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2007年1月

2007/01/29

むかし競輪,いま携帯

上のタイトルは私の造語ですが,その意味するところは

貧乏人から喜ばれながら金をむしりとる方法
という程度のものです.このような商売は,金をむしりとる相手のことなど考えなくて良いのであれば,母数が大きいだけに大変効率が良いものです.庶民向けのギャンブルは全てこの部類に入ると言ってよいでしょう.古今東西この手の商売が無くなったためしはありません.

私がこんなことを考えるきっかけになったのは,最近のソフトバンクの参入による携帯電話キャリアの料金体系論争です.ソフトバンクが "ゼロ円" というキャンペーンをやりかけたのですが,反論が相次いで引っ込めてしまったというものです.この論争によって,日本の携帯キャリアの料金体系やビジネスモデルそのものに対する疑問や意見が頻出するかと思いきや,専門性のあるサイトやメディアではそれなりの発言があったものの,一般メディアでは移動体通信業界そのものに対する疑問は呈されませんでした.いまや社会インフラとして欠かせなくなった通信サービスに対して,毎月定額で,これほど高い料金を,所得の多寡に関わりなく徴収していることに対して,メディアはもう少し問題提起をしてほしいものです.エンゲル係数の類推で,ケータイ係数というものを考え,単身の学生や低所得者層に対してその数値を調査して公表するくらいのことが行われても良いと思います.

一方,競輪,競艇,オートレースの胴元のピンはね率は 25% です.また "日本中央競馬会" のピンはね率 25% 強は欧米に比べると随分高い(英国 22%,米国 14%,オーストラリア15%)と批判されながらも,今日まで生きながらえています.ピンはね率は正式には "控除率" と呼ばれ,左記のリンクからたどれる Wikipedia の記事に詳しい解説があります.ちなみに,控除率が 50% 前後と異常に高い日本の宝くじこそ,貧乏人から金をむしりとる最右翼なのかもしれません.

レースが行われた当日の競輪場周辺で,いかにも低所得者層(に見える)のおじさんたちが落ち込んだ顔をして帰途についているのを見たときに,何とあこぎな商売と感じたことを思い出します.低所得の人々に射幸心を起こさせ,確実に,効率的に金をむしりとる,これこそが大衆ギャンブルの本質でしょう.美濃部元都知事が都営ギャンブルを廃止したことは一つの英断であったと思います.なぜなら,公営ギャンブルを維持することは,所得の再分配という公の持つ大切な機能とは矛盾する政策だからです.

携帯電話もこれと同じだというのは暴論でしょうが,準必需品となった今では,日本の携帯キャリア政策も変更を迫られるべきではないでしょうか?SIM ロックのように,ユーザの自由度を制限し,世界標準から大きく外れた政策は早く改められるべきですし,携帯キャリアは ARPU の低下に対抗する新たなビジネスモデルや事業形態を開発する必要に迫られるはずです.それには知恵が必要です.ここでこそ経営の力が試されるはずです.

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2007/01/28

K10Dファームウェア更新失敗

ところで,買ったばかりのカメラなのに,今修理のために入院中です.ファームウェアの新版 (1.10) が出たというので,早速ファイルをダウンロードし,昨年末の *istDS2 のファームウェアのアップデート失敗に懲りて,ちゃんとマニュアル通りに操作したのですが,何ということか!今回も失敗.あえなく入院となりました.

共通の原因は使用したメモリーカードくらいしか思いつきませんが,通常の撮影には何の問題もないし,*istDS2 で 1.00 ⇒ 1.01 にアップデートしたの時には何の問題も無かったので,どうも解せません.ファームウェアのアップデートで,メモリーカードのアクセスタイムなどの微妙な問題が絡むとは考えにくいのです.こういう状況では "相性" という曖昧な言葉も良く使われますが,これは科学的ではありません.

とにかくこういう症状は私以外のユーザからは届いていないらしく,私の環境固有のものらしいのです.いつ帰ってくるのか未定ですが,もう少しカメラ側の組込みシステムを robust に出来ないものでしょうか?PC のマザーボードでは,ファームウェアのアップデート失敗に備えて,ファームウェアの ROM を多重化しているものもあるくらいですから.

