2009/07/07

七夕と田んぼの近況

今日は七夕.関東地方は南風が強く雲を吹き流してくれたので,明るい満月と織姫星が見えていました.織姫星はこと座のヴェガ.かなり明るい星ですが,実は太陽のすぐ近くにあってなお接近中.

願い事を書いた短冊を笹の葉にくくりつけて,七夕を迎えるという日本のこの風習はなかなか良いものだとは思いますが,旧暦の七夕を新暦で祝うものですから,日本列島は梅雨の最中で滅多に星が見えないという具合になってしまいました.中国の春節のように,こういうものは旧暦で祝うように戻せないものでしょうか?

そう言えば,高校生の頃,クラスで七夕飾りを作ったときに,短冊に "あのよろし" って書いた奴がいたなぁ.でもこれは本当は "あかよろし" なんだそうです.しかも "明らかに良い" という意味なんだとか.

Summerhome_jul2009016m

さて,下界の田んぼは今こんな感じです.5月の連休の頃に田植えを済ませた田んぼではイネがかなりの背丈に伸びて分蘖も進み,あとしばらくすると穂が出てくる感じです.一方,つい最近田植えをした田んぼもあり,こちらは秋の収穫までこれから長い夏を過ごします.関東平野はやたらと早生の稲作が流行っているのですが,西日本はそれほどでもありません.麦を作っている影響もあるのかもしれません.どんなものでしょう?

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2009/07/06

梅雨の中休みに蜜吸い

昨日は梅雨の中休みの一日.午前中は湿度が高くて蒸し暑かったのですが,午後になると晴れ間が見えてきて,それでいて風が涼しくなってきてクールダウン.金曜日の夜は雨の中を帰宅したのですが,それから48時間ほどは雨が降っていません.今日はどうかな?

昨日の午後,庭に出てみると,大振りの花にタテハチョウの仲間やハチの仲間が蜜を吸いに来ています.雨が続くと昆虫も餌を摂るのが大変だと思いますが,この二日間ほどはたっぷりと蜜を吸えたのではないでしょうか?

Summerhome_jul2009007m

庭には夏の雑草が繁茂して足の踏み場がなくなってきました.つる性の植物が色々なものに絡みついて,これを切ったりほぐしたりするのがまた大変.

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2009/07/05

ヤマモモの実が生ったよ!

わが家の片隅に小さな苗を植えてから早や10数年.小さかったヤマモモの木がどんどん大きくなってきたので「将来実がたくさん生るといいなぁ」と思っていたのですが,いっこうに生らず半ば諦めていたのですが,どうやらこれは杞憂に終わったようです.

Summerhome_jul2009010m

典型的なヤマモモの実がいくつかの房になって実りました.もいで食べてみると,甘酸っぱいヤマモモの味そのもの.なかなかいけます.この酸味だと,やっぱりジャムにするのがよいのでしょうね.来年,もっと沢山なったら考えてみましょう.

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Refsort/Ruby 1.32 Released

最近立て続けに修正版をリリースしている(*1 *2)Refsort/Ruby ですが,まだバグが残っていることが発覚しましたので,あわてて修正しました.Ruby 1.9.1 から導入された M17N という多言語処理のスキームには,まだ理解しがたいところがあり,今回のリリースでもまだ修正不十分なところがあるかもしれませんが,利用の手引きに載せた使用例はすべて動作確認済みです.

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2009/07/01

すき焼きを楽しむ

一昨日の月曜日の夕方は,人形町で会食.有名なすき焼きしゃぶしゃぶのお店です.都心から地下鉄で赴いたのですが,地下鉄の最寄の出口を出たときに改めて感じたのは,東京の下町の風情です.根津谷中でもそうなのですが,地下鉄の出口の真横に "何々洋品店" というお店があって,お世辞にもセンスが良いとは言いがたい店構え.しかも地下鉄の出口に多少はみ出すかのように,特売品のワゴンが置いてあったりします.

角を曲がるとすぐに有名なたい焼き屋さんがありましたが,平日の夕方はとくに行列は出来ていません.目指すお店はここからすぐ.特に取り立てて言うほどのことはない店構えですが,さすがに店の名前の看板の字体には趣きがあります.

Ningyocho_jun200901m

お料理は申し分ありません.久しぶりに美味しいすき焼きを堪能すると共に,すき焼きに良く合うように特別に選ばれた吟醸酒も楽しみました.大変ドライな口当たりですので,生卵につけた甘みのある牛肉とは確かに良く合います.

梅雨の真っ只中のうっとうしい日でしたが,こうやって憂さを晴らしてみるのもたまには良いものです.

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2009/06/28

梅雨本番

昨日は梅雨の晴れ間だったのですが,強烈な暑さで関東地方は軒並み30度を越え,南風が強く入ってまさに真夏を思わせるお天気でした.しかし夕方になると気温は急速に下がり,過ごしやすい夜になりました.

