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2009/07/19

60年経って観た西部劇の名作

荒野の決闘 <特別編> [DVD] - 出演: ヘンリー・フォンダ,ビクター・マチュア,監督: ジョン・フォード

荒野の決闘は長らく西部劇の古典中の傑作と言われて久しかったのですが,同じ歴史上のエピソードを扱ったものとしては,よく似たタイトルの後年の映画 "OK牧場の決斗" のほうが有名です.しかしながら,つい最近 NHK 衛星映画劇場で放映されたのは古典のほう.私はどちらも観たことが無かったので,興味深く鑑賞しました.

それで結果はかなり当たり.やはりヘンリー・フォンダという俳優さんはなかなかのものですね.この人の存在感がよく出ています.怒りの葡萄の6年後の作品なのですが,ヘンリー・フォンダの俳優像を形作る重要な作品の一つだったことは間違いありません.他の登場人物たちも,古き良きアメリカ映画そのままで,男たちはあくまで強く精悍,女たちも美しく可憐,そして馬はよく走り,町はいつでも埃っぽく,酒場ではウイスキーが定番です..1946年のモノクロ映画なのですが,屋外では赤フィルタで撮ったらしく,大変コントラストの強い映像美を楽しめます.

この映画だけではなく多数の西部劇を撮ってきたジョン・フォードは,監督のキャリアの初期の頃に,まだ存命中だったワイアット・アープ本人と交流があったそうですから,史実の一面はよくわかった上でこの映画を撮影したのでしょう.ちなみに,この DVD ではワイアット・アープ三世という人が音声解説をしているのだとか?

色々と突っ込みを入れたくなる場面もあります.例えば映画の舞台はモニュメントバレーですが,こんなところに牧場や町があるはずがありません.舞台はもっとメキシコ国境に近い町に設定されているはず.それから "O.K.牧場" という和訳も変な感じです.牧場と入っても掲げてある看板は "O.K. Ranch" ではなく "O.K. Corral" なので,家畜囲いといったほうが的を射ているでしょう.Wikipedia の記事によれば,馬を貸したり,馬の一時預かり所のようなものだったそうです.もう一つ気になるは保安官.これには SheriffMarshal があるのはご存知の通り.この映画でヘンリー・フォンダが演じたのは Marshal です.この二つはともに保安官と訳されていますが,本来は異なる職業.しかし,州や郡によっても運用が異なっていたようで,実態はなかなか複雑だったようです.

それにしても,幼少期にテレビでさんざん観て刷り込まれた西部劇ですが,こうやって改めて観てみると,大人の鑑賞眼に耐えうる佳作が多いことに気がつきます.この作品はその代表作ですね.

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