Newgrassのとんだ掘り出し物
Carrie Hassler & Hard Rain [Import] [from US] - Carrie Hassler & Hard Rain (アーティスト)
このジャケットの写真を見るだけではなかなか購入意欲が湧かないのですが,何故か買ってしまって Amazon.com から届いたものですから,聴いてみようかと思ってプレイヤーにかけてみてビックリ仰天.とんだ掘り出し物に出くわしました.これはお買い得です.
Carrie Hassler & Hard Rain はいちおう Newgrass のバンドということになっており,第1曲の "Restless State of Mind" や,第2曲の "Seven Miles from Wichita" などを聴くかぎりは大変現代的な Bluegrass で,それもかなりのレベルの高さを感じさせるものです.バックバンドの "Hard Rain" の質の高さも相当のもの.ギターもバンジョーもマンドリンもフィドルもドブロも十分以上の水準を持っており,そつのない演奏を安心して聴いていられます.
Carried Hassler 自身のヴォーカルはといえば,ややハスキーで渋めの声質ながら,Patty Loveless (*1 *2 *3) や Alecia Nugent (*1) ほどの恨み節にはなっておらず,かといって Alison Krauss のような清らかに澄んだ美しさでもなく Newgrass を歌うにはちょうどよいくらいなのではないでしょうか?全体としてはテンポの速い曲が多く,軽快なリズムに乗って特急列車のように駆け抜けていくような感覚です.第8曲の "Least That I Can Do" や第10曲の "Now That She's Gone" のような,ゆったり,しっとりとした曲もありますが,彼女の本来の持ち味はどちらなのでしょうか?アルバムタイトルとなっている第9曲の "Hard Rain" は Newgrass そのものの短調の逸品.マンドリンの響きが美しいです.
これまで全くノーマークだったアーティストなので,これから複数のアルバムを聴きこんでいきたいと思います.
| 固定リンク | 0
« 丸の内にハヤブサ! | トップページ | 春先の強風 »
「音楽」カテゴリの記事
- 音楽ライブラリを再構築(2023.04.28)
- Willie Nelson 珠玉のデュエット集(2022.09.08)
- 梅は咲いたか桜はまだかいな(2021.02.27)
- いよいよ投票(2020.11.03)
- 晩年になっても珠玉の作品(2019.10.01)
コメント