Summerhome_jun2009039m

今日は朝からどんよりと曇り,夕方からは雨が降ってきました.今日,沖縄は梅雨が明けたそうです.これから本州は梅雨本番になります.明日からは一週間毎日雨が降るという予報.しかも気温はじりじりと上がり,真夏の到来を予感させる雰囲気です.

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2009/06/25

クロイチゴ

自宅から駅までの通勤途上の家庭菜園に,毎年見事な実をつけているクロイチゴの木があります.今年も実が色づいてきましたので,写真を撮ってみました.英語ではラズベリー(raspberry),フランス語ではフランボワーズ(framboise)と呼ばれて人々に親しまれているキイチゴの仲間です.

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まだまだ色が変わっていく様子が楽しめるので,何回か写真に撮ってみようと思っています.

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2009/06/23

暑くなったらやっぱりビール

梅雨も中盤に差し掛かり,いよいよ蒸し暑くなってきました.今週は台湾の北のほうにある台風が暖かく湿った空気を日本方面に送り出しているとかで,とうとう日本本来の蒸し暑さがやって来たな,という感じです.私の苦手な季節の始まりです.

これだけ暑苦しくなると,やはりビールが美味しくなります.日本の気候ではビールは当然冷たくして飲むもの.グラスの周りにはあっという間に露が付いてどんどんぬるくなっていきますので,そうならないうちにと思って飲み干すとすぐにお代わりを注ぐので,またそれを飲んで,とやっているとあっという間に許容量を飲んでしまうのが悲しいところ.

Summerhome_jun2009031m

夏と言っても日本よりはるかに涼しいイギリスでは,ビールのうちエールは常温で飲まれるのが伝統的なスタイル.大きなパイントグラスに注いでちびちびとやるのがイギリス流ですが,あちらの気候ではこの方がむしろ美味しいのです.ところ変われば楽しみ方も変わりますね.でも最近は世界各地で冷たく冷やしたビールを飲むのが一般的なようです.

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2009/06/21

梅雨空

このところ梅雨らしい天気が続いています.この週末は昨日が比較的よく晴れて梅雨の中休みのような感じだったのですが,今日は早朝からかなり強い雨.午前中は断続的に強い雨が降り続きました.

Summerhome_jun2009026m

今春に新調したわが家のウッドデッキが雨に濡れていい色になっています.薄い水の膜が曇り空の鈍い光を反射して,微妙なテクスチャを作っています.今日買ったばかりの新しいコンパクトデジカメでの撮りおろしです.まだ使い方がよくわかっておらず,とりあえず電池を充電して基本操作を勉強中です.これまでのコンパクトカメラとは操作体系が違うので,慣れるには少し時間がかかりそう.画質はまあまあかな?オートホワイトバランスはなかなか優秀なようです.

Summerhome_jun2009024m

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2009/06/19

Refsort/Ruby 1.31 Released

先週 Refsort/Ruby 1.30 をリリースしたばかりですが,案の定ちょっとした不具合が見つかり,それを修正してだいぶ robust になったと思いますので,再びアップします.いちおう Ruby の最新版である 1.9.1 p129 でチェックしてあります.だいぶ実用的になったと思いますので,ぜひお使いください.HTML で書いた手引きも新に作成して添付しました.

実行時間を計測してみると,システムの locale と異なる文字コードを読み込むときにはそれなりに時間がかかっているように見えます.文字コード変換にはそれなりの負荷がかかるということなのでしょう.

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2009/06/14

Refsort/Ruby 1.30 Released

馬鹿の一つ覚えのようにメンテナンスを続けている自作ソフトがあります.辞書参照型ソーティング・フィルタの "Refsort/Ruby" です.このブログで最初に紹介したのが2006年8月26日で,その次にアップしたのは2007年5月26日だったので,もう2年以上も前のことです.

このソフトは,Ruby というスクリプト言語のプログラムとして書かれていますが,普通のソーティング・プログラムのように,数値や文字コードの順番に入力されたリストをソートできるだけではなく,あらかじめ準備した辞書の並び順に従って入力されたリストをソートできることが特徴です.例えば,鳥類や植物,昆虫などの名前が任意の順に記載されたリストを,分類学上の順番に並べ替えてくれます.私はバード・ウォッチングのフィールドノートを PC 上で整理するときのためにこのソフトを開発しました.最初の版は MS-DOS 上の C 言語で記述したもので,もうかれこれ20年ほど前のことです.

その後しばらくは放って置いたのですが,PC のハードウェア性能が飛躍的に進歩したために,Perl や Ruby などのスクリプト言語が実用的な速度で走るようになり,C 言語で書いたプログラムを Ruby でスクラッチから書き下ろしました.その際に,スクリプト言語ならではの柔軟性を生かして様々なオプション機能を追加してきました.

ここ数年は Ruby 1.8 系列が安定していたため,Refsort/Ruby も安定していられたのですが,昨年暮れ頃から新しい系列 1.9 がリリースされ,しかもこの系列では言語仕様が大幅に変更になったので,その対応をしたのが今回のリリースです.

