筋や印象は前回書いた通りなので省略して,今回は個々の役者について書いてみたいと思います.主演のデ・ニーロはアメリカの男性俳優の中でもトップクラスの実績を持つ人ですが,キャリアの比較的前半,1987年の「アンタッチャブル」(アル・カポネ役)と1989年の「俺たちは天使じゃない」の間に撮ったフィルムがこの作品です.すでに1974年の「ゴッド・ファーザー PART II」でアカデミー賞主演男優賞,1976年の「タクシー・ドライバー」でアカデミー主演男優賞ノミネートの栄誉を得ていた彼ですが,ミッドナイト・ランの役柄は非常に気に入っていたようで,自分の作品の中でも最も好きな作品の一つと言っているそうです.

この作品はロードムービーであると同時にコメディでもあるのですが,中でもFBI捜査官アロンゾ・モーズリーを演じた黒人俳優ヤフェット・コットーの演技が素晴らしかった.デ・ニーロに何度も騙されコケにされながらも,最後は彼との取引に応じ,マフィアの大物の逮捕に成功します.威厳を装いながらどこか間の抜けた役を見事に演じました.

デ・ニーロ同様のバウンティ・ハンターのライバルとして登場し,抜きつ抜かれつを繰り返しながらもどこか冴えない中年男マービンを演じたのはジョン・アシュトンです.この人はこの映画よりもビバリーヒルズ・コップの巡査部長ジョン・タガート役のほうが有名でしょう.ビバリーヒルズ.コップ2を撮った翌年の作品が本作です.主役のデ・ニーロに何度も痛めつけられる可哀そうな役ですが,めげないところにいい味を出しています.

マフィアのボスを演じたデニス・ファリーナは何とシカゴ市警察に18年間勤務したという異色の経歴.悪役にしてはアクのない演技を見せましたが,元警察官がマフィアの役をやるのは大変面白いです.

そして最後はデ・ニーロと旅を共にする逃亡犯でインテリ会計士のデューク役を演じたチャールズ・グローディン.この人はアクターズ・スタジオのメンバーだったそうで,これはデ・ニーロも同じ.インテリ会計士の役柄を見事にこなすとともに,デ・ニーロと次第に友情を交わすようになっていく心理を大変うまく演じました.酒場で紙幣を奪う演技は即興だったそうですが,さすがはアクターズ・スタジオの卒業生たちです.

この作品は全体として軽快なテンポで話が展開していくシナリオが非常によくできており,また音楽もそれを大いに盛り立ててくれます.安心して観ていられるアクションコメディとして最高レベル.まだ観ていないあなた,これを観ずして天国に行くのは損です.ぜひ観てからにしましょう.

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2024/06/19

WSL2 をインストールして使っています

これまでの私のパソコンの環境は WIndows と LInux (Ubunbu) の2本立てで,もう20年以上も別々のマシンにそれぞれのシステムをイントールして使っています.Linux はおもに TeX での組版と,各種のプログラミングのプラットフォームとして使ってきました.古くなった WIndows マシンを更新するときに古いハードウェアを LInux 用に使い回すというやり方です.

ところがここ数年の間に,Microsoft が Linux に異常接近して,なんと Windows 上で Linux のシステムがそのまま動くような仕組みを取り入れてきました.最初の試み WSL (Windows Subsystem for Linux) はシステムコール変換方式で速度に難点があったのですが,最近の WSL2 はネイティブの Linux がそのまま動く,洗練されたものになっています.これは Hyper-V という仮想マシンの仕組みが Windows に導入されていたからで,本物の Linux カーネルが仮想マシン上ではあるもののそのまま動いているからです.

であれば,たとえば TeX の組版はすべて WSL2 上でやってしまえるのでは?ということで WSL2 をインストールして使い始めました.ディストロは使い慣れた Ubuntu です.標準のターミナルは Windows の最新のアプリ Windows Terminal です.これも面白いです.

TeX の実行環境である TeXLive をインストールする手順は Ubuntu と全く同じ.ということはリポジトリから延々と四千数百個のパッケージをダウンロードするので,やはり2時間弱かかってしまいましたが,これは Ubuntu でも同じです.

使用中の Linux マシンよりもハードウェアが数世代新しいこともあって,TeX のソースのコンパイルはだいぶ速くなりました.はやりネイティブのコンパイルは速い.Windows 版の TeXLive よりはだいぶ速い感じです.難点はファイルの受け渡しで,Windows 上のエディタで編集したファイルを,同じマシンながら Ubuntu 上の異なるファイルシステム (Ext4) のフォルダーにコピーし,そこでコンパイル作業を行う必要があるからです.

Tex_compilation

出来上がった PDF はそのまま Ubuntu 標準の viewer である Evince を立ち上げて見ることができます.これが何とも不思議.Evince は X11 を代替した Wayland 上で動いているはずなのですが,Windows のデスクトップでそのまま見ることができるからです.これはどういう仕組みなのかな?

これでだいぶ作業効率が上がって生産性が高まった気がします.TeX の組版以外にも使い道があると思うのですが,最近は Python の開発もほとんど Windows 上でできるようになったので,CAD や CAE に手を出さない限りは今の環境の程度で済ませたいと思います.

