Johnny Cashの真髄がここに
American Recordings [from US] [Import] - Johnny Cash
Johnny Cash はこのブログでも過去に何度か取り上げ (*1, *2)紹介してきました.ロックともカントリーともつかない独特の音楽,低いが張りのある声,そして歌を歌うというよりは魂がつぶやいていると言ったほうが良いような唱法,どれをとってもユニークで,アメリカのロックの源流とも,太い傍流とも言える不思議なアーティストです.
その彼の晩年のグラミー賞アルバムがこれ.辣腕プロデューサ Rick Rubin の手になるもので,レーベルは当然のことながら American Recordings.さかさまの星条旗で有名ですね.Johnny Cash の有名な American シリーズの第一弾となったのがこのアルバムです.
全曲,伴奏は生ギター一本.Johnny Cash の真髄を味わうことが出来ます.パフォーマンスは素晴らしく,Johnny Cash 自身がよくも自らの音楽性をぶれずに保ち続けることが出来たものだと感心します.スタジオ録音なのですが,何曲か架空の聴衆の拍手や歓声をアフレコでかぶせたものがあり,小さなクラブでのライブパフォーマンスを模した作りになっています.私としては,これは失敗だったと言わざるを得ませんが,まあよしとする向きもあるでしょう.この点を除けば,このアルバムはグラミー賞にふさわしい仕上がりです.
この American シリーズは現在第5弾までが発売されていますが,2007年には第6弾の発売が予定されています.このブログでもおいおい取り上げていきたいと思います.
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