熊本城の本丸御殿
少し前の話になりますが,熊本城に行って,復元なった本丸御殿を観てきました.数年前に訪れた時には復元工事中だったのですが,2008年4月に完成し,一般に公開されています.江戸時代初期に加藤清正によって創建された華麗な御殿です.築城400年を記念して多くの復元工事が計画され,その一環として完成したものです.
要所要所に力を入れて復元されたようで,太い丸太の梁がノミで仕上げられていたり,また御殿の内装では,絵画だけではなく,数多くの飾り金具や塗り物なども,今日最高水準の京都などの伝統工芸のプロフェッショナル達によって復元されており,それはなかなか見事なものです.
まだすべてが新品なので,綺麗すぎて味わいが少ないのですが,あと数十年ほど経つと,落ち着きや渋みが出てきて素晴らしい雰囲気になる,そのような気配を感じさせる水準の高さです.
| 固定リンク | 0
「旅行・地域」カテゴリの記事
- パリ・オリンピック開会式に寄せて(2024.08.31)
- バラの花を見てきました(2024.05.15)
- 牡丹園で花を賞でる(2024.04.19)
- 嵐に残ったサクラを楽しむ(2024.04.10)
- ガソリン価格(2023.08.23)
コメント
俊さん
昨年11月に熊本に行った時に、時間が遅かったので中に入ることができませんでした。
太い梁の仕上げは、鑿ではなく、釿(ちょうな)です。
投稿: きたきつね | 2010/12/22 09:16
きたきつねさん,コメントありがとうございました.
なるほど,ちょうなという道具ですか,よく知らないのでてっきりのみと思っていました.そういえば,木をくりぬいたりするときにも使うやつですね.刃先には用途別にいろいろな形があるのでしょう.
投稿: 俊 | 2010/12/23 08:29