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2008/08/10

カステラ一番,電話は二番

文明堂といえばカステラの老舗の暖簾,なのですが,実は暖簾分けがたいそう複雑だったようで,Wikipedia の記事によれば,現在では文明堂を名乗る企業が,長崎の "株式会社文明堂総本店",神戸の "株式会社文明堂神戸店",浜松の "株式会社浜松文明堂",横浜の "株式会社文明堂",日本橋の "株式会社文明堂日本橋店",銀座の "株式会社文明堂銀座店",新宿の "株式会社文明堂新宿店" と,七つも並立しているそうです.このそれぞれの会社が支店を出しているので,地域によっては一口に文明堂といってもなかなか同定は難しそうです.しかしそうは言っても根っこは同じ,1900年に中川安五郎という人が長崎で創業したものがルーツだそうです.

文明堂のカステラの TV コマーシャルは,私の生まれ育った地方では放映されていなかったので,上京するまでは全く知りませんでした.私の地方ではカステラと言えば "福砂屋" と決まっていましたので・・・底の分厚いざら目砂糖がたまりません.また上記のような事情で,各文明堂企業がそれぞれ独自のコマーシャルを流している地方も多かったそうで,関東地方では常識だったオッフェンバッハの "天国と地獄" の音楽にのって踊る熊のマリオネットの TV コマーシャルは,実はローカルなものだったのです.

さて,このコマーシャルのフレーズの "電話は二番" というのは,実際に文明堂の電話番号は二番だったからのようですが,昔,電話がまだ珍しかった時代には,電話は交換手のパッチボードによる手動交換だったので,受話器を取って "二番をお願いします" と言うと,しばらく経って相手につながるというものだったのです.私の子供の頃でも山の中の温泉宿などでは,電話機に付いたハンドルをぐるぐる回して交換台を呼び出し,電話番号を告げてつないでもらう,というシステムがまだ現役でした.子供心にも,なんという旧式な世界だ,と思ったものです.

Hojo_jun2008072m

長い前置きでしたが,上の写真は6月に紹介したつくば市北条(*1 *2 *3 *4 *5)で見つけた軒先の電話番号表示.きれいなホーロー製でほとんど傷みもありません.素晴らしいことです.このお宅に電話をかけるときにも文明堂と同様 "二番をお願いします" と言っていたはずです.このお宅にはこれ以外にも素晴らしい歴史の宝物が沢山残っています.

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