雨の合間
昨晩から降り出した雨は未明に上がりましたが,大気全体がじっとりと湿気を含んで淀んでいます.今日は気温も高めに推移しており,先ほどからは日差しも出てきました.下の写真は雨上がりに撮ったアカンサスの花.もともと自生していた地方(地中海沿岸だそうです)ではこのような湿気に見舞われることはなかったでしょうから,生理学的にどのように反応しているのか興味のあるところです.
このような高温多湿が日本の夏の気候の特徴なのですが,カビを生やさないようにするのに一苦労します.以前,靴箱全体にカビが生えて,靴を一足一足きれいにするのに往生したことがあります.しかし,このような気候だからこそ発酵食品が豊富だという言い方もできるので,なかなか難しいところ.
さて,ここでクイズです.からからに乾いた湿度20%の空気に比べて,じとじとした湿度80%の空気はどれくらい重たいでしょうか?気圧と気温は同じ,例えば1気圧,25度Cだとします.
理科年表の飽和水蒸気圧の項を引っ張り出して見始めた人,あなたは非常にまじめな人で尊敬に値しますが,まずは定性的に考えてみてはいかがでしょうか?
分子量 18 の水蒸気は,平均分子量 29 程度の空気よりも軽いので,水蒸気の分圧が高い(水蒸気の割合がより高い)高湿度の空気のほうが低湿度の空気よりも軽い,ということになります.つまり設問自体がひっかけ問題だったというわけです.
湿度の高い空気のほうが重たいと私たちが体感するのはなぜなのでしょうかね?
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