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2012/03/10

深い癒しと希望の光

Age of Miracles [CD] - Mary Chapin Carpenter

Mary Chapin Carpenter は,数あるカントリーやブルーグラスのミュージシャンの中でも,私が最も好きな一人.これまでにもこのブログでいくつかのアルバムを紹介してきました.たとえばこれや,これや,これ.繰り返し書くことになりますが,彼女の音楽からは光と影の綾織の妙を味わうことが出来ます.しかも音楽性が大変高く,楽器の演奏レベル,録音やミキシングも見事.ピュア・オーディオでじっくり聴くと,改めて彼女の音楽世界の素晴らしさがわかります.私としては,ブルーグラスに分類したいところですが,客観的にいうと,フォーク・ロックかカントリー・フォークと言うべきでしょうか.

このアルバムは2010年にリリースされた近作.全部で12曲ありますが,中に一曲だけ,Alison Krauss がハーモニー・ヴォーカルで参加している曲があります.さてそれはどれでしょう?実は私も漫然と聴いているだけではわからなかったのですが,改めて捜してやろうと思って聴いてみると・・・ああなるほど,とすぐにわかります.ただし,ブルーグラスの友情出演では当たり前なのですが,どんなスーパースターでもハーモニー・ヴォーカルはあくまで控えめな脇役に徹します.かの Dolly Parton もしょっちゅう友情出演する人ですが,その控えめな入り方は聴いていて感動するほどです.

さて,このアルバム中のお薦めは,まず第2曲の Zephyr.彼女の持ち味が非常によく出ている一曲.メロディーが光から影,そしてまた光と素晴らしい展開を見せます.次のお薦めは,第11曲でアルバムタイトルにもなっている The Age of Miracle.優しさの中にも力強さを込めた歌い方がメロディラインとよく合っています.とにかく,彼女の曲作りの才能が存分に発揮されたアルバムであることは間違いありません.

CD のジャケットを手に取ってわかったのですが,このアルバムの裏ジャケットが彼女の Facebook ページの写真になっています.

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