猫の毛の描写
先週に引き続き,PENTAX K10D での撮り初めの写真です.家の中では猫くらいしか良い被写体がないので,どうしても猫の写真になってしまいます.しかし猫というのはカメラにとっては手強い相手です.というのも猫の毛の柔らかな感じを出すのはなかなか難しいからです.シャープネスを上げすぎてはごわごわした硬い感じになってしまうし,シャープネスを下げると解像感が失われて毛の細やかな質感が失われてしまいます.MTF カーブで表現されるレンズが元々持っている解像度やその等方性と,フォーカスが外れたところのボケの描写とのつながり具合などが微妙に絡み合って,レンズの描写力というものが生まれるのだと思います.猫の毛はそれを試す格好の対象なのです.
上の写真は夜の屋内なので絞りは開き気味.被写界深度は浅くなっているのでボケの確認に使えるはずです.普通は手ブレが加わって解像感は減じられるのですが,このカメラの手ブレ防止機能のお陰?なのか,かなり良い絵が撮れました.裸電球の照明なので色温度が低く,レタッチしてホワイトバランスを直そうとしたのですがあまり上手くいっていません.ホワイトバランスの修正は RAW 以外では本当に難しい.今回は PNG (8bit) ファイルにしてあるので,ファイルサイズが大きくなってしまいました.
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