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2004/11/20

現代経営学にとっての必須の一般教養

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき クレイトン・クリステンセン,他(著),価格: \2,100

the_innovators_dilemma.jpgあまりにも有名な経営学と技術経営の本です.ビジネススクールでの課題図書や企業内研修でも読まされた人は多いことでしょう.今やこの本は現代の経営について議論する際の最低限の一般教養の一つとなっています.この本の出現で「破壊的技術」という用語の定義が大きく変わってしまったので,現場ではいまだに混乱が見られるほどそのインパクトは大きいものがあります.いやはやたいした本ですね.

私が若い人たちに教える際には,技術の進化する速度がニーズが進化する速度よりも大きい際に,破壊的技術が生まれる場合がある,と教えることにしています.「場合がある」と限定することは重要です.なぜならこの本は述べていることに一般性があるわけではないからです.特別に条件が整ったり,特別にうまい実践ができた場合にのみ破壊的技術は成長します.それにしてもHDDの歴史は何とそれに当てはまることでしょう!

著者のクリステンセンはその後も同僚たちと研究を続け,破壊的技術の理論はさらに発展しています.この本の続編というべき「イノベーションの解」も続けて読むと良いでしょう.

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» 秀逸な技術経営論 [望湖庵日記]
イノベーションの収益化―技術経営の課題と分析 (単行本) - 榊原 清則 技術経営の教科書です.著者は慶応大学教授で,経営学入門 上・下 (日経文庫)という優れ [続きを読む]

受信: 2006/07/29 14:27

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