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2005年1月

2005/01/30

カントリーへいざなってくれた恩人

Johnny Lee - Greatest Hits [BEST OF] [FROM US] [IMPORT] Johnny Lee,価格: \1,093 (税込)

Johnny_Lee-Greatest_Hits今を去ること20年ほど前,妻の職場の同僚の一人がカセットテープをプレゼントしてくれました.中身は当時のカントリーのヒット曲の独自コンピレーション.自分でもカントリーのバンドで演奏するほどの人でした.そのテープの中の一曲がこのアルバムに含まれている"Cherokee Fiddle"です.このテープは妻とドライブするたびに繰り返し聴き,私がカントリーに親しむことになった最大の原動力となりました.テープを贈ってくれたMさんに感謝.

さて,Johnny Leeは日本ではあまり知られていないカントリーのアーティストですが,テノールは大変端正で美しく,ちょっと地味で淡々とした歌いっぷりが気に入っています.逆にそのことでどこにでもいるカントリーシンガーと思われてしまうのかもしれません.このアルバムの中では"Lookin' for Love"が有名曲でしょうか?90年代にはいってからもアルバムが出ているので,まだまだ活躍中ではないかと思います.御存知の方はコメントをお願いします.

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2005/01/29

NHK教育「世界名作劇場」を惜しむ

NHKのすでに終了した番組,教育テレビで日曜日午後に放映されていた「世界名作劇場」は映画ファンにとっては長い間父であり母であった番組の一つです.(当然ですが・・・)CMが一切入らず,エンドタイトルも決して切り詰めたりしない放送でした.これはNHKならではで,民放では決して期待できない種類の番組です.録画して繰り返し楽しんでいるファンも多いはずです.気に入ったタイトルは10回20回と見ているので,場面展開も日本語の字幕もほとんど体に染み付いているという人も多いのではないでしょうか?私にとっては「スタンド・バイ・ミー」や「ショーシャンクの空に」「セントラルステーション」などがそれに当たります.

ところで,最近のDVD化された作品を見て「あれ?」と思うのは日本語字幕のことです.世界名作劇場の字幕は,昨今のDVDにつけられた字幕に対して,明らかに優れた日本語訳だと思うことが多いのです.同じ作品を見比べてみると,DVDの日本語字幕のほうが明らかに素人臭い.これは実に由々しき事態なのですが,世界名作劇場ではさすが当代一流の翻訳者が字幕を担当していたとしか言いようがありません.それに比べて最近のDVDの日本語字幕の何と稚拙なことか!これは翻訳能力というよりは日本語能力の問題なので,DVDの配給元は自らの日本語能力を高めるようにお願いしたいと思います.

あぁ,それにしても時代の趨勢とはいえ,なぜNHKは地上波での「世界名作劇場」を切り捨てたのでしょうか?受信料返せ!

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監修者の概説が全体を台無しにしている

新書ヨーロッパ史 中世篇 堀越 孝一(編集),価格: \819 (税込)

Shinsho_EuropaShi_Chuseihen監修者の堀越氏は,ヨーロッパ中世史を一通りわかっている人たち向けに,自らの付加価値を意識しながら新たな視点を提供しようとしているのはわかるのですが,何しろ独りよがりの文脈で脱体系化された構成,しかも語りは講談調,ときているものですから普通の読者はついていけません.読み始めてしばらく経つとなんじゃ?これは!てな感じです.

Amazon.co.jpの書評でもメタメタにこき下ろされているので,まあこれを見て買おうという人は少ないと思いますが,しかしヨーロッパ史を良く理解している人にとってはなかなか面白い読み物になるはずだろうとは思います.私は素人なので全然受け付けることが出来ませんでした.

概説の後の個別執筆者による特論ではそのようなことは無く,それぞれに読みやすく興味深いのですが,なにしろ分量を制限されているため内容が狭く薄く.これは大変惜しいと思います.参考文献が充実しているので,それを読めということでしょうか?

私個人的には参考文献にアシル・リュシェールの「フランス中世の社会」が無いのが腑に落ちません.

