情感表現の音楽Fadoの若き歌姫
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NHK BS Premium の秀逸な番組 "Amazing Voice" で紹介され,その存在を知ったフランスの歌手 ZAZ の路上ライブです.彼女はメジャーデビューする前は路上ライブで人気を博していたそうですから,このパフォーマンスはまさに彼女にとってはホームグラウンド.
L'Olympia でのメジャーデビューを果たし,かつての路上の仲間たちとではなく,一流のスタッフミュージシャンたちと音合わせをするのに苦労している姿も放映されていました.路上の雰囲気を大切にしながらも成長していってほしいものです.
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今年の2月に "IOC 鳥類リスト 2.7.3" をリリースしましたが,これは IOC が定期的に改定している "IOC World Bird List" をほぼそのまま Refsort/Ruby 用の辞書ファイルに編集しなおしたもので,学名と英名のみのリストでした.和名については追加編集の意思をあいまいにしたままだったのですが,実は密かに作業を続けており,それが約6か月後に完成しましたので,リリースします.
ついでと言っては何ですが,学名と英名のみのリスト ioclist_v273.ref には,元の IOC World Bird List の CSV ファイルに不用意に改行記号が紛れ込んでいるというバグの影響を受けていたので,それを修正した差し替え版もアップしてあります.
注意していただきたいのは,以前にリリースした "世界鳥類リスト" との相違です.世界鳥類リストは,Sibley-Ahlquist 分類体系に基づくリストであり,それに "世界鳥類名勉強会" が付けた和名を Refsort/Ruby の辞書ファイルとして再編集したものです.今回リリースしたものは,従来の伝統的な分類体系に則っている IOC のリストが基になっています.
和名の追加編集は困難を極めました.もちろん,上記 "世界鳥類リスト" は最大限活用しました.まずは IOC World Bird List と世界鳥類リストの学名を照合し,同一のものに関しては世界鳥類リストの和名をそのままコピーしました.しかし,もともと分類体系が異なるリスト同士の比較なので,同一の種であっても学名が異なるものが続出.なかなかうまく一致してくれません.そのため,最後は手作業となり,これが6か月も時間がかかった最大の理由です.
また,IOC World Bird List は日進月歩で改訂が行われているため,亜種が種に格上げされたり,種が分割されるものがあります.そうするとそれに対応する和名を探さなければならないのですが,当然のことながら未だ和名が付けられていないものが多く存在します.Wikipedia 日本語版や Avibase のような資料を当たっても和名が見つからない場合には,最後の手段として私自身が和名を創作しました.これはあくまで緊急避難なので,将来的には日本の鳥類分類コミュニティによる修正を期待しています.
基になった IOC World Bird List はすでに v2.9.13 がリリースされています.このリストに基づく Refsort/Ruby 辞書ファイルはすぐにリリースするつもりですし,日本語版もほどなくリリースできると思いますので,ご期待ください.
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機能追加は止めているので,細かなバグフィックスだけが残っていると思っていた自作ソフトの Refsort/Ruby ですが,新しい辞書ファイルをリリースしようと準備をしている最中に重大なバグを発見!何と埋め込みコメントが誤動作するではありませんか!埋め込みレベルが1ずつ増減する辞書ファイルであれば問題ないのですが,埋め込みレベルが2の次に4に飛んだりすると,うまく動作しない場合があるのです.これは大ショック.
ちなみに,Refsort/Ruby とは,辞書ファイル参照型のソーティングフィルタです(例えば,*1 *2 *3 *4 などを参照ください).つまり,並べ替えの基準となる辞書ファイルをユーザがあらかじめ準備し,入力行を読み込んで辞書ファイルの順になるように並べ替えてくれるものです.ツールとしては汎用的なものですが,私は特に鳥類分類学に応用し,そのための辞書ファイルも作成してます.プログラミング言語として Ruby を用いているので,Refsort/Ruby と命名しています.
急きょ,休日の全てを費やしてバグ潰しに取り掛かりました.ところが,何と情けないことに,相当昔に書いた部分のバグなので,基本的なアルゴリズムの発想が作者の私自身でも読み取れません.しかも,配列とハッシュを同時にとっかえひっかえ使うようなデータの扱い方をしていて,我ながら非常に理解しにくい.何度もスクリプトを読んで理解しようとし,バグ検証用の辞書ファイルを用意したりして,ようやく潰すことができたと思います.しかし,スクリプトを十分に理解できていない部分もあるので,まだちょっと怪しい・・・
当初の誤った動作は起こさなくなったので,一応リリースしたいと思います.間もなくアップロードする IOC World Bird List v2.7.3 の日本語版と合わせて使うと,Refsort/Ruby の容量やスピードを楽しめます.10,000種以上の並べ替えが1秒以内で終了するのは快感です.Ruby 自身はできるだけ最新の v1.9.2p290 をお使いください.
