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2008/01/12

寒中お見舞い申し上げます

Nenga2008

寒中お見舞い申し上げます

わけあって年末年始に10日間ほど家を空けていたため,皆様に年賀状メールをお送りすることができませんでした.今やっと年賀状の整理がつき,こうやって寒中見舞いをお送りする次第です.御容赦願います.

さて,21世紀も今年で8年目を迎えることになります.例年どおり,私自身の昨年を振り返り,今年の展望や希望を書いてみたいと思います.

昨年は,私にとっては可もなく不可もなくという年だったように思います.仕事のほうは,都心での勤務が3年目を迎え,仕事そのものにはもう完全に慣れ,職場でも古株の部類に入るようになりましたが,長時間通勤は加齢とともにしだいに応えるようになってきました.そのため,最近では座れる可能性が少しでも高い時刻・車両を選んで乗るように心がけています.しかしそれにしても日本の電車の座席は狭苦しいですね.特に冬の季節はみな着膨れしていますから,ちょっと体格の良い人が隣に座るだけでも大変窮屈です.おまけに昨年あたりから再びキルティングのジャケットやコートが流行りだしたので,窮屈さに輪がかかります.中距離通勤電車はもう少し座席にゆとりのある設計に変えてもらいたいものです.

ビジネスの世界でも,昨年初夏を過ぎた頃から,地球温暖化が急速に経営課題として浮上してきました.温暖化対策の技術や制度の開発が大変活発に語られるようになり,1年前とは全くの様変わりです.これは,最も直接的には IPCC第4次報告書 (AR4)が曖昧さを排した形で温暖化を予測したことの効果ですが,ここ数年の間に世界中で起こった異常気象が,ひょっとすると温暖化の効果ではないか,という人々の危機感が急速に高まったことが背景としてあると思います.現在,地球全体としては平均気温の上昇はわずかなのですが,それでもこれだけの異常気象が起きる,ということに人々が気がついたのです.50年後,平均気温が2度上がったときに,どのような気候変動に見舞われるのか,人々はようやく空恐ろしく感じるようになったのでしょう.

平均気温が上がると,夏が暑く長くなります.ちょうど日本列島全体が南西に500kmほど移動した姿を考えればよいと思います.夏の暑さは不快でつらいことではあるのですが,人々の生存に関わるほどではないでしょう.最も深刻になるのは水と食物だと思います.日本の雨量が増えるのか減るのかわかりませんが,仮に雨量が大幅に減るとしたら,日本の都市では節水のための懸命の努力が必要になります.水道料金は当然大幅値上げとなるでしょう.また,ジャポニカ種の収穫は大幅に減るので,ジャポニカ種を世界のどこからか輸入するか,インディカ種を作ってそれを食べるよう食生活を変えていくかしなければならなくなります.他の野菜や果物も同様です.これらの問題が厄介なのは,長い期間をかければ産地を移動したり人々の食生活を変えたりできるのですが,過渡的には,慣れ親しんだ食べ物が大幅に不足する事態に見舞われる点です.その結果,世界中で水と食料を巡る紛争が増えます.今日,アフリカで起こっている民族紛争は,見方を変えれば食料資源を巡る部族間紛争ですが,これが他の地域にも波及していくことでしょう.

ということで私の未来予測は,地球温暖化に伴って飢餓と紛争が増える,というものです.暗い未来ですが,長い人類の歴史では飢餓と紛争はデフォルトでしたので,未知の事態ではありません.ただし大規模な伝染病が加わったりすると,大惨事が発生するかもしれません.災厄を最小限にするためには,国際間の協力が不可欠となります.これからは,軍事のみならず水と食料に関する地域安全保障の枠組み作りが必須となるでしょう.それを作れた地域は災厄を免れ,作れなかった地域は経済の衰退,人口減,難民流出などの困難に直面するでしょう.本当の意味での人類の智慧が試される時代がやってくるのです.私たちはもう一皮か二皮,精神的に剥けなければなりません.

昨年は音楽を楽しむ時間をあまり作ることができませんでしたが,それでもブルーグラスの世界では素晴らしい新人たちが現れ,中堅やベテランたちが腕に磨きをかけて素晴らしいアルバムを作り,業界は活況でした.年に何枚かは,これは素晴らしいというアルバムに出会えるのは大変な喜びです.最近は,音楽をダウンロードして楽しむ市場が急速に伸びていますが,私はやはりジャケットやライナーノーツを楽しみながら,アルバム全体を一つの作品として楽しみやり方のほうが性に合っています.

もう一つの趣味の写真のほうですが,PENTAX K10D の扱いにもようやく慣れてきました.レリーズのタイムラグ,レリーズの音とショックの感触,オートフォーカスの速度,などには不満が残りますが,露出や色ののせ方などにはほぼ満足がいきます.昨年末には,憧れだった FA77mmF1.8 Limited を思い切って購入.そのボケ味には改めて感心しています.これで,純正レンズが DA21mmF3.2AL LimitedFA31mmF1.8AL Limited と合わせて3本になりました.いずれも優秀で特徴のあるレンズばかりですので,これからもできるだけ良い被写体にめぐり合えるようにあちこちを歩き回ろうと思っています.そうそう,ズームレンズが一本も無いのですが,今年は DA16-50mmF2.8ED AL を買うかどうか悩む年になりそうです.今年は PENTAX から新しいボディが発売されるでしょうから,それとのバランスも見なければ・・・

今シーズンはどうやら暖冬ですね.原油価格が WTI で100ドルを越えたので,我が家の暖房の主力である灯油は100円/リットルに高騰していますが,この程度の寒さであれば,灯油の消費量はそれほど多くはないのではないかと期待しています.

さて,皆さんの昨年一年間はどのような年だったでしょうか?ひょっとすると楽しい思い出よりもつらい思い出が多かったかもしれません.しかし今年こそは楽しい思い出が多い年であることをお祈りいたします.長いおしゃべりにお付き合いくださり,どうもありがとうございました.

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コメント

こんにちは
本年もよろしくお願いします。
ご指摘の通り、私の予想も暗いものなってしまいます。
食糧危機に関してもアメリカでは異常気象の影響でトウモロコシの収穫量が落ちているとともに石油価格高騰の影響でバイオ燃料の原料としても注目され、価格が上昇しております。飼料としてのトウモロコシの価格はアメリカ人の主食である肉類の価格に跳ね返ってきます。
私の属する自動車業界では
昨年から始まったサブプライムローン問題の影響で急速に売上高が減速し始めておりビッグ3は昨年秋より生産調整に入っている模様です。
こうなると市場の拡大は望めず、各社とも限られた市場を奪い合うシェア争いになり、原材料の高騰によるコストアップにも関わらず値引き合戦に突入し、自らの体力を弱らせる結果になります。
今年はこの状況から抜け出せないのではないかと思われます。
いやホント暗いです。
が、そんな状況でも心にゆとりが持てるように、良い音楽を聴いて暮らしてゆきたいと思っています。

投稿: たいちょ~ | 2008/01/13 02:37

たいちょ~さん,コメントありがとうございます.
サブプライムローンの影響は大きいですね.まるで日本の不動産バブル崩壊のときのようです.処方箋としては,各金融機関ができるだけ早く回収不能の金額の上限を確定し公表することですね.当時の日本は情報開示のルールが無かったので,ずるずると10年もかかってしまいました.

投稿: 俊(とし) | 2008/01/13 08:55

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