2009/11/05

コガマの穂

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これも先日近所を散歩したときに撮ったコガマの小さな群落.もとは田んぼだったところなのですが,もう数年間休耕田になっており,そうするとこのように単なる湿った野原になってしまいます.ここは谷津田で,むかし開墾して田を開いたところなのでしょうが,耕作が行われなくなると,このように急速に自然に帰っていきます.中国の退耕還林という言葉を思い出します.

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2009/11/04

カラスウリ熟す

Fallaroundhome_nov2009036m

このブログでは定番のカラスウリ (*1 *2 *3 *4),今年はどうやら当たり年のようで,そこここの雑木林の林縁部にはオレンジ色の実が沢山ぶら下がっています.まだ瓜坊状態のものもありますが,大半はすでにオレンジや赤色に熟しています.

種子はカマキリの頭部そっくりだということで,上記の Wikipedia の記事の中にも写真がありますが,確かにそっくり.上記の *4 の記事にコメントを付けくださった方がおっしゃっていた通りですね.

Fallaroundhome_nov2009030m

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2009/11/03

日本産鳥類辞書ファイル jbird300.ref, jbird204.ref Released

Refsort/Ruby で用いるための日本産鳥類辞書ファイルの最新版です.この版では,従来無視していた迷鳥や飼育種の篭抜け,また多数の亜種を収録しています.また,鳥類分類学の最新の成果を反映させて,属名の変更,種や亜種の格上げや格下げ,いまだに分類が混乱中の種への対応を行っています.

これまでも鳥類や種子植物の辞書ファイルをリリースしてきました (*1 *2 *3 *4 *5) が,鳥類に関しては今回の版から新しい辞書系列に切り替わります.

この版の編集は,Sibley-Ahlquist 世界鳥類辞書 wbird_sa_09a.ref の編集と同時にスタートしたのですが,大変長い時間がかかってしまいました.参照しなければならない資料が多く,またここ数年で属が変わったり,亜種から種への格上げが行われた種が少なくなかったので,その確認と対応に追われてしまったためです.ようやくリリースできてほっとしています.

併せて,これまでの jbird200.ref 系列のバグフィックス版である jbird204.ref もリリースしています.

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Refsort/Ruby v2.10 Released

2009年に入って,Ruby が 1.9 系列に変わってから,それに合わせて改版を繰り返している Refsort/Ruby (*1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8) ですが,その最新版をリリースしました.

今回の改訂は,見かけはマイナーなものですが,仕様や実装としてはかなり大きな考え方の変更を伴っています.具体的には,辞書ファイル中の空のフィールドや実質名は記憶格納せずに単に無視するように変更しました.従来の版では,辞書ファイル中の実質名が空であってもそれを記憶格納していましたので,再び空の実質名に出会うと重複した実質名があるといってエラーになっていました.

これは,新しい日本産鳥類辞書である jbird300.ref を編集していて,大量の英名を持たない亜種に遭遇してしまったため,Refsort/Ruby の仕様のほうを変更したものです.詳しくは Refsort/Ruby パッケージの中の readme_v210.txt をお読みください.

もうこの辺で改版も打ち止めかな?

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2009/11/01

万聖節 Toussaint

今日から11月.いよいよ寒くなってくるかと思って灯油を買いに行ったのですが,どうもポカポカと暖かい.天気予報によれば今日の最高気温は24度くらいまで上がるらしいです.これは Indian Summer を通り越して異常ですね.一方,発達した低気圧が2,000kmを超える長大な寒冷前線を引き連れて日本列島に襲い掛かっているので,北海道はすでに雨,のち雪.本州でも高山では雪になるとのことです.突風や落雷などの災害が心配されます.

さて,ブルターニュに関するブログ "うるわしのブルターニュ" によれば,11月1日はケルトの暦では新年.しかし,現在のフランスではアメリカから商業的に輸入された Halloween が流行っているのだとか.日本と同じですね.しかし,Halloween は元々は11月1日の大晦日という意味のお祭りだったのです.

