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2005年2月

2005/02/27

軽妙な毒が心地よい社会学入門

反社会学講座 パオロ・マッツァリーノ(著), 価格: \1,500 (税込)

Han_Shakaigaku_Kouza表紙のイラストが目を引きますが,内容にはちょっと不釣合いです.著者はイタリア系日本人,あるいは日系イタリア人,らしい・・・とにかく謎です.カタカナの著者名に気を取られていると,まさに現代日本的なギャグに足元をすくわれます.私が最も受けたギャグは環境問題に関するコメント「あちらを立てればこちらが立たず,EDの3Pみたいなものです」ぶはっ!

こんな調子で世の中の社会学的「通説」をめった切りに,それも軽妙な毒をこめてばたばたとなぎ倒してくれるのが実に爽快です.少年凶悪犯罪しかり,少子化問題しかりです.ちなみに戦後日本で少年の凶悪犯罪がもっとも多かったのは,昨今の少年犯罪を憂う今の60代が少年だった頃だとか・・・とにかくマスメディアにはびこる「社会学」の俗説がいかにいい加減なものかということを,日本の活字文化のお約束を無視して言いたい放題に打ちのめしてくれるのが実に痛快です.

どうも著者は日本の既存勢力(オヤジのことです)の真の実力の無さというものをとっくに見透かしていて,それを「社会学」という側面からチクチクといじめているようにも見えます.それはライブドアの堀江社長の自由奔放(と日本では受け取られていますが)な既存勢力との対決姿勢にも通じるものがあって,これは面白いことになりそうだという期待を持たせる内容になっています.

著者がどれほど社会学のアカデミアに通じているのかはわかりませんが,おそらくアカデミアからは無視されているのだろうと思います.しかしアカデミアが本当にそれでよいのかと問われれば,そうではないというのが答えでしょう.著者がこの本の中で提起してる問題点は一つ一つ吟味するに値します.特に教育の国家戦略に関する考察は,昨今の短絡的な学力増進キャンペーンに深刻な反省を強いるものです.

この内容でこの価格は大変お買い得.ページ数と軽い紙質から通勤電車の中での立ち読みも苦になりません.

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2005/02/26

ブルーグラスでは現在最高のライブDVD

Live(2pc)/(Spec Dol) [IMPORT] Alison Krauss + Union Station, 価格: \2,768 (税込)

Alison_Krauss_and_Union_Station_Liveアメリカのポピュラー音楽のコンサートDVDは数多く出されているのですが,プロモーションビデオの延長のようなものだったり,録音,カメラワーク,編集などの質が低くいただけないものが多い中,このDVDだけは別格です.

まずステージの上には録音スタジオと同様にラグが敷いてあります.録音への配慮です.マイクロフォンは,私は素人で判断付きませんが,PA用ではなくスタジオ仕様のように見えます.しかも各メンバーに楽器用とヴォーカル用の2本ずつが用意されています.そしてカメラはあくまでゆっくりと自然に,まるで観客の視線がなぞるであろう動きと画角でパフォーマンスを捕らえます.編集にも不必要な画面切り替えが無く実に自然です.これらのものがすべて合わさって,Alison KraussとUnion Stationの最上級のブルーグラスをさらに味わい深いものにしているのです.

パフォーマンスそのものも申し分ありません.Alisonはフィドルという楽器の性質上,演奏しながら歌うことが出来ないために制約のある展開を強いられるのですが,それでもスタジオ録音と遜色ない美しい歌声と躍動感あふれるフィドルを楽しませてくれます.強いて難点をあげれば彼女の衣装です.あまりに普段着過ぎます.衣装のアーティストも付いていたはずですから,もうちょっと何とかならなかったのでしょうか?

特筆すべきはUnion Stationの個々のメンバーの実力が存分に楽しめるコンサートになっていることです.Dan Tyminskiは映画"O Brother"の有名な挿入歌を歌って会場を総立ちにさせ,Ron Blockは控えめで端正なヴォーカルと演奏を披露してソロとしての実力を示唆し,そしてドブロのJerry Douglasはそのあまりに叙情的な演奏テクニックを思う存分に見せつけてくれます.