これまでの版からの最大の変更点は文字コードの扱いです.これまでの Ruby は漢字コードの種類を起動時オプションや $KCODE という変数で指定していたのですが,Ruby 1.9.1 からは文字列オブジェクトが自らの文字コード情報を保有するという画期的な実装に変更されました.これは他に例を見ない野心的な試みで,多くの柔軟性を生み出すと同時に,プログラマには細心の注意を要求します.この変更を理解し,スクリプトとして実装するためにかなりの時間がかかってしまいました.まだ理解は十分では無いのですが,Refsort/Ruby を動かすための最低線はクリアできたと思いますので,リリースすることにしました.

今回の改訂から,辞書ファイルの冒頭行には使用する文字コードをマジックコメントとして指定することが強く推奨されます.また辞書ファイルと異なる文字コードで書かれた入力を与える際には,入力ファイルの冒頭にもマジックコメントが必要になります.この煩雑さの代償として,辞書ファイルと入力ファイルで文字コードが異なっていても良い,という柔軟性が得られるようになりました.

具体的な運用はこれからなので,しばらく使い勝手を確かめながら,様子を見ることにしたいと思います.最新版のダウンロードはこちらからどうぞ.画面右のサイドバーにもリンクを張っておきます.

Ruby 本体のダウンロードはこちら
Refsort/Ruby 本体: refsort_v130.rb
日本産鳥類: jbird201.lzh
日本産種子植物: jplant053.lzh

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2009/06/13

寄付要請のダイレクトメール

日本の6月は賞与が支給される季節です.今年の日本企業の賞与は,経済危機の影響で大幅減額が相場.大企業の場合でだいたい20-30%の減額が普通のようです.住宅ローン教育ローンを抱えてふうふう言っているご家族も多いので,大変なインパクトでしょう.ある経済研究機関によれば,日本全体での賞与の減額は定額給付金の総額をはるかに上回るのだそうです.定額給付金についてはこのブログでも紹介しましたが,賞与の減額を上回る規模でなければ効果が薄いのかもしれません.

しかし,大企業や公務員は大変恵まれています.私自身の経験からすれば,財務基盤の弱い零細企業やベンチャー企業などでは,このような経済危機に際しては賞与はたちまちゼロになり,さらに月例給も遅配となることが珍しくありません.メディアが "どこそこの会社ではボーナス何10%減" と大見出しで報道する場合がありますが,"もらえるだけいいよね" というのが彼らの本音.日雇い労働者はそもそも仕事にありつけないので,全くどこの世界の話だろう?という感覚だと思います.こういう苦しさは,一生を大企業なり公務員なり一つの共同体組織で過ごす日本のサラリーマンには,理解してもらえないでしょう.

Medecinssansfrontiers

さて,ここ数年,賞与の季節になるとどっとやって来るようになったのが寄付要請のダイレクトメール.過去に寄付をしたことのある NGO などからダイレクトメールや,場合によっては電話での寄付の要請が来ます.今月受け取ったものだけでも,"国境なき医師団 Medecins sans Frontiers","国連難民高等弁務官事務所 UNHCR" の支援団体である "日本UNHCR協会","WWFジャパン","Bhutan Foundation" などがあります.いずれも私が過去に寄付をした NPO です.最近はこれらの NGO も Fundraising のスキルが向上し,一般企業並みに CRM を重視した資金集めが出来るようになってきました.良いことだと思います.過去20年ほどは自然保護団体中心に寄付をしてきたのですが,最近は難民支援や開発援助系を増やしています.今回はどこにいくら寄付しようかと思案中です.

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2009/06/09

Cluster Mapsを置きました

このブログの右端の列には色々なガジェットを載せていますが,先週末から "Cluster Maps" というものを載せています.これは,このブログへ世界のどの地域からアクセスがあったのか,その統計情報を世界地図上にマップしたものです.

Locations of visitors to this pageこれを見るとなかなか面白いことがわかります.このブログへのアクセスのほとんどは日本国内からなのですが,中には中国やヨーロッパ,そしてオーストラリアからもアクセスがあることがわかります.これらはひょっとすると検索ロボットが徘徊しているだけなのかもしれませんが,世界の各地からこのようにアクセスを受けていると想像するのはなかなか楽しいものです.さすがに南極からのアクセスはまだありませんね.

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2009/06/06

ドクダミの花

Summerhome_jun2009014m

梅雨に入る直前に地面を埋め尽くすのがドクダミの花.この植物は日本語では響きが悪いためか,あまり人気が無いようですが,しかしよく観察するとなかなか美しい花です.匂いがちょっと独特のきつさであることを除けば,何も悪く言われる理由はありません.薬効はよく知られていて,漢方では代表的な解毒剤.中国南部からベトナムにかけては香草として食用にするようです.加熱すると匂いが弱まるのでしょうね.