Fallhome_nov2009022m

私が11月1日として思い出すのは,カトリックの国フランスの万聖節 Toussaint です.私がフランスにいるときに覚えた言われ(たぶん俗説)は,フランスでは一年の毎日に聖人が割り当てられているのだが,それではまだ日数が足りず,その他全ての聖人を11月1日に割り当てたのだというものでした.諸聖人の日とも言うようです.フランス語の "Toussaint" は, "全て" を意味する "Tous" と "聖人" を意味する "Saint" の組み合わせなので,"全聖節" としたほうが良いような気もします.

どうも日本のお彼岸に近い風習があるようで,家族で墓参りをしたり,そのために花屋さんに菊の花が売られていたりしました.元々すでに7世紀頃には,この日に殉教者に祈る行事が教会で行われており,それが信徒の間にも広がったと解釈できるように思います.

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2009/10/31

秋深まる

秋が深まってきました.当地では,沼から蒸発してきた水分が放射冷却で冷やされて,明け方には霧となって低地を漂う日々が続いています.真冬になるとこういう光景はなくなるので,秋の今頃に特有の気象現象です.原理は同じですが,もっと大規模な霧は欧州大陸ではごく一般的です.この季節にヨーロッパを旅行すると朝霧に出会う機会は非常に多く,それで飛行機が遅れたりします.フランスのシャルル・ド・ゴール国際空港には,霧を吹き払うための大規模送風設備が設けられているほどです.

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庭の木々の紅葉が進んできました.この写真の紅葉はナツツバキのもの.この秋にはチャドクガの攻撃を免れることができました.良かった,良かった.

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2009/10/27

台風一過の都心の夕方

Marunouchi_2009002m

朝の通勤途上,真冬によく観られるような美しい富士山を眺めることができました.台風一過の澄んだ空気のお陰で,日中都心からでも富士山がよく見えました.午後になってだいぶ風が強くなってはきたものの,空気の澄み具合は変わらず,朝焼けの田園風景に劣らず美しい都心の夕方となりました.

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台風一過の朝焼け

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昨日は台風が関東地方南岸を足早に駆け抜けたお陰で,一日中風雨がひどく,ひょっとして帰宅の足を奪われるのではないかと心配するほどでした.しかし夜半には風雨も収まり,今朝起きてみると澄んだ広い青空が見えるではありませんか.日の出直後のオレンジ色の光線が地表を照らし始めたときでした.なかなか良い感じです.

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2009/10/25

寒い

今日はこの秋初めて「寒い」と感じた一日でした.昨夜から弱い雨が降り,さらに関東地方特有の冷たい北東気流で一日中気温が上がりませんでした.風も比較的強くて,外に出るときにはコートを着ていてもちょうど良いくらい.最高気温は恐らく15度くらいだったでしょう.

それでも,水道の水にはまだまだ夏の温もりが残っています.これがあと一ヶ月も経つと川の水が水源の水道水はとても冷たくなり,朝の洗顔時にはついついお湯の栓をひねってしまうようになります.

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2009/10/23

セイタカアワダチソウ満開

セイタカアワダチソウが各地で満開です.20年ほど前に比べると,セイタカアワダチソウの勢いも落ち着いてきた感がありますが,それでもこのようなまとまった群落を見るにつけ,この帰化植物の勢力には眼を見張ります.

Aroundhome_oct2009002m

セイタカアワダチソウの栄枯盛衰については,Wikipedia の記事に詳しいので,ご参照ください.元々蓄積されていた養分を消費してしまったことと,アレロパシーが関係しているようです.

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2009/10/20

地方空港

一昨日,北陸地方のとある空港でのスナップ.東京から到着した便から荷物を積み降ろし,客室を整備し,燃料を補給し,という作業が始まろうとする瞬間です.時刻は夕暮れ時.作業が終わる頃には薄暗くなっていました.ここは軍民共用空港なので戦闘機のフライトも頻繁に行われており,騒音はかなりのものです.空港の売店には軍用機のモデルがずらり.

