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2009年1月

2009/01/29

Dan Tyminski の新作アルバム

Wheels [Import] [from US] - Dan Tyminski(アーティスト)

優れたマンドリン弾きであり,ギター弾きであり,トップクラスの歌い手でもある Dan TyminskiAKUS に無くてはならないメンバーであると同時に,ソロとしての活動にも素晴らしいものがあり,過去にこのブログでも紹介しました.あまり聴いたことがないという人でも,映画 "O Brother, Where Art Thou?" の挿入歌 "A Man of Constant Sorrow" を歌った人と言えば,ああそうかと思い出すことがあるかもしれません.この映画の DVD もこのブログで紹介していますのでご覧ください.

さて,このアルバムは Dan Tyminski のソロアルバムとしては前作に次ぐ二作目.あちこちのセッションに顔を出して歌声をしょっちゅう聴くわりには,自らのソロアルバムは大変少なく,前作が2000年,このアルバムが2008年という感じです.もっとアルバムを出せば売れるのにもったいない気もしますが,それが彼のスタイルなのでしょう.

このアルバムで耳に付くのは,相変わらずのマンドリンの冴え.この人は本当に詩情豊かな美しい音色を奏でてくれます.音楽性の高い現代ブルーグラスを弾かせたら,この人の右に出る人は少ないでしょう.これはアルバムタイトルとなっている第1曲の "Wheels" でも遺憾なく発揮されています.第5曲の "It All Comes Down to You" は AKUS の同僚でもある Ron Block の作曲.AKUS の最高アルバムの一つ "New Favorite" にも収録されていますので,聴き比べると面白いです.第11曲の "Knock Knock!" はバンジョー,ギター,フィドルなどの大変楽しい Instrumental の小曲.これら以外のどの曲も十分に楽しめます.現代 Bluegrass の水準を知ることが出来る大変お買い得なアルバムです.

AKUS の仲間である Barry Bales がバスとヴォーカルで加わっています.彼らが相互のアルバムに互いに脇役として加わっている姿勢はなかなか見事.これは Bluegrass の伝統なのでしょうか?

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2009/01/27

カマキリの卵

Winterhome_jan2009001m

庭の木の枝をぱちぱちと剪定したら,カマキリの卵が付いているものを見つけました.イボタノキの枝です.うちの庭には秋になるとおなかの大きなメスのオオカマキリがよく徘徊していたので,彼女が産み落としたものかもしれません.この卵は産み落とされたときに卵鞘のあぶくが葉っぱにまとわり付いてしまったらしく,このような面白い造形になりました.

下の写真は,パートカラーでのちょっとしたお遊び.

Winterhome_jan2009018m2

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2009/01/25

白とび猫

デジタルカメラの欠点の一つは,露出の許容範囲(ラティテュード)が狭いことです.明るい部分と暗い部分が同居している被写体では,明るい部分の露出を飽和させないように暗めの露出補正をかけると暗い部分の露出が暗い側に飽和し(黒つぶれ),逆に暗い部分のディテールを出そうと思って明るめの露出補正をかけると,明るい部分が飽和して(白とび)しまいます.

私の身近で最も露出の難しい被写体が飼っている猫です.こいつは,額から後頭部,背中の中心部にかけては真っ黒な毛が生えているくせに,顔の下半分から胸,腹にかけては純白の毛が生えています.こういう被写体が直射日光を浴びているとどうなるかは容易に想像がつきます.どのように露出補正をかけても,白とびと黒つぶれの両方を同時に救うことは出来ません.困ったものです.

Newyear2009001m1

Newyear2009001m2

この二枚の写真は5年ほど前に購入した古めのコンパクトデジカメで最近撮ったものです.上の写真は Photoshop CS3トーンカーブをいじって暗部を持ち上げたもの.下の写真は同じ写真を Photoshop CS3 の高度な機能である「シャドウ・ハイライト」でシャドウ部とハイライト部をそれぞれ 25% ずつ補正したものです.補正量が多すぎると自然さが出てしまいますが,この機能が調整レイヤーとして使えないのが本当に残念.

