中華圏の朝の風景
台湾のオフィス街では毎朝,路地裏の食べ物屋や屋台には美味しそうな匂いを漂わせる湯気が立ち,地下鉄の駅やバス停から吐き出されてきたサラリーマンやOLがそこここで朝食を買い求め,それをオフィスに持ち込んで食べるのが普通です.私が母親から聞いていた旧満州の町の風情もこれと同じです.街角のあちこちに食べ物を売る店があり,それが人々の生活と溶け込んでいる,これが中華圏の一つの特徴だったと思います.
ところが,上海のオフィス街ではこのような風景は見られません.福建省福州市でも市の中心部では見ることができず,かなり郊外に行って初めてこのような風景を見ることができました.聞けば以前は朝食の食べ物屋や屋台は普通にあったのだが,最近は当局の規制が厳しくなって少なくなったとのこと.
私に言わせれば大変残念なことです.中国当局はこのような習慣は(食品衛生上の問題もあり?)近代国家には不向きだと考えているのでしょうか?そんなことは無いはずです.私は,この路地裏の食べ物屋や屋台を,現代的に少しおしゃれなものに改装して売り出せば,とても素晴らしい都市環境の一部になるのではないかと思います.これぞ中華圏のウリになると思うのですが,いかがでしょうか?
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コメント
俊さん、まったく同感です。
屋台のない中国や中華街なんて、魅力半減ですよね。いつでも気軽においしいものを食べられるのが、中華圏の楽しみだと思います。台湾も夜市とか楽しいですよね。
先週香港に滞在したときも、ホテルの朝ご飯はおそろしく高いので、近くのお粥屋さんで食べたりしていました(笑)
投稿: あだなお。 | 2006/03/03 20:35