Noto_oct2009010m

羽田のハブ空港化で成田の過去の歴史や役割分担がにわかに騒がしくなってきましたが,国家戦略としての空港行政が議論される雰囲気なので,これは大変結構なことだと思います.これまでの空港論議は,地方の土建行政の思惑や地域振興という枠内で行われ,航空会社の経済合理性をないがしろにして利権議員が暗躍するという構図でした.その結果,静岡空港や茨城の百里基地軍民共用空港のような,どう見ても無理のある空港建設を許してきたのです.空港整備特別会計という空港建設を続けるための奉加帳のような財布も法的に用意されてきましたし,運輸官僚にとっても天下り先が増える大変美味しい仕組みでした.しかし,東アジアでの航空輸送の競争力という視点で問題を捕らえなおし,ハブ空港とローカル空港の役割を議論しなおすことができれば,無駄に国土を破壊して不採算の空港を造るという愚計を冒す機会を減らすことが出来ます.

過去のしがらみで最適な戦略を選択できない組織は衰退します.日本全体の最適戦略を提案して国民に問うことが政権の役割だとすると,第一歩は踏み出せたということでしょう.

ところが成田にとってはそのしがらみの精算が最大の課題です.これは工事が中止になりそうな八ッ場ダムなどのダムと全く同じ構図です.国の方針のために地域社会が犠牲になり,反対運動の末に泣く泣く同意したら,ダムは作らないと言い出したものですからたまったものではありません.国のために犠牲になった俺たちの立場はどうなる?犠牲の名誉に関わる人間心理という大変厄介な問題の解決はこれからです.犠牲の名誉に関しては,第二次世界大戦で亡くなった方々の遺族の心理も同様だろうと思います.レイテ島戦線沖縄戦満州戦のように国に見捨てられ犬死にした兵士や民間人は少なくないのですが,遺族としては,国や家族のために最大限役に立って犠牲になったと思いたいのはごく自然な感情でしょう.靖国神社を巡る議論の難しさはこの犠牲の名誉に関することだと思います.

話が脱線してしまいました.成田も羽田も東アジアのハブになるのは容易ではありません.韓国の仁川(インチョン)シンガポールのチャンギを訪れるとわかりますが,複数の巨大空港がすでに域内にあるのです.これらに成田や羽田がどうやって対抗していくのか?唯一の対抗軸は,首都圏という超高集積都市空間と大市場が間近にあることでしょう.

それに対して,この写真に掲げた地方空港はどういう位置づけになるのでしょう?採算が取れなければ減便になり,場合によっては路線そのものが廃止となることも覚悟しなければならないと同時に,近隣の中国,韓国,ロシアなどとの直行便を呼び込む努力も今以上に続けなければならないでしょう.現にこの空港にも大韓航空の定期便が来ていました.地方空港が海外のハブとも直接つながっていくことは,ごく自然なことのように思えます.

そういう努力を続けたとしても,廃港となる空港が出てくることでしょう.そのときこそ,日本各地にビジネスジェット専用空港やフライングクラブが勃興していく契機につなげたいものです.地方でこそ,欧米では普通に味わえるような豊かな生活が楽しめるはずです.そこに富裕層をうまく引き込んでいく,そういう戦略を描けるのではないでしょうか?

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2009/10/18

蔵の紋に龍

週末に北陸地方を旅行したのですが,そこで出会ったものがこれ.お蕎麦屋さんの建物に隣接するお蔵に付いていたものです.お蔵の妻面の最上部に家紋が描かれることが多いのですが,ここに木彫りか縄を細工したものか,このが飾られています.

Noto_oct2009006m

このお蕎麦屋さんは,千葉県柏市にある名店 "竹やぶ" で修行したご主人が石川県能美市に開いたお店.この地方の古い民家の造りをそのまま使った素晴らしい建物と内装です.お蕎麦そのものがこれまた絶品.細めの麺が素晴らしい.さすがは竹やぶで長年修行されてきた方のお店だけのことはあります.お値段は地方だからでしょうか,恐ろしく割安です.

逆光で龍の部分は影だったので露出は自動では合わず.仕方ないので,背景の空の白とび部分にマスクをかけてそれ以外の部分の明度を持ち上げてあります.