最近では高級一眼レフにも「アクティブD-ライティング」などという名前でダイナミックレンジを見かけ上広げる機能が搭載されていますが,本来は撮像素子のガンマ補正を最適化して広いラティテュードを捕らえ,また画像フォーマットにも浮動小数点表現を許すなどの改革が行われるべきでしょう.写真工学の世界でどのような議論が行われているのか,興味があるところです.

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2009/01/24

2009年の春節

今年の中華圏での旧正月は太陽暦での1月26日です.これは日本での年末年始の帰省と同様,民族の大移動と家族の再会という一大イベントです.春節という言い方のほうが一般的でしょうか.

これまで最も印象に残っている中華圏の旧正月は,福建省福州市で,空港から市街に向かう道すがら,旧正月を祝うお祭りに出くわしたときのことです.道路の端を大勢の人が爆竹を鳴らしながら行列しています.中にはお面をかぶったり旗ざおを掲げたりして,お祭りの気分がたいそう盛り上がっていたのを車窓から眺めて感心しました.

中国は今年の春節を無事に乗り切れるでしょうか?金融市場には二つの見方が並立しています.一つは,農民工が職を追われ早めに帰郷せざるを得なかったこと,それに伴って中国の社会的安定性に疑念を呈すものです.もう一つは,農民工が帰郷後,元の職場に戻ることが出来ないと知り,持ち帰った富を元手に起業して,それが新たな成長の種になるというものです.

中長期的には,新興国の経済成長が世界全体の経済を引っ張り上げるという説に間違いはないと思いますが,当座の真実は上記二つの中間に位置するものでしょう.いずれにせよ春節の直前の浮き浮きした気分は東南アジアに特有ながら,日本にまでは伝わってこないもの."福倒" の文字や,爆竹の音と匂いに対する感性を日本人も持っておくべきではないかと思います.

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そろそろ宅内ネットワークを張り直そう

現在の宅内ネットワークは,10年以上前に家を新築したときに考えたものです.当時はインターネットにつなぐのは ISDN の時代でしたし,まだこれから ISDN の宅内機器が普及してくるはず・・・という NTT のご託宣を信じていました.そのために,今から考えればなんと馬鹿だったかと思うのですが,ISDN バス(S点インターフェース)を宅内に引き回して RJ45 ソケットに引き出していました.イーサネットはすでに 100Base-T の時代だったので,ルーターは当時まだ持っていなかったものの 100Base-T 用に RJ45 を付けて宅内配線も済ましていました.従って信号線は,(1) ISDN バス,(2) アナログ音声,(3) イーサネット,という3種類になって工事も結構煩雑でした.今日,これだけ光ファイバーや無線 LAN が普及するとは想像できなかった時代としては,電線管(CD管)を径22mmのものにしていたことも含めて最適解だったと思います.

しかし今日の状況から考えると,(1) ISDN バスは不要なので取り払い,通常のアナログ契約に戻して料金を節約したい,(2) イーサネットはできれば 1000Base-T にして宅内にハイビジョン録画用の DLNA サーバを置きたい,(3) 低速で構わないインターネット接続は無線 LAN 接続を前提にして宅内配線に含めない,という方針が良さそうに思います.

そのためには,再び配線工事をしなければならないのですが,老眼が進んだ眼にとってはこれはなかなかの難題.しかも 1000Base-T の配線機器は結構高額なので,費用もかかりそうです.でも今年中にやっちゃおうかな?

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2009/01/18

EOS 5D Mark II によるオバマ新大統領の公式ポートレイト

アメリカの Barack Obama 新大統領の公式ポートレイト写真がアップされています.転載していけないとは書いてないうえに,ダウンロードの案内までしてあるので,就任記念としてここにアップします.

Barackobama_officialportrait

この公式サイトによれば,デジタルカメラによる公式な大統領写真の撮影はアメリカ史上初だそうです.しかも Exif データまで付いています.それによれば;

撮影者 Pete Souza
撮影日 2009年1月13日
カメラ Canon EOS 5D Mark II
レンズ 105 mm
露出 1/125 s
絞り f/10.0
画像ソフト Adobe Photoshop CS3 for Macintosh

となっています.Canon としてはさぞ鼻が高いことでしょう.写真は極めて鮮明で,照明や露出も申し分ありません.

