東京大空襲慰霊の千石地蔵
先日の続きです.木場公園から仙台堀川に沿って東に向かいます.このあたりから親水公園が延々と何キロメートルも続くのには感動しました.すごい社会インフラ投資.さすがは東京都.維持管理にもお金がかかっています.ベンチが置いてあるだけの親水公園のようなところばかりではなく,芸術的なオブジェがそこここ置いてあったり,大きな釣堀まであるのには驚きました.水面にはカモの姿もチラホラ.トイレも適度な密度で配置されています.ちょうど日曜日の午前中だったことも会って,ジョギングする人,自転車を走らせる人,犬の散歩をする人などで,たくさんの人と行き交います.下の写真はあるオブジェのクローズアップ.テクスチャと色が面白いです.
そんな親水公園の木場公園側の入り口に発見したのが下の写真のお地蔵様.その名は町名をとって "千石地蔵尊".縁起を読むと,東京大空襲の被災者を慰霊するためのものだそうです.東京大空襲はドレスデン爆撃と並び称される第二次世界大戦末期の非人道的絨毯爆撃で,これはもちろん戦争犯罪です.この辺りの東京の下町では,1945年3月10日未明の焼夷弾による空襲で多くの人が焼け出され,大火災により発生した巨大な火災旋風によって一晩で10万人もの人命が奪われました.従ってこの辺りは原爆投下級の犠牲者を出した空襲の被災地です.その慰霊のためにこのお地蔵さんは建てられたのだそうです.もうすぐ3月10日が巡ってきますね.慰霊の法要が行われるとの立て看板が立っていました.
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