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2007年10月

2007/10/28

味わい深い人生の交歓

列車に乗った男 (L'homme du train) - 出演:Jean Rochefort,Johnny Hallyday,監督:Patrice Leconte

ひょんなことから NHK 衛星映画劇場で放映されたものを録画して見ました.フランスの田舎町,そこに列車に乗ってやってきたやくざ者,そしてその町の貴族出身の老人.この二人が偶然に夜の薬局で出会い,互いに相手が何者であるかを悟り理解しますが,やがて二人の間には奇妙な友情が芽生えていきます.やくざが銀行強盗を計画した日は,老人が入院して手術を受ける予定の日.その日に至る数日に起こる些細な出来事が緻密に意味深に描かれるのがこの映画の白眉.やくざは堅気の金持ちの落ち着いた暮らしを垣間見,老人はアウトローの情熱に憧れるのです.

そして,仲間と銀行強盗に入ったやくざ者は警官に撃たれて死亡,同じ日に入院して手術を受けていた老人は容態が急変して死んでいきます.しかしラストではこの二人の人生が交錯し,入れ替わり,幻想的なシーンで締めくくられます.

この監督の映画の作り方は独特です.中世の絵画では,絵に埋め込まれた宗教的なメッセージを読み取ることが鑑賞者に要求されるのですが,この映画の中でも観る者に絵解きを要求されていると感じられるシーンがいくつもあります.その一つ一つにはついていけないのですが,私に最も受けたのは,悪党の一味の中の狂相の男,毎日午前10時に意味深な言葉を叫ぶ以外は一言も口を利かないこの男の存在です.犯行直前につぶやいたのは「我々は時と鳩のように去る!」何じゃぁこれは?

助演の Johnny Hallyday の苦渋に満ちた顔がいいです.この人は元々はフランスのロックンロール歌手だったのですね.Patrice Leconte のしみじみと味わい深い映画.フランス語の台詞がよく似合います.

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2007/10/24

神田明神の擬宝珠

Kandashrine_21oct2007034m

週末に神田明神で撮った写真の一つ.ここの擬宝珠(ぎぼし)は何の変哲も無くて面白くありません.以前に紹介した雑司ヶ谷鬼子母神の擬宝珠は面白かったですね.ついでにお目にかけるのは今年の春に紹介した根津神社の擬宝珠.こちらは改修したばかりなのかほとんど新品でピカピカしていますが,鬼子母神の160年前のもののほうが趣きがあって良いとは思いませんか?

Yanakanezu_mar2007024m

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2007/10/23

天高く秋の雲

Ca251052m

今日の午後,都心での一こま.ちょうどこの時間帯に写真のような高積雲が広がりましたが,その後はこの雲も去り,再び全天が晴れ上がりました.秋らしい空ですね.空気も乾き気味ですがすがしく感じます.夕方になってからは十三夜の月が煌々と地上を照らしています.

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2007/10/22

驚くほどの洗練を果たしたCherryholmes

Cherryholmes II: Black and White [from US] [Import] - Cherryholmes (アーティスト)

The Cherryholmes というバンドは,以前にもこのブログで2005年のアルバムを紹介しました.日付を見るとちょうど1年前のことです.そのときの感想は "土臭いが実力派" だったのですが,それから1年後,このアルバムを聞いてみてまさに驚愕しました!ものすごく洗練されているのです.あの土臭い素朴さ,うつむき加減に一途に音楽をたたみかけては,はにかみがちに去っていくかのような田舎臭い演奏スタイルは雲散霧消し,まるで別のバンドであるかのように洗練されたサウンドが幸福感をもたらしてくれます.女声ヴォーカルが素晴らしく,また前回はそれほどでもないと感じた男声ヴォーカルもなかなかのもの.ハーモニー・ヴォーカルが良い出来ですし,各楽器のパートも実に的確で洗練された音を奏でます.