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2005/01/25

ラテン音楽のルーツがよみがえる

Buena Vista Social Club Presents Omara Portuondo [FROM US] [IMPORT] Omara Portuondo,価格: \1,969 (税込)

Omara_Portuondo-Buena_Vista_Social_Club_Presents_Omara_Portuondo私がBuena Vista Social Clubのことを知ったのは偶然だったのですが,いくつかのCDをAmazon.comから買い求めて聴くうちに,すぐにこのCDに行き当たりました.その質の高さからいって当然の成り行きだったと思っています.Buena Vista Social Clubにはこれ以外にも素晴らしいCDがいくつもありますが,その中でも私は特にこれを推します.

Omaraは若い頃は国一番の歌姫だったそうですが,この年になってもその艶が衰えることはありません.決して媚びることのない品のある歌いっぷり,それを引き立てる端正なバック.その音はまさに現地のクラブに居合わせたかのような錯覚を与えてくれます.Ry Cooderは実に良い仕事をしてくれました.感謝.

繁栄する大国アメリカのすぐ目と鼻の先にあって,経済的には破綻しているカリブ海の島国キューバ.これからどのような道をたどるのか心配なのですが,人々の生活とともに,この音楽の伝統も失われないようにしてもらいたいものです.これは人類の宝の一つなのですから.

まだ映画を見ていないのが心残りです.

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2005/01/23

辺縁のコンプレックスが生んだ神聖ローマ帝国

神聖ローマ帝国 講談社現代新書 菊池 良生 (著),価格: \756 (税込)

Shinsei_RomaTeikoku中世ヨーロッパ史を神聖ローマ帝国という切り口で記述した本なのですが,とても読みやすい語りで一気に読めます.神聖ローマ帝国の末期は神聖でもローマでもなかったというところから話が始まるのが読者を惹きつけてとてもうまいところです.中世ヨーロッパ史のご多分に漏れず,数多くの王朝,諸侯,教皇らが家系も含めて入り乱れての権力闘争ですので,とてもついていけないのが普通なのですが,この本ではあまり頭が混乱することはありませんでした.

私が思うに,今のドイツ・オーストリア地方は中世ヨーロッパでは辺縁に位置し,経済や文化の発展度合いが遅れ,弱小諸侯の集合体で政治権力としても洗練されていなかった,そのコンプレックスが相当にあったために,ローマ帝国の正統の系譜にわざわざこだわったのではないかと思います.そこにローマ教皇の付け入る隙が生じて話がさらにややこしくなった,という図式です.

そのコンプレックスは,後にハプスブルグ王朝の栄華によってある程度は解消されるのですが,しかし外から見た田舎臭さはその後のプロイセンや現代のドイツにも受け継がれているように感じます.少なくともフランス人はドイツ人を野暮ったい奴らと見ていることは間違いありません.まあ,これはヨーロッパに暮らしてみないとなかなかわからない感覚ではあると思います.

とにかくお勧めの一冊.高校生のときに習った世界史は何だったんだろう?と思わせること請け合いです.

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実力とはこういうものよ!

The Grass Is Blue [FROM US] Dolly Parton,価格: \1,860 (税込)

Dolly_Parton-The_Grass_Is_Blue現代のカントリーでは女王といっても良い実力派シンガー.単なる歌のうまさを超越した情感の表現はまさに王者の貫禄で,実に安心して情緒神経をゆだねることが出来ます.日本で言えばかつての美空ひばりか都はるみ,若手では石川さゆりか森昌子.あれ?いずれも演歌歌手.でも当然ですね.

当然CDは無数にありどれを選ぶか迷いますが,最近の一枚としてはこれを推します.1999年10月のイシュー.ジャケットはモノクロ写真でギトギトした派手さを抑え,しかし中身は彼女の故郷であるブルーグラス一色です.

スタンダードナンバーも数曲含まれており,例えば6曲目の"I Still Miss Someone"は故Johnny Cashの有名な曲.とにかく安心して姉御の実力を楽しめます.

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2005/01/22

取り残されそうな人たちへの暖かい視線

至福のとき チャン・イーモウ(監督),価格: \2,090 (税込)

Happy_Times張藝謀(チャン・イーモウ)の最近の三部作のうちの一つです.経済発展から取り残された国営工場の失業労働者たちの無償の善意と,これまた盲目のハンディキャップにも負けじと人生に立ち向かっていく一人の少女のけなげな姿が胸を打ち,私は「初恋のきた道」よりはよほど共感を持って鑑賞することができました.

