2009年の春節
今年の中華圏での旧正月は太陽暦での1月26日です.これは日本での年末年始の帰省と同様,民族の大移動と家族の再会という一大イベントです.春節という言い方のほうが一般的でしょうか.
これまで最も印象に残っている中華圏の旧正月は,福建省福州市で,空港から市街に向かう道すがら,旧正月を祝うお祭りに出くわしたときのことです.道路の端を大勢の人が爆竹を鳴らしながら行列しています.中にはお面をかぶったり旗ざおを掲げたりして,お祭りの気分がたいそう盛り上がっていたのを車窓から眺めて感心しました.
中国は今年の春節を無事に乗り切れるでしょうか?金融市場には二つの見方が並立しています.一つは,農民工が職を追われ早めに帰郷せざるを得なかったこと,それに伴って中国の社会的安定性に疑念を呈すものです.もう一つは,農民工が帰郷後,元の職場に戻ることが出来ないと知り,持ち帰った富を元手に起業して,それが新たな成長の種になるというものです.
中長期的には,新興国の経済成長が世界全体の経済を引っ張り上げるという説に間違いはないと思いますが,当座の真実は上記二つの中間に位置するものでしょう.いずれにせよ春節の直前の浮き浮きした気分は東南アジアに特有ながら,日本にまでは伝わってこないもの."福倒" の文字や,爆竹の音と匂いに対する感性を日本人も持っておくべきではないかと思います.
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