広辞苑 第6版 DVD-ROM
もう4年ほど前にこのブログで日本での電子辞書の使い方について分析したことがあります.そこでは,日本は持ち歩けるスタンドアローンの電子辞書ばかりが流行り,パソコンに電子辞書をインストールして文章を書いたり推敲したりしながら電子辞書を引くという,本来の生産性の高いやり方が行われていないと嘆く内容でした.
この傾向は今日に至るまでほとんど変わっておらず,持ち歩く電子辞書は今や入学祝いの贈り物候補ナンバーワンにもなっているほどです.しかし,わずかながら変化の兆しが現れているようにも思います.
実はつい最近 "広辞苑 第6版" の DVD-ROM 版,しかも EPWING 版を購入することが出来ました.少し説明すると,この電子辞書は24万語を収録し,また図版,写真,動画なども含むため CD-ROM ではなくて DVD-ROM に収められているのですが,それを丸ごとユーザがハードディスクにコピーすることができます.しかもそのフォーマットは電子辞書業界の標準である EPWING ですので,お仕着せの専用閲覧ソフトでなくとも,フリーウェアでこの広辞苑を使い尽くすことができます.つまり,異なる辞書ごとに異なる専用閲覧ソフトを使うのではなく,ある一つの電子辞書閲覧ソフト,たとえば老舗の DDwin や今なお開発が続けられている EBWin を使って,広辞苑や他の辞書を使いこなすことが出来るのです.これがまさにパソコンでの本来の使い方.出版社もようやくこのような本来の使い方をサポートしてくれるようになったと喜んでいます.
わたしはこれまで,まず15年ほど前に,広辞苑 第4版 電子ブック版を購入して使い始め,その後,秋葉原の路上で売っていた富士通の在庫流れの広辞苑 第4版 EPWING 版を購入して使い続けていました.しかしさすがに版が二つも上がると新しいものが欲しくなります.第6版には汎用の EPWING 版があるという事を知りましたので,早速購入した次第.DVD-ROM から必要なファイルをハードディスクにコピーして使い始めましたが,非常に快適です.DDwin v2.66 でも,EBWin v2.13 でも特に問題ありません.上の画面は EBWin v2.13 で使用中のもの.
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