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2009/10/15

空港を舞台にしたヒューマンドラマ

ターミナル DTSスペシャル・エディション [DVD] - 出演:トム・ハンクス,キャサリン・ゼタ=ジョーンズ,監督:スティーブン・スピルバーグ

この映画 "ターミナル" もトム・ハンクススピルバーグというゴールデンコンビによるロマンティックなお話.東欧の架空の国クラコージアからニューヨークの空港に到着した一人の男性.しかし彼が到着する直前,祖国ではクーデターが勃発して政権は転覆.彼の持っていたビザは無効になり,彼は国に帰ることも,アメリカに入国することもできずに一年近くを空港の中で過ごすことになります.何とか入国できないものかと日々書類を提出するのですが,それは叶わず,しかし空港の中でのありそうもないサバイバルのエピソードをスピルバーグが次々と繰り出しては観客を楽しませてくれる,そういう映画です.

スピルバーグらしいのは,空港の中で働く様々な職業の人たちが,様々な形で主人公と関わるうちに,彼に好意を抱き,彼を応援するようになっていく過程です.ここはさすがはスピルバーグと思わせるエピソードが多く,特に,彼の空腹をどのように解決していくのかという課題を主軸に進むので,結構リアリティがあります.

逆にスピルバーグらしくないのは,ありそうにない空港管理当局の意地悪な役人の存在.このような非現実的な役柄を持ってこなければこの映画が成立しないわけは無いのですが,あえて悪役として担ぎ出されたということでしょうか?ちょっと興ざめです.もっと他の描き方はあっただろうにと思います.

また,リアリティに欠けていると思ったのは,このような場合は必ずマスコミが嗅ぎつけて,お涙頂戴か小ずるい不法滞在者かのレッテルを張って,大量の映像とインタビューを世の中に撒き散らしては,当人はおろか空港管理当局の手足をも縛る,というようなことが一切語られなかったこと.

トム・ハンクスがロシア語のような東欧の言語らしい言葉をしゃべるのは全て彼のアドリブだったそうです.さすがですね.主人公との淡いロマンスを演じるのはキャサリン・ゼタ=ジョーンズですが,私にはこの役には,キルスティン・ダンストのほうが良かったのではないかと感じました.単なる趣味の問題ですが.

ま,いずれにせよ,現代のおとぎ話の一つのスタイルであることには違いありません.手練(てだれ)の監督による鮮やかなエンターテイメントです.ちなみに,この映画の撮影は,実際の空港ではなく,この映画のためにわざわざ建設されたターミナルのセットで行われたとのこと.ターミナル内部はまるで本物で,入居している商店は全て実在のブランドばかり.商品や店員の制服も本物と見分けがつきません.こういうところではリアリティを重視するのですね.最終盤,ニューヨーク市内のジャズ・バーでのベニー・ゴルソンのパフォーマンスは本物.これはすごい.

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2009/10/13

板橋不動境内で見つけたもの

これも週末の板橋不動の境内でのスナップ.擬宝珠に続いて手水舎(ちょうずや,てみずや)の屋根の部分の木彫のレリーフ.何の花でしょうか?ざくろではないよなぁ?

Itabashifudo_oct2009078m

次は,手水舎のすぐ前に立っていた灯篭の屋根.焼き物の三ツ星の家紋が付いていて,これがなかなか良い色だったので撮ってしまいました.かなり古そうです.

Itabashifudo_oct2009007m

そして,最後が三重塔の一階部分の柱の彫り物.彫り自体は大したことは無いと思うのですが,際立っているのはその赤色.これは何の顔料を使っているのでしょう?ピンク味が強いですね.辰砂)?丹(鉛丹)?

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素晴らしい洗練を果たした Lonesome River Band

No Turning Back [Import] [from US] - Lonesome River Band

Lonesome River Band は過去にこのブログで一度だけ取り上げています.このときはかなり古い録音の CD を紹介したのですが,このバンドは実は長寿!その後もコンスタントにアルバムを出し続け,しかもその洗練された硬派ぶりは全く軸がぶれません.これほどのバンドなのに,何故か Wikipedia には記事がありません.どうしてなのか全く理解できません.

このアルバムは2008年にリリースされたものですが,硬派ながらも大変洗練されて現代的な Bluegrass を聴かせてくれます.彼らの音楽には相当多くのミュージシャンが影響を受けたはずで,AKUS などはその影響を受けた筆頭ではないかと思います.特に AKUS のアルバム "So Long So Wrong"(*1) や "New Favorite"(*2) は新しい音作りを指向したアルバムとして時代を画しましたが,LRB の影響が濃厚に感じられます.