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変則的な動きをした台風が去った後,北東から冷たい空気が入ってきて非常に涼しくなったのですが,その後は曇りや雨の日が続き,蒸し暑くて不快な日々が続いています.天気図を見ると,北上していったはずの梅雨前線が戻ってきており,これが韓国の豪雨をもたらし,また昨日からは新潟や福島に記録的な豪雨をもたらしています.
これは戻り梅雨というものですかね?
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大型の台風が西日本に接近し,一時は上陸もしたようですが,ほどなく日本の南海上に離れていきました.幸いなことに,日本の南側を東に進んだものですから,東日本には北東の冷涼な気流がどっと流れ込み,猛暑だったのが一気に冷え込みました.ここ3日ほどはこのような涼しい状態が続いています.
朝の最低気温は20度を下回り,半そででは寒く,夜もしっかりと毛布を被って寝なければならないほど.猛暑からこれくらい一転して涼しくなると,暑さに耐えるのを一休みできるのは良いのですが,体が変化についていくのが大変です.わが家の猫も暖かめのところを探して寝そべっています.
本日からは気温も上昇し,明日からは猛暑が戻ってくるという予報なので,きっとこの涼しさを懐かしむことになるでしょう.
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ごく短期間,九州に行ってきたときに足を延ばした阿蘇山.約3年前にもこのブログで紹介しましたが,大観峰からの眺めはいつものことながら圧巻です.日本にこのような風景があるということをもう少し知らしめることができれば良いのに,といつも思います.
またこれも毎度のことですが,ライダーの聖地というだけあって,九州各県はもとより,全国のライダーが集結していました.今回は特に年配の Harley Davidson 乗りが多かったように思います.
阿蘇・久住地区への中国人・韓国人観光客の戻りはまだ悪いようです.
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胡同のひまわり [DVD] - スン・ハイイン(出演),アン・チェン(出演),チャン・ヤン(脚本)
中国の若手監督の手になる有名な作品.サン・セバスチャン国際映画祭で賞を取りました.期待して見始めたのですが,親と子の確執が延々と続き,ほとんど救済のない展開にいささかうんざり.幼少期のシナリオはこんなものかと思うものの,少年期や青年期のシナリオにはいろいろと疑問が生じます.
しかも,とにかく長い.長い割にはストーリーの展開が単調で,特に後半はだれ気味.長いのにストーリー展開が弱いので,見ていて退屈になってきます.青年期の恋の展開には,もう少し救済があってもよかったと思うのは私だけではないでしょう.少なくとも一度は,恋人と広州に行かせてあげてもよかったのではないでしょうか?
親子の確執,というよりも職業の継承を,青年の内面的な成長とともに描いた中国映画としては,以前このブログでも紹介した "山の郵便配達" があります.こちらは確執というよりは継承ですし,小さな救いをもたらす仕掛けがいくつもあって,全編を通して楽しめるのですが,この "胡同のひまわり" は,その長い作品中に楽しめる部分がほとんど無いという息苦しい作品なので,観た後の感じもあまりよくありません.
一つ,気になったのは,録音を残して失踪する父親について.中国では録音を残して失踪することがどれくらい一般的なのかわかりませんが,この部分のシナリオは,これも以前このブログで紹介したかのチャン・イーモウの作品 "至福の時" とそっくり.剽窃とは言えないでしょうが,どうにも既視感があって,見ていて困りました.
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一昨日に梅雨明けしたので,さぞや蒸し暑い週末になるのかとひやひやしていたのですが,昨日の土曜日は午前中こそ湿度が高かったものの,午後になると湿度が下がっていくのが肌に感じられ,また適度な強さの南風が吹いていたこともあって,実際にはなかなか快適な高温・乾燥の一日となりました.また日没後は気温が順調に下がっていくのがよくわかりました.
翌日の本日,日曜日は,明け方にはかなり気温が下がり,窓を開けていると寒いくらいでしたが,日が昇るとともに強烈な日差しで気温が上がり始め,各地で35度を超える高温になりました.それでも湿度は低めだったので,恐れていたほどの不快な天気ではありませんでした.
この乾燥した高温の原因を天気図から探ってみると,太平洋高気圧の中心が比較的日本の近くにあることによるのではないかと思っています.平年だと,太平洋高気圧のうち,日本の南海上付近の小笠原気団は,文字通り日本のはるか南海上,小笠原諸島から南にかけて中心があり,そこから吹き下ろす風が太平洋を渡っていくうちに高温多湿になって日本列島に到達するのですが,中心が日本に近い分,湿度の吸収が少なくて済んだのではないかと想像しています.