うーん,一体どういうことなのでしょうか?全くうれしい驚きです.今の時点でのブルーグラス最高のバンドの一つと言っても過言ではないくらいです.レコーディングでよほど指導が入ったのか,それとも彼ら自身のレベルが本当に上がったのか?私のお勧めは4曲目,アルバムタイトルの "Black and White" と,11曲目の "Tell Me Why" です.このヴォーカルならば,今のアメリカのブルーグラス・シーンでも堂々と勝負していけるでしょう.また7曲目の "Darkness on the Delta" や10曲目の "Bootstrap Bill" では大変洗練されたフィドルを楽しむことが出来ます.

家族6人のバンド.拠点はアリゾナですが,年間多くの日数をツアーに費やしています.当初は自らのレーベルでアルバムを出しましたが,最近の2作は Ricky Skaggs の "Skaggs Family Records" のレーベル.そういう通り一遍の情報などどうでも良いので,とにかくこの素晴らしく洗練されたブルーグラスを聴いてください.彼ら自身の作曲が多いのも大変結構です.ジャケットが何となくヘビメタに見えてしまうのが玉に瑕か?

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2007/10/21

神田明神裏参道

お散歩番組 "東京の散歩道" の紹介をしたときに神田明神の裏参道について言及したことがあったのですが,今日は現地へ行って写真を撮ってきました.

表参道はさすがに立派で,真夏でも生の糀を売っていることで有名な天野屋糀店などもあるので,メディアで目にした事のある人も多いと思います.表参道は広い本郷通りに面し湯島聖堂の裏面にあたるので,それなりに人通りもあってさすがは神田明神と思わせるものがありますが,ところがこれとは全くの裏手に当たる蔵前橋通りに,急な階段の裏参道があることを知る人は少ないでしょう.

Kandashrine_21oct2007010m

昔はどのような裏参道だったのかはわかりませんが,今では両側の斜面に建ったビルの隙間を縫うように走る細い急な石段が,この裏参道です.ちゃんと "裏参道" と書かれた大きな石柱が立っていますし,誇らしげに"江戸総鎮守" と書かれた看板もありますので見逃すことは無いと思いますが,それでも,これが表参道の神田明神のイメージとは全く異なるところが大変面白いところです.このあたりは坂道が多く,下手をするととんでもない急坂を歩かされる破目になります.

神田明神は平将門を祀った神社として有名ですが,これが成田山新勝寺とは水と油の関係であることは今日初めて知りました.これはまあ建立の本義が完全に対立しているので,仕方ありませんねぇ.江戸っ子とは,神田明神と山王神社の両方の氏子であることが必要条件らしいのですが,そうするってぇと,江戸っ子は成田山にお参りしちゃぁいけねぇ!ってことなんだねぇ.

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2007/10/20

三葉虫の眼からカンブリア爆発が始まった

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く (単行本) - アンドリュー・パーカー (著),渡辺 政隆 (翻訳),今西 康子 (翻訳)

この本はもう1年越しでツン読になっていた本です.しかし気を取り直して通勤電車の中で読み始めると,あまりの面白さに五日を経ずして読了しました.今から5億4300万年前,それまでカイメンヒモムシのような原始的な形態をした生物ばかりだった海の中で,突如として生物の外部形態が爆発的に進化し,複数の動物門で多様な鱗や鎧や殻を持つ生物が生まれました.それも進化史的時間ではホンの一瞬とも言える数百万年のうちに!(ただし動物の内部形態すなわち体制は,これに先立つ数億年の間にすでに多様な進化が進み,30余の動物門が生まれていました.)これがカンブリア爆発として知られ,進化史上最大の謎とされる事件だった(厳密には今でも謎は解かれていない)のですが,若き著者はこの謎に "光スイッチ説" を引っさげて挑戦します.

光あふれる浅海に生きる三葉虫の一種に最初の眼が,光の明暗を感じるだけの眼点ではない,光学像を網膜に結ぶ真の眼が誕生し,そこから進化の大爆発のスイッチが起動されたのだと.視覚を持った生物の出現は捕食効率を飛躍的に増大させ,全く新しい捕食-被捕食の関係を作り出し,これが選択圧となって様々な生物の外骨格を短期間に進化させたというものなのです.そして生物最初の眼は三葉虫に生まれたということまで教えてくれます.