このライブはCDでも楽しめますが,このDVDのほうがさらに楽しいこと請け合いです.このDVDは長い期間にわたってコンサートDVDのあるべき一つの基準として語り継がれることでしょう.

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2005/02/24

三寒四温

tsukubasan_005m2月に入ると優勢な冬型が長く続く気圧配置は現れなくなりました.移動性の高気圧がやってきて寒さが緩んだかと思うとすぐに低気圧が南海上を通過して雨を降らせ,天気がめまぐるしく変わります.三寒四温とはよく言ったものです.ときには発達した低気圧が日本海を駆け上って大荒れとなり,大陸から寒気が入って急に真冬に戻るというパターンが現れるので,これは要注意.

インフルエンザが流行し,そろそろスギ花粉も飛び出すので,春が近づいているとは言えなかなか苦しい季節です.そうそう,年度末も近づいていて,これから一年間のお仕事の総仕上げという人も多いと思います.木々の芽がパンパンに膨らんでくるのがわかってとてもワクワクするのですが,何とかこの季節を乗り切らねば.

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2005/02/19

だいぶこなれてきた経済物理学の啓蒙書

経済物理学の発見 光文社新書 高安 秀樹(著),価格: \798 (税込)

Econophysics_no_Hakken御夫婦共著の前作「エコノフィジックス」(日経)に比べるとだいぶこなれてきたという印象です.臨界現象,くりこみ,フラクタルなど,統計物理学のツールを経済現象の生のデータに適用して解釈するとどのような視界が開けてくるのか,著者自身の研究遍歴をなぞるように記述が進むところがとても読みやすいです.

この本のハイライトは以下の二点です.まず一つは自由市場での価格決定メカニズムが臨界現象であることを看破したこと.これは経済物理学の非常に大きな発見だと言ってよいでしょう.厳密な検証にはまだ時間がかかるでしょうし,ゲーム理論や行動心理学などとの連携も必要でしょうが,物理屋の直感によく合っています.またここからインフレーションやハイパーインフレーションの数理モデルを導き出し,歴史事例による検証を行っている点も光っています.

もう一つは経済活動の結果としてのさまざまな量がべき分布に従っていることを繰り返し強調していることです.従来の経済学や金融工学はアプリオリに正規分布を盲信し,現実世界の観測値による検証を十分に行ってこなかったために,この大発見を見逃していました.これは金融工学にとっても非常に大きなインパクトを持つわけで,オプションの価格理論は大きな修正を迫られるはずです.

後半の6,7,8章はまだまだ荒削りだったり,従来の経済学でも言われていることへの引用や言及が無いなど,まだこなれ方が足りません.特にバスケット通貨や相続税などは,相当周到なチーム研究とゲーム理論などからの反対仮説の検証が必須でしょう.

さて観測データに基づく検証をサボってきた経済学 (だからそもそも科学とは言えない) と金融工学ですが,そろそろ経済物理学の成果を取り入れた金融商品が生まれてきても良さそうなものと考えるのは私だけではないでしょう.特にオプション.べき分布オプションをどこかの投資会社が売り出してくれないものでしょうか?リアルオプションの価値評価もガラリと変わるはずですし.誰かが得をし,誰かが損をするのですが,さて・・・

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2005/02/13

寡作のSadeでも特にお薦め

Lovers Rock [FROM US][IMPORT] Sade 価格: \1,531 (税込)

Sade-Lovers_RockSade(シャデー)は,80年代後半のポップR&Bをリードし,何よりもその独特のエレガンスで全世界を魅了したアーティストとして知らぬ人は無いでしょう.私は当時ヨーロッパに在住していましたが,このナイジェリア人の父とイギリス人の母を持つアーティストの独特の音楽性はかの地でも広く受け入れられ,私もその歌声と複雑な旋律に衝撃を受け,魅了されたことを良く覚えています.

彼女の歌は今ではカラオケのソングブックにも収録されていますが,これを歌うのは至難の業でしょう.よほど音程とリズムに自信がある人のみに許された曲ばかりです.何度挑戦し,彼女とわが身の実力の差に落ち込んだことか!