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2009/06/05

アカンサス咲く

アカンサスはわが家の庭のメンバーとしてもう10年以上の歴史を持っています.従ってこのブログでも時々取り上げてきました(*1 *2).今年も梅雨に入る前に花を付け始めました.地中海地方が原産で,ギシリア国花.以前,イギリスで見たアカンサスが,我が家のそれと比べるとずいぶんと貧弱だったので,涼しい気候には合わないのだろうと思ったのですが,結構寒さにも強いそうです.暖かいわが家の庭では,それはもう栄華の限りを尽くして繁っています.あまりにも偉そう.

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花穂の下から順番に花が咲いていくのが面白いのですが,全体でどれくらいの期間咲いているのか,計ったことはありません.一ヶ月ほどでしょうか?

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2009/06/03

資源問題を環境倫理学的に解く

資源クライシス だれがその持続可能性を維持するのか?(単行本) - 加藤 尚武(著)

環境倫理学を専門とする哲学者加藤尚武さんの最近の著作です.この本は加藤さんのこれまでの著作をある程度読んでいることが理解を深める前提になるように感じました.例えば,このブログで昨年秋に取り上げた "環境倫理学のすすめ" や "新・環境倫理学のすすめ" などです.これらの著作を読んでいないと,環境問題をとことん突き詰めて考える倫理学としての思考の枠組みが無いままで,この本の真髄を捕らえることは難しいのではないでしょうか?上記二書はいずれも新書で比較的手軽に読めるので,ぜひ一読をお勧めします.また,環境倫理学については Wikipedia に大変良くまとまった解説があり,それがとりもなおさず加藤さんの著作の要約になっているので参照するとよいでしょう.

さて,この本の中で特に私の印象に残ったポイントを挙げると,以下のようになります.

まず目を引いたのは,第3章 "ベネズエラの石油と政権" 末尾の以下のフレーズです.

資源を持たない国の優位はどこになりたつか.皮肉なことに資源を持たない国こそ先進国である.いずれすべての国が資源を持たない国になっていく.資源を持つ国の危険は,資源があるからこそ,資源の不在に耐える技術と生活形態の開発が困難になるという点にある.産油国にとって未来はいつも無に向かっていく歩みである.そして,いつかは資源の無い国になってしまう.これが資源保有国の悲劇的運命である.
同様の内容が第5章 "資源ナショナリズム" でもさらに掘り下げて語られます.資源の無い国,わが日本は,資源の不在に耐える技術と生活形態を開発し,資源を永久にリサイクルして賄っていけるような持続的経済・産業体制を築いていかなければなりませんが,これはいずれ他の国々も追随せざるを得ないものです.この意味で日本は世界最先端を走っています.遅れて近代化をスタートし,なりふり構わぬやり方で世界中の資源を確保しようと努力している中国を反面教師とし,自らの進むべき方向を再確認する必要があります.持続可能性を追求するイノベーションこそが人類の生存を保証できるのです.

次に注目すべきと思ったのは第9章 "森林を保つ方法" の末尾.島崎藤村の "夜明け前" を引き合いに出して語ったことです.曰く,江戸時代の過酷な森林保護政策こそが日本の自然を守ってきた,明治維新以降,これらの森林が民間に払い下げられ,人々がそれまでの抑圧から解放されて自由を得るようになったことが,日本の自然破壊の引き金を引いた云々.

持続可能性を保証する主体は何であるのか.森林保護という持続的な仕事を維持することを,市場経済は引き受けるのか.官僚制度は,その任を負っているのか.政治は,これほど長期に渉る因果関係の認識と,それにもとづく「民衆の敵」となっても森林を守るという責任を果たすことが出来るのか.私たちは,今,現代から逆に徳川林政の方向に未来像を置かなくてはならないのではないか.
これは,著者が "環境倫理学のすすめ" で説いた "通時的決定システム" そのものです.封建時代にはこのシステムはよく機能していましたが,近代化に伴い民主主義という "共時的決定システム" が幅を利かすようになり,環境の持続可能性が次々と崩れてきた姿が現在です.しかし,今の政治システムでこのような不人気政策を採るのは至難の業です.大衆の覚醒を誰が引き受けるのでしょう?

最後にへぇー?と思ったのは,第12章 "人間という資源" 末尾の以下のフレーズです.

幸い日本には,持続可能性を維持する主体を形成する可能性がまだ豊かにある.

環境政策が有効に機能するためには,政治主体の強力な指導性が必要である.日本では政治の外部に形成されている潜在的な主体性が,国民への直接的な影響力を発揮することで,政治主体を環境政策の強力な遂行者へと追い込んでいく可能性がまだ存在すると思われる.
著者はかなりの楽観主義者なのですね.これに比べると私はすでに諦めを通り越してニヒリズムの領域に達しています.

