江戸時代の石橋に水がほとばしる
先週は短期間九州に行っていたので,その時のスナップ.これは熊本県のほぼ中央部の中山間地域にある通潤橋という古い石橋.築造は江戸時代末期で,この地域には大小たくさんの石橋が今でも残されており,なかなか風情があります.今ではそれらが良い観光資源になっており,私が訪れた当日もたくさんの観光バスが停まっていました.
もともとは台地から台地に水を送るためのサイフォン橋です.台地と台地の間の低いところに石橋を架け,その中に通水路を作ってサイフォンで水を送るというものです.橋の中央部から水が噴き出していますが,これは本来は通水路の掃除をするためのもの.観光用の見世物にするためではなかったのですが,これが今では大変貴重はイベントになっているから面白いものです.
私は放水の時間など知らずに行ったのですが,この季節は毎日正午から20分間の放水を行うことになっていて,たまたまちょうどその時間に出くわすという幸運に恵まれました.夏場の水田に水を送る必要がある時期には放水は行われていないので,非常にうまい具合に行き当たったと思います.橋の真ん前には道の駅が設けられており,その中の小さな食堂で,熊本の家庭料理 "だご汁" をすすりながら放水を見物しました.
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