雑司ヶ谷をふらふら歩く
梅雨に入る前の晴天を駆け込みで利用して,歩いてみたかった雑司ヶ谷を訪ねました.まずは目白駅で降りて目白通りを学習院沿いに歩きます.途中で明治通りを千登世橋でまたぎます.この橋は昭和7年に完成した道路の立体交差のための橋で,日本の土木史上でも価値のあるものとして銅像とレリーフが置かれています.上の写真は千登世橋から見た都電荒川線.南側の早稲田方面を眺めています.私はこの辺りに住んでいながら,この電車には滅多に乗ることはありませんでした.
目白通りをさらに進み,目白台二丁目交差点から不忍通りに入ります.上の写真はその交差点に今でも建っている古い酒屋さん.ここ30年ほどで随分と建て代わった沿道の建物を眺めながら緩い坂を下ります.日本女子大学の裏門の辺りから左手一帯が雑司ヶ谷一丁目です.不忍通りは文京区なのですが,雑司ヶ谷は豊島区に属します.この一帯は戦災を受けなかったのでしょうか?恐ろしく細く入り組んだ路地が網の目のように続きます.坂も結構きついものがあります.このあたりの住民でなければ一度入り込んだら抜け出せない,まるで豊島区のカスバの街.しかし,昔に比べるとこのあたりにもしゃれたお店や小奇麗な住宅が増えました.昔は本当にただの木造住宅密集地帯だったのですが.
この迷路の中をくねくねと進むと,突然雑司ヶ谷旧宣教師館に出くわすのですが,すぐ近くに住んでいたのに,この存在は知りませんでした.きっと私が引っ越した後に整備されたのでしょう.ほどなく雑司ヶ谷霊園に出ます.ここは都心のオアシス.ジョン万次郎や夏目漱石など有名人のお墓も多いのですが,散歩の中休みには絶好のロケーションです.
この霊園を抜けて雑司ヶ谷三丁目を鬼子母神へと向かいます.
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