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消化不良の最新宇宙論

宇宙論入門―誕生から未来へ(岩波新書)(新書) - 佐藤 勝彦(著)

書店で新書の新刊として平積みになっているのを手にとって買い求めました.著者の名前は宇宙のインフレーション理論の提唱者として非常に有名なので,それに惹かれたという面もあります.最新の宇宙論を出来るだけ平易な言葉と概念で,一般読者にもわかるように解説するという目的は,部分的には達せられたと言うべきでしょうが,私にとっては消化不良の部分が多く残りました.

宇宙論は今日なお非常な速さで進展している学問分野です.10年前の知識がすでに古新聞となっている分野なので,数年おきに最新の知識を充電しなければついていけません.そう思ってこの本を読み進めたのですが,最新の宇宙論が要求する基礎的な知識の幅と深さが依然とは比べ物にならないくらい高度になっており,基礎知識の解説が不十分なまま論を進められても消化不良に苦しむだけでした.私自身が理解できずに立ち往生してしまったのは,(1) 真空のエネルギー,(2) 真空の相転移,(3) 暗黒物質,(4) 暗黒エネルギー,(5) ブレーン宇宙,(6) 超ひも理論,などなど.いずれも最新の量子物理学の基礎知識を要求しており,量子電磁力学場の量子化くらいまでが限界の私の知識ではまるで歯が立ちません.

20世紀に飛躍的な進歩を遂げた現代物理学.それは相対論量子力学という二つの革命が引き金になったわけですが,この二つはいずれも私たちの生活常識とはかけ離れた概念を説くものです.このかけ離れの極限を扱うのがこの本が説く現代宇宙論です.本の分量は2倍以上になってもかまわないので,もう少し基礎知識を解説しながら順を追って概念をレベルアップしてくれるような本の出版を期待したいと思います.

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2009/01/11

Windows 7 beta インストール画面

Windows7_beta_64001m

Windows7_beta_64005m

昨年後半から少しずつリークされてきた次期 Windows OS である Windows 7 ですが,ついに一般ユーザ向けのベータ版公開されました.1月9日からダウンロードできると予告されていましたが,実際には十分な数のサーバを用意するのに手間取ったらしく,日本からは1月11日になってダウンロードできるようになったようです.上の写真はそのインストール画面です.ビルドバージョンはちょうど 7000.昨年末のビルドのようです.

ハードウェア・リソースを食う割にはメリットが見えにくく,遅々として普及が進まない Windows Vista に対して,PC 業界からは需要低迷の主犯であるとの不満が強く,Microsoft としても早急に起死回生の手を打つ必要が取りざたされてきました.Vista をベースにして開発工数を最小限に抑え,かつネットブックのような非力なハードウェアでも実用的な体感速度を得るために各種チューニングが施されつつあるようです.今年後半から年末にかけて正式にリリースされる予定らしいので,次期本命の OS として期待したいと思います.

Vista でキャンセルされた新しいファイルシステム WinFS の復活は無いのでしょうね?

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2009/01/10

FreeBSD 7.1 リリース

当初の予定2008年10月よりはだいぶ遅れましたが,1月5日,ようやく FreeBSD 7.1 がリリースされました.前回 7.0 のリリースは2008年2月26日だったので,もう一年近くも待たされていたわけです.Major Update であった7.0以降最初の Minor Update なので,大きな機能の追加というよりは,小修正や安定性の向上に重点が注がれているはずです.

私は昨年6月に FreeBSD 7.0 を自分の PC にインストールしてしばらく使ってみましたが,外部記憶装置のドライバの組込などに難があり,また何と言っても GCC のビルドに失敗することから使用をあきらめ,その後は Linux 系の Ubuntu を9月にインストールし,11月にアップグレードして今に至っています.

今回 7.1 の DVD イメージをダウンロードはしましたが,おそらくインストールすることは無いでしょう.Atom プロセッサを使ったファイルサーバでも組み立てるのだったら真っ先にインストールすべき OS の候補になるだろうとは思いますが,今のところそのような予定はありません.本当は,2.5inch HDD X 8台 の RAID サーバでも組み立てたいところなのですが.