この本の素晴らしさは,いきなり光スイッチ説を紹介するのではなく,大変長い前置きをもって,先カンブリア紀のエディアカラ生物群,カンブリア爆発時代の有名なバージェス頁岩動物群,そして色素によらずに生物が体色を獲得する "構造色" の仕組みなどを,丁寧に順序良く解説してくれることです.バージェス頁岩動物群は,ステーィヴン・ジェイ・グールドによって "ワンダフルライフ" で紹介され,一気に有名になりましたが,グールドが掲げた謎を,この著者は一応解いてみせたことになります.

現在光スイッチ説がどの程度学会での同意を得ているのかわかりませんが,個人的には,もう少し証拠集めをしないと決定的というほどではないなぁという感じです.何しろ5億年前という途方もない過去のことなので,化石以外に客観的な証拠は少なく,これが研究自体を非常に難しくしているのですが,当初有力視されたスノーボールアースとの関係が薄いとなると,何か別の要因を眼の誕生に求めなければなりません.著者自身,太陽光の増大や海水の濁りの減少などの仮説を提出しています.

著者自身が見積もっていますが,眼が体表面の細胞から進化するのに必要な時間はわずか100万年ほどでしかありません.ということは,カンブリア紀初期に突如として眼が生まれたと言うことは,それ以前と以後とでは浅海の明るさか透明度が全く異なっていたのではないか?というふうに考えざるを得ません.この仮説を証明する地質学的証拠は案外簡単に見つかるのではないでしょうか?そうすれば光スイッチ説は俄然有利になります.

それにしても何という想像力!化石を調べ,現世動物の生態を研究し,そして光学の知識を持っただけではこういう説を思いつくことはできません.著者の素晴らしい想像力には脱帽です.

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2007/10/14

キンモクセイは桂花

住宅地のそこここでキンモクセイが満開です.キンモクセイは薄暮の時間帯のほうが匂いが強いようで,夜遅めに帰宅するときに住宅街の中を通ったりすると,ぷーんと香ってきて近くにキンモクセイがあるのだということが分かります.キンモクセイは中国南部が原産で雌雄異株なのですが,日本には雄株しか入ってきていないので,結実しないのだそうです.へぇー!知ってました?これはトリビアネタになりそう.下の写真はケータイのカメラで撮ったので画質の悪さは御勘弁を.

Ca251039m

キンモクセイの和名は "桂花",中国名は "丹桂" だそうですが,この桂花という名前で思い出すのが,熊本ラーメンの老舗の "桂花".桂花の店先に近づくだけで,独特の豚骨スープの匂いが漂い,思わずフラフラと店の中に・・・豚の角煮を入れたターロー(太肉)麺が有名.でも国際的にはより大きなチェーンの味千ラーメンのほうが有名です.熊本の国道沿いの安っぽい感じのチェーンだったのに,台北で見かけたときにはぶっ飛びました.

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2007/10/13

カントリーの新しいアイドル

Small Town Girl [from US] [Import] - Kellie Pickler (アーティスト)

Kellie Pickler は,アメリカのモンスター・オーディション番組 "American Idol" Season 5 で第6位の実績を引っさげ,2006年10月末にこのアルバムでデビューしました.ちょうど1年前ですね.さすがは勝ち抜いてきただけのことはある実力の持ち主.わずかに鼻にかかった声が高音まで美しく伸びるのが特長です.アルバム・ジャケットを見る限りは,思春期を抜け出したばかりの21歳の若さと,健康的なお色気が感じられます.