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猫の毛の描写

Nonta2007032m

先週に引き続き,PENTAX K10D での撮り初めの写真です.家の中では猫くらいしか良い被写体がないので,どうしても猫の写真になってしまいます.しかし猫というのはカメラにとっては手強い相手です.というのも猫の毛の柔らかな感じを出すのはなかなか難しいからです.シャープネスを上げすぎてはごわごわした硬い感じになってしまうし,シャープネスを下げると解像感が失われて毛の細やかな質感が失われてしまいます.MTF カーブで表現されるレンズが元々持っている解像度やその等方性と,フォーカスが外れたところのボケの描写とのつながり具合などが微妙に絡み合って,レンズの描写力というものが生まれるのだと思います.猫の毛はそれを試す格好の対象なのです.

上の写真は夜の屋内なので絞りは開き気味.被写界深度は浅くなっているのでボケの確認に使えるはずです.普通は手ブレが加わって解像感は減じられるのですが,このカメラの手ブレ防止機能のお陰?なのか,かなり良い絵が撮れました.裸電球の照明なので色温度が低く,レタッチしてホワイトバランスを直そうとしたのですがあまり上手くいっていません.ホワイトバランスの修正は RAW 以外では本当に難しい.今回は PNG (8bit) ファイルにしてあるので,ファイルサイズが大きくなってしまいました.

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2007/01/20

PENTAX K10Dでの撮り初め

Nonta2007037m

先週末に通信販売で注文しておいたデジタル一眼レフカメラ "PENTAX K10D" と,交換レンズ "PENTAX FA31mm F1.8 Limited" が思いのほか早く本日納品されました.ちょうど週末のしょっぱなにうれしい驚きでした.

これまで使っていた普及品クラスと比べるとだいぶ重く大きいのがすぐにわかりますが,大きすぎず重すぎずというぎりぎりの絶妙なところをねらって設計しているように思えました.電池は充電した状態で同梱されていましたので,早速メニューから設定を合わせ,レンズを取り付け,あれこれボタンやダイヤルをいじりながら試し撮りをしてみました.レリーズのタイムラグはそれほど短くなくて,これには少しがっかり.しかし,ボタンやダイヤルの感触は従来機種のだいぶ安っぽい感じが改善されて,なかなか良いです.

すぐにわかったことは,このレンズは噂に違わぬ描写力を持っていること.さすがに Limited の名を持つだけのことはあり,なかなか素晴らしい絵を作ってくれます.最近の PENTAX DA レンズでは当たり前の,クイックシフト・フォーカス・システムは付いていないので,オートフォーカスでラフに焦点を合わせた後でそのままマニュアルで微調整をするということが出来ないのが唯一の欠点でしょうか.

これからしばらくは慣らし運転ですが,大変楽しみです.

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2007/01/14

冬晴れにオリーブ

Chateaukamiya_jan2007042m

今日は典型的な冬晴れの一日.朝は氷点下に冷え込んだものの,風は弱く日差しは一日中強いので,日中の気温は10度程度まで上がっています.関東地方の冬の良いところは,乾燥は厳しいものの昼間の日射に恵まれることです.これが当たり前だと思っている関東育ちの人は,例えば冬の九州北部に行くと非常に寒い思いをして怪訝な面持ちになります.

オリーブは地中海原産といわれている果樹.実からはもちろんオリーブ油を絞ります.葉が小さくて肉厚のため乾燥に強く,そして意外に寒さにも強い植物です.冬の南仏に吹きすさぶミストラルにも耐えることができるのは有名な話です.実は自宅の庭にも鉢植えにしたオリーブが一本有り,もう10年以上も育てているのですが成長が極めて遅く,これでは実がつくようにはならないなぁと思っています.マイ・オリーブ・オイルを絞るのが夢だったのですが.

上の写真は近所の古いワインシャトーの庭にあったオリーブの木.この程度の寒さと乾燥はなんのそのという感じですね.写真のフォーマットを JPEG ではなく PNG にしたので,ファイルサイズが大きくなってしまいました.ご勘弁を.