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2024/06/07

田んぼの近況

このところ何かと忙しくしていて良い写真が撮れず,ブログの更新もサボっていました.そうこうするうちに季節は回り,はや梅雨のはしりのようなお天気が続いています.

昨日は特に蒸し暑く散歩に出ると汗をかいて帰ってきたのですが,今日は風向きが北寄りで昨日よりは過ごしやすいと感じました.習慣にしている散歩コースはヨシなどの草の丈が高くなって調整池の水面が見えづらくなり,また水鳥たちもほとんど姿を見せなくなっているので,今日はコースを変更して川沿いの田んぼを歩いてきました.

このあたりの田んぼでは 3, 4 週間前に田植えが行われたので,稲はそれなりに育った状態です.しかしまだ丈は低く,しっかりしてくるにはあと2週間ほどかかりそうです.田んぼの疇にはカルガモがちらほら.調整池からこういうところに移動してきているのが分かります.またサギ類も田んぼにいることが多く,ドジョウやザリガニを狙っているのではないかと思います.

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今年は果樹につくカメムシが大発生しているらしく,果樹農家は臨戦態勢だろうと思います.稲につくカメムシがどうなるのか分かりませんが,防除のために大量の農薬がまかれるようにならないか心配しています.水稲のカメムシ用殺虫剤はネオニコチノイド系が多いので,いろいろな生き物がいなくなる,沈黙の夏がやって来るのが恐ろしいです.

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2024/05/24

ジューンベリーも実った

庭に植えたジューンベリーの実が熟しました.ジューンベリーは春早い時期に花を咲かせ,今頃には実を熟させるので,果実木としては季節を先取りするほうです.実が色づいてから落ちるまでは非常に速いので,収穫するにはタイミングをよく見計らう必要があります.

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そしてそれはこの実を狙っている鳥たちや獣たちも同じです.ヒヨドリハクビシンです.彼らに食べられないうちに収穫してジャムにしなければなりませんが,早すぎてもまずいので難しいところです.

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冬にだいぶ剪定したので今年は実の付きが良くありませんが,シュートがたくさん伸びてきたので,これらをうまく剪定すれば来シーズンは豊作が期待できるでしょう.

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2024/05/23

クワの実がなった

このところだいぶ空気が湿ってきて,いよいよ東南アジアからモンスーンの空気が入ってきたことを実感します.梅雨前線が本州南にはっきりと形成されているので,これが北上してくるのは時間の問題でしょう.おまけにフィリピンの東方で台風の発生も予想されているので,いよいよ嫌な季節の始まりです.

散歩コースの休耕田にはたくさんのクワの木が生えています.田んぼで施業されていたころは,ときどき切られて大きく育つことはなかったのでしょうが,施業されなくなってからは伸び放題.あちこちで大きく育っています.ただしヤマグワなのかマグワなのか,雑種なのかははっきりわかりません.

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そしてちょうど今がクワの実の季節.だいぶ黒く熟してきました.これはいろいろな鳥たちにとって初夏のごちそうです.最もにぎやかに食べに来るのはムクドリの群れ.それにスズメの群れが続きます.キジバトはどちらかというとニワトコのほうを好むようです.

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2024/05/15

バラの花を見てきました

今日は Windows の Patch Tuesday だったのですが,早朝にパッチを済ませてちょっと遠出,ここ数年行っていなかったフラワーパークなるところに足を延ばしました.

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季節はまさにバラの盛り.ここはもともとバラの育種温室から始まった施設なので,バラの品種は膨大にあります.広さは約 30 ヘクタールで,バラの株数では日本第 3 位だそうです.数年前に自治体から民間に管理・運営が委託されて,どのように変わったのかも興味がありました.

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以前に比べるとだいぶ垢抜けた感じはして,たくさんの品種が植わっていることは確かなのですが,ディスプレイという意味ではいまいちというのが家人の感想.しかし自分でバラを育てている愛好家にとっては,たくさんの品種を一度にしかも間近に見ることができる貴重な場所です.

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見たことのない品種もたくさんあって,バラに興味があるのであれば何時間でも歩き回れることでしょう.しかし私にとってはカメラの性能試験には良い場所という程度.非常に色鮮やかな品種も多かったので,これはきっとデジカメの彩度が飽和するなと思って帰宅後確かめてみると,見事に赤が飽和しているショットが多数.なかなか難しいです.

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2024/05/09

オオヨシキリがさえずり出した

大型連休も終わり,これから梅雨入りに向かって気温と湿度が増していく時期です.私にとっては苦手な季節の始まりです.

しかし日本で繁殖する渡り鳥にとってはこれからが本番.ヨシ原にやってくるオオヨシキリという鳥もあちこちでさえずりを始めました.まずオスがやってきてさえずり合戦を経てなわばりを確保した後,メスがやってきてオスを物色.それから卵を産んで子育てという段取りなのですが,オスはひなの巣立ちを見届けずに越冬地に帰ってしまうという(この部分聞きかじりなので確実ではありません),役割分担がはっきりしている種です.

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私が散歩コースにしている調整池の谷戸には現在 2 羽のオスがやって来て盛んにさえずっています.昨シーズンは最大 5 羽程度まで増えたので,これからなわばり争いが活発,すなわちあのけたたましい鳴き声が盛んに聞かれるようになるのでしょう.

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間もなくやって来るホトトギス托卵されることなく,無事に子育てが進むよう祈りたいと思います.

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