彼女は思うところがあってか80年代の喝采から身を引きましたが,数年間のブランクを経て再び活動を始めたアルバムがこれ.2000年11月のリリースですからもう4年以上も経ってしまいました.とにかく80年代のSadeを現役で聴いていた者にとっては何よりの贈り物です.Sadeが再び還ってきました.どれをとってもSadeらしさがあふれるSoulfulな曲ばかりです.

Sade-Lovers_Liveもともと寡作なアーティストですが,このアルバム以降,活動が途絶えているように見えるのが心配です.一応右の写真のようにライブアルバムや,そのDVDも出ていて評価も大変高いのですが,私の感覚では録音がいまいち.

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2005/02/12

ほ,欲しい!

ボーズ、「WaveRadio」を超える「Wave Music System」
いいなぁ,これ.

901WBとの聴き比べをやって見せるとは相当の自信作ですね.MDプレイヤーが付いていないのが日本市場にはやや不利ですが,音質重視であればそもそもMDは要らないでしょうし.市場値がいくらくらいになるのか興味あります.

BOSEのニュースリリースはこちら

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日本官僚制の生理と病理の診断書

技術官僚―その権力と病理 岩波新書 新藤 宗幸(著),価格: \735 (税込)

Gijutsu_Kanryoひょっとすると技術官僚としての人生を送っていたかもしれない自分自身の過去を省みつつ,そして実際に技術官僚としての人生を送っている多くの友のことを思いながらこの本を読みました.

旧厚生省の薬害エイズ事件や農水省の諫早湾埋め立て工事など,官僚の意図的不作為や暴走は,日本全体に官僚に対する不信感を決定的に植え付けました.その中心にいたのは,日ごろ表に出てくることの少ない技術官僚たちです.技術官僚とは,国立の研究所(今は独立行政法人化されました)にいる研究者たちのことではありません.中央官庁や地方の出先機関,地方自治体などに勤め,土木,農林水産,環境,保健衛生など技術的知識が要求される仕事に携わる官僚のことです.

この本の良さは,日本の官僚制度とその一つの断面である技術官僚を,偏見や先入観に囚われずに分析することに成功した点に尽きます.「技官の冷遇」や「技官の王国」が皮相な見方に過ぎず,実際は官僚制度全体の中で文官と技官がうまく共生し組織を維持発展させてきたという著者の見方こそ,最も現実的かつ経済合理性も満たした捉えかただと共感できます.これは政府官僚制のみならず,官僚機構と化した大企業にも多く当てはまる事実でしょう.

ところで私の経験から付け加えさせていただくと,霞ヶ関には真に技術に精通した技術官僚は不在なのです.彼らは特定分野の専門家ではありません.そうならないように2,3年ごとにローテーションされてしまうので(高級官僚が大好きな総合職幻想)本当の専門家が育たないのです.これが,ろくな科学技術政策を立案できない日本の行政府の最大の原因です.技術の目利きが出来てなおかつ政策立案も出来る「専門家」の育成が全く出来ていません.与えられた目標をいかに効率よく達成するか(Operational Effectiveness)が問われた高度成長時代はそれでも良かったのですが,いかに優れた戦略を立案できるか(Strategic Positioning)が勝負の時代にはつらいものがあります.

さて,終章には著者の改革への提案がかなり具体的に書かれています.これは一つ一つ検討に値しますが,そのどれをとっても明治以来の「制度」の大変革にならざるを得ません.これらを検討するためには,制度とは何か,それを変えるとはどういうことか,変えるためにはどういうアプローチが効率的で成功確率が高いのか,という観点が必要になります.青木昌彦元スタンフォード大教授らが創始した「比較制度分析」の手法が生きる分野ではないでしょうか.RIETI(経済産業研究所)などで取り上げられ,議論が深まることを希望します.

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2005/02/10

デビューは純カントリー

Shania Twain Shania Twain,List Price: $9.98

Shania_Twian-Shania_Twainいまやポップス歌手として有名になってしまったShaniaですが,デビューアルバムは純然たるカントリー,1993年4月にリリースされたこのアルバムです.青白い雪原の中で焚き火に照らされたShaniaとオオカミ.何とも印象的なジャケット写真ですね.このアルバムに収められているのは今聴いても新鮮なカントリーの曲ばかりです.彼女がその後カントリーポップへ転進し,今ではさらにカントリーらしさが薄れてしまったのは本当に残念です.

shania_twianup2002年に出た2枚組みのアルバム"Up!"では,ポップ版とカントリー版で別々のディスクに収められていますが,これはカントリーから離れて行く彼女を惜しむファンに対する配慮なのでしょう.

