手漕ぎ和船
さらに木場の親水公園の続き(*1 *2)です.仙台堀川沿いに歩いていくと,横十間川との交差点に出ます.交差点には島があり,そこは野鳥の森になっているとの事ですが,付近が工事中で様子がよくわかりませんでした.仙台掘川親水公園はここからさらに3kmほども続いているのですが,今日はここから横十間川を北上することにします.
するとすぐに手漕ぎ和船の船着場に出くわします.この手漕ぎ和船はボランティアの人たちが和船とその手漕ぎの技術を復活させたもので,週末には誰でも無料で乗船することが出来ます.私が通りかかったときにも3,4艘の和船が漕ぎ出していました.Wikipedia によれば,和船の構造は西洋や他の地域の船とは異なり,竜骨が無く,応力外皮構造すなわちモノコックだったのだそうです.船の様式の地域分布とその歴史的発達は,古代の民族移動を知る一つの手がかりですが,日本での船が独特の発達を遂げたことがわかります.縄文時代以前のユーラシア大陸や南西諸島経由の民族の渡来と,弥生時代の華中・華南からの稲作渡来民と,様々な民族が去来して日本民族が構成されてきたわけですが,日本独特のモノコック構造船の起源がどこにあるのか,大変興味深いですね.
横十間川沿いの親水公園は大変よく整備された遊歩道で,彫刻などのオブジェも多く,お散歩するにはもってこいです.途中,岩井橋の下をくぐるのですが,そのときに橋に映し出されたる波紋の反射が大変面白かったので一枚.
ほどなく小名木川との交差点にかかるクローバー橋にたどり着きます.この辺りにもオブジェがあったり,凝った形の夜間照明装置があったり,面白いです.私の目を引いたのは,元は青く塗られていたであろう舫い杭.青色があまりに鮮やかで,sRGB の色空間では表現できないのではないかと思うほどです.
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