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2009/01/04

木肌が美しい鳥居

神社初詣に行って改めて思うのは鳥居の形.これは一体どのような歴史があり,どのような意味があるのでしょうか?詳しくは Wikipedia のこちらをご覧ください.

Newyear2009011m

上の写真はこのお正月にお参りに行った神社の鳥居.形の分類で言うと明神鳥居ですね.丸太の一本造りのように見えます.しかも表面はよく磨いてあるようで,素朴な木の素肌ながら,なかなか美しい色彩とテクスチャです.思わず惚れ惚れとして写真を撮ってしまいました.昨年末にこのブログで紹介したばかりの富岡八幡宮の銅葺きの鳥居と比べてみても,なんら見劣りしません.

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2009/01/03

遠出のお参り

オホーツク海で発達している低気圧の影響で,日本中で冬の季節風が吹き荒れ,特に北海道から日本海側にかけては雪嵐となったところも多かったようですが,関東地方の今年のお正月は穏やかに明けました.年末から1週間ほど,強風ながらも快晴の毎日が続いています.おかげで畑作地帯ではだいぶ埃っぽくなってきました.

Amabikikannon_jan2009040m

元旦は地元の神社に初詣に行ったのですが,翌日の1月2日はちょっと遠出をして山の中腹の観音様にお参り.このあたりの節操の無さがなんとも日本的なのですが,当の本人たちはそんなことは全く気にしていません.お賽銭を入れてお参りするときに,拍手を打つか打たないかだけの違いです.朝早めに出かけたお陰で車の渋滞に出会うことも無く,片道 50km のドライブも快適そのもの.駐車場の空き待ちも最短時間で済ませることが出来ました.立派なお堂が立ち並ぶ境内は沢山の人,特に観音様なので子供連れの親子で賑わっていました.上の写真に示すように,お堂はお正月らしく晴れやかに飾られ,その色彩が見事.この色は奈良時代以来の伝統的なものと理解していますが,中国大陸や朝鮮半島の香りがしますね.

Amabikikannon_jan2009079m

山の中腹だけあって眺めは大変良く,関東平野が広く見渡せ,はるか遠くに富士山の姿も見ることができました.元旦に比べると風は弱く,南向きの斜面は大変暖か.美しい風景,美しく味わいのある建物,そしてすがすがしい空気に心を洗われました.

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2009/01/01

謹賀新年 2009

Nengat2009

明けましておめでとうございます.

昨年は私にとっても色々なことが起こり,経済の世界でも100年に一度あるかないかという大変動が起きた年でもありました.例年通り,昨年を振り返り,今年の展望や希望を書いてみたいと思います.

まず昨年の新年は病室の父を見舞うことから始まりました.私の父は一昨年の年末に脳梗塞の発作で倒れたものの,ただちに専門医のいる救急病院に運ばれて最新の治療を受けることが出来たため,身体機能は急速に回復しました.残念ながら言語機能と短期記憶には障害が残り,それを治療するためにリハビリ病院へ転院.そこで数ヶ月を過ごして今ではほぼ復活しました.現代医療の素晴らしさを実感すると共に,関係してくださった救急隊員,医師看護士療法士の方々に深く感謝したいと思います.

父が転院した矢先,今度は大学の恩師が脳梗塞で入院.しばらく経ってから病院に見舞いに行きました.春になり,父がリハビリ病院から退院した直後に,今度は母が骨折して1ヶ月も入院.親の近くに子供が住んでいないとまずいなと思わされる出来事が続きました.私たち夫婦自身も短期間帰省しましたが,継続的に力を貸してくれたのは地元に住む父の兄弟姉妹でした.本当にありがたいことです.

一般に,年をとり体が弱くなって他人の助けを必要とするようになっても,金を払って赤の他人の世話になることを嫌う傾向が私たちにはあります.それは無理からぬこととはいえ,人間の流動性が高まった今日では,子供や近親者以外の人の世話になることも覚悟しなければなりません.それにはまず他人との善意の契約を信じる必要があります.これを超えられずに孤独で苦労している老人は多いように思います.もちろん最後の砦としての近親者の存在があってのことかもしれませんが,老人は社会全体で見守り世話をするという意識を持てるように,制度や仕組みを整えていく必要があると感じました.本来,介護保険はそのための制度のはずなのですが,なかなか使いづらいのが実感です.もう少し北欧の国々の福祉政策を見習えないものかと思います.


