« ラテン音楽のルーツがよみがえる | トップページ | NHK教育「世界名作劇場」を惜しむ »

2005/01/29

監修者の概説が全体を台無しにしている

新書ヨーロッパ史 中世篇 堀越 孝一(編集),価格: \819 (税込)

Shinsho_EuropaShi_Chuseihen監修者の堀越氏は,ヨーロッパ中世史を一通りわかっている人たち向けに,自らの付加価値を意識しながら新たな視点を提供しようとしているのはわかるのですが,何しろ独りよがりの文脈で脱体系化された構成,しかも語りは講談調,ときているものですから普通の読者はついていけません.読み始めてしばらく経つとなんじゃ?これは!てな感じです.

Amazon.co.jpの書評でもメタメタにこき下ろされているので,まあこれを見て買おうという人は少ないと思いますが,しかしヨーロッパ史を良く理解している人にとってはなかなか面白い読み物になるはずだろうとは思います.私は素人なので全然受け付けることが出来ませんでした.

概説の後の個別執筆者による特論ではそのようなことは無く,それぞれに読みやすく興味深いのですが,なにしろ分量を制限されているため内容が狭く薄く.これは大変惜しいと思います.参考文献が充実しているので,それを読めということでしょうか?

私個人的には参考文献にアシル・リュシェールの「フランス中世の社会」が無いのが腑に落ちません.

| |

« ラテン音楽のルーツがよみがえる | トップページ | NHK教育「世界名作劇場」を惜しむ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 監修者の概説が全体を台無しにしている:

« ラテン音楽のルーツがよみがえる | トップページ | NHK教育「世界名作劇場」を惜しむ »