しかしこれまでの短い人生は決して幸福だったわけではなさそうです.彼女の母親が彼女を生んだのはまだ18歳のとき.そして彼女が2歳のときに母親は家を去り,彼女は父方の祖父母に育てられます.彼女の父親はアルコール依存症で薬物中毒,そして彼女が American Idol の勝ち抜き戦から脱落したときには,3年9ヶ月の刑期を終えて刑務所から出てきたところでした.絵に描いたような白人中流家庭の経歴を持つアーティストが多いカントリー界では,これはかなり異例のことではないでしょうか?それとも最近ではこういうアーティストも珍しくないのかな?

アルバムを聴く限り,そんな境遇は露とも感じさせませんが,これはこれからの長いアーティスト人生の基部を形作る貴重な経験となるかもしれません.1曲目は彼女の最初のシングル "Red High Heels" ですが,華やかなイントロにグッと来る何かが含まれており,しかも彼女の歌声を十分に楽しめる佳作です.アルバム中,私の一番のおすすめは9曲目の "I'm On My Way".彼女の良さが最もうまく引き出されていると感じました.良い曲をもらっていますね.まだ十分に若いのでこれからが大変楽しみ.

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2007/10/10

死臭の中にも繊細な女性心理が光る警官小説

あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) (単行本) - Laurie Lynn Drummond (原著),駒月 雅子 (翻訳)

一年以上前に購入して読み始めたものの,老眼が進んだ眼にとって通勤電車の中での読書が辛くなり,放っておいたものを気を取り直して再び読み始めました.そして書評での評判どおりの素晴らしい作品であることを確認した次第です.

実際にルイジアナ州バトンルージュ市の警官を務めたことがある作者ならではの短編集です.犯行現場,特に緻密でリアルな死体の描写は読み進めるのが辛くなるほどですが,同時に,女性警官ならではの繊細な感覚,職業観,人生観が通奏低音になっており,淡々とした描写ながらも深い読後感をもたらしてくれるのがこの作者の魅力でしょう.

普通の短編集と思いきや,同一人物の若いときが,ある短編で一人称で,後年は,異なる短編で三人称で語られ,多面的で深みのある人物描写になっている流れがあったり,かなり長めの中篇で物語が二転三転してはらはらさせられたりと,そう単純ではありません.この構成の特異さもこの作者の魅力の一つと言ってよいでしょう.

この小説の題名となったフレーズの元となるミランダ警告とは以下のようなものです.

  1. You have the right to remain silent.(あなたには黙秘する権利がある)

  2. Anything you say can and will be used against you in a court of law.(供述は,法廷であなたに不利な証拠として用いられることがある)

  3. You have the right to have an attorney present during questioning.(あなたは弁護士の立会いを求める権利がある)

  4. If you channot afford an attorney, one will be provided for you.(もしも自分で弁護士を依頼する経済力が無ければ,公選弁護人をつけてもらう権利がある)

詳細な解説は Wikipedia のこちらの記事で見ていただきたいのですが,アメリカの警官が被疑者を拘束する前に述べるいくつかの警告文です.アメリカのテレビドラマを見ておなじみの方も多いことでしょう.この短編集はこの警告文から題名を採っており,いかにも警官の視点で書かれた物語であることが良くわかります.

書評では高評が多く,アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞なども受賞した有名な作品なのですが,重い内容が乾いた文体で語られるので,読むのはあまり楽ではありません.口の中が酸っぱくなってくることもあります.生理的心理的に辛い読書になってしまう人がいるかも.ただし日本語訳は大変秀逸で絶賛に値します.

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2007/10/09

そろそろ鍋の季節

昨日から今日の昼間にかけては秋雨前線が上がったのかちょっと蒸し暑かったのですが,今日の午後からは寒気が入ってきてだいぶ涼しくなりました.明日の東京の最高気温の予想は20度.久々の涼しさです.これで歩く通勤もだいぶ楽になります.

もう一段涼しくなると,暖かいものが食べたくなってきます.その代表は鍋料理.それに合わせるかのように,畑ではネギがすくすくと育っています.これも週末に近所を散歩したときの一コマ.

