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2011/07/14

だれ気味でしまりのない結末

胡同のひまわり [DVD] - スン・ハイイン(出演),アン・チェン(出演),チャン・ヤン(脚本)

中国の若手監督の手になる有名な作品.サン・セバスチャン国際映画祭で賞を取りました.期待して見始めたのですが,親と子の確執が延々と続き,ほとんど救済のない展開にいささかうんざり.幼少期のシナリオはこんなものかと思うものの,少年期や青年期のシナリオにはいろいろと疑問が生じます.

しかも,とにかく長い.長い割にはストーリーの展開が単調で,特に後半はだれ気味.長いのにストーリー展開が弱いので,見ていて退屈になってきます.青年期の恋の展開には,もう少し救済があってもよかったと思うのは私だけではないでしょう.少なくとも一度は,恋人と広州に行かせてあげてもよかったのではないでしょうか?

親子の確執,というよりも職業の継承を,青年の内面的な成長とともに描いた中国映画としては,以前このブログでも紹介した "山の郵便配達" があります.こちらは確執というよりは継承ですし,小さな救いをもたらす仕掛けがいくつもあって,全編を通して楽しめるのですが,この "胡同のひまわり" は,その長い作品中に楽しめる部分がほとんど無いという息苦しい作品なので,観た後の感じもあまりよくありません.

一つ,気になったのは,録音を残して失踪する父親について.中国では録音を残して失踪することがどれくらい一般的なのかわかりませんが,この部分のシナリオは,これも以前このブログで紹介したかのチャン・イーモウの作品 "至福の時" とそっくり.剽窃とは言えないでしょうが,どうにも既視感があって,見ていて困りました.

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