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2010年4月

2010/04/26

オドリコソウ

こちらは我が家の林床に咲くオドリコソウです.よく似た名前の植物にヒメオドリコソウというものがあり,これはいわゆる雑草としていたるところに群落を作っています.花期は早春から初夏なので,ちょうど今頃ですが,花そのものは大変小さいので,それが名前の由来と思われます.

一方,ヒメが付かないオドリコソウですが,こちらの花期はちょうど今頃.Wikipedia の解説によれば,花の付き方が笠をかぶった踊り子が並んでいるように見えるから,この名が付いたということだそうです.

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林床に生える草なので,葉が繁るようになると光に恵まれず,写真を撮るのにも一苦労します.上の写真はオドリコソウの園芸種.黄色い花が緑の林床によく映えます.

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2010/04/25

ナナカマドの新緑

気温は低めながら,季節は初夏へと近づいています.今日は一日中快晴で,風も弱く,大変過ごしやすい春の一日でした.しかも湿度が低めだったのでしょうか,大気の透明度も比較的高かったので,濃い青色の空を一日中楽しむことができました.

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上の写真は我が家の庭のナナカマドの新緑.もう集合花の蕾が膨らんできています.例年,5月の連休には開花するので,そろそろといったところです.

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2010/04/24

東京スカイツリー

東京とその周辺の地域にとっては東京タワーを継ぐ次世代の電波塔である東京スカイツリーです.高さとしてはすでに東京タワーを超えましたので,山の高さでいえば六合目を過ぎたあたりではないでしょうか?

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東京の下町にこのような未来型の建築物ができるのは画期的です.しかし,東京タワーができた直後の写真を観て驚くのは,東京タワーの周辺には戸建ての家がまばらに建っているだけだったということです.昭和33年,1958年当時の東京はこのような状態でした.それを考えると,スカイツリーの建つ場所は下町の住宅密集地域なので,だいぶ様相が異なります.

東京タワーはよくパリのエッフェル塔と比較されます.私自身二つの塔を訪れ,また二つの塔を生活の中で眺める機会に恵まれたのですが,ベル・エポックの最先端の建築物としてのエッフェル塔の美しさに比べると,東京タワーは,戦災の復興がようやく済んだ発展途上国日本が,精一杯頑張って作った鉄塔に過ぎないと感慨せざるをえません.特に法律の制限による赤白の塗装が最悪.エッフェルは,当時の最先端の鋼鉄構造の設計技術を開発したことで有名です.耐風性能を評価するために独自の方式の風洞実験装置を考案し,これは今でもエッフェル式と呼ばれるほどです.ヨーロッパのあちこちにエッフェル社が手掛けた美しい鉄橋が残っていることからも,その実力のほどがわかります.たとえば,ポルトガルのポルト (Porto) のマリア・ピア橋

そのような東京タワーとエッフェル塔とスカイツリーとの対比は大変楽しみです.技術的には,スカイツリーはそれこそ現代の建築技術の集大成として,強度,美観,建築・運営コストなどが十分に加味され,さらに日本のモノづくりの美徳が十分に生かされたものとなる・・・はずです.

Tokyoskytree_apr2010021m

これらの写真は都内某所から撮ったものですが,これからまだまだ高くなるとわかっていますので,今後の撮影が大変楽しみ.でもコンパクトデジカメでは限界があります.

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2010/04/18

ヒキガエル

昨日の朝は,あろうことか雪が降りました.4月の中旬に入ってから積雪があるというのは,関東地方では極めて珍しいことです.3月後半から低温傾向が続いていたのですが,まだまだこの傾向は続きそうです.これも北極振動の影響でしょうか?

下の写真は我が家の庭の池に住まうヒキガエル.一週間前の週末に撮ったものですが,昨日の雪は乗り切れたでしょうか?

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2010/04/14

ゼンマイ

我が家の庭には,ゼンマイもあります.もともとあったものではなくて,移植したものが定着したのですが,いったん定着するとなかなか強靭で,毎年元気に葉を伸ばしています.逆光に新緑が映えて大変美しいと思います.

