薄暮のねぐら入り
昨日の夕方は日没時のツバメのねぐら入りを見るために霞ヶ浦へ行ってきました.日没40分くらい前に現地に到着.湖岸の堤防の上で眼前に広がるヨシ原と上空に目を凝らします.
最初にやって来るのはスズメたち.いったんは湖岸よりも陸地寄りの電線や民家の屋根に群れになってとまり,あるタイミングでいっせいに低空でヨシ原に飛び込みます.猛禽に襲われないように警戒しているかのようです.飛び込んだ後も,低く飛び立って短距離の移動を繰り返しています.
次にやって来るのは沢山のサギ.どうもチュウサギばかりのようですが,数10羽の群れを作って低空をフワフワと飛んできます.群れは第一波,第二波と次々にやってきます.そうこうするうちに日没.日差しは無くなり急速に夕暮れが進みます.
そして最後にやってくるのがお目当てのツバメたち.これはかなり暗くなってからでないと現れないので,肉眼ではやっとわかるほど.突然上空におびただしい数のツバメが乱舞しています.鳴き声も騒がしく聞こえてきます.ツバメのねぐら入りはなかなか変わっていて,空中を乱舞している個体が,それぞれあまり連携を取らずに,ぱらぱらと急降下してヨシ原に飛び込みます.それをくり返すうちに群れ全体がヨシ原に降りてしまうというやり方です.しかしそのときにはすでに上空に新しい群れが来ており,それもものすごい数.この群れも同じやり方でヨシ原に飛び込んでいきます.
ツバメの数はおびただしく,ねぐら入りは肉眼では暗くて見えなくなっても続きます.こうなると双眼鏡で光を増幅して見るしかないのですが,ねぐら入りは日没30分後まで続きました.面白いのは,ツバメのねぐら入りが始まるのとほぼ同時に,ゴイサギがねぐらから飛び立って行くことです.まるで二交代制の工場のよう.退勤する工員さんと出勤する工員さんがちょうど同じ瞬間に入れ替わります.
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