さて,このアルバムには14曲が収められているのですが,このアルバムに関してはお勧めを選ぶのに大変苦労するほど良質の曲が揃っています.強いてあげると第3曲の "Dime Store Rings",第5曲の "Wires and Wood",そして第9曲の "We Couldn't Tell" でしょうか.第11曲の "Darkness Wept" も素晴らしいです.

いずれにせよ,Lonesome River Band のこの最新のアルバムは,現代 Bluegrass の一つの頂点を表現するものです.録音は大変素晴らしく,昔のカントリーの録音のひどさに比べると,ここ10年ほどの音作りの丁寧さと洗練は隔世の感があります.

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2009/10/12

商人講が納めた擬宝珠

昨日の板橋不動の続きです.これはこのブログで時々取り上げる(*1, *2擬宝珠.本堂の手すりのあちこちに,このように奉納された擬宝珠が配置されていました.陰になった部分に書いてあった文字は「商人講中守谷町」と読めます.残念ながら年号を見ることができなかったのですが,のメンバーの名前には苗字は無く名のみが記載されていますので,商人たちが苗字を持つようになる以前,すなわち江戸時代かそれ以前のことだったろうと思われます.

Itabashifudo_oct2009065m

この本堂は,文禄年間(1592-1596)の建立だそうで,その後建て替えもされていないようですから,擬宝珠が後で付けられていない限り,その当時のものではないかと思われます.かなり古いですね.もう400年以上経っています.まだ江戸時代が始まる前,豊臣秀吉が栄華を極めていた頃です.うーむ,ちょっと古すぎるか?江戸時代になって付けられた,あるいは付け替えられたという可能性もありますね.

"講中" の二文字目の "" とは,集団を表す語の後に用い,その成員全員を指す語.何々社中というような使われ方が多いですが,講にもよく使われていたのでしょう.商人講がどういう講だったのかはよくわかりませんが,商人組合として商人どうしの内部調整や,行政との窓口のようなことをやっていたのでしょう.

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2009/10/11

若い詐欺師の生きがいとは?

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [DVD] - 出演:レオナルド・ディカプリオ,トム・ハンクス,監督:スティーブン・スピルバーグ

詐欺師を扱った小説や映画は昔から多くあるのですが,この映画 "キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン" は実在の人物,実話をもとに作られたということなので,内容には大変リアリティがあります.しかし詐欺師という人間の心理には古今東西共通なものがあるのではないでしょうか?その中心となるのは "現実逃避" ではないかと思います.つまり,辛く悲しく面倒くさい現実を見ないようにして,ひたすら自分にとって都合の良い仮想現実の世界に遊ぶという心理です.詐欺師が凄いところは,その仮想現実を自らの力で現実世界の中の小世界として作り上げてしまうところです.

その詐欺師はスパイという職業と極めて相性が良いのでしょう,私がこれまでに読んだ最高のスパイ&詐欺師小説は,ジョン・ル・カレの "パーフェクト・スパイ()" です.自伝的とも言われる非常に悲しい話なのですが,これほど詐欺師とスパイとの相性の良さを知らしめた作品も少ないでしょう.小さな嘘をより大きな嘘で次々と塗り固めていく詐欺師の生き様が,その内面も含めてこれほど克明に語られた小説は他にありません.イギリス文学の最高峰とまで呼ばれることの多い作品なので,こちらもぜひ一読ください.

さて,この映画の主人公も,詐欺師の父親から多くを学んで詐欺師としての道を歩み始めます.詐欺師は父子相伝的な面が多いのでしょうか?身近に接していないと伝承できないような部分が多いのかもしれません.主人公はまだ16歳のころからすご腕を発揮し,自ら通う高校の臨時教師の役を皮切りに,国際線のパイロット,小児科医,地方検事という具合に華麗な詐称を続けるうちに,莫大な金額の小切手詐欺を働くのですが,これは小切手社会に馴染みの無い私たち日本人には少々ぴんと来ない面があります.私自身は欧州のある国で2年間ほど小切手生活をしたのですが,確かにあのようなものをいちいち照合しなければならないのでは,一定の割合で不正が生じるのはやむを得ないとも感じました.