交通事故で亡くなった主人公が少女の父親に成りすまして書いた手紙を,少女のカセットテープの伝言に応えるように同僚が朗読する場面がクライマックスですが,経済発展著しい中国にも,このような日の当たらない人々が多数いるのだということを思い出させてくれます.

中国の工業都市の庶民の風俗も垣間見ることができます.季節は夏,みな軽装です.大連の街が近代化されたことが私には興味深かった.大連は戦前は日本の植民地の勢力図の中に取り込まれ,多くの日本人が住んでいた街です.年配の家族に大連生まれという人をお持ちの方も多いと思います.

少女役のドン・ジェは大連生まれで,中国人民解放軍広東省広州軍区政治部戦士歌劇団所属のダンサー.この映画には公募で選ばれたそうです.この映画の撮影当時はガリガリに痩せていて薄幸のローティーンを演じるには良かったのですが,大人になったこれから,チャン・ツィイーのようにメジャーになれるか,ここ数年が勝負ですね.日本にもファンは大勢いるようです.

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血液型性格判断−最強の都市伝説

古くからヨーロッパでは人間の性格を多血質,憂うつ質,粘液質,胆汁質に分類し,それは例えばシュタイナー教育にも反映されているくらいですが,その原因が体液の性質であるとは考えておらず,多血とか粘液とか胆汁とかの言葉は,中世ではともかく現代では単なる記号に過ぎません.血液型性格判断なるものが存在しているのは少なくとも先進国では日本だけです.中国,台湾,韓国などアジアの国々では日本の影響があるかもしれません.

しかも欧米では自分の血液型を知る人は少なく,それが何型と知っても意に介さない,という現実は知っておく必要があるでしょう.ついでに付け加えると,酸性食品・アルカリ性食品信仰が存在するのも日本だけです.これは都市伝説では次点クラスですが,最近ではさすがに影が薄くなりました.なおWeb上のフリー百科事典を自認するWikipediaによれば,都市伝説と疑似科学は明確に区別されるべきであると主張し,血液型性格判断は都市伝説ではなく疑似科学に分類されています.

日本での血液型性格判断の発祥はよくわかりませんが,1971年に能見正比古(まさひこ)という在野の研究家が出版した「血液型でわかる相性」という本(確かデル単と同じ青春出版)が最初のまとまった出版物でしょう.能見正比古氏は理系の人だったらしく統計学には一応通じていたようで,統計資料と各種検定を駆使?して血液型と性格との関係性を研究していったようです.一種の疑似社会学ですね.あらかじめ結論を決めて都合の良い統計資料だけを集めれば,いくらでも恣意的な結論を引き出せることは良く知られている通りです.

その後この血液型シリーズは次々と数を増しましたが,能見正比古氏は1981年に死去.しかしすでにこの頃には女子学生にはかなりの割合でこの都市伝説は広まっていました.私の同級の女子学生がのめり込んでいたのを良く覚えています.一般に日本の若い女性は人間関係に悩みがちで,人間の性格に関する疑問を一見わかりやすく説明してくれる血液型性格判断に飛びついたことが,これほど流行した原因ではないかと思っていますが,それにしても統計と単純な図式化で「当たってる!」と思わせるテクニックはたいしたものです.

正比古氏の跡を継いだのは息子の俊賢(としたか)氏.なぜこういうものが世襲されるのかよく理解できませんが,開業医が世襲されるのと同様,これは儲かると気がついたのでしょう.現在の血液型性格判断はこの人によって伝道され広まったと言ってよいでしょう.今ではNPO法人 血液型人間科学研究センタがその活動の本拠地です.ブームに乗って多くの占い師たちも血液型に飛びつき,テレビの特集番組も多く,日本だけが異様な盛り上がりぶりです.

私の最大の疑問は,なぜ血液型のうちABO式だけを性格判断に使うのか?というものです.世の中でABO式とRh式が良く知られているのは輸血時に必須の確認事項だからです.ABO式やRh式は赤血球表面の抗原抗体反応に基づくもので血液の凝固に関係します.しかし人間の血液には凝固因子以外にもたくさんの種類の適合因子があります.例えば白血球と血小板にはHLAという適合因子が存在します.HLAはABO式のようにたった4種類しか種類が無い単純な適合因子ではなく,その分類は非常に複雑で,骨髄移植や臓器移植が難しいのは,これがぴったり合う人がなかなか見つからないからです.