この本は,前作,前々作で展開した環境倫理学を,資源問題に応用したという側面を持っています.著者の思いは首尾一貫していて,持続可能性を実現するために何をなすべきか,何を改めるべきかに焦点が当てられています.資源ナショナリズムに対する環境倫理学からの批判や,人類の智慧のひとつである超長期に渉る通時的決定システムなど,読者が初めて耳にする説も多いのではないでしょうか?しかし,環境を守るということはどういうことかを,突き詰めて考えることの大切さを十分に味わうことが出来ると思います.

数は少ないのですが,ところどころに技術的な知見に対する誤解が残っており,おや?と思わされることがありますが,全体の論旨に影響を与えるほどではありません.多くの方々にお勧めしたい本です.冒頭にも書いたとおり,前作,前々作と併せてお読みください.

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2009/06/01

ガクアジサイ

Springhome_may2009121m

梅雨が近づくにつれてアジサイの花が開花するというのは,四季を持つ私たち日本の気候の何とも素晴らしいところ.過去にこのブログでもこの季節になると紹介して(*1 *2)きました.現在最も一般的に見られるアジサイが日本原産のガクアジサイ (Hydrangea macrophylla) を品種改良したものであることは,もっと知られて良いと思います.下の写真は,わが家の庭に咲く原種ガクアジサイ.非常に細かいテクスチャーの花の部分がカメラ泣かせですが,何とか写っていると思います.周辺の萼(がく),いわゆる装飾花の色は大変微妙で変化が大きく,これがこの花の魅力の一つでしょう.紫にピンクの条が入ったりして,微細に見ていくと大変素晴らしいものがあります.

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2009/05/31

Susan Boyle 準優勝

先日このブログで紹介し,日本のテレビや新聞でも取り上げられて話題になったアマチュア歌手の Susan Boyle さんですが,日本時間の本日未明に,話題のきっかけを作ったイギリスのオーディション番組 Britain's Got Talent3rd Series の決勝戦が行われ,彼女は残念ながら優勝は逃したものの,第二位という栄冠を勝ち取りました.これに先立つ準決勝での歌唱が,緊張のあまりか良い出来ではなかったので心配していましたが,決勝戦では大変見事な歌いっぷり.予選から決勝までの詳細な星取表はこちら.それぞれのステージでの彼女のパフォーマンスは以下の通り,それぞれのダイジェスト版です.

Show 1(話題になった予選)

Show 8 (準決勝)

Show 13 (決勝)

優勝したダンスグループ Diversity のパフォーマンス

優勝発表シーン

彼女自身については Wikipedia の詳細な解説をご覧ください.特筆すべきはこの社会現象を分析している点.ここでは主として彼女の見かけと実力のギャップが大いに受けた点が強調されています.しかし深層では,Web 2.0 の時代の新しいスター創生システムが生まれつつあること,それが既存のシステムにとって脅威になりうることを,メディア関係者は敏感に感じ取っていることでしょう.

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2009/05/30

Alison KraussファンサービスのDVD

Hundred Miles Or More: Live From the Tracking [DVD] [Import] (2008) - 出演:Alison Krauss

Alison Krauss のスタジオ録音の DVD です.曲はほとんどが2007年のアルバム "A Hundred Miles or More: A Collection" から採られていますが,第5曲の "Shadows" のみはアルバム未収録のものです.このアルバムのレビューはこちら.曲と共演アーティストへのインタビューが交互に繰り返されますが,DVD のトップメニューで演奏のみ,インタビューのみと選択できるので,色々な楽しみ方が可能です.

Alison のファンを喜ばせるための構成であることは見え見えなのですが,もうちょっと深みが欲しかったと思うのは私だけでしょうか?例えばそれぞれの曲のパフォーマンスでは,もう少し共演者の手元をアップするとかカメラアングルに工夫が欲しい.またスタジオ録音の光景にしても,あまりに取り澄まして抑制的な態度のアーティストが映っているのが非常に不自然.もっと互いが目配せし合いながらリズムを取るとか,笑顔を見せるなどの自然さがあってしかるべきです.さらに言うと,スタジオにしては照明がヘン.まるで高級ホテルのスイートルームのような照明や調度品.いちおうマイクスタンドの下にはラグが敷いてはありますが,スタジオらしからぬ演出が過度だと感じました.

なお,録音とミキシングはお約束どおり Gary Paczosa でした.相変わらず完璧です.

全体としては大変楽しめるアルバム.豪華な共演者のパフォーマンスだけでも観る価値があります.Region Free の DVD なので,日本の DVD プレイヤーでも問題なく再生できます.

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2009/05/26

実力有り余るプロの新バンド

The Steeldrivers [Import] [from US] - The Steeldrivers(アーティスト)

The Steeldrivers は非常に新しいバンドです.デビューは2008年なのでつい昨年のこと.しかしメンバーのキャリアが若いかというとまるで正反対.彼らはSession Musicianあるいはスタジオ・ミュージシャンと呼ばれるアーティスト達で,Nashville のステージや録音スタジオで十分に経験を積んだ実力派ぞろい.彼らは声がかかるとステージやスタジオに出かけて行って請け負い仕事を行うプロ中のプロ.弁護士や会計士と同じです.