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2007/01/13

Tasha Tudorの真髄を伝える

2006年12月25日にNHK総合で放映された番組 "ターシャからの贈り物 魔法の時間の作り方" をご覧になった方は少なくないと思います.この番組は,アメリカの有名な絵本作家,そして究極のナチュラルガーデンのガーデナーとして有名な Tasha Tudor (*1 *2) の最晩年を描いたものです.彼女の居宅にカメラを持ち込み,彼女のひ孫までを含む家族との交流を通して,彼女が大切にしている価値観を余すところなく語らせている,ドキュメンタリー作品としても最高レベルの番組です.第一作目は2005年8月31日に NHK BS-hi で放映された喜びは創りだすもの ターシャ・テューダー 四季の庭で,今回はその第二作目.この第二作目もきっと DVD 化されることでしょう.

広大な美しい庭もさることながら,彼女が大切にしている19世紀初頭のアメリカの生活様式や価値観,そして四季と年中行事を大切にする心,家族とのつながり,人生の喜び,これらのものが渾然一体となって彼女の世界を語りかけてきます.現代の日本で彼女がこれだけ多くの人々から共感を受けるのは,日本人が失いかけているある種の普遍的な価値感を,彼女がしっかりと,どんな境遇においてもぶれずにもち続け,語り続けてくれるからでしょう.

私が最も心打たれたのは一族総出で行うろうそく作りです.蜜蝋を溶かし,それをタコ糸に吸わせ,表面に蜜蝋の薄皮を幾度となく重ねては乾かすという作業をくりかえして作られる昔ながらのろうそく.ターシャが必要とする一年分をまとめて秋に作るのですが,その数なんと1,000本.このろうそくが Tudor 家の大きなクリスマスツリーも照らします.まさに19世紀初頭の生活様式そのものなのでしょう.

この番組を作成したNHKの功績は大したものです.世界的に有名なカリスマ絵本作家であり,世界中のガーデナーが憧れる庭には,世界中から取材が殺到しているはずですが,NHKだけが彼女の信頼を勝ち取り,そしていかにも彼女が納得しそうなドキュメンタリーに仕上げています.私はこの作品を見ただけで NHK の受信料を払う気になりました.これだけ高い質の作品を作ることができる番組制作会社は,世界広しと言えども片手で指折り数えられるくらいしかありません.そのようなコンテンツ・クリエイターを持っている私たち日本人は,NHK を誇りに思うべきですし,その実力を世界に向かって活用すべきです.

第一作は2007年1月29日20時から,第二作は翌日30日の20時から,ともに BS-hi で再放送予定です.

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内装工事進む

Ca250218m新・新丸ビルの工事は最終フェーズに入ってきました.地上階のファッサードはまだ手が付いていませんが,それ以外の階では少なくとも天井の照明は点いており,内装工事が進めらられていると思われます.周辺の地下では東京駅からの連絡通路の工事が昼も夜も続けられており,丸の内北口の横断歩道のアスファルトは,毎晩とは言えないまでも,掘り返されては埋め戻されることを繰り返しています.オフィス階のテナントはとっくの昔に決まっているのでしょうが,それはどうでも良いとして,地上階近くと最高階近くの飲食店や商店にどのようなテナントが入るのか,興味津々です.

かつてこのビルのテナントとして通勤していた者としては,感慨深いものがあります.

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2007/01/08

日が伸びてきた

Nonta2007022m

冬至を過ぎたので,当然のことながら日が伸びてきた・・・はずなのですが,それを実感できる人は少ないでしょう.しかも冬至というのは昼の長さが最短ということであって,厳密に言うと日の出が最も遅い日のことでも,日の入りが最も早い日のことでもありません

それでも,冬至を過ぎてもう二週間も経つのですから,週末ごとに日が傾きだすと好きな音楽 CD と缶ビールを抱えて夕暮れを楽しむ習慣を持つ者としては,ちょっと日没が遅くなったかな?と感じていますが,これはたぶん気のせいです.この真冬の晴天のまま春分に行ってくれればこの実感は確実に保てるのですが,実際には春分近くなると曇りや雨の日が多くなり,かえって暗い夕方を過ごすことが多くなるのが残念な限りです.

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2007/01/07

ガチョウを抱えた少女

Newyear2007017m先日の記事 "亥年の未" の後日談を二つ.一つは "" ついて.この文字は元々は草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているそうですが,後に干支を覚えやすくするために中国では豚を割り当てました.ところが干支が日本に輸入された当時,日本には豚はいませんでした.そのため最も近縁の動物として猪をもって当てたのだそうです.従って中国でも韓国でもはたまた中華圏の大陸の国ではどこでも,今年はブタ年だとか.へぇー?

