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2006年4月

2006/04/30

大人の歌手になってしまった・・・

This Woman [from US] [Import] LeAnn Rimes,価格: \2,600 (税込)

Leann_rimesthis_woman2005年3月にこのブログで紹介した早熟の天才歌手 LeAnn Rimes ですが,すでに時は流れ,20代になり,結婚もして,風貌も変わって,すっかり大人の女になってしまいました.歌声は,うーん,太くなりましたね.ポップスに離れて行ってしまった彼女にしては,このアルバムは久しぶりにカントリーに戻ってきたと評されていますが,実際聞いてみると,まあカントリーというよりはやはりポップス.最も競争の厳しい分野だけに,これからも気が抜けない時期が続くのではないかと思います.このアルバムジャケットには,多数のポートレイトが掲載されているのですが,惜しいかな容貌ではやはりワンランク落ち.Faith Hill のような華はありません.

安定した歌唱力は相変わらず.前回のレビューで指摘しておいた情感表現ですが,これはまだまだかな?もう少し年齢を重ねる必要があるのではないでしょうか?少女歌手としては天才であったとしても,大人の女の歌手としては特に突出したものを持てていない彼女としては,しばらくは地道に経験を積み重ねる時期が必要なのだと思います.素地は素晴らしいだけにあせらずに待つことにしましょう.

このアルバムの中で私が気に入った曲は,アルバムタイトルにもなっている第11曲目の "When This Woman Loves A Man" です.この歌の方向で情感表現を伸ばしていってくれないものかと思います.

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2006/04/29

宝石箱のようなフランスの美しい村々

フランスの「美しい村」を訪ねて―パリから出かける小旅行 角川oneテーマ21 辻 啓一 (著),価格: \900 (税込)

Tsuji_keiichiles_plus_beaux_villages_de_短い期間ながらフランスに暮らして感じたことは田園地方の美しさでした.地図に載っていないような田舎にもハッとするような美しさがあります.それはひょっとすると東洋から来た外国人だからこそ感じることができるものなのかもしれませんが,しかしその点を割り引いても魅力的な村々の何と多いことか!

この本は,そのような村々の中からさらに選りすぐりの精鋭?たちを集めたものです.フランスには「フランスの美しい村協会」という団体があって,それに認定されることは名誉なことらしいのですが,その厳しい基準をパスした美しい村々がカラー写真つきで紹介されています.村の構造から始まって主要な建物や見どころ,名物の食べ物,そしてその村で活躍しているアーティストなどが大変コンパクトに記述されています.意外と他の地方や大都市から村の魅力に惹かれて移り住んだ人たちが多いのですね.

もともと雑誌に連載された記事を集成して単行本にしたものなのですが,選定基準や著者の取材ポリシーは一貫しているので,読んでいて安心感があります.とはいえ,紹介されている村々はパリから遠いものが多く,中にはパリから 600km も離れているところもあり,自分で車を運転しての旅行が当たり前とはいえ,一般の日本人が観光旅行として訪れるにはやや敷居が高いように思います.もっとパリから電車で日帰り,あるいは一泊程度の小旅行で訪れることができるところを増やしてほしかったと思います.

また本文と写真の頁が離れており,写真を見ながら本文を読み進めることができずに大変不便な思いをしました.もう少し編集上の工夫ができなかったものかと惜しまれます.著者自身の手になる写真の質が高いだけにもったいない気がしました.またこの分量と内容の割には価格が高め.もう少し版型を大きくして \1,500 程度にすればさらに良い感じに仕上がったのではないかと思います.

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2006/04/28

新緑の盛り

Springhome_apr2006031m

不安定な天気が続き,低温気味だった今年の春ですが,ようやくお天気も安定して暖かくなってきました.今シーズンの冬は寒さが厳しかったため,木々のなかには春になっても花をつけなかったり,花の数が少なかったりしたものも多くあり,我が家の庭木にも元気の無いものがいくつかあります.

そんな中で,トサミズキは例年通りにたくさんの花を咲かせ,4月も末になると新緑が目立ってきました.深い葉脈が大変美しい大きな葉が,初夏の到来を告げているようです.