十分すぎる実力の割には顔や名前が売れるチャンスが少ないハンディキャップを負っていますが,しかし,彼らの顧客は一般リスナーではなくてプロデューサーや同業のミュージシャンたちなので,狭い業界では評判は十分に知れ渡ることでしょう.一方,演奏技術に高度なものが求められる割には,ルックス,立ち居振る舞い,個性,スターとしての華を求められることは無いため,それらを持ち合わせたミュージシャンは少ないのではないかと想像しています.この点で彼らがどのような位置にあるのか興味のあるところ.

このアルバムを聴くとまず非常に安定感のあるパフォーマンスを印象付けられます.スタジオ・ミュージシャンなので当たり前と言ってしまえばそれまでですが,まずは安心して聴いていられるところがポイントです.スカは一曲も無く,大変お買い得なアルバムと言ってよいでしょう.

次のポイントはヴォーカルの実力でしょう.これはメンバーの一人でギター弾きの Chris Stapleton という人が歌っているらしいのですが,ちょっとしゃがれた声質を張り上げる唱法が目立ちます.好みが分かれるところでしょうが,アルバム第一曲の "Blue Side of the Mountain" でいきなりこの唱法を印象付けられます.この曲で2009年の Grammy にノミネートされたそうですから,なるほどと頷くのも当然でしょうか.

最後のポイントは,先に述べた華の部分の有る無し.これは何とも難しい判断ですが,やはりそれほど強い個性は感じられません.華も・・・今はあまり感じられません.しかしこれから一つのバンドとして個性を磨いていけば,やがてリスナーの心を揺さぶる音楽を創ってくれそうな潜在力に満ちたバンドであることは間違いありません.あの Eagles も最初は Linda Ronstadt のバックバンドでした.

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2009/05/24

毎年おなじみニシキウツギ

Springhome_may2009115m

このブログで毎年のようにお目にかけている(*1 *2 *3)田植え直後の水田をバックにしたニシキウツギの開花です.毎年写真映りが変化するのは,年ごとの花つきの良否と,たまたま写真を撮る週末のお天気の良し悪しかなぁ?

Springhome_may2009107m

昨日は午後から日差しが出て,夕方一杯良いお天気だったので戸外でビールを楽しみました.今日の未明にはホトトギスの鳴き声を初認.ようやく初夏の三点セット(卯の花,ホトトギス,カツオのたたき)を全て味わったことになります.しかし今日のお天気は雨.時々強い雨がサーっと降ってきます.気温は低めなので蒸し暑さはありません.梅雨に入る前の寒気と暖気のせめぎ合いですかね?

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2009/05/23

Windows 7とJPEG XRに期待します

Microsoft Windows の次期バージョン Windows 7 は,製品版の直前の Release Candidate が5月にリリースされ,11月の感謝祭シーズンの発売が公言されましたので,今年中の発売は間違いないものと思われます.この RC 版は大変完成度が高く,すでに実用レベルだとの評価が多いのも心強いです.さて,私がこの Windows 7 に最も期待するのは,新しい画像フォーマット JPEG XR の大々的なサポートです.

実は,このフォーマットは現行の Windows である Windows Vista でもサポートされているのですが,それは大変控えめなもので,その存在はほとんど知られていませんし,各種のデジタルカメラや画像処理ソフトウェアでのサポートはこれからです.

現在最も標準的な画像フォーマットは JPEG と呼ばれるもので,見た目の画質をさほど落とさずにファイルサイズを 1/10 程度にまで圧縮できるために,ここ10数年ほどは専ら標準フォーマットとして君臨してきました.しかし,最近のダイナミックレンジの広いデジタル一眼レフの画像を格納するフォーマットとしては,1色あたりのダイナミックレンジがたったの 8bit,すなわち 256 階調しかないことが致命的となってきました.現在のデジタル一眼レフの撮像素子は 12bit から 14bit 程度のダイナミックレンジを持っていますので,この階調を生かせるフォーマットが望まれます.これによってより滑らかな階調が得られるだけではなく,撮像素子の感度の上下限での白とびや黒つぶれを大幅に防ぐことが出来るはずです.私の期待はまさにここにあります.

デジタルカメラ撮像素子は,銀塩フィルムと比べると,低輝度側では非常に粘って階調を残してくれるのですが,高輝度側はかなりあっさりと飽和して白とびしてしまいます.ガンマを調整すればもうちょっと何とかなると思うのですが,とにかく現状はこうなっているのです.

画像処理ソフトへの実装は簡単に行われるでしょうが,問題はデジタルカメラの実装です.組み込みシステムだけで対応できる程度の低負荷のアルゴリズムであれば,ファームウェアのバージョンアップだけで済むのですが,搭載されているプロセッサが非力だとハードウェアの演算回路による実装が必要になり,普及するにはある程度の期間が必要になります.