適合因子以外にも体液を分類するための指標は無数に作ることが出来るはずです.健康診断で数値化されるさまざまな種類の指標を組み合わせれば,
  「あなたは赤血球が少なくMCHCも低くて運動に不向きだからナマケモノ型」
  「あなたはγ-GTPが高いから意志薄弱のアル中」
などといくらでも差別的分類を作り出せます.

私は血液の凝固などよりは,脳細胞での糖の代謝や神経伝達に関係する因子のほうが,脳の機能の一側面である「性格」に反映されやすいと思うのですが,なぜか凝固因子の一点張り.最近ではB型の性格が揶揄されることに堪忍袋の緒が切れた一部の心ある人たちからの反撃が始まりましたが,この都市伝説は大変強力で,そう簡単に収まるものではなさそうです.なにより儲かりますからね.

参考: Wikipediaの血液型性格分類は必読の価値があります.

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2005/01/21

大寒

CA250051-S昨日1月20日は大寒だったそうですが,実は冬至からすでに一ヶ月も経っているのです.冬至の頃は,毎朝家を出るときの太陽は日の出直後で赤く弱々しい影しか作らなかったのですが,さすがにこの頃になるとかなりの強さの日差しが得られるようになっています.まだまだ寒さは厳しくこれからも寒波が訪れるとは思いますが,季節は確実に春に向かっていますね.

右の写真は今週,四ッ谷駅に降り立ったときに撮影したイエズス会の聖イグナチオ教会.以前のお御堂はモダンな礼拝堂に建て替えられていました.建物にはくっきりと影が出来て,日差しが力強く感じられました.

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2005/01/16

何という洞察と慧眼!しかし理論と実践のギャップは大きい

イノベーションへの解―利益ある成長に向けて クレイトン・クリステンセン (著), その他,価格: \2,100

the_innovators_solution前作イノベーションのジレンマはビジネス書としては世界的な大ベストセラーになり,ビジネススクールや企業内研修では必須の課題図書となり,そして何よりも「破壊的技術」という言葉の定義を変えてしまうほどのインパクトがありました.

本作品はその続編なのですが,前作が破壊的技術の脅威が身辺に及んでいることを警告する内容であったのに対し,破壊的技術をいかに味方につけて応用すればよいのか,しかもそれを組織の業務プロセスにまで組み込むにはどうすればよいか?という大変困難な課題に対する「理論構築」の書となっています.これが理論であることは著者自身が繰り返し述べていて,勘と経験ではなく理論に基づく経営をしようという呼びかけには,いかにも学者らしい良心を感じます.理論とはいえその内容は自身や同僚との長年の研究成果,そして自身の経営者としての経験に基づく洞察と慧眼に満ちていて,世界中の全ての経営者に読んでほしいと思わせるレベルです.

しかし破壊的技術が成功するのは極めてまれであり,それはとりもなおさず実践が生易しいものではないことを物語っています.この本を羅針盤にして新事業の海に漕ぎ出す人たちも多いと思いますが,海図と現実の航海の差はあまりにも大きいと言わざるを得ません.そのギャップを具体例をもって埋めていくのが現実世界の経営なのですが,その成功と失敗の実例が数多く紹介されていれば,さらに魅力のある本となったことでしょう.

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2005/01/15

アメリカンロックの最源流

At San Quentin (The Complete 1969 Concert) [BEST OF] [LIVE] [FROM US] [IMPORT] Johnny Cash, 価格: \1,311(税込)

Johnny_Cash-At_San_QuentinJohnny Cash! カントリーというかロックというか,独特の音楽性と泥臭ささであまりに有名な歌手です.アメリカ版三橋道也とでも言うべきでしょうか?私が中学生のころ (1969年!) に出たこのアルバムが気に入っています.San Quentin刑務所でのライブ.刑務所でロック歌手がライブコンサートをやるなんて,日本ではとても考えられないでしょ!発売当初はさまざまな音楽雑誌やオーディオ雑誌でレビューされ,私もぜひ聴いてみたいものだと思ってはいたのですが,ろくにお小遣いも無い中学生が\2,000以上もするLPを買うことは叶いませんでした.

