素晴らしい洗練を果たした Lonesome River Band
No Turning Back [Import] [from US] - Lonesome River Band
Lonesome River Band は過去にこのブログで一度だけ取り上げています.このときはかなり古い録音の CD を紹介したのですが,このバンドは実は長寿!その後もコンスタントにアルバムを出し続け,しかもその洗練された硬派ぶりは全く軸がぶれません.これほどのバンドなのに,何故か Wikipedia には記事がありません.どうしてなのか全く理解できません.
このアルバムは2008年にリリースされたものですが,硬派ながらも大変洗練されて現代的な Bluegrass を聴かせてくれます.彼らの音楽には相当多くのミュージシャンが影響を受けたはずで,AKUS などはその影響を受けた筆頭ではないかと思います.特に AKUS のアルバム "So Long So Wrong"(*1) や "New Favorite"(*2) は新しい音作りを指向したアルバムとして時代を画しましたが,LRB の影響が濃厚に感じられます.
さて,このアルバムには14曲が収められているのですが,このアルバムに関してはお勧めを選ぶのに大変苦労するほど良質の曲が揃っています.強いてあげると第3曲の "Dime Store Rings",第5曲の "Wires and Wood",そして第9曲の "We Couldn't Tell" でしょうか.第11曲の "Darkness Wept" も素晴らしいです.
いずれにせよ,Lonesome River Band のこの最新のアルバムは,現代 Bluegrass の一つの頂点を表現するものです.録音は大変素晴らしく,昔のカントリーの録音のひどさに比べると,ここ10年ほどの音作りの丁寧さと洗練は隔世の感があります.
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