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2010/02/28

災厄の週末

先週は大変気温が高い週だったのですが,金曜日午後から雨が降り出し,土曜日は本降りの一日.気温も下がって冬の冷たい雨に変わりました.そしてこの日の夕方にチリで M8.8 という非常に強い地震が発生.USGSサイトで確認すると,非常に長い距離で断層が動いたようで,震源がある程度深かったからあの程度で済んだものの,浅ければ大変な災害をもたらした地震になったはずです.

土曜日の午後にいったん雨は上がったのですが,日曜日の夜明けには再び雨が降り出しました.しかも気温は非常に低くなり,午前中には一時雪に変わるなど,二日間も冷たい雨に見舞われ,先週の高温からすると春はしばらく遠のいた感じです.

チリからはるばる太平洋を越えてやってきた津波が午後に日本各地に到達.津波のことを巨大な "波"だと勘違いしている人がいまだに多いのですが,津波の波長は非常に長いので,人間の感覚からすると海面全体が盛り上がって海水が洪水のように陸地に押し寄せて来る,一種の "海水洪水" だということをもっと啓蒙しなければなりませんね.また太平洋のような平均水深が 4,000m を超えるような深い海を渡ってくる津波(深水波)はとてつもなく速く,ジェット機並みの速度で伝わりますので,地球の向こう側から来るといっても,それほど時間がかかるわけではありません.

テレビを見ていて驚いたのは,千葉県鴨川で小規模ながらポロロッカとか海嘯と呼ばれる遡上波が発生したことです.南米のアマゾンや中国の銭塘江では従来から潮汐波に関係してこれらが発生することが知られていますが,津波で川を遡上する孤立波群が発生することが観察されたことは珍しいはず.鴨川だけではなく,利根川のような大河でも発生したのではないかと思われます.記録に残されていれば良いのですが.

幸い,日本国内での被害は最小限にとどまったようです.三陸海岸では,過去の教訓から,巨大な防潮堤が築かれ,いわゆる津波水門もあって,人々はその内側でのみ暮らす,はずだったのですが,今では水門の外側にも建物が建てられていますので,過去の教訓が十分に生かされているとは言い難いのが残念です.まさに過去の災厄の記憶が薄れてきたそのときに,今回の津波がやってきた,ということでしょう.オリンピックがちょっと霞んでしまいましたね.

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