東京スカイツリー
東京とその周辺の地域にとっては東京タワーを継ぐ次世代の電波塔である東京スカイツリーです.高さとしてはすでに東京タワーを超えましたので,山の高さでいえば六合目を過ぎたあたりではないでしょうか?
東京の下町にこのような未来型の建築物ができるのは画期的です.しかし,東京タワーができた直後の写真を観て驚くのは,東京タワーの周辺には戸建ての家がまばらに建っているだけだったということです.昭和33年,1958年当時の東京はこのような状態でした.それを考えると,スカイツリーの建つ場所は下町の住宅密集地域なので,だいぶ様相が異なります.
東京タワーはよくパリのエッフェル塔と比較されます.私自身二つの塔を訪れ,また二つの塔を生活の中で眺める機会に恵まれたのですが,ベル・エポックの最先端の建築物としてのエッフェル塔の美しさに比べると,東京タワーは,戦災の復興がようやく済んだ発展途上国日本が,精一杯頑張って作った鉄塔に過ぎないと感慨せざるをえません.特に法律の制限による赤白の塗装が最悪.エッフェルは,当時の最先端の鋼鉄構造の設計技術を開発したことで有名です.耐風性能を評価するために独自の方式の風洞実験装置を考案し,これは今でもエッフェル式と呼ばれるほどです.ヨーロッパのあちこちにエッフェル社が手掛けた美しい鉄橋が残っていることからも,その実力のほどがわかります.たとえば,ポルトガルのポルト (Porto) のマリア・ピア橋.
そのような東京タワーとエッフェル塔とスカイツリーとの対比は大変楽しみです.技術的には,スカイツリーはそれこそ現代の建築技術の集大成として,強度,美観,建築・運営コストなどが十分に加味され,さらに日本のモノづくりの美徳が十分に生かされたものとなる・・・はずです.
これらの写真は都内某所から撮ったものですが,これからまだまだ高くなるとわかっていますので,今後の撮影が大変楽しみ.でもコンパクトデジカメでは限界があります.
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