ホームサーバを導入しました
ここ数年の懸案だったホームサーバの導入ですが,8月にはポリシーを決定したので,夏以降パーツの購入を地道に進めていました.10月に入り NAS に適した HDD の新機種がようやく潤沢に出回り始めたので,一気にパーツを買い集め,週末の時間をやりくりしながら組み上げとインストールを行い,この週末でようやく運用できるようになりました.
まずマザーボードですが,Mini-ITX に決めてはいたもののあまり選択肢がありません.第2世代 Sandy Bridge に対応できることはもちろんですが,ネットワークチップはぜひとも Intel のものを使いたかったので,これでほとんど対応機種は絞り込まれ,結局は Intel 純正の DH77DF という機種になりました.NAS にするにはもったいない機種なのですが止むを得ません.
次は CPU です.一時は Core i5-3470T という低電力チップに心が傾いたのですが,価格と入手の難しさから断念.低電力で最新の売れ筋である i3-3220T に決定しました.
メモリは売れ筋で安価なものを適当に選び,OS の制限一杯の 8 GB を確保.
問題はストレージです.システムを導入するドライブは SSD にしたかったので,定評のある Plextor の 120 GB のものを購入.データ保存用には,Western Digital が売り出し中の NAS 用の HDD を 2 TB X 2 台購入.一台は本来の NAS 用,もう一台はサーバ全体のバックアップ用として使います.
最後にケースですが,Mini-ITX 用の小型で特に NAS 用と謳っているものを購入しました.小さな図体の割にはドライブが多数搭載できるのと,全面にフィルタ付の大口径ファンが搭載されていて,ケース内部が正圧に保たれているのがミソです.その分,インジケータや USB ソケットは一切無いという潔さ.まさに NAS にぴったりです.
組み立ては,Mini-ITX にありがちな狭さとの戦いです.電源ケーブルの長さも十分ではないため,指を痛めながらの組み立てになります.組み上がったらいよいよ WHS 2011 のインストール.
システムをインストールする HDD は 160 GB 以上なければならないという制限があるのですが,これを回避する方法が実はあります.自動インストールを行うための cfg.ini というファイルに各種情報を記述しておけば,この制限に引っかかりません.というような情報を事前に WEB で仕入れておいたので,インストールはスムーズ.実は Intel のネットワークチップ 82579V のドライバ導入も普通は引っかかってインストールが中断してしまうのですが,これも事前に仕入れた情報で回避に成功.約1時間半ほどでインストールが完了しました.
ホームサーバとしての各種設定は簡単にできるように工夫されており,裏で本格的なサーバ OS である Windows Server 2008 R2 が動いているとは思えないほど.バックエンドの信頼感にフロントエンドの手軽さが加わって,非常に良いユーザ体験だと思うのですが,なぜこの商品コンセプトをスマートフォンやタブレットの時代のホームサーバ OS として継続しないのか不思議です.
自動的に深夜に設定されているクライアント PC の丸ごとバックアップや,サーバ自身のバックアップもきちんと行われていることを確認しましたので,これから試験運用に入りたいと思います.クライアントユーザのホームディレクトリをサーバ上に持ってくることはできませんが,Windows 7 から導入されたお手軽な "ホームグループ" は簡単に導入できるので,しばらくはこれでやってみようかと思います.
| 固定リンク | 0
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- やはり大画面は快適(2023.02.09)
- やっと買い場がやって来る(2022.12.10)
- Windows 11 にアップデート(2022.12.07)
- 20 年選手の ONU が壊れた(2022.11.04)
- お馬鹿なインターネット広告(2022.08.12)
「IT関連情報」カテゴリの記事
- やはり大画面は快適(2023.02.09)
- IOC List v13.1 Released(2023.02.04)
- Refsort/Ruby v3.75 released(2023.01.29)
- やっと買い場がやって来る(2022.12.10)
- Windows 11 にアップデート(2022.12.07)
コメント