« そろそろ梅雨明け | トップページ | 1000円理髪店で見つけたもの »

2005/07/16

カントリー最源流のすごいアルバム

Long Black Veil [FROM US] [IMPORT] The Chieftains,価格: \2,235 (税込)

The_Chieftains-The_Long_Black_Veil私の世代にとって Chieftain(チーフテン)とは冷戦期に有名だったイギリスの主力戦車.プラモデルを作ったおぼろげな記憶があります.

ところでこちらの The Chieftains(ザ・チーフタンズ)はアイリッシュフォークの超有名バンド.哀愁漂うメロディーと素朴な音色の楽器群が魅力です.リーダーの Paddy Moloney はどことなく妖精の一族を思わせる風貌をしていて,まさにケルトの香りが濃厚です.しかもこのケルトの音楽はアイルランド移民とともに海を渡り,アメリカ東海岸はアパラチア山系に根を下ろし,今日のカントリーやブルーグラスの源流となりました.しかもこの流れは一方向ではなく,アメリカのマウンテンミュージックがアイルランドに逆輸入されて相互に影響しあい,フィドルの奏法はどうやらそうやって進化してきたものだそうで,これはとても興味深いことですね.私が愛読しているブログ "フィドル少年漂流記"すばらしい解説があります

さてこのアルバムは The Chieftains が超大物ゲストを招いて共演した価値あるアルバム.これまでにもカントリーやロックのアーティストとの共演は多く,DVDなども出ているのですが,このアルバムも相当すごいです.まず一曲目でいきなり Sting がアイルランド語(ゲイル語)で歌います.二曲目で Mick Jagger が登場.Buena Vista Social Club などでルーツ音楽の発掘に貢献している Ry Cooder も中盤の二曲に参加.そして Tom Jones や The Rolling Stones などの超大物が終盤を飾ります.

これほどの大物ミュージシャンとの共演アルバムをいくつも作り出すことが出来る秘密は何でしょうか?私が想像するに,英米のミュージシャンたちにとって,自分たちのルーツはここにあるという確信,そしてそのルーツを守り育て現代に伝える The Chieftains に対する敬意があるからではないでしょうか?それにしてもすごい.世界中のロックファンは驚いたはずです.

|

« そろそろ梅雨明け | トップページ | 1000円理髪店で見つけたもの »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54612/4994102

この記事へのトラックバック一覧です: カントリー最源流のすごいアルバム:

» チーフタンズ★アイルランド伝承音楽の使者 [フィドル少年漂流記♪]
アメリカの長い旅を終えたヴァン・モリスンが帰郷したときに待ち受けていた音楽がありました。回帰すべき音楽があったのです。ロックから伝承音楽へ、その道先案内人がチーフタンズでした。ローリング・ストーンズなど、音楽界をリードするビッグ・ミュージッシャンを迎えたアルバムを発表して世界をあっと言わせたのがこのアルバムです。 Long Black Veil The Chieftains RCA Victor, 1995 チーフタンズの誕生はダブリナーズと同じく1962年に遡る。ダブリンのイー... [続きを読む]

受信: 2005/08/13 05:29

» キューブリックならではのバリー・リンドン [望湖庵日記]
バリーリンドン - 出演:ライアン・オニール,マリサ・ベレンソン,監督:スタンリー・キューブリック 鬼才スタンリー・キューブリック監督の有名な映画ですが,私は初 [続きを読む]

受信: 2008/08/27 21:38

« そろそろ梅雨明け | トップページ | 1000円理髪店で見つけたもの »