Springhome_may2009089m

上の写真はバイカウツギの白い花.このような被写体はしばしば白とびを起こす大変厄介な被写体です.上の写真はデジタル一眼レフでアンダーの露出補正をかけて RAW フォーマットで撮影したものを,そのまま Adobe Photoshop の PSD フォーマットに 16bit で書き出し,それからサイズを縮小して 8bit の JPEG に書き出したものです.花びらの白い部分は実はほとんど白とびしていません.ちゃんと階調が残っています.このような素直なダイナミックレンジの保存がカメラ本体から画像処理ソフトまで一貫して行えるようになってくれないかなぁと期待しています.

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2009/05/19

パンデミックへの備え

前回に引き続き新型インフルエンザの話題ですが,問題はウィルスの検査法に留まりません.インフルエンザのワクチンを作るには非常に長い期間がかかります.日本ではワクチン接種が政策の影響で抑制気味であり,インフルエンザ・ワクチンの生産は商業ベースに乗らないほど少量です.すなわち生産設備の容量はわずかなものでしかありません.従って,いざ豚や鳥のインフルエンザのワクチンを大量に作ろうと思っても,全国民に行き渡るだけの量を迅速に生産することは出来ません.これで国家安全保障が成り立つのだろうかと思われるほど心もとない体制です.

アメリカでは鳥インフルエンザに備えて,プレパンデミック・ワクチンだけではなく,重症患者向けに多数の人工呼吸器が用意され,しかもそれを使用する優先順位が国民的議論を経て決定されているなど,パンデミックへの備えが進んでいます.それに比べると日本の対応は先進国とは思えないほど遅れています.鳥インフルエンザのパンデミックは確実に起こり,人口の 1% 以上が死亡するという恐ろしい警告もあります.そうなると今の経済危機とは比較にならないほどの大恐慌を世界にもたらします.

私が危惧するのは,今回の豚インフルエンザの比較的軽い症例によって,鳥インフルエンザへの対処がおろそかになってしまうということです.今回の豚インフルエンザは H1N1 亜型という型で,私たちの体の免疫機構にとってある程度馴染みがあります.しかし鳥インフルエンザは H5N1 亜型という未知の型.特に高病原性のままヒトに感染するよう変異すると,私たちの知っているインフルエンザとはかなり異なる症状となり,内臓から出血したり,重度の呼吸器障害を起こしたりと,よく誤解される "風邪の一種" では済まされません.特に若年健常者がサイトカイン・ストームというヒト免疫系の変調により重症化することが指摘されています.

そうなる前に,考えられるあらゆる備えが必要です.社会インフラを預かる電力会社やガス会社では,パンデミック時の対応計画の策定が既に始まっています.例えば社員の通勤手段の確保や会社への篭城の準備など.さすがですね.一方,わが家では昨年秋にはマスク一か月分を確保しましたが,自宅篭城に備えての食料は備蓄が全く足りません.パンデミック時には8週間の自宅篭城が必要で,しかもパンデミックの波は3回ほど起きるということです.本当にそんなことが出来るのだろうかと思いますが,マスコミが騒ぎ出してからでは売り切れて間に合わないのも確か.どの程度の備えをしておいたものか悩むところです.

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2009/05/17

PCR法が有名になった

ついに日本国内でも2009年新型インフルエンザのヒト-ヒト感染が始まったようです.これで WHOPhase 6 の発動を真剣に考えざるを得ないでしょう.今のところ鳴りを潜めている中国や東南アジアではどうなっているのでしょう?パンデミックの中心になりそうな地域なのですが,情報が出てくるのが遅いのでしょうか?メキシコみたいになってからでは手遅れなのですが.

成田空港での水際検査や,今回の神戸や大阪での確定診断で一躍有名になったのがいわゆる "遺伝子検査" です.これはウィルスの遺伝子が,確かに新型インフルエンザのものであると判断するために無くてはならない方法.これまで一般にはあまり知られていなかった検査方法です.

まず,インフルエンザウィルスの遺伝子は RNA という高分子です.これが環境中では大変分解されやすいことはあまり知られていません.私たちの唾液や汗には RNA 分解酵素が含まれており,RNA と見るとこれをウィルスと見なして攻撃・分解するよう私たちは進化してきました.この RNA を注意深く採取し,分解されないように保存して,さらに RNA の特定部位の断片について "PCR 法"や類似の方法で数桁倍ものコピーを作ります.これを遺伝子を "増幅する" と言いますが,こうやって十分に濃度を高めた遺伝子について,その配列が想定したものに合致しているかどうかを蛍光標識で調べるのです.

PCR 法は数回にわたって温度を上下させて遺伝子を増幅するのですが,これには結構な時間がかかります.また相手が RNA なので,安定な分子である DNA の遺伝子検査とは異なり,RNA を想定したバイオ・クリーンルーム,RNA を想定した機材,そして RNA に熟練した技能が要求されます.これらを全て備えた施設はそう多くは無く,市町村の保健所で RNA の遺伝子検査が出来るところは限られているはずです.そんなわけで,インフルエンザの確定診断には手間取るのです.もっと迅速に確定できる診断法の開発が望まれますね.