4月,きっと転勤になるだろうと思っていたところ,同じ職場でより責任の重い立場へ就くことになり,これは全くの想定外.まさに青天の霹靂.お気楽社員のつもりだったのが,とんだ事になってきました.会社のエライ人たちとのお付き合いの時間がさらに増えて,お気楽どころではありません.今年はこの経済危機を乗り切るために,さらに仕事が増えてきそうで今から憂鬱です.都心への長時間通勤も4年目に入りました.立ちっぱなしの電車通勤はさすがに体に応えるようになってきて,可能な限り片道だけでも椅子に座るように努めています.体の各部の関節をいたわらないと,いつ不調に見舞われないとも限らない予感があるからです.

と言うのも,昨年後半から五十肩に悩まされ続けているのです.夏頃から右肩が痛むようになり,秋に入って痛みが激しくなってきました.着替え,入浴,つり革につかまるなどの行為が痛みでうまく出来ません.師走に入ってからは,就寝時に肩が自重で下に引っ張られるだけで痛みが続くようになり,これはもうかなりの重症です.10年ほど前,反対側の肩が同じような症状になり,直るのに1年くらいかかりましたので,今回も少なくとも今後半年は悩まされ続けるのでしょう.ひどいものです.整体鍼灸に行くべきでしょうか?行ったことがないので何となく怖い.針を体に突き刺すなんて・・・なお,五十肩は鍼灸ならば健康保険が利くそうです.


サブプライムローン問題以降の世界金融危機がいよいよその正体を現してきました.アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)リーマンブラザーズを破綻させたショックは大変大きく,それ以来アメリカ金融当局の危機管理能力と一貫性には疑問符が付きまとっています.アメリカでは新年早々,政府が新しい政権へ移行しますが,今度はその新政権が,アメリカ三大自動車メーカーの経営危機を救済するのか破綻させるのか,目が離せない状況です.つい先日投稿した書評にも書きましたが,これら一連の事件は経済パラダイムの大きな転換点となる潜在力を秘めています.アメリカのドルが基軸通貨の地位を失い,アメリカを初めとする先進国の中産階級が没落し,これからは新興国の経済成長に投資するしか良いリターンを得られるものは無くなる,というご託宣が本当かどうか.いずれにせよ,ここ2年から5年程度は世界的な不況が続くことは間違いないようです.これによって世の中はどのように変わるのでしょうか?

不況になって工業生産が落ち込み,資源とエネルギーの消費が減少するのであれば,それはその部分においては地球温暖化には有効です.しかしながら不況の需要減のために,再生可能エネルギーや,省エネ・省資源・リサイクルなどの技術の開発も同時に遅れるのであれば,痛し痒しというところ.こういうところにこそ公的な投資を期待したいものです.

不況の期間中,日本を含む先進国の暮らしぶりはほとんど変わらないのではないでしょうか?ただし日本は高齢化がさらに進みますので,年金制度の改革はますます避けて通れない政治課題になるでしょう.これは厚労省という一つの政府機関の能力・責任を超えた課題であることを国全体が認識し,政府が国民から信頼される統治を行うという国民国家の根本を死守する発想で臨まなければなりません.その過程で府省の再編やリストラが必要であれば,当然それも断行していくべきでしょう.これが守られなければ,これは明らかに統治不良であり,能力ある若い日本人は国を捨て始めるのではないかと危惧しています.国民が統治者から裏切られるのは,先の大戦でもう十分です.


昨年2月下旬のある日,突然 PC が起動しなくなりました.電源投入時の BIOS 表示画面すら出てきません.重症ですが,症状だけからは原因を特定できません.まずは電源の故障を疑い,どうせ買い換えても良いと思っていたので,新しい電源を買ってきて交換します.しかし症状は変わらず.次にマザーボード上のバックアップ電池を疑い,これも新品と交換しますが症状は変わらず.となると CPU そのものの重大な障害か,マザーボード上のチップセット部品の重大な障害と考えざるを得ません.この時点で突然死から3日ほど経っており,もうこれ以上は待てないと判断,週末に秋葉原に出かけて,すぐに手に入る部品一式を買ってきました.

