Dale Ann Bradleyの音楽世界を堪能
Somewhere South of Crazy [CD] - Dale Ann Bradley
このアルバムについては,つい最近そのプロモーションビデオを紹介していたのですが,ようやく注文しておいた CD がアメリカから送られてきましたので,早速聴いてみました.で,結果は当たり!です.
このアルバムは "Compass Records" というレーベルなのですが,これは実は Alison Brown が夫君とやっているレーベル.ということは,プロデューサは Alison Brown 自身.そして共演者の顔ぶれが豪華!フィドルは Stuart Duncan,マンドリンはまだ少女と言ってもよい Sierra Hull,そしてバンジョーはもちろん Alison Brown.第1曲にはハーモニー・ヴォーカルとして Pam Tillis が入っています.
実際に聴いてみると Sierra Hull のマンドリンは立派なものですし,Alison Brown の知的なピッキングも相変わらず素晴らしい.Stuart Duncan のフィドルは実に手慣れたもので安心して聴いていられます.そして,それらすべてに引き立てられているのが,もちろん Dale Ann Bradley 自身の歌声.この人は本当に歌がうまいです.わずかにハスキーなメゾソプラノの音域.そしてわずかずつではありますが随所に小節を効かせた唱法は彼女独特のものです.情感表現も豊かで,全体として Dale Ann Bradley の音楽世界を作り出しています.
前回紹介したアルバムには名曲と呼べるものが2曲ほど含まれていて,それ以来ポータブルオーディオに転送して繰り返し楽しんでいたのですが,このアルバムでそれに相当するのは,第1曲でアルバムタイトルにもなっている "Somewhere South of Crazy" でしょうか.この曲以外には特筆するような曲が無いのが残念ではありますが,それでも彼女の音楽世界を十分に堪能できるアルバムであることは間違いありません.お薦めです.
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