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2009/05/16

サラサドウダン

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これも年によって紹介する場合がある(*1サラサドウダンの花.ドウダンツツジは可憐な白い花が沢山付いて,大変美しいのですが,このサラサドウダンは色付きです.まるで小さな釣り鐘のような花が沢山付いているよう.色筋の付き方が大変微妙で,これはこれでなかなか味わい深いものがあります.

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2009/05/15

エゴノキ開花

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わが家の庭のエゴノキがようやく開花しました.このブログの過去記事(*1 *2)を当たると,時期としては例年通りのようです.エゴノキは自然の状態ではかなりの大木になる落葉樹.以前の記事にも書きましたが,もう30年ほど前,1983年の噴火の前の三宅島は大路池(たいろいけ)のほとりで,白い花が頭上からシャワーのように降ってくるエゴノキの大木を見つけ,感動した覚えがあります.

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2009/05/14

ナルコユリ

これもついでですが,雑木林の林床ではナルコユリが花をつけていました.アマドコロとの識別が難しい植物ですが,茎の断面形が異なるのが識別ポイントの一つであるようです.

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露出の補正が難しく,ちょっと白トビ気味.白や黄色の花を撮るのはなかなか難しいです.フォーカスも甘かったと反省.足場が悪くて体が揺れたのかも.まだ経験が足りませんね.

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2009/05/12

ケシも満開です

この季節はケシの花も満開です.ケシにはたくさんの園芸種がありますし,こぼれ種でどんどん増えて雑種やら変種やらも出来るでしょうから,同定はなかなか難しそうです.さて,ヒナゲシ (poppy) ではない ケシ (Opium poppy)アヘンの原料になるので,日本では栽培が禁止されています.時々アヘンが取れるケシの種が間違ってか故意にか混入して撒かれ,栽培禁止種が育っていたりすることがあり,茨城県小貝川フラワーフェスティバルのお花畑での事件は有名です.しかし,ヨーロッパではあたり一面のケシ畑という光景も珍しくはありません.ヨーロッパでは観賞用や食用(パンの上にまぶしたりしています)にするためならば,ケシを栽培してよいようです.厳格な日本とはかなり違います.

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この写真のケシは何と言うのでしょうね?公的に管理されている公園なので,まさか栽培禁止種ではないと思いますが.

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2009/05/10

スイレンも咲いたよ

昨日から高めの気温が続いていますが,今日はいよいよ真夏日!関東の内陸部では最高気温が32度程度まで上がったようです.当地でも自宅の二階にいると暑くてたまらなかったので,おそらく28度から29度まで上がったのではないでしょうか?

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まだ涼しい午前中に近所の自然公園を散歩.小さな池が造成してあって木道が水面にかかっています.ここを歩きながら水面を眺めるのですが,ちょうどスイレンの花が満開でした.スイレンは園芸種が大変多いらしいので,どのような品種なのかはよくわかりませんが,白い花びらのものは日本産のヒツジグサでしょうか?ピンクの花びらのものは熱帯産の園芸種なのでしょうか?

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水中ではメダカが目立っていましたが,オタマジャクシの姿は見えず.ここなら絶対にカエルが産卵しているはずなのですが.何か平べったい水生昆虫がいたのですが,よくわかりませんでした.タガメではなかったなぁ.

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2009/05/09

田植え終盤

当地では田植えは5月の連休の前後に行われます.それはこのブログで毎年報告している通りです(*1 *2 *3 *4).本来の歳時記と比べるとかなり早めだと思いますが,早稲の栽培が定着しているのでしょう,梅雨にはいる一ヶ月以上前に田植えを行い,残暑厳しい8月末から9月上旬には稲刈りを済ませてしまいます.私の子供の頃の記憶だと,田植えは6月の梅雨の最中,稲刈りは10月中旬頃だったと思うのですが,それよりは一ヶ月以上前倒しの日程です.

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それでも,田んぼの所有者ごとに色々な事情があるのでしょう,田植えの時期はかなりばらばらで,同じ場所でも2週間ほどのばらつきがあります.私が毎年田植えと稲刈りを見守っている田んぼでは,今年は連休中に田起こし代掻きをやっただけで田植えは行っていませんでした.いつ田植えをするのだろうと気を揉んでいたのですが,やはり兼業農家なのでしょうか,週末の土曜日の午後遅く,あっという間に田植えを済ませてしまいました.ちょっと見ている間に田んぼ一枚の田植えが済んでしまいますから,昔の手植えに比べると桁違いの速さです.

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それでも田植えのあと二週間ほどは,お婆ちゃんが一人で黙々と丁寧に補植を続ける姿が毎年見られ,これには全く頭が下がる思いです.今年も豊作だと良いですね.

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