彼を更生させるエピソードの中で,詐欺は現実逃避だと諭して引き戻す場面があるのですが,まだ若い主人公はこの説得によってようやく現実世界に生きる覚悟を決めます.主人公がまだ十分に若いからこその決断だったのではないでしょうか?中年を過ぎていたら?おそらく現実に戻る勇気は無く,死ぬまで仮想の世界に遊ぶ逃避行を選ぶに違いありません.そうだとすると,現実の辛さに向き合うために,若さは非常に重要な要素だと思わざるを得ません.詐欺師の場合だけ・・・とは言えない気がします.思い当たる節はありませんか?

映画としては,豪華な主演陣を手練(てだれ)の監督が引き立てていくので,全く安心して観ていられます.スピルバーグはこういう作品は本当にうまい.

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三重塔のあるお不動さん

あまりに天気が良かったので,カメラを持って近くのお不動さんを訪ねてみました.ここはかなり古い時代に開かれたお寺なのですが,江戸時代に大変立派な三重塔が建てられ,今日に至っています.

Itabashifudo_oct2009082m

遠妙寺のホームページに掲載されているらしい文献によれば以下の通りです.

摩訶僧祇律という戒律によれば,塔(サンスクリットの stupa)のうち仏舎利のあるものを塔と名づけ,仏舎利が無いものを支堤(枝堤,制多,制底)と名づけたのだそうです.支堤はサンスクリットのチャイトヤ (caitya) の訳で意訳される場合は塔廟,霊廟,廟とされています.私たちが見慣れている卒塔婆には,こういう起源があったのですね.

制底という文字を見ただけでは到底その意味はわかりませんね.そして,このお不動さんの三重塔はこの制底です.その証拠にわざわざ制底と書かれています.

Itabashifudo_oct2009005m

第二日曜日に当たる今日は,境内で骨董市が開かれており,10数軒の露店が店を広げていました.古道具系が多かったのですが,中には良い器を売っているお店もあります.江戸末期と思われる染付けの蕎麦猪口でなかなかの掘り出し物があったので,買い求めてきました.今日の収穫は写真と蕎麦猪口です.

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2009/10/08

コムラサキ色づく

このブログでコムラサキを紹介したのは,だいぶ前,2005年の秋のことです.このときよりは一月ほど早めなのですが,今年はもうコムラサキの実が色づいています.光が悪くてホワイトバランスが崩れ気味ですが,今年の実の付きは例年並というところでしょうか.

Ushikunaturewoods_oct2009021m

ムラサキシキブとも言いますが,正確にはコムラサキ.コムラサキの葉には先端のみに鋸歯があるということで,ムラサキシキブと区別できます.この写真でもそれが確認できます.

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2009/10/06

クズの黄葉

厄介者のクズですが,花は結構きれいですし,黄葉もなかなかのものです.ただし,クズの葉は大きいだけに色々な昆虫に食べられていて,無傷なものは少ないように思います.夏の終わりには結構穴だらけになっています

Ushikunaturewoods_oct2009013m

この写真はクズの葉を裏側から見上げて撮ったもので,さらに,モノクロ化した画像をオーバーレイで重ねてテクスチャのコントラストを強調しています.これは Photoshop 定番のテクニック.色々と応用が利きます.

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2009/10/04

マユミが結実

マユミのピンク色の実がとてもきれいだったので撮ってみました.このピンクの色はなかなか微妙で,しかも実の表面も均一ではなく,虫に食われたのか斑が付いていたりします.この木の紅葉はまだですが,マユミは紅葉も大変美しい木なので,これから楽しめます.昔このブログで紹介した紅葉はこちら

Ushikunaturewoods_oct2009004m

マユミは材が強くてよくしなるため,昔から弓の材料だったそうで,そのために真弓という名前になったのだとか.へぇー.

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Eva Cassidyの隠れアルバム

Somewhere [Import] [from US] - Eva Cassidy

Eva Cassidy については,私の特別の思いを何度もこのブログで表明している (*1, *2, *3) のですが,それでも,まだまだ足りないのだということが,このアルバムを聴くとわかります.彼女がメラノーマで亡くなったのが1996年なのですが,このアルバムは何とその12年後の issue なのです.これは一体どういうこと?

