« フユイチゴ | トップページ | 本丸御殿の下見板張り »

2010/12/18

熊本城の本丸御殿

少し前の話になりますが,熊本城に行って,復元なった本丸御殿を観てきました.数年前に訪れた時には復元工事中だったのですが,2008年4月に完成し,一般に公開されています.江戸時代初期に加藤清正によって創建された華麗な御殿です.築城400年を記念して多くの復元工事が計画され,その一環として完成したものです.

Kumamoto_dec2010074m

要所要所に力を入れて復元されたようで,太い丸太の梁がノミで仕上げられていたり,また御殿の内装では,絵画だけではなく,数多くの飾り金具や塗り物なども,今日最高水準の京都などの伝統工芸のプロフェッショナル達によって復元されており,それはなかなか見事なものです.

Kumamoto_dec2010086m

まだすべてが新品なので,綺麗すぎて味わいが少ないのですが,あと数十年ほど経つと,落ち着きや渋みが出てきて素晴らしい雰囲気になる,そのような気配を感じさせる水準の高さです.

Kumamoto_dec2010077m

| |

« フユイチゴ | トップページ | 本丸御殿の下見板張り »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

俊さん

昨年11月に熊本に行った時に、時間が遅かったので中に入ることができませんでした。

太い梁の仕上げは、鑿ではなく、釿(ちょうな)です。

投稿: きたきつね | 2010/12/22 09:16

きたきつねさん,コメントありがとうございました.

なるほど,ちょうなという道具ですか,よく知らないのでてっきりのみと思っていました.そういえば,木をくりぬいたりするときにも使うやつですね.刃先には用途別にいろいろな形があるのでしょう.

投稿: | 2010/12/23 08:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 熊本城の本丸御殿:

» 本丸御殿の下見板張り [望湖庵日記 Lakeside Diary]
昨日ポストした熊本城本丸御殿の続きです.この建物は藩主の居室や茶室,台所など,戦闘のための設備というよりはそのバックヤードやユーティリティとしての機能を果たすよう設計されていたようで,いかめしい印象はありません.それでも,熊本城の櫓の特徴である柿渋塗りの下見板張りの黒い外観は受け継がれています. このあたり,復元にあた... [続きを読む]

受信: 2010/12/19 08:34

« フユイチゴ | トップページ | 本丸御殿の下見板張り »