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2010/04/13

ハナカイドウ

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自宅の庭でも春は着実に訪れています.早春を告げるトサミズキ開花の後は,本格的な春を告げるハナカイドウの花が引き継ぎます.この花は本当に美しいピンクの花をたくさんつけて目を楽しませてくれます.

一方,枝振りが暴れることでも有名で,選定には大変苦労します.

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2010/04/11

ツクシ

ツクシは漢字では土筆と書き,スギナという植物の胞子茎と呼ばれるものです.これはトクサの仲間で,日本のトクサ類では最も小型なのだそうです.

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田んぼの畦にこのツクシがにょきにょきと生えています.昔はよくツクシ摘みをして,灰汁を抜いて食べたものです.

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ナノハナ

ナノハナも春の代表的な植物.昔は菜種油を取るために栽培されていたのでしょうが,今では田んぼの畦や住宅地のそこここにも咲いているのを見ることができます.

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上の写真は近所の水路の脇に生えていた群落.以前はこのようなところには生えていなかったような気がします.花ゲリラが種を蒔いて行ったのか?風が強かったので,被写体ブレしています.

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サクラ満開

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当地でもようやくサクラが満開になりました.今年の春は寒暖の差が激しく,サクラが咲き始めたかと思ったら霜が降りるような寒い日が続き,咲き始めから10日ほど経ってようやく満開にこぎつけたという感じです.サクラは花びらが散り始める直前くらいが最も見栄えがしますが,桜吹雪の中をそぞろ歩くのもまたおつなものです.

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サクラといえば,まずはソメイヨシノが筆頭ですが,たくさんの変異種があるヤマザクラの仲間や,オオシマザクラのようなものもあって,これはこれでなかなか美しいものがあります.私自身は,ソメイヨシノの片方の親であるオオシマザクラが大好き.新緑と白い花が同時に見られる大変美しいサクラだと思います.

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2010/04/04

週刊こどもニュースなみによくわかる戦略論

戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか(光文社新書) - 菊澤研宗(著)

最初は,しまった!これは巷にあふれるビジネス How To ものをつかんでしまったのか?と思いましたが,これは完全な誤解でした.この本は,経営戦略論,それもその歴史的な経過を過去から最新のものまでを軍事戦略論の歴史と対比させながら,大変わかりやすく解説したものです.さらに,それに著者の主張である Grand Cubic Strategy なる理論を加えて,厚みのある議論を展開しています.

この本の最大の特長は,その平易さにあります.とにかくわかり易い.NHK の週刊こどもニュース並みにわかり易い,といえばわかるでしょうか?経済学の各派の主張が経営戦略論と土嚢用に関係しているのかが平易に解説されていますし,軍事戦略論もクラウゼビッツに始まって,リデル・ハートハンニバルからロンメルまでと幅広く概観するのが特徴です.もちろん,紙数の制限があるものですから,端折りすぎの傾向が無いわけではありませんが,それぞれの戦略家たちの特徴を非常にコンパクトにまとめて解説している姿勢は特筆に値します.

さて,著者独自の主張である Grand Cubic Strategy については,はなはだ消化不良.直接的アプローチ,間接的(心理的)アプローチが重要であることは素人目にもよくわかるのですが,それと対等に対比される知的世界の価値に基づくアプローチというものには,もう少し説明が必要ではないでしょうか?間接アプローチを拡大解釈すれば,この知的世界の価値に基づく第三のアプローチも包含することができるのではないかと思います.あえて,ここで第三のカテゴリーを設けて区別する必要がどこにあるのか,私にはよく理解できませんでした.

まあ,そんなことよりも,戦略論の歴史的な経過をわかり易く知るだけでも,この本を読む価値は十分にあると思います.お勧め!