アルバムの各曲を聴く限り,これまでのアルバムと同じ音源からピックアップしてコンパイルしたアルバムであることがわかります.過去のアルバムに収録し切れなかった曲を集めてアルバムにしたという感じです.伴奏やアレンジからおおよその判断がつきます.それでも,アルバムのとしての質はいささかも低くありません.これまでこれらの曲が世に出ていなかったということのほうが恥ずべきことでしょう.

第2曲の "My Love Is Like a Red Rose",第8曲の "A Bold Young Farmer" や,第9曲の "If I Give My Heart" は,もっと早く世に出しておいて欲しかったと思わせるに十分な曲です.そしてアルバムタイトルの第12曲 "Somewhere" は,素晴らしいの一言では尽きぬ魅力を持ったフュージョンの傑作.この曲をこれまで出さなかったというのは,どういう魂胆か疑いたくなります.

繰り返しになりますが,彼女が Washington D.C.Maryland というある意味特別な地区,カントリーやフォークに関しては僻地,でのみ活動し知られていたということが,実にもったいなかったという思いは今でも尽きません.もうほかに音源は眠っていないのでしょうね?

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2009/10/03

久々のEmmylou節は健在

All I Intended to Be [Import] [from US] - Emmylou Harris

Emmylou Harris 久々のオリジナルアルバムです.前回のアルバムは確か2003年に出た Stumble into Grace だったので,2008年にリリースされたこのアルバムまで実に5年のブランクがあった事になります.彼女の音楽性は,フォークとカントリーの中間のようなものですが,それがアメリカの土着的なもの,特に西部の乾いた風土に特有なものを加えているところが特徴だと思います.そして衰退し忘れ去られていくものたち(Native American しかり,開拓者たちしかり,風塵と共に去っていく自らの思い出しかり)に対する郷愁を歌い上げているように感じます.

声も唱法も独特なので,一度聴けば記憶にしっかりと刻み込まれる彼女の歌ですが,このようなアルバムを通して聴くと,あまりにもどの曲も同じように聴こえてしまい,かえって特定の曲が記憶に残らないということが起きます.以前このブログで紹介した CimarronRed Dirt Girl は,それらの中にあってはかなり特徴的なアルバムと思っていますので,機会があればお聴きください.

しかし,このアルバムはさすがに4年間ものブランクの後で出されたアルバムだけあって,大変充実した内容であることは間違いありません.長めの曲が13曲も入っているのですが,中でも私のお勧めは,第2曲の "Hold On",第4曲の "Broken Man's Lament",第5曲の "Gold",第12曲の "Sailing Round the Room",第13曲の "Beyond the Great Divide" くらいでしょうか.いずれにせよアルバム全体を通してスカの曲はありませんので,安心してお聴きください.

何と!このアルバムには LP アナログディスクがあるのですね!ここにリンクを張っておきます.

All I Intended to Be [12 inch Analog] [Import] [from US]

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2009/09/28

ブラジルやサウジアラビアからも!

ここ数ヶ月ばかり,ClustrMaps というものをこの画面右側に貼り付けています.これは,世界のどこからこのブログにアクセスしたかを,世界地図上に示してくれるもの.クリックすると,大きな画面と,右下にアクセス数の統計が出てきます.最初に張ったときの記事はこちら.今年の6月のことでした.

Locations of visitors to this page

最近になってようやく,初めて中東からのアクセスがあり,サウジアラビアリヤド辺りに赤い円が点きました.また,ブラジルではしばらく前からサンパウロに赤い円があったのですが,今日はアマゾンの中流域,マナウス辺りからもアクセスがあったことを示す赤い円が点きました.非常に嬉しいです.世界中とつながっているという実感が湧きます.これらが検索ロボットでないことを祈ります.

Many thanks for visiting this site! You make me very happy knowing that I had accesses over from other sides of the globe. I will try to make this site more attractive, and please keep in touch.

北米,ヨーロッパ,中国からはそこそこのアクセスがあるのですが,ロシア,東欧,インド,アフリカなどからはいまだに皆無.やはり日本語のサイトは訪問者が少ないですね.

