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2005/08/09

一院制,定数100人,全員全国区,再選なし

衆議院が解散され選挙が行われることになりました.解散の是非や今回の選挙の争点,政局の行方などは他のサイトを見ていただくとして,ここでは国会改革への提案をしたいと思います.

内容はこの記事のタイトルのとおりです.まず参議院は廃止して一院制とします.参議院は良識の府であるとか,衆議院に対するチェック機能を果たすという建前にはなっていますが,戦後の長い歴史の中で,衆議院を通過した政府提出法案を参議院が否決したことは今回も含めてほんのわずかの事例しかありません.上記のメリットよりは,審議により多くの時間がかかる,国会という組織が肥大化する,などのデメリットのほうが大と判断します.

現在の衆議院の定数は480人,参議院は242人ですが,これはいくらなんでも多すぎます.国会の年間予算がどれほどかは知りませんが,かなりの税金が使われているはずです.国民各層の意見を反映するという本来の機能のためには,100人もいれば沢山ではないでしょうか?その代わり,政策立案能力のある公設秘書を議員一人当たり10名ほどつけます.各議員は現在と同じように圧力団体の代理人の役割を果たすことになると思いますが,まあそれでも100人もいれば十分でしょう.

また議員の先生から「地元」というものを剥奪します.それと同時に再選もできなくします.これにより国会議員を国家レベルの「統治」の課題に専念させ,次の選挙の票集めの心配をせずに政策立案に集中させることができます.再選のために利益供与の危ない橋を渡る必要もありません.一生に一度の議員生活なのですから,後世に名を残すような国家レベルの立派な仕事をしてもらいましょう.行政管理のことは役人に,地方のことは自治体に任せます.従って権限と財源の委譲を伴う地方自治改革も同時に進める必要があることは言うまでもありません.道州制なども導入する必要があるでしょう.

というかなり極端な改革案ですが,このように特徴の明確なオプションを考えることで改革の議論は大いに進むはずです.最初から折衷案や落しどころを提案してはいけません.最後は折衷案に落ち着くにしてもです.こういうことを言い出す政党が出てこないところが悲劇ですが.

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