二つ目は,件の農業体験テーマパークで見つけた塔の上の像.少女が庭のガチョウを脇に抱えて立っています.何かの農事神か,あるいは故事,童話の類かと思ってネット上を探してみたのですが,どうにも見つかりません.何か思いついた人はコメントを.

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よみがえるHank Williams

Timeless: Hank Williams Tribute [Compilation] [from US] [Import] - Various Artists

私が初めて Hank Williams の曲を知ったのは,実は映画の中でのことです.大好きな映画 "ショーシャンクの空に" の中で,刑務所の中に図書館を作っていく場面がありますが,そこで外部から寄贈してもらった売れ残りの図書やレコードを蔵書にしていきます.囚人の一人がご機嫌になってヘッドフォンで聞いているのが Hank Williams の名曲 "Lovesick Blues" なのです.古いスタンダードナンバーだそうですが,人口に膾炙するようになったのは Hank Williams が1949年にヒットさせてからのようです.それが時代背景を想起させるものとして映画のこの場面につながったという事なのでしょう.

ことほどさように Hank Williams はカントリー界では誰一人知らぬ人はないくらいの "古典" なのですが,残念ながら早世したために,おそらくは見せてくれるはずだった円熟の味が後世に残らなかったことが誠に残念.しかし,短い人生の中で作った曲の数々は今もスタンダードとして歌い継がれています.このアルバムはその追悼盤で,当代一流のアーティストたちが彼の残した曲を,それぞれの持ち味で,歌っています.ここではあえて顔ぶれをリストしませんが,豪華な顔ぶれであることに間違いありません.

上記 Lovesick Blues は10番目に収録されていますが,歌っているのは若手の Ryan Adams です.私が良かったと思えるのは第11曲目で Lucinda Williams が歌っている "Cold, Cold Heart" です.Hank Williams の味を保ちながら,5分8秒間の見事な Lucinda 節になっていて聴き応えがあります.

アルバムジャケットがちょっと変わっていて,まるで高級チョコレートの外装パッケージのようなつくりと仕上げ.漆黒の表面をつや有りとつや消しで塗り分けて Hank Willilams の肖像を作り,右下に金文字でアルバムタイトルを入れています.ライナーノーツもそれと同系統の豪華な作りです.まさに敬意を込めて追悼している,という感じでしょうか.

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2007/01/06

電気製品の買い替え

昨年暮れに,それまで10年ほど使っていたブラウン管テレビを,HDD レコーダ内蔵の液晶テレビに買い換えました.ついでに,屋根のアンテナが VHF だけだったのを,地上波デジタル用の UHF と衛星パラボラを追加し,地上波アナログの VHF アンテナは取り外しました.直接のきっかけは古いブラウン管テレビの電源が切れなくなってしまったことです.それでもだましだまし半年以上使っていたのですが,そのうち火噴きの芸でもやられたら困るし,また地デジや衛星ハイビジョンの美しい画像にあこがれていたからです.

使い始めてみるとこれが大満足.画面はそれまでのものとは比べ物にならないくらい大きくて緻密で美しく,ノイズやゴーストが一切ないのも感激モノ.HDD レコーダを内蔵しているのでテレビ番組の見て消しも実に楽です.ハイビジョンコンテンツを気楽に録画できるのも大変便利.年末年始にこの機能が大活躍したことはいうまでもありません.VHF アンテナが無くなったので屋根の上もだいぶすっきりしました.

そうこうするうち大晦日に今度は20年使っている洗濯機から水漏れ.裏蓋を開けて調べてみると,排水ホースにつながる内部のジャバラホースが傷んでそこから漏れているようです.ジャバラなのでテープを張るなどの応急処置もやりにくく,水漏れの量そのものもわずかなので,正月明けにホームセンターで防水パンを買ってきました.しばらくはこれで様子を見ることにしますが,いずれ買い替えは必至.今度は乾燥機能付きが欲しくなりますが,テレビでだいぶ出費したのであとが続かないなぁ.どうしてこんなに一度に調子が悪くなるのでしょう?