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2010/04/03

戦場と手紙

硫黄島からの手紙 [Blu-ray] - 出演:二宮和也,渡辺謙,監督:クリント・イーストウッド

先月中旬に姉妹作である "父親たちの星条旗" のレビューを掲載しましたが,今回は日本側の視点で制作されたこの映画のレビューです.ともに第二次大戦末期の激烈な戦いであった硫黄島の戦いを描いた佳作です.

この映画もなかなか評価が難しいです.戦争リアリズムを追求した映画ではないことがすぐにわかります.リアリズムよりもヒューマニズムを前面に押し出しているので,観る人によって好みが分かれるかもしれません."父親たちの星条旗" がある程度リアリズムを追求した撮り方だったのに比べると,この映画は戦場と家族たちの心の絆,それも手紙のやり取りによる絆を主題に押し出されています.それは,主人公の栗林中将が家族に宛てた多くの手紙だけではなく,アメリカ軍の兵士が家族から受け取った手紙なども同じ主題で紹介される演出などに表れています.特に,ロサンジェルスオリンピックの馬術の金メダリストだった陸軍中佐の "バロン西" が負傷した米兵を介護するように命じ,その兵の死後,兵に宛てて母親から届いた手紙を読み上げるシーンはいかにも演出過剰.ですが,この映画の主題がこれなんだとくどいくらいに訴えかける効果はありました.

私は,栗林忠道という軍人の合理的な精神,健全な戦略と目的意識がもう少し強調されるのかと期待していたのですが,これにはあまり触れられませんでした.圧倒的なアメリカ軍の物量の前では,硫黄島の戦いにおいて島を守るという目的は意味がありません.しかし,ここで徹底的に抗戦しアメリカ軍にできる限り多大な被害を強いることは,自国の兵士の死に敏感なアメリカの世論に影響を与え,日本本土への攻撃を一日でも遅らせ鈍らせる効果があるはずだと戦いの目的を再定義します.私もこの考え方には十分に同意できます.これ以上に合理的な目的は設定できそうにありません.この目的の達成のためには,玉砕など単に自らの戦力を削ぐに過ぎない自己満足の戦術は禁じ,ひたすら徹底的に抗戦してできるだけ多くの米兵を殺すという戦術が最も合理性を持ちます.セリフでは栗林は "1人当たり10名の米兵を殺すまでは死んではならない" とまで言い放ちます.素晴らしい,これこそプロの軍人です.上陸前に必ず行われる大規模な艦砲射撃空爆に耐えるために,大規模な地下壕を準備して兵士たちを温存したことも特筆すべきことでしょう.

実際,日本軍は自らの戦死者よりも多くの戦死傷者をアメリカ軍に出させたそうですし,アメリカ軍が上陸させたM4シャーマン戦車鹵獲(ろかく)した後にそれを使って攻撃するなど,合理的な戦い方を貫いています.アメリカ軍は沖縄戦でも同様の消耗戦を強いられたため,本土決戦になった場合の兵士の損耗が国内世論に耐えられないと判断するに至ったとも言われています.これが,本土上陸作戦によらず原爆投下により終戦を早める,という戦略転換をもたらしたとすれば,どちらが良かったなどという話ではなくなり,早期に敗戦を受け入れる決断ができなかった日本の指導者たちが,最も責められるべきだろうと思います.

さて,私にとって大変残念だったのは,地下壕のリアリズムが無さすぎたこと.硫黄島は火山島で地熱の島です.地下壕の中は40度を越える高温で,しかも小さな島では真水は貴重品でした.生存者のインタビューを聞いたことがありますが,それは凄まじい地底の戦いだったそうです.この映画の中では,地下壕は天井が高く快適そうで,皆が暑さにあえぐというシーンは皆無でした.実際は,狭い壕の中を屈みながら移動し,常時流れる汗と血糊で軍服は染みだらけだったはずです.そこまでのリアリズムをこの映画に求めるのは意味が無いということは分かっているつもりですが,それでも,生存者の証言は私の頭の奥にこびり付いており,本土のために死んでいった硫黄島の兵士たちへのせめてもの弔いは,事実をまず知ることだという私の信念は変わりません.

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