この名盤が2000年7月にデジタル・リマスターされ,ボーナストラックも付いてCDとして発売されました.初めて聴きましたがノリは大変によく,また録音も予想していた以上にまともで十分に楽しめます.中でも"San Quentin"という曲の歌詞で
  "San Quentin, You Been Living Hell to Me!"
  "San Quentin, I Hate Every Inch of You!"

というのが最高です.観客の囚人たちも異様な盛り上がりぶりで,その場でアンコール演奏があります.ライナーノーツにはライブでの写真が豊富に掲載され,客席に座る囚人たちの楽しそうな顔がとても印象的です.ちなみに,この刑務所では1990年にもB.B. Kingがライブをやっているのですね.もうこうなると一種の名所旧跡か巡礼地です.

Johnny Cashはこのアルバムを出す一年前にFolsom Prisonでのライブアルバムを出しています.こちらもかなり有名なアルバムですが,私はまだ聴いていません.

大変残念なことに,Johnny Cashは2003年9月12日に71歳で亡くなりました.

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2005/01/12

厳冬 その2

CA250050-S今日は朝から夜まで本当に寒かったです.朝の最低気温は-5度.昼間の最高気温が8度程度でしょうか?明日朝の最低気温も-5度と予想されています.右の写真は昨日1月11日,携帯電話のカメラで撮った朝の通勤時の風景.だいぶそれらしく撮れていると思いませんか?休耕田が霜で真っ白です.今年は年末から急に本格的な冬になりました.これは生態系の安定性のためにはある意味良いことだと思うのですが,しかし日々の暮らしは辛くなります.ストーブを焚いても焚いても暖かくならない我が家はどうなっているのでしょうか?

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若き日に身震いしたブルースの威力

Phoebe Snow [FROM US] [IMPORT] Phoebe Snow,価格: \1,311 (税込)

Phoebe_Snow-Phoebe_Snow一世を風靡した女性ブルース歌手です.30年前,このアルバムの中の一曲"San Francisco Bay Blues"が当時のFM放送のヒットチャートに流れました.それを聴いた地方都市に住むある高校生は頭を殴られるような衝撃を受け,なけなしの小遣いをはたいてLPを買い,そのブルースの世界に沈溺しました.

その当時,高校生の頃に愛聴していたLPを,それこそ30年ぶりに聴いたとしたらどんな感じがすると思いますか?Phoebe SnowのCD "Phoebe Snow"はまさにそのようなCDです.1974年にリリースされ,そのブルースの底力にショックを受けてLPを買ったそのアルバムは,20年の時を経て,1995年にCDとして再リリースされました.ボーナストラックも付いています.リマスターするための原版のテープを探すのに苦労したなどというライナーノーツも大変興味深いです.今,一曲聴くたびに,その全てのフレーズを実に正確に憶えている自分を発見して,悦に入っています.すごいぞ!

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2005/01/09

初心者がサーバを立てる練習には良いが・・・

Fedora Coreで作る最強の自宅サーバー―絶対侵入されない鉄壁サーバーを作る! 中村 真彦 (著), 福田 和宏 (著),価格: \2,604

The_Toughest_Home_Server_with_Fedora_Coreそれぞれは結構奥が深いアプリケーションを使いながらも,Fedora Coreのシステム管理ツールを使うことで,Windowsの設定を行うような手軽さでサーバを構築していくやり方は,スタートアップには実に向いていると思います.初心者が間違えやすいところは冗長さをいとわず繰り返し注意を与えている点もえらい.しかし何しろインストール本とサーバ公開の手順とを一冊の本で兼ねるという紙数の制約のためなのでしょうか,とにかく表面をさっとなでるだけの説明に終わっているのが実に残念です.本格的な管理や運用に踏み出す段階で勉強のやり直しになる可能性は高いと思います.またダイナミックDNSについて触れられてはいますが,具体例が無いのがちょっと残念なところです.

ログ管理,ルータとの連携によるセキュリティ確保などに対する記述は少なく,タイトルの「鉄壁サーバ」には名前負けしていて公正取引委員会から文句をつけられそう?ですが,この本で作るサーバはあくまで練習台と思い,次にステップアップするためには更なる勉強が必要,という自覚が持てる人にはお勧めです.Fedoreの最新版Core3に対応した新刊本が出ていますので,そちらをどうぞ.