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鬼気迫るJohnny Cash

Man Comes Around [from US] [Import] - Johnny Cash

American Recordings シリーズ (*1 *2 *3) の第四作です.このアルバムは 2002年の Issue なので,亡くなる本当に直前の,まさに病との闘いの終盤に近いころの作品です.このアルバムでは有名曲のカバーが多く,"Bridge over Troubled Water" や "Danny Boy", "Desperado" などが収録されているのですが,その何と重く,暗く,凄みのあることか!先月第三作のレビュー (上記 *3) でも書きましたが,老境の苦しさに懸命に耐えながら生の最後の一滴を絞りきってアルバムのメッセージとしたかのような凄まじさがあります.ちなみに上記 Desperado は何と作曲者の一人 Don Henley とのデュエット.

曲のアレンジは相変わらずシンプルそのもので,オッカムの剃刀のように本質以外は全て削ぎ落としたかのような生ギター一本.そしてバリトンの Johnny 節はますます冴え渡ります.万人にお勧めできるアルバムではありませんが,20世紀後半のアメリカのロックシーンに多大な影響を及ぼした一人のアーティストの最晩年の姿がここにあります.アルバム第2曲目の "Hurt" を収録したボーナス DVD も見物.鬼気迫る姿に圧倒されます.

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2007/01/02

亥年の未

Newyear2007025m

正月の二日目,雨になるかと思っていたらお天気がもったので,近場の農業体験テーマパークに出かけてみました.しかし雨は降らないものの曇り空で肌寒く,農場にしては冬枯れの景色であまりぱっとしません.その中で見つけたのは柵の中のヒツジ.上の写真のヒツジはなかなか思慮深い哲学者のような顔をしているでしょ?

牧羊犬によるヒツジ追い込みのデモンストレーションが見られて,これはなかなか面白かったですが,加工食品工房の見学はお休みだったのでちょっと物足りません.小さな子供を顧客対象にした運営なので,子供向けの福袋が山のように積まれていたり,ホールでは「アンパンマンショー」を派手にやっていたりでどうも雰囲気に馴染めません.早々に退散して輸入アンティーク家具の倉庫を見学し,それから帰宅しました.

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2007/01/01

謹賀新年 2007

Greeting2007

明けましておめでとうございます.21世紀も今年で7年目を迎えることになります.例年よりは短めですが,私自身の昨年を振り返り,今年の展望や希望を書いてみたいと思います.

昨年4月からの都心通勤は続いていますが,電車のダイヤ改悪があって以前よりも停車駅が増え,通勤に余分に時間がかかるようになりました.このせいもあって以前よりも通勤疲労を感じることが増えました.特に夜に懇親会などがあるとどうしても帰宅時間が遅くなるのですが,毎朝6時前には起床しなければならないので,体がつらくなってきました.これも老化の一つなのかと思うと情けなくなります.今年の年末は4日間連続で忘年会という「死のロード」を続けたのですが,最終日は深酒したこともあって帰宅時の電車で2駅ほど乗り過ごしてしまい,上りの終電車にかろうじて間に合って帰り着いたりもしました.

疲れてくると,電車に乗るときにできるだけ席を探して座ろうという行動をとるようになります.夕方の帰宅便では都心の始発駅から乗るので比較的座りやすいのですが,朝の通勤時間帯も月曜日以外は座れることがたまにあり,そういうときには遠慮せずに座るようにしています.これから団塊世代が大量に引退するともっと座りやすくなるのではないかと期待していますが,引き続いてすぐに自分自身が引退することにもなるので,恩恵を受ける時間はあまり長くありません.やれやれ.

さて,世界に目を向けるとイラクを初めとする中東の混迷はますます深まり,年末にはとうとうサダム・フセインが処刑されたというニュースが飛び込んできました.アメリカの軍事力を後ろ盾にした裁判で裁かれた結果ですが,これで宗派対立を煽るテロリストの活動がますます盛んになり,本当に内戦に突入するのではないかと心配です.昨年のこの年賀状で書いたテロリスト育成の三条件が解消される見込みは全くありません.イスラエルとパレスチナの対立の行方も目が話せません.