Please tell your friends in Russia, Eastern Europe, India, Africa and other places in the world to visit this site, full of local episodes of my daily life with casual photos.

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2009/09/27

秋刀魚

Fallhome_sep2009024m

日本の秋はサンマの季節.脂が乗って,刺身にしても塩焼きにしても美味しいこの魚は,まさに自然の恵みです.実はこの魚の生態は良くわかっていないらしく,好漁不漁の理由も定かではないらしいのです.大陸棚付近の比較的浅い海で群れて季節的な回遊をしているらしいということは昔から言われているのですが,個体群のサイズが大きく,その変動も大変大きいので,それが漁に直結します.生きたままでの捕獲が大変難しいこともあって,養殖は行われておらず,漁獲高はまさに自然任せ.これからもほどほどに獲れ続けることを願います.

私としては,脂がよく乗った新鮮なサンマは刺身でいただくのが最も良いと思います.焼酎のロックとは大変よく合いますが,日本酒にも合いますよ.

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2009/09/26

ススキ開花

ススキの開花といってもピンとこない人がほとんどでしょうが,下の写真の通り,ススキの穂からがぶら下がっているのがわかります.これが開花.受粉したら種ができて,やがて穂が開いて種が飛ぶ,という順番です.

Fallaroundhome_sep2009061m

今日はここ数日と同様,乾燥してはいたものの気温は高め.日なたを歩くと汗ばむ陽気でした.

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2009/09/23

稲刈りはほとんど終了

Fallaroundhome_sep2009050m

秋の連休も今日で終わり.明日からはこれまでのような日常が再開します.我が家の近所では稲刈りはほとんど終わりました.まだ刈られていない田んぼもあるにはあるのですが,ごく例外的です.今年は冷夏の傾向で秋が早く,また台風も来なかったので,稲刈りそのものは大変順調に終わりました.お米の作柄そのものはどうだったのでしょうね?近所の農産物の直売所には,早々と "新米" の幟が立っています.

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2009/09/22

新宿コクーンタワー

用があって新宿西口まで足を伸ばしたついでに,最近のこの辺りでは一番のランドマークである新宿コクーンタワーを撮ってきました.このビルは,建設途中のところを2007年7月にこのブログで紹介していますが,今では完成後1年以上が経っています.そのときにも書きましたが,やはりこの構造は北京オリンピックのメインスタジアムである鳥の巣とよく似ているように見えます.同じ建築事務所なのでしょうか?

Cocoontower_sep2009012m

このビルの中に入ったことはありませんが,フットプリントが小さい高層ビルであるために,エレベータシャフトやユーティリティに取られる面積が馬鹿にならず,ひょっとすると内部はちまちまとして使いにくいかもしれません.やはり,ビルは中層である程度のフットプリントがないと住み心地が悪いですね.

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ヨウシュヤマゴボウの実

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これも日本の野山にはびこっている帰化植物.カタカナで書くと何のことやらわからないのですが,漢字で "洋種山牛蒡" と書くとわかったような気になります.これは北米原産で,明治時代になって日本に入ってきたのだそうです.雑木林の林縁部などでかなり大きな株に育ちますので,ヤマブドウと間違える人がいるかもしれませんが,植物体全体にわたって毒性があるので,決して食べてはいけません.最悪の場合には呼吸障害や心臓麻痺によって死に至るとか.

時々,紫色の鳥の糞を見かけるのですが,ひょっとしたらこの実を食べたのかも.鳥にとっては毒性は無いのかと心配になります.また,染料にしたりはしないのでしょうか?結構きれいに染まるのではないかと思います.

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2009/09/21

今年は柿の実が早い?

Fallaroundhome_sep2009012m

今年は秋が早く,もう柿があちこちで実っています.昨年のこのブログでは,10月20日の記事に柿の実がたわわに実っていると報告していますので,昨年に比べるとほぼ一ヶ月も早い熟しぶりです.柿はこの辺りではブドウよりも遅く,かなり秋が深まってから熟すように思っていたのですが,今年は冷夏の影響でこんなに早まったのでしょう.

この写真も新しいカメラとレンズで撮影しています.どうかな?

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