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2006/04/23

ファン必見の Walk the Line

[映画 DVD] Walk the Line (2-Disc Collector's Edition) (2005) Starring: Joaquin Phoenix, Reese Witherspoon Director: James Mangold, Price: $24.76

[サウンドトラック CD] Walk the Line [Enhanced] [Soundtrack] [from US] [Import] Original Soundtrack,価格: \1,947 (税込)

Walk_the_linedvd_cd_2ヨーロッパに行く飛行機の中でこの映画を見ました.機内プログラムのリストを見ていて,Johnny Cash と June Carter の半生を扱った映画というフレーズにピンと反応し,襟を正して鑑賞しました.

物語では,有名な Folsom 刑務所でのライブ開始直前の状況が冒頭に描かれ,そこから過去の回想シーンが始まります.幼くして兄を事故で亡くし,電気製品のセールスマンをやりながらロカビリー歌手としてのデビューを目指すJohnny Cash.レコード会社 "Sun Records" のプロデューサ Sam Phillips の審査を受けるのですが,そこで言われたことが「死を宣告されその直前に一曲だけ聴きたいと思う曲は何か?皆が歌うありきたりの流行歌ではなく,最も自分らしい歌を聴かせてくれ」これに反応した Johnny Cash が歌うのが後年ヒット作となった "Folsom Prison Blues" の原曲です.

スターになったJohnnyですが,コンサートツアー続きの生活は妻との仲を引き裂きます.しかも彼自身,憧れの先輩歌手だった June Carter に惹かれていくというストーリー.麻薬におぼれたJohnnyを彼女が家族ぐるみで救い出すのですが,彼女はなかなか求婚を受け入れてくれません.まあ,お決まりの破滅型スターの更生物語で,大体話は先まで読めてしまうのですが,終盤,刑務所での慰問コンサートを彼自身が提案し,それを渋るレコード会社とやりあう場面などは,ファンにとっては大変興味深いところです.レコード会社は反対していたのですね!

私が以前このブログで紹介した有名なライブ盤 "At San Quentin" でも,受刑者たちの気持ちを良く理解し受刑者の立場に立った歌を歌う姿勢が目立ちましたが,その背景がこの映画を見ると良くわかりました.とにかくファン必見の映画ではないかと思います.映画の中での Joaquin Phoenix と Reese Witherspoon によるパフォーマンスもなかなか良いし,独特のギターの抱え方もさまになっていました.

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2006/04/22

遅かったConnexionByBoeing

Connexionbyboeing_facem

Connexionbyboeing_tailm

先月の海外出張時に上手く接続できなかった航空機内のインターネット接続サービス Connexion By Boeing でしたが,今月の出張時にやり方を変えて再挑戦したところ今回はうまく接続できました.VPN へもすんなりと接続できたのですが速度はきわめて遅く,スピード測定をしてみると上り下りとも 20kbps ほどしか出ていません.一応メールの読み書きを試みたのですが,遅延が大きくてほとんど使い物になりませんでした.

特に私の場合,手元の PC は単なる ダム・ターミナルでしかなく,VPN を通して会社のサーバにアクセスしなければならないので,キーボードのエコーバックが遅延するとかな漢字変換すらもたつきます.やはり 100kbps 程度の速度が欲しいものです.ただし同じ機内で何人が接続するかによっても速度は変化するはずですからあまりネガティブな断定はできません.

現在 Connexion By Boeing が使用できる航空機では,搭乗ゲートで無料で30分間試用できるアカウントIDとパスワードを配っています.今回はそれを使って接続したのですが,この遅さではとても正規のアカウントを取得して料金を払おうという気にはなれませんでした.現在の料金:1時間で US$ 9.95 は高すぎるように思います.

街角や電車の社内でも無線 LAN を接続できる HotSpot が設置されている場所が増えているのは歓迎ですが,質の面を高めていかなければ,結局は使い物にならないと敬遠されてしまいかねません.より一層の努力をお願いしたいと思います.

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2006/04/16

先鋭からどこへ向かうのか?

Why Should the Fire Die? [from US] [Import] Nickel Creek,価格: \2,600 (税込)

Nickel_creekwhy_should_the_file_dieNickel Creek とそのメンバーである Chris Thile のアルバムはこのブログでも過去3回紹介しています.(*1, *2, *3) ブルーグラス革新の最先端にいると感じて注目しているからです.そのときには "コンテンポラリー・ブルーグラス" という表現をしているのですが,このアルバムでもその先鋭さは相変わらずながら,その路線から少々はみ出す実験をしているようにも感じます.まず曲の長さがまちまち.最長の曲が5分34秒もあるのに,最短の曲は1分43秒しかありません.アルバム14曲の中に1分台の曲が3曲も含まれているのです.その中でも第9曲の "Anthony" は Sara Watkins のソロ・ヴォーカルの曲ですが,何ともこれまでとは傾向が違う柔らかで物憂い小曲.その直後の第10曲目 "Best of Luck" はベースが力強い完全なロック.