まあ,アメリカのカントリーポップは美貌の若手が続々と現れる大変競争の厳しい世界ですから,少しでも多く売れる方向へ進むことはやむを得ない気もするのですが,一方でブルーグラスの新しい地平が切り開かれてきているように,カントリーだってこれからどういう展開があるかわかりません.そういう意味ではカントリーに踏みとどまっていて欲しかった歌手の一人ではあります.

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2005/02/09

ライブリンクが不調

このブログページの右側は「マイリスト」と呼ばれるコラムで,その末尾付近にAmazon.co.jpのアソシエイトプログラムで拾ってきたライブリンクを貼り付けてあります.ブルーグラスのその時々のベストセラーアルバムが掲示され,Amazon.co.jpへのリンクが張られている,という趣向なのですが,どうもこれがうまく表示されないことが多いのです.夜,混んできたときにタイムアウトして表示されないような気がしますが,どうも原因は良くわかりません.

またここ数日「ムーンフェーズ」も表示されずに困っています.どうもサーバのトラブルのような気がします.当方の設定は何も変えていないつもりなのですが.

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2005/02/06

春節

taiwan_feb2005_039m来週2月9日から中国文化圏では春節(旧正月)です.お役所も企業も一週間ほどお休みになります.ちょうど日本の年末年始休暇と同じです.春節の頃になると,冬至の頃に比べて明らかに昼間が長くなり,日差しも力強くなっているのがわかります.春を迎えるにふさわしい時期です.右の写真は,先週台北の中世記念堂を訪れた際,書家の人たちが春節のために無料でこのようなお札を書いてくれるイベントでいただいてきたもの.ありがたく部屋に飾っています.

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アメリカのバルカン化

昨日ポストした書評への追加です.

2月6日の朝日新聞の書評「分裂するアメリカ社会」(堀内一史著)の評(宮崎哲弥)のなかに注目すべき言葉を発見しました・・・国家に対する神の超越性を欠落させた「市民宗教」は,「国家の自己偶像化」の装置に堕する.

市民宗教とはアメリカのキリスト教全般のことを指しています.うーむ,ヨーロッパのように千年以上も教会権威と世俗権力が争い,その過程で両者とも時には辛酸をなめながら,自らを鍛え上げてきた歴史はアメリカにはありませんね.なるほどと思いました.

ところで,バルカン半島はもともとは宗教の違いで分裂したわけですが,アメリカのバルカン化はそれとは異なる軸で進んでいるように思います.宗派の違いからくる宗旨の争いではなく,むしろ宗教をどれほどの重みに位置づけるかの差のような気がします.進化論論争など,われわれの眼からは気違いじみて見えますが,これを真面目に論争しなければならないところに,アメリカ知識人の悩みがあるのではないでしょうか?この本を読んでいるわけではないので,とんだ的外れなコメントかもしれませんが.

この日の朝日にはもう一つ注目すべき記事があります.ダボス会議です.日本の政治家の影が薄いことを嘆く内容ですが,面白いエピソードがあります.民主主義や資本主義を絶対視して世界に輸出しようとするアメリカに対して,マレーシアのナジブ副首相が述べた言葉「民主主義は道具であり,服従すべき宗教ではない」,これも非宗教的民族である日本人には考えさせられる言葉です.

Kasama_03Nov2004-017mもっともダボス会議でのディベートは,一つの強烈なビジョンや哲学を堅持する精神構造が背景に無いと難しいのではないかと思います.何といっても日本は無常感の国ですから,そういう絶対的なものを自分の中に持ち,それにある意味依存して生きていくことは稀でしょう.従ってダボス会議のような場はそもそも土俵が不利なわけで,地上のあらゆる宗教や哲学すらぶっ飛んでしまうくらいの強烈な無常感を味わえるような装置が必要ではないか,例えば意思疎通の出来ない宇宙生物の来襲,などと思ったりしてしまうのです.極端かなぁ?

