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2006年6月

2006/06/25

梅雨の晴れ間の Acanthus の花

Earlysummerhome_jun2006035m庭のアカンサスの花穂がニューッと1メートル以上も伸び,花が咲き始めました.昨日はちょうど梅雨の晴れ間で強い日差しが照りつけ,この花の力強さがいっそう引き立ちました.

この植物はもう10年近く前から庭で育てていますが,最初ものすごい勢いで巨大な葉を茂らせてほかの植物を育たなくしてしまいました.しかしその後勢いを落とし,しばらくは小さな葉でおとなしくしていたのですが,今年の夏は再びかつてのような勢いで葉を茂らせ,花穂を伸ばしました.昨冬が異常に寒かったことと関係があるのかもしれません.以前イギリスの Cambridge でこのアカンサスを見ましたが,何とも小ぶりでみすぼらしく,やはりあのような気候ではこの植物も元気がなくなるのですね.

アカンサスは,代表的な唐草模様の植物でもあり,古代ギリシア・ローマ建築では柱頭装飾に無くてはならないものでした.

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ブルーグラス期待の新トリオ

Weather and Water [from US] [Import] - The Greencards

注目されているブルーグラスのトリオです.Carol Young, Kym Warner, Eamon McLoughlin の男性2名,女性1名の構成.Carol がバス,Kym がマンドリン,そして Eamon がフィドルを弾き,ゲストが他の楽器に加わります.楽器は全てアコースティックであることは今やブルーグラスでは当然ですが,彼らのアンサンブルはアコースティックの良さを最大限にひき出しています.

まず気が付くのはマンドリンの音が大変美しいこと.一音一音の粒立ちが見事です.Kym はかなりの弾き手のようですね.一方,フィドルの音はあまり良くありません.音に艶が無く,ぎすぎすした感じがして耳に心地よく感じないのが大変残念.第3曲目の "Almost Home" は Instrumental なのですが,フィドルとマンドリンの差が目立ちます.フィドルにはもう少しがんばってもらいたいところ.

さて,ヴォーカルは Carol がリードをとることが多いのですが,なかなか良いヴォーカルです.ちょっとハスキーなブルーグラスに良く合った声質で,Emmylou Harris に似たところがあります.このアルバムに収められている曲は穏やかな音程運びのものが多く,浪々と歌い上げるという曲は無いので,本当の実力がどれほどのものかこれから見極める必要がありますが,まずは良しとしておきましょう.

録音とミキシングは非常に良いと感じます.これも最近のブルーグラス仕様.これが良いがためにフィドルの音のまずさが目立ってしまったところはあると思いますが,変に音に手を加えて修正したりしていないのでしょう.ミキサーは Alison KraussNickel CreekDolly Parton のミキシングを手がけている Gary Paczosa という引っ張りだこの人らしいですから,質の高さにうなずける気がします.

このアルバムの前作 "Movin' On" もなかなか良い出来なので,聴いてみると良いと思います.これからも良い作品を期待できますね.楽しみです.

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2006/06/18

事例の羅列ばかりで期待はずれ

環境共同体としての日中韓  集英社新書 - 東アジア環境情報発伝所 (編集),寺西 俊一

Teranishi_shunichikankyo_kyodoutai_toshi

タイトルに惹かれて購入しました.2006年4月にポストした書評の末尾に,環境保護を基軸にした国際的な地域協力政策の提案をしましたが,それにぴったりのタイトルだったからです.大いに期待して読み始めました.

この本は日本,中国,韓国で深刻化する環境問題と,それに対する政府や NGO などの取り組みを羅列的に紹介したものです.現在の状況全体を概観するには大変コンパクトにまとまった良い本だと思います.私にとっていくつか新しい発見もありました.たとえば韓国での暗渠化した都市河川を再生する試みや,中国農村でのバイオマスの利用状況などは,へぇー意外に進んでいますねぇ,と感心できるレベルです.

しかし私の問題意識のはるか手前で話が終わっており,期待は見事に裏切られました.個々の事例にとどまらず,日中韓,さらに台湾やロシア,モンゴルも加えて,環境保護を軸にした国際的な地域協力を進め,それがひいては地域の相互利益と政治的安定につながるような骨太の政策提言が欲しかったのですが,そのような全体像を語れる人がまだ育っていないのかも知れません.特に環境問題はエネルギー問題と密接に関係しますので,エネルギー問題と環境問題の両方の専門的知識を兼ね備えた見識,あるいは両者の密接な連携が必須となります.

