台風が少ない
今年の夏の天気の特徴は,北日本でなかなか夏らしい天気にならないと言うことと,台風が少ないことでしょう.前者は,ジェット気流の蛇行パターンが変わって,日本に寒気が入りやすくなっていたという説明がされています.インド洋とのテレコネクションを指摘する研究者もいます.
地球の大気・海洋系は大変複雑なシステムなので,今日でもわからないことだらけですね.とくに海洋系は大陸の配置で様相が全く変わります.典型的な例が南極大陸です.3,000万年ほど前に南極が孤立した大陸になって以来,南極の周囲には南極周回流が発達しました.その結果暖かい水と遮断された南極大陸は寒冷化がどんどん進み,今日見られるような氷床が発達したのです.大陸の配置の変化が気候の大変化をもたらす可能性には本当に驚かされます.
後者の理由を推測すると,基本的には台風の揺りかごである海域の海水温に関係があるのだろうと思います.フィリピン南東の海域の水温が平年よりは少し低く,このため上昇流の温度と湿度が低くて低気圧が発達しにくいのではないか・・・と.あるいは台風が発達しても,それがジェット気流の蛇行パターンなどの理由で日本近海にやってくることができないのではないか・・・
今日は日本の周りは低気圧だらけ.台風になりそこなった熱帯低気圧が日本列島を挟むように北上しています.これで猛暑が和らげられて一服つけると良いのですが.
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