あまり高温・乾燥状態が続くと,旱魃の心配が出てくるので,それもまた考え物ですが,時々大陸から寒気が入って雷雨にでもなれば,適度な雨量が確保できるのではないかと期待しています.
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一泊二日で慌ただしく韓国まで行ってきました.今回の出張の目的地はソウルではなくて,そこから韓国新幹線で1時間ほどのところにあるデジョン(大田)というところ.日本における筑波のように,韓国の科学技術の集積地として作られた都市です.
梅雨前線よりはだいぶ北にあるので涼しいはず,とたかをくくっていたのが大間違い.梅雨前線が西側で九州を越えて北上していった関係で,韓国も非常に蒸し暑くて閉口しました.しかも,どこへ行ってもまるで日本の節電対応のような弱めの冷房.うーん,同じアジア圏でも,中国や台湾のような轟音を立ててガンガン冷やすという文化ではないようですね.
ソウル駅では,日本の九州新幹線と韓国新幹線の全線開業を祝う共同式典が行われようとしていました.しかし,それにしても韓国新幹線の KTX のロゴが,つくばエクスプレスの TX のロゴに酷似していました.どちらがオリジナルなのでしょう?営業運転開始は KTX のほうが早いのですが.
この梅雨前線の北上により,西日本はもとより関東甲信越までが梅雨明けしてしまいました.今年の梅雨明けは随分早いですね.これから毎日30数度という気温に付き合うのかと思うと全くうんざりです.梅雨明けしたのだから少しは湿度が下がるものと期待してますが,どうなることやら.
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運動靴と赤い金魚 [DVD] - ミル=ファロク・ハシェミアン(出演),バハレ・セデキ(出演),マジッド・マジディ(監督)
秀作です.イランをはじめとする中東の映画は,欧米の映画とも,日本や中国の映画とも異なり,カットの仕方,間合いの取り方,俳優の演出の仕方などが微妙に異なるため,最初はなかなかとっつきにくいのですが,それでも,良い作品かどうかの区別はすぐにつきます.この映画は,イランの俊英マジッド・マジディ監督の作.作品の名前もよく知られていますが,内容も大変充実しており,映画好きにはたまらない作品の一つと言ってよいでしょう.
一般的には,兄妹愛を描いた作品として紹介されるのですが,まずストーリーが大変優れていると言えます.このストーリー,現代のイランにおいて,どの程度あり得るのか,あるいはあり得ないのか,その判断はイランに住んだことのない私には全くわかりませんが,少なくとも外国人の目から見ると,リアリティに富んだストーリーに見えます.
まず私が感心したのは,路地を回る物売りの声です.路地を流して歩く物売りの声は世界中どこでも非常に似ています.路地中に自らの到来を知らせるには,よく通る声で,しかも音楽のように人に聴かせなければならないので,発声法には文化の違いを超えて普遍性があるように思います.廃品を塩と交換してくれるこの物売り,これが実在するのかわかりませんが,ストーリーの中で重要な役割を果たします.修理が終わったばかりの妹の靴をこのおじさんに持って行かれたのが話の始まりです.イランのある都市の,おそらくはテヘランなのでしょうが,庶民が暮らす路地の描写が大変秀逸.路地好きとしては大変興味深く観察できました.
素晴らしいと思ったのは,水路に兄の運動靴を落とした少女が,それを追いかける場面.この撮影技術が素晴らしい.路地の真ん中を水路が走り,かなりの速さで水が流れているのですが,流されていく運動靴を少女が懸命に追いかける,そのシーンの撮影が素晴らしい出来です.映像美のセンスの良さを感じます.
次に素晴らしいのは,親に内緒で妹と靴を交換しながら学校に通わなければならない少年と妹の辛さとひたむきさが非常に良く演出されていること.とにかく二人とも路地を懸命に走ります.これはこの少年と少女の役の俳優が優れているだけではなく,監督の優秀さの証拠でもあると実感できます.ひたむきに走る演出を相当やったのでしょうね.
最後の圧巻は運動靴の賞品がかかったマラソン大会.これはいかにもでっち上げのイベントという感じで,あまりリアリティは感じられなかったのですが,何とかして一位ではなく三位に入賞して運動靴をもらいたい少年の,難しいレース運びがよく演出されています.とにかく子役たちをこれだけ走らせて撮ったのはすごい.何日かけたのかわかりませんが,撮影終了時には,子役たちもスタッフもへとへとになったことでしょう.少年のひたむきさが痛いほどによくわかる,そのような演出が光ります.
全体として,兄と妹の愛情の物語なのですが,最後の場面は,少年がマラソン大会で腫れ上がった足を庭の池に漬けて癒していると,赤い金魚の群れが優しく癒してくれるように泳いでいる水中撮影のシーン.これがなかなかジーンときます.この監督は映像美のセンスが抜群に良いですね.
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