私の期待はむしろ,総合研究開発機構 (NIRA) の調査 "北東アジアエネルギー・環境共同体への挑戦" によって応えられているような気がします.余裕があればこちらを読んでみようと思います.

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2006/06/17

丁寧な音作りが光る Dixie Chicks 最新アルバム

Taking the Long Way [from US] [Import] - Dixie Chicks

つい先日,このアルバムに関する面白い記事 "No more apologies from the Dixie Chicks"このブログで紹介したばかりですが,やっと CD が手元に到着した先週末,ドキドキしながら聴いてみました.

ピュア・オーディオの機材を使って聴くと良くわかるのですが,非常に丁寧な音作りをしています.聴いていて官能的な快感を覚えるほどです.これまでの Chicks のアルバムと比較すると,曲のアレンジが洗練されていることに加えて,録音やミキシングの質が非常に高い.さすが名プロデューサ Rick Rubin!そのために,一見お上品でカントリー・ロックとしては物足りなく感じさせることがあるかもしれません.しかし私にはこれまで荒削りさが売りだった Chicks の新しい境地が開けつつあると感じます.

アルバム全体として長い曲が多く,通して聴くと大変聴き応えがあります.その中でも私は第10曲目の "Voice Inside My Head" が印象に残りました.西海岸ロックの香りが漂っています.

先週,Rhonda Vincent の新作が今年最高のアルバムになるのではないか,とポストしましたが,この Dixie Chicks のアルバムも候補に入れたいと思います.ひょっとして Alison Krauss and Union Station の新作が今年後半に出ることがあれば,それとの三つ巴の競争になることでしょう.今年は名アルバムの当たり年になるかも・・・

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2006/06/14

栗の花

Ca250172m梅雨空の下,栗の花が満開です.長く伸びた花穂は遠くからでもよく目立ちます.派手な花ではありませんが,これも日本の四季を彩る代表的な花と言ってよいのではないでしょうか?右の写真は今朝の通勤途上に撮ったものです.

秋の実りの時期まではまだだいぶ時間がありますが,大きなイガの中に栗色の光沢のある実が見られるようになるのが楽しみですね.焼き栗,栗ご飯,栗きんとん,マロン・グラッセ・・・今年の果樹は当たり年でしょうか?それとも・・・?

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2006/06/11

ひょっとして今年最高のアルバム?

All American Bluegrass Girl [from US] [Import] Rhonda Vincent

Rhonda Vincent は私のカントリー女性歌手遍歴のまさに最初の歌手として強く印象に残っています.このブログでも過去2回取り上げています (*1, *2).特にアルバム "Back Home Again"*1 は,彼女の特質が最大限発揮された,草の香り高いブルーグラスの名アルバムとして,今でもその輝きが薄れることはありません.

そして今回紹介するこのアルバム "All American Bluegrass Girl" は発売直後から大変評判が高いアルバムだったので大変楽しみにしていました.昨日やっと Amazon.com から到着したので一通り聴いてみました.

まず全体に質が高い.このまま行けばブルーグラスで今年最高のアルバムになるかも.彼女のアルバムはこれまでも粒ぞろいの曲が多く,お買い得感が高かったのですが,このアルバムも例外ではありません.草の香り高いブルーグラスの逸品ぞろいです.良い曲,良いパフォーマンス,そして良い録音とミキシング.これら全てが合わさってアルバム全体の質を高めています.今回のアルバムでは特に録音が素晴らしいですね.これまでも "Back Home Again" 以降のアルバムは録音が良かったのですが,このアルバムは特に力が入っていると感じます.ヴォーカルとアコースティック楽器の良さを最大限生かした,まさにブルーグラス仕様の録音とミキシングです.

女性ブルーグラス歌手としては Alison Krauss と人気を二分する Rhonda Vincent ですが,最大の理由はもちろん彼女の優れた歌唱力でしょう.彼女の唱法は,やや乾いたアルトの声を強く前に押し出し,抜群の安定感をもって長く引っ張る,という特徴を持っています.ハーモニーコーラスでこの特徴は遺憾なく発揮され,まさに彼女を特徴づけ識別できる唱法として確立されています.今回のアルバムでは,第5曲目の "Rhythm of the Wheels" が代表格.大御所 Dolly Parton がハーモニーヴォーカルでゲスト出演している第3曲目の "Heartbreaker's Alibi" もこの唱法が生かされた逸品.でもハーモニーヴォーカルでも Dolly Parton とすぐにわかるところは,うーん,さすがというか,しかたがないと言うか・・・(笑)

強いて難をあげるとすれば,彼女の高域の発声でしょう.彼女はソプラノの歌手ではありません.アルトに寄った音域の声帯を持っている彼女の歌声は,高い音域になるといかにも苦しそうに聴こえます.これを苦しそうに聴かせないテクニックは未開発.曲作りでカバーするか,それとも工夫し鍛錬するのか,残された課題です.