私個人の評価からすれば,今回の実験はあまり上手く行かなかったように感じます.ケルト風あり,ブルーグラスあり,ロックありで,方向性が定まらず多方面への迷いがあり,聴くほうもどう聴いてよいのかわからなくなります.第12曲と第13曲のつなぎのちぐはぐさはその典型.

ベストを上げるとすれば第2曲の "Somebody More Like You" かな?コード進行が心地よい一曲です.最終曲でアルバムタイトルの "Why Should the Fire Die?" は彼らの本領を発揮できるはずのブルーグラスですが,曲のメロディーラインがいまいち.次作に期待しましょう.

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2006/04/09

北方領土は自然保護区に

北方領土問題―4でも0でも、2でもなく 中公新書 岩下 明裕 (著),価格: \882 (税込)

Iwashita_akihirohoppou_ryodo_mondaiかつて国境線紛争で小競り合いを続け,一触即発の危機にまで行ったことがある中国とロシアが,長年の係争に終止符を打ち,国境線の画定に最終合意しました.そこに至るまでの長い交渉の経過を著者はまず説明します.すぐに合意できる部分はどんどん合意していったこと,国際法や過去の条約だけでは解決が困難な部分に対しては大胆な政治的妥協を厭わずそれをWin-Winの関係と位置づけたこと,世論のナショナリズムに火をつけないよう交渉過程を漏らさないよう努力したことなどが成功の鍵だったそうです.

著者はこれを北方領土にも応用できないかと論を進めます.私は北方領土についてはあまり知識もありませんしさほどの問題意識も無いのですが,仮に著者が言うように歯舞,色丹だけではなくそれに加えて何らかの追加(国後島のことを強く示唆していますが)が得られたとして,それをこれからの日本の経営にどのように生かしていくのかに私は興味があります.

結論から言うと,旧島民の帰島は最小限に制限し,できる限り全島を自然保護区として開発を抑制し,ガラパゴス島のようなエコツーリズムにより自然保護と経済活動を何とか両立させる政策を取るべきと考えています.理由はいろいろあるのですが,北海道からカムチャツカとサハリンへ至る極東冷温帯の自然は急速に破壊が進んでおり,そこにはかけがえがなく目立たないけれども極めて豊かな生態系がひっそりと生きながらえているからです.

これとロシアと中国のアムール川沿いの天然林の保護をセットにして外交的なイニシアチブを日本が取りながらロシア,中国と協力関係を結ぶという図式が私が思い描く極東北部の大域政策です.このような政策の構想と細部の立案ができる官僚は日本にはいないのでしょうね.昔,冬の知床から国後島を眺めながら同様のことを考えていたことを,この本を読んで思い出しました.

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2006/04/08

心癒される乾いたヴォーカル

Amos Lee [from US] [Import] Amos Lee 価格: \1,616 (税込)

Amos_leeamos_leeジャズともフォークともカントリーともいえない不思議な音楽.フォークとソウルのフュージョンと紹介されることも多いようですが,しかしそんなこととは関係なく彼の歌声は不思議に心を癒してくれます.アコースティックという形容は,カントリーやブルーグラスでは当たり前なのでそれほど褒め言葉になるとは思えませんが,それでも彼の場合にはそういう紹介のしかたがしっくりとくるのでしょう,多くのレビューでアコースティックな面を強調されています.ギターの乾いた擦過音が彼の歌声と良くマッチしているのがその理由かな?現代ブルーグラスの良い面をうまく取り入れたというふうにも思えます.

アルバム全体としては11曲33分という短い構成ですが,良くまとまったアルバムです.これが現代のBlue Noteの目指す方向性なのかもしれません.Norah Jonesも参加して盛り上げています.Amos Leeという新しいスターの誕生です.Amazon.comでもAmazon.co.jpでも五つ星の評価が多いことからも期待の強さがわかります.

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新年度の東京駅界隈

Ca250154m東京駅の混雑のモードは一年間でほぼ決まっていて予測可能です.この季節に関して言うと,3月から春の旅行シーズンに突入し,まずは中高年のおばさんたちのグループが現れます.小さな旅行かばんを持っているので場所は取らないのですが,時々コンコースの真ん中で立ち話を始めたりして人の流れを阻害することがあります.