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2005/02/05

Global Business Realistの影響力は本当か?

最新アメリカの政治地図 講談社現代新書 園田 義明(著),価格: \756 (税込)

Saishin_America_no_Seiji_Chizu私が苦手なのは登場人物がやたらと多い推理小説なのですが,この本はそれに当てはまります.先進国のパワーエリートたちがいかにつるんでいて,どのような勢力に分類されており,どのような思想背景で影響力を行使し合っているのか,ということが事細かに解説されています.例えば,アメリカのブッシュ大統領の外交政策に大きな影響力を持つと言われるネオコンの系譜と人脈,Global Business Realistと呼ばれる冷徹な国際ビジネス界の人脈,そしていまだに宗教勢力としての影響力を保ち続けるカトリック,などなど.

これらの情報は大変面白いのですが,状況証拠からしか検証ができないという本質的な弱点は解消されていないので,私にとっては消化不良のイライラが募るばかりです.パワーエリートたちが特権的・排他的なクラブを作るのは,ある意味自然の成り行きだと思うのですが,彼らの影響力はどれほどのものなのでしょうか?筆者は地政学にかなり重きを置いているようですが,地政学はすでに過去の遺物ではなかったのでしょうか?Sea Power とか Rim Land という概念が本当に通用するのでしょうか?国際的なパワーゲームの背景に迫ろうとする筆者の意欲は高く買いますが,検証のための努力が相当に必要でしょう.

著者はネオコンとアメリカのキリスト教原理主義者の台頭に警鐘を鳴らし,グローバルビジネスリアリストと道徳勢力としてのカトリックをやや好意的に扱っているように見えます.このあたりは国際関係論の専門家のコメントも読んでみたいところです.

なお,この著者が寄稿を続けているWebサイト萬晩報はオピニオンサイトとしては一見の価値があります.このブログのおすすめサイトからもリンクを張ってありますので,ご覧ください.

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2005/02/04

立春の淡水

taiwan_feb2005_034m仕事の合間を縫って,台北の北の端にある淡水という観光地まで足を伸ばしました.台北駅からMRTで40分ほどなので気楽に訪れることが出来ます.ここは川の河口の観光地.海に沈む夕日の美しさで有名ですが,喫水域であるためマングローブの群落が見られたり,漁港があるために台湾版のフィッシャーマンズワーフがあったりします.MRTの駅からは川沿いに遊歩道が伸び,そこにいろいろなお店がびっしりと立ち並びます.海産物を中心とした食べ物の名物もいくつかあるそうです.

私が訪れたのは春節前の午前中だったので,観光客はほとんど見かけず,お店もほとんどが店を閉じていました.お天気も悪く,冷たい北風に乗って小雨がぱらついてきます.しかし水面は大変穏やかでのったりとしており,水がぬるむ頃には良い雰囲気になるのだろうなと思いました.ちょっと離れたところには高層のアパートがいくつも建っているのですが,ここならば良い風景を楽しみながら台北に通勤することが可能だと思います.ちょっとゆったりとした気分を味わうことが出来ました.

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2005/02/03

春節直前の台湾

taiwan_feb2005_006m春節直前の台湾に行ってきました.街はお祝いを迎えようとする雰囲気で一杯です.交通機関は大変混雑し,商店も年末セールと新年の飾りつけでいつもと異なって見えます.右の写真は宿泊したホテルのロビー.このホテルはいつも美しい生花の大鉢がいくつも置いてあって見事なのですが,今回はさりげなく春節の飾り付けがされていました.この写真ではわかりにくいと思いますが,木の枝からぶら下がる赤い飾りがそれです.しかし日本を襲った寒波の影響は遠く台湾まで及び,ここ数日は冷たい雨がしとしと降って台北の最高気温が10度という寒さでした.

来週は春節.これが過ぎると本格的に春が近づいてきます.国民議会選挙で陳総統が率いる民進党が敗れた結果,台湾の政治は内政・外交ともに新しい局面を迎えることになりそうです.

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