今回目を引いたのはジャケットの写真です.ブルーグラスとはかけ離れていますが,これで新たなファン層を開拓しようというのでしょうか?この衣装では Martha WhiteCM ソングは似合いませんねぇ.

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2006/06/10

Jerry Douglas 余裕のパフォーマンス

The Best Kept Secret [from US] [Import] Jerry Douglas

Jerry Douglas は Alison Krauss and Union Station のメンバーであると同時に,それ以前から Dobro の第一人者として知られています.日本ではあまり耳にすることが無い "Dobro" ですが,これは Gibson 社の登録商標で,一般名詞としては Resonator Guitar と呼ばれるように,ギターの胴の部分に大きな金属板の共鳴器があり,独特の金属的な響きを出す楽器としてブルーグラスには欠かせない存在です.以前このブログでも紹介した AKUS のライブ DVD を見ればすぐにわかるのですが,Dobro の奏法はギターとは異なり,胴を弦が水平になるように構え,左手で弦を押さえながら右手で弦をはじきます.上記のライブ DVD では Jerry Douglas のソロが2曲収録されていますが,いずれも彼の実力を知らしめるに十分な,抜群の技法が冴え渡る逸品です.

このアルバムは 2005 年の issue ですが,Alison Krauss や Sam Bush などの一流どころをゲストに迎え,危なげない余裕のパフォーマンスを披露してくれます.演奏している当人たちも楽しんでいるように聴こえます.一方内容の音楽的統一感は乏しく,商業的な匂いが若干するのが残念なところ.アルバム中のベストを上げるとすれば,第8曲目の "Snow's First Fall" でしょうか.見事なアンサンブルが楽しめます.

全編 Dobro のソロというアルバムを出してみる気は無いでしょうか?フィドルくらいはあったほうが良いかな?

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2006/06/04

ドクダミ

Earlysummerhome_jun2006030m

ドクダミの花が満開です.初夏と梅雨の間のつかの間のこの季節,実は様々な花が咲く季節でもあるのですが,身近な花の代表がこのドクダミでしょう.大変美しい花なのですが,臭いと名前が災いして今ひとつ人気が盛り上がりません.しかしわが家の小さな庭がこの花で埋め尽くされる様はなかなか見事です.

薬用植物としては有名で,利尿,便通,高血圧予防に効能があるそうです.そういえば,ドクダミ茶というものをしばらく飲んでいたことがありました.ハトムギなどとのブレンドだったと記憶しています.

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2006/06/03

やっと晴れ間

Ca250169m今年の初夏は本当に天気が悪いです.なかなか初夏にふさわしい晴れの天気がありません.連休明けからまるで梅雨のような天気が続いています.太平洋高気圧が強いということなのでしょうが,そうすると今年は酷暑の年か?とも思ってしまいます.

右の写真は久々の好天に恵まれた5月31日の朝の風景です.田植えが終わってほぼ3週間の田んぼですが,今年の作柄はどうなるのか,ちょっと気になるところです.

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鉄骨組み完了

Ca250171m過去何度も紹介した新・新丸ビルの建設の様子 (*1, *2, *3, *4) ですが,とうとう鉄骨のくみ上げは終了したようで,ようやくビルの全貌がわかるようになりました.当初は新・丸ビルと双子のビルになるとばかり思っていたのですが,その当ては完全に外れ,高さの揃った対のビルにはなるのですが,平面図はかなり異なります.特に,新・新丸ビルのほうは,高層階部分の平面が段差をもって片寄せされて縮小するというかなり変則的なフロアプランになっています.東京駅の中央口出口から皇居和田蔵門方向を見たときにどのような景観になるのか,少々不安な気がします.

鉄骨組みと平行して外壁のガラス張りもどんどん進んでおり,もう低・中層階の部分は完了しています.通りをはさんで立つ新・丸ビルと比較すると,かなり異なる外観になりそうです.これほどコントラストを際立たせて大丈夫かなぁ?

周辺の道路では,新・新丸ビルに接続する地下道の工事も進んでおり,いかにも工事現場という感じです.丸の内界隈はここ5年ほど連続して大規模なビルの改築工事が進んでいますが,新・新丸ビルが完成すれば,ようやく落ち着くことになるのではないかと思います.

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