3月末から4月初めにかけては,入学,就職,転勤などで引っ越す人たちが比較的大きな荷物を抱えて東京駅の中を移動しています.新幹線と通勤電車との乗り継ぎのためでしょう.一人だけ(おそらく単身者)の人もいれば,小さな子供を連れた家族連れもいます.朝夕の通勤時にはさすがに通勤客にとっては邪魔になりますが,そこまで言うのは可哀想な気がします.

4月の新年度が始まると,本社機能が集中している丸の内,大手町界隈には新入社員がどっと増えます.彼らも街に慣れていないので人の流れを乱しがちですが,短い研修期間が終わるといつの間にかいなくなるので,来週くらいからは街は再び落ち着きを取り戻すことでしょう.東京では桜の花もそろそろ終わりですね.

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2006/04/02

チャンギの印象

先月は香港の新しい空港の素晴らしさを述べましたが,知人からも同様のコメントをいただきました.そのとき3月末にシンガポールに行くのでチャンギ空港のことを書きましょうと約束したので,以下その印象です.

チャンギは二つの巨大なターミナルで構成されており,さらに三つ目のターミナルを建設中です.いずれも巨大.アジア最大のハブという名に恥じません.これに比べると成田の何とみすぼらしいことか.建物は総ガラス張りの外観で,地震が無い国ではこういう建物もありかなぁとは思いましたが,ガラスはとても重い材料なので地震が無いとはいえちょっと不安です.

成田のように入国と出国のフロアが厳密に分けられてはおらず,降機時でもゲートから空港内に入ってしまえば入出国の区別はありません.これにはちょっと面食らいます.ゲートから入国審査までは比較的近く,たまたまなのか待ち行列が全く無くて短時間で通過できました.税関検査は特に無く,これと比べると成田の税関の厳密さとしつこさは世界一ではないかと思います.空港から市内へのアクセスはいろいろな手段があり,またそれほど遠いわけでもないので比較的楽です.

帰国時,出国審査では多少並びましたが文句を言うほどではありません.それが済んでしまえば広大なショッピングゾーンが広がっています.これはおそらく世界有数の広さではないでしょうか?ただし出発のゲートまではある程度の距離を歩かされることになります.出発ゲートの待合室の中で手荷物のX線検査があるのが珍しいかもしれません.

香港との比較ですが,私にはやはり香港のほうが好印象です.何といっても屋内の照明設計が良いのでしょうね.明るいながらも柔らかい光,そして混雑の程度がマイルドです.皆さんはどの空港がお好きでしょうか?

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海外出張とインターネット接続

Singapore_mar2006007m

海外出張に行くのに会社のノートPCを持参しました.こいつはちょっと特殊なディスクレスのPCで,不揮発性メモリから機能制限をつけたWinXPを起動し,そこからVPNを通して会社のサーバに接続するといういわゆる "Security PC" と呼ばれる代物です.またUSBポートは付いているものの暗号化しない情報は外部にコピーできない仕掛けになっており,昨今話題の情報漏えいを "原理的に" 無くすことができるというものなのですが,その分使い勝手は・・・???いくつか疑問符が付きます.

まずは成田での無線LANにトライ.電波は確実に捉えているのですがLAN接続ができません.このときに通常のWinXPのようにコントロールパネルを開いていろいろと細かい設定をいじることができず,細かい原因調査ができません!あえなく断念.

次は機内.今回の機材はBoeing 747.ということは当然ブロードバンド接続サービスの "Connexion By Boeing" が使えるはずです.おまけに座席横にはAC電源まで来ているという親切さ.しかしながらここでも電波は捉えているもののやはりLAN接続ができません.長い飛行時間は食事をして酒を飲んで映画を2本見てもまだ余るので,メールチェックをしたいところなのですがつながらなければ仕方がありませんので3本目の映画に突入.でもさすがに飽きました.

次はホテル.各部屋へLANケーブルが来ていますので簡単につながる・・・と思っていたら,ここもLAN接続ができません.この場合も細かい設定の調査ができずに断念.

帰国後あれこれ聞いてみると,機能制限付きのWinXPながらIEは起動できるようになっていたのでした.このIEを起動することによって,無線LANスポットへのログインやConnexion By Boeingへのログインもできたはずだということが判明!うーん,これに気が付かなかった自分が悔しい.

次回は必ず機内で無線LAN接続に成功するぞ!

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