それから PC 全体を換装です.そう言えば,前回の換装からもう5年近くも同じハードウェアを使ってきたのでした.マザーボードもメモリも CPU も HDDビデオカードも全部新品.気分が高揚してきます.何箇所か建てつけ上の難関はあったものの,ケース内部の古い臓物を全て取り出し,新しい臓物と入れ替えました.ただし,HDD だけは古い物をつないだままです.これは Windows の再インストールを避けるためです.Windows を再インストールするとなると,多数のアプリケーションも全て再インストールして設定をやり直す必要があり,その手間は膨大.もしも古い HDD が健全で Windows を立ち上げることが出来れば,それをそのまま使えば良いので手間が大幅に省けます.そう思って電源を入れてみると,見事 Windows が立ち上がるではありませんか!もちろん,新しい CPU,新しいチップセット,新しいビデオカードなので,それぞれのドライバは更新する必要がありますが,最低限のシステムが立ち上がるのであとは非常に楽.古い HDD のままで新しいシステムが動き始めました.

ここでさらに裏ワザを使います.せっかく最新の大容量 HDD を買ってきたのです.それを使わない手はありません.あらかじめ CD に Linux の起動システムを焼いておき,それで Linux を立ち上げた状態で,古い HDD の中味をそっくりそのまま新しい HDD にコピーします.そうして出来た新しい HDD から Windows を立ち上げて換装の完成です.この新しいシステムを半年以上使用していますが,新しいだけに快適です.Adobe Photoshop の起動やフィルタ処理が速くなったような気もします.


写真の趣味は少しずつ続けています.特に最近心がけているのが,昔住んでいたところを再訪する散歩.私はこれまで東京都内や周辺の地域を何度も転居してきましたが,街並みや街の風情が大きく変わったところもあります.そういうところを自分の足で歩いて再訪し,また写真にも収めて思い出として取っておくことを進めています.

もう30年前に住んでいた木造アパートがいまだに路地に建っているのを見て複雑な気分になったり,マンションに建て換わって昔日の面影はどこにも残っていない場所があったり,さまざまです.それらを写真の収めては昔住んでいた頃を思い出し,しばし感傷に浸ります.

また一方では,東京の下町を散歩して目に付いたものを片っ端からカメラに収めるということもやっています.おかげで江東区の地理には少し詳しくなりました.どの地方のどの町でもそれなりの歴史の古さはあるのでしょうが,古いものがちゃんと大切にされ残されているかどうかは,町によって大差があります.この点,東京の下町にはまだ何とか古いものが残されているところが多く,神社仏閣,お屋敷跡,街並みそのものなどを訪ね歩いて楽しんでいます.古くて良質のものの質感や,生活空間としての風情には貴重なものを感じることが多く,この趣味は当分続けていこうと思います.

そんな私の気持ちとは無関係にデジタルカメラの進歩はまだまだ続いています.昨年は 35mm フルサイズの一眼レフが3機種も発売され,気分が落ち着かなくなっているカメラファンも多いことでしょう.私もフルサイズ欲しい派の一人なのですが,大きさや重さを考えると,今のまま APS-C サイズでもいいかなとも思ったりします.味のある単焦点レンズにも目が行ってしまうので,独り言をつぶやきながら財布と相談することが増えました.これはかなりまずい.

私が以前予言したクイックリターンミラーの無いレンズ交換式カメラは,昨年マイクロフォーサーズとして製品化されましたもう一つの予言,補償光学は,すでに部分的ですがビネッティングの補正として高級一眼レフの一部で使われ始めています.まだまだ進化できる余地はありますね.私が一生を終わる頃にはどこまで進化しているかな?


今シーズンの冬はこれまでのところ暖冬気味.加えて原油価格が数年前の水準に戻ったので,ガソリンも灯油も順調に値下がりしています.昨シーズンのような灯油が100円/リットルを超えるような事態から比べると,だいぶ気が楽な冬になりそうです.一方でこの暖冬傾向は地球温暖化との関連が心配なところでもあります.

さて,長いおしゃべりにお付き合いくださいまして,ありがとうございました.今年が皆様にとって良い年でありますように.お体に気をつけてお過ごしください.

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