論理的プレゼンテーションのバイブル本
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
バーバラ ミント (著), Barbara Minto (原著), 山崎 康司 (翻訳), グロービスマネジメントインスティテュート, 価格: \2,940 (税込)
学校や会社で昔は行なわれなかったが今は盛んに行なわれているものの筆頭は"プレゼンテーション"でしょう.調査・研究・業務の報告から問題提起,新規提案など非常に多岐にわたってプレゼンテーションが行われるようになりました.しかし日本では PowerPoint というツールの使用が先行し,プレゼンテーションにとって本質的に必要な知的スキルの導入と教育はいまだになおざりにされています.あなたも PowerPoint を文字や図表のレイアウトツールとしてしか使っていないのではありませんか?例えば PowerPoint にはなぜ"アウトライン"という機能が備わっているのでしょう?アウトラインを入力するとスライドにその内容が階層構造ごと自動的に反映されるのはなぜでしょう?これは西欧の思考様式がそのまま反映された知的ツールになっているのですが,その思考様式とはどのようなものでしょう?日本人がそれをうまく使うことは出来るのでしょうか?
プレゼンテーションのバイブル本と言えばこの本をあげざるを得ません.あまりにも有名な"ピラミッド原則"の創始者が書いた定番です.このピラミッド原則こそ,論理的に思考し説得力あるプレゼンテーションを行うための最も本質的な思考様式です. PowerPoint はそれをPC上で効率的に行うためのツールに他なりません.
内容は高度かつ網羅的・・・なわりには翻訳が硬いのでかなり読みにくく内容を頭に入れるにはひと苦労します.私自身,買ってみたものの読みにくいので数年間書棚に放っておいたことを告白します.次にご紹介する日本人が書いた本のほうがはるかにわかりやすいと思います.原典にあたらないと気が済まない人にはお勧めです.
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