一昨年来,開発援助に関する西水美恵子さんの論文を読むにつけ,世界にはまだまだ正義と希望を待ち望んでいる人たちがいかに多いかということを思い知らされます.一昨年に続き昨年も UNICEF に寄付をしました.UNICEF には Fund Raising のプロがいるので,一度寄付をすると継続して案内が届きます.このあたりの手法は大変良く考えられており,欧米の NGO の専門性を見せつけられる思いがします.

ところで昨年は仕事で良く海外に出かけました.東南アジアが最も多かったのですが,ヨーロッパにも2回ほど足を伸ばしました.これまで行ったことのないベトナムのような国を訪れる機会もあって,いろいろなことを考えさせられました.まず一つは,アジアの国々は結構立派にやっているということです.以前の発展途上国というイメージは,少なくとも大都市に関する限りは時代遅れのものになりつつあります.国の経済全体はまだまだ脆弱ではありますし,都市と地方の格差もありますが,国ごとにそれなりの魅力を作り出して印象付け,外からの投資を呼び込む実力はたいしたものです.また社会インフラに投資を惜しまず,新しく開港したいくつかの空港の素晴らしさは成田の比ではありません.私は特に香港の新しい空港が気に入りました.

一方,ヨーロッパも80年代の沈滞ムードからは完全に脱却し,力強く再生を始めているという印象を持ちました.公共交通や社会システムがかなり更新されてまともになってきましたし,街には新しくしゃれた建物が増えて小奇麗になり,世界的な高級ブランドを売る店が立ち並んでいます.しかも以前では考えられなかったことですが,一般の人々がそのような高級品を身に付けるようになってきています.空港の中には大規模な免税店街があり,そこでは高級ブランドが覇を競っています.景気が良くなったお陰でヨーロッパの通貨は割高になり,今ではヨーロッパに出かけるとずいぶんとお金がかかるようになってしまいました.つい最近もロンドンの物価の高さに驚いて帰ってきたばかりです.

このような流れは金融の世界に最も良く現れており,今ファンドを買うとしたら,アジアと欧州を対象にしたものがお勧めです.アジア全体のインデックスファンドや,ヨーロッパでは東欧やロシアが狙い目だと言われています.事実,ファンドの基準価額はここ数年力強く上昇を続けており「成長する市場に投資を集中せよ」という原則に忠実な投資家には莫大なリターンをもたらしつつあります.周辺地域としてトルコも魅力的なのですが,EU への加盟がお預けになったので少し不透明感が増しました.また中国は一時の株投資ブームが去った今こそが買い時なのかもしれません.もっとも,富裕層にとっての最高の投資先は現在では現代美術だそうで,そのリターンはいかなるファンドも上回るほどです.

私が趣味として楽しんでいるブルーグラスの世界では,昨年は何枚かの素晴らしいアルバムが発売され,また私の趣味に合うアーティストを何人か発見し,収穫の多い年でした.そのうちの一部はこのブログでも紹介していますが,これからもこの趣味は続けていきたいと思います.特に昨年はオーディオ機材を一新し,非常に良い音で女性ヴォーカルを楽しめるようになったことが大きいです.ブルーグラスではありませんが,Gladys Knight and The Pips の古い録音の CD を驚嘆すべき音で鳴らしてくれたのには大感激しています.

もう一つの趣味の写真のほうですが,PENTAX の非常に魅力的な新機種 K10D をいつ注文しようかと胸が騒いでいる今日この頃です.春には新しい高級ズームレンズも発売されますし,抗し難い魅力を持っている単焦点レンズ(この 31mm とか,この 21mm とか,この 70mm とか)も脳裏にちらついているので,だいぶ散財をしそうな予感がしています.嬉し悲しという感覚ですね.

今シーズンは見事に暖冬ですね.これもエルニーニョのせいなのでしょうか?昨冬は近年まれに見る厳冬だったので,それに比べると11月と12月は暖かすぎました.年末になってようやく冬らしくなってきましたが,まだ例年ほど霜が降りることは少ないと感じます.そのお陰で年末の大掃除はだいぶ楽に済ますことができたと思います.

さて,皆さんの昨年一年間はどのような年だったでしょうか?ひょっとすると楽しい思い出よりもつらい思い出が多かったかもしれません.しかし今年こそは楽しい思い出が多い年であることをお祈りいたします.長いおしゃべりにお付き合いくださり,どうもありがとうございました.

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