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2005/01/07

厳冬

CA250047-S年末からお正月にかけて本格的な寒波がやって来ました.寒さはいまだに続いています.12月前半までは非常に暖かく,このままいくと暖冬のまま終わってしまうのかと心配?していましたが,例年通りの寒さになりました.右の写真は朝の通勤時のスナップ.休耕田が霜で真っ白になっています.こういう朝は長いコート,マフラーと手袋が欠かせません.犬の散歩の人たちも早く済ませたそうに歩いています.

暖かい冬が続くと,外来の生物が勢力範囲をどんどん北に広げていくのですが,こういう寒さがしばらく続くと,その勢いはそがれるのではないかと期待しています.この寒さがいつまで続くのか,期待半分,嫌気半分というところです.

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2005/01/04

身につまされるプロジェクト管理の本質

プロジェクトはなぜ失敗するのか―知っておきたいITプロジェクト成功の鍵 伊藤 健太郎 (著),価格: \1,890

Project_ha_Naze_Shippai_Surunokaこの本の題名は誤解を招きやすいと思います.この本の主旨は,プロジェクトがなぜ失敗するのかを解き明かすことではなく,プロジェクトを成功に導くための業務プロセスを平易かつ丁寧に説くことにあります.

本書で最もすぐれていると感じた点は「プロジェクトの成功」を随所で再定義し,読者にもそれを考えさせている点です.「納期とコストを守ればプロジェクトは成功」ではない!という点が強調されていますが,これは初級のマネージャが陥りやすい落とし穴だけに深い含蓄を持ちます.

本書で説かれていることの一つ一つは一見平易なのですが,これをいざ実行しようと思うとなかなか大変であることは容易に想像がつきます.特に経営層のコミットメントを引き出すことは,現場の実行部隊のマネージャにはなかなかできることではないでしょう.本書ではそのためにこそPMOを活用しようと言っているのですが,そういう部署を持てる組織は中規模以上の企業に限られてしまいます.この部分を中小規模の組織でどのように実行していくかが現実には最も難しく,プロジェクトマネージャの全人格的な能力が問われるところでもあるわけで.当然マネージャのストレスは溜まります.人事担当の部署や役員のコミットメントも要求されてよいのではないでしょうか?

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冬枯れの葦原で新年を思う

恭賀新年

今年のお正月は久しぶりに帰省して両親と過ごしました.遠く離れて住んでおり,もうかなりの高齢なので,あと何度顔を合わせることが出来るものかと思いながらの帰郷でした.大変ありがたいことに両親とも健康状態はほぼ良好です.これが何よりです.

高校卒業30周年の同窓会パーティが開催されたので,帰郷したついでに出席しました.ところが30年の歳月の重みはたいしたものです.お互い誰が誰やらわからないのです!事務局が気を利かせて会場の壁面にクラス別の卒業写真のコピーを張り出してくれましたので,その前に行き,俺の昔の顔はこれだよ,と指差し教えてもらって初めて,あぁそういえばお前か!と認識できる始末です.もちろん,昔の面影が色濃く残っている者もおり,そういう人は最初から「だれそれ君はちっとも変わらないね」などと言われています.私たちの世代はもう子どもが巣立ちかけている年代なのですが,子どもが受験だという人もいれば,もう夫婦二人の生活に戻ったという人もいて,人生の段階に多様性があります.久しぶりで高校生時代に還ったような気がして,とても気分が高まりました.幹事の皆さんに感謝感謝です.

NewYear_2005_022-S故郷から自宅に戻り,届いていた年賀状の整理をし,地元の神社に初詣に行きました.それから近場の葦原で鳥を探します.チュウヒ,チョウゲンボウ,モズ,カワウ,ツグミなどが出てくれて,真昼の時間帯としてはまあまあです.葦原の隣には休耕田が広がり,その一角にガマの穂が密集していました.風が吹くとガマの穂がちぎれて飛び,まるで黄金の雪が舞っているように見えます.

昨年は天地人ともに災害が多い年でしたが,今年はいろいろな意味で災害を克服し,災いからの復旧と安寧が出来る年であって欲しいと願うばかりです.

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