花の種が付いてくるアルバム
Plow to the End of the Row [from US] [Import] - Adrienne Young & Little Sadie
先日紹介したばかりのトラディショナル・ブルーグラス専業?の Adrienne Young & Little Sadie ですが,このアルバムは先日紹介したアルバム "The Art of Virtue" よりも一年前,2004年に出された彼女のデビュー・アルバムです.内容はかなりまとも,と言いますか,トラディショナルなナンバーを多く入れているのと,奏法やアレンジが非常にオーソドックスなために,安心して聞くことが出来ますし変な緊張感を強いられません.悪く言えば特徴やインパクトに乏しいとも言えます.これは今後の彼女にとって大きな課題でしょうが,まだ若いのでこれからあせらず個性を磨き,色付けをしていけばよいと思います.
このアルバムの中では,アルバムタイトルにもなっている第一曲目の "Plow to the End of the Row" と第13曲目の "Lonesome Road Blues" の二曲が特におすすめ.彼女の音楽の特徴が良く現れています.畝の端まで耕せ!というのは何とも田舎の雰囲気が良く出た曲名です.
彼女自身は,自然や故郷や伝統を重んじる良い意味での保守思想の愛好者らしいのですが,それがこれからのアメリカ白人保守層の心情とどのように響きあい,影響を及ぼしあっていくのか,別の意味での興味もあります.Dixie Chicks に対する保守層からのバッシングをどのように感じているでしょうか?
驚いたのはパッケージです.何と,野草の花の種が付いてきます.これが下の写真.ジャケットは紙製で,加えてジャケットの表紙と同じ図案のシールが同封されています.何でもこのアルバム・パッケージはグラミー賞の "Best Album Package" にノミネートされたとか.この花の種,庭に植えてみようか迷っています.アメリカ原産の野草でしょうからうちの庭にとっては外来種.日本固有種を圧迫するような種類だったら困るなぁと思っていますが,そういう日本の野山だって既に外来種に席巻されていると思い直し,うーん,まずはプランターに植えてみようかと優柔不断な心境です.
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コメント
こんにちは
この方のアルバム The Art of Virtue は持っていますが
こちらの方は持ってませんでした。
まさか花の種が付いていたとは・・・
普通なら検疫にひっかかるところでしょうがCDとしての輸入なのでノーチェック?
ちょっとおっかなびっくりですね。
まぁケシの花てな訳はないでしょうが・・・・
投稿: たいちょ~ | 2007/03/24 12:55
うーむ,まだ迷っていますが,プランターに撒いてみようかと思っています.どんな花が咲くのか楽しみではありますが.
投稿: 俊(とし) | 2007/03/24 13:19