マイクロフォーサーズ規格が誕生
このブログで3年前に "デジカメはこう進化する (1)" として予測したことが現実になりつつあります.クイックリターンミラーを廃止し,フランジバック距離を縮小した新しい一眼レフのマウント規格 "マイクロフォーサーズ" が誕生しました.詳しくは上のリンクの解説記事を読んでいただきたいのですが,私が予想したとおりの規格が出来上がりつつあります.
課題の一つは撮像素子です.ライブ・ビュー用の撮像素子と本撮影用の撮像素子を別にするか兼用するのか,しばらくは試行錯誤が続くことでしょう.兼用できればそれが一番望ましいのですが,埃の問題,露出時間を決めるシャッターの問題,撮像素子に強い光が入った場合の過渡特性の問題など,いくつか解決しなければならない技術課題が残っています.
しかし,これらの課題はいずれ解決,あるいは妥協され,実用化が進むことでしょう.何よりも,フランジバック距離が素直に縮小されることで,レンズ設計,特にバックフォーカスに無理が生じず,小型・軽量なレンズシステムが実現できます.しかもそれを搭載する小型ボディとのうまいマッチングが取れれば,かつてのレンズ交換式レンジファインダー機のような世界が生まれるのではないかと期待しています.
フォーサーズ規格の公式 Web サイトはこちら,Wikipedia の解説記事はこちらです.いずれも既にマイクロフォーサーズについて触れられています.
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