反薄明光線を見た
昨日,ツバメのねぐら入りを見に行ったときのこと.日没を待っていると,太陽とは反対側の東の空に光のすじが幾条もあるのに家人が気付きました.それも,東の空に向かって収束していくように見えます.西の空にこのようなものが見えるのだったら別に不思議に思わないのですが,太陽と反対の方向にこのようなものが見えるのは珍しい.
ちょっと考えて推測してみるに,太陽そのものは積乱雲に隠されて見えていないが,積乱雲の複数の隙間を通った太陽の光が,平行な光条として東の空を貫き,光を散乱させているのでこのように見える.しかも,それらが互いに平行で長距離にわたって続いているので,遠近法の原理で無限遠で収束しているように見える.
帰宅後家人がインターネットで調べてみると,この現象を "反薄明光線" と呼んでいることがわかりました.原理は推測したもので正解.裏後光とも言うそうです.確かにねぇ.英語でいうと "anticrepuscular rays".結構難しい単語ですね.思いもかけず珍しい気象現象に出会うことが出来て,一石二鳥でした.
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