Aroundhome_oct2007017m

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2007/10/08

シダの輝き

Aroundhome_oct2007012m

一昨日,近所を散歩したときの一コマです.里山の林の林床で,シダが木漏れ日を浴びて輝いていました.葉には胞子が付いています.ちょうどうまい具合に輝いていてくれたのですが,フォーカスがうまくいかず,先端部分にフォーカスするつもりが,下部のほうに合ってしまいました.もう少し数を打っておくのでした.

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カントリーポップの女王が放つ新作

Waking Up Laughing [from UK] [Import] - Martina McBride (アーティスト)

Martina McBride はカントリーポップの第一人者として大変な人気があります.このブログでも過去何度か取り上げたことがあります (*1 *2) が,骨太のヴォーカルの響きが心地よいのと同時に,美しいメロディラインを丁寧になぞることも出来る繊細さが最大の魅力でしょう.歌の実力は申し分なく,声を押さえ気味に絞ってもメロディーや声質が全然崩れないところが見事.幼い頃から家族のバンドで鍛えていただけのことはあります.

上記 *2 の "Timeless" から数えると2年ぶりのアルバムですが,"Timeless" はスタンダードナンバーを集めたアルバムだったので,オリジナルアルバムということになると,2003年の "Martina" 以来4年ぶりということになります.さぞやファンは待ったことでしょうが,待った甲斐はあったというものです.

第1曲の "If I Had Your Name" は彼女らしいパンチの効いた一曲.第3曲の "Tryin' to Find a Reason" は大ヒットしたそうですが,さもありなんという名曲.第5曲の "Anyway" や第6曲の "How I Feel" も気持ちよい曲です.これら以外にも聴くものを失望させない佳作ばかりが詰まった彼女のアルバムは,毎度のことながら大変お買い得です.彼女のために良い曲を提供する業界システムが出来上がっているわけですが,それらを見事に歌いこなして商業的に当たりを取れる実力もまた見事と言わざるを得ません.

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2007/10/07

冬への準備

Fallhome_oct2007003m

庭の草花のひとこま.昨年秋にも似たような写真をアップしていますが,今年もほとんど同じ時期に同じモティーフです.違いは,昨年がツマグロヒョウモン♂だったのに対して,今年はツマグロヒョウモン♀であることかな?いずれもシオン(紫苑)の花で忙しそうに蜜を吸っています.冬は幼虫か蛹で過ごすはずなので,これから産卵する個体ではないでしょうか?

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ススキが穂を開いてきました.これも日本の秋の風景ですが,我が家の眼下の土手の植生は,10年前にはセイタカアワダチソウが卓越していたのですが,5年ほど前からススキの群落が一定の割合を占めるようになり,遷移が進みつつあります.あと10年ほど経つとどのようになるのか大変興味があります.夏にはクズが繁るのは相変わらずで,これが衰えてくれる方向の遷移であれば大歓迎なのですが.

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2007/10/06

そろそろ秋の実り

10月に入り,さすがに関東地方では空気が秋になって来ました.秋雨前線が北上するとまだまだ夏の空気が一時的に入ってきたりしますが,今日は大陸からの乾いた空気が入ってきてなかなか快適です.全国の天気予報を見ると,熊本の最高気温は33度!シンプソンスケールで Category-4 の強さを持つ大型台風 Krosa-07 こと台風15号がもたらす熱帯の空気が西日本に及んでいるようです.さぞ過ごしにくいことでしょう.この台風は台北直撃コースなので,台北や日本の先島諸島が大きな被害を受けないか大変心配ですね.

さて下の写真は今日のお昼に近所を散歩したときに撮ったもの.ガマズミの実が赤く色づいています.これ以外にも様々な木の実が色づきだしました.アケビカラスウリなどは今が旬のようです.まだサルスベリの花が咲いているし,ツクツクボウシも鳴いているのですが,しかし秋は着実に進んでいます.来週は低気圧が日本海を発達して進むらしいのですが,それ以降は本格的な秋の空気が大陸から入ってくることでしょう.

Aroundhome_oct2007025m

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