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2013年1月

2013/01/27

Windows 8,アップグレードする?

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2012年秋にリリースされた Windows 8.その前の Windows 7 の評判の良さからいくと早すぎるアップデートだと思う向きも多きと思います.私もその一人で,デスクトップ・プラットフォームのアップデートサイクルは5年くらいが良いなぁと思っているので,今回はいかにも早すぎ.

しかし Microsoft は焦っているのです.何故かという,従来のデスクトップ・プラットフォームに代わって,急速にタブレットスマートフォンという新しいプラットフォームが勢力を伸ばし,アプリケーションも Web 上で走るというパラダイムが一般的になろうとしているため,OS プラス Office 系アプリケーションという従来の収益源が急速に脅かされてようとしているのです.このため,まずプラットフォームを慌ててタブレットに適応させたのが Windows 8 と言ってよいでしょう.

エンタープライズ系では,長く続いた Windows Server 2008 R2 に代わって Windows Server 2012 をリリースし,サーバー OS をクラウド時代にふさわしいようにブラッシュアップしました.しかしこれを機にサーバー OS が統合されたため,Windows Home Server 系列は廃版となってしまいました.私にとってはこれは大きな痛手.先に紹介したように,昨年秋にホームサーバーを立ち上げたばかりなのに,将来が無いと言われたようなものなので,大変がっかりしています.

PC やタブレットやスマートフォンなどの多様な機器がホームサーバーをハブとしてつながり情報をやり取りするという家庭内ソリューションを Microsoft が追求しないのは非常に不思議です.これからニーズが盛り上がるのはこの分野ではないかとも思うのですが.もちろんそのためのサーバー OS は Embedded であっても構わないので,それをテレビに埋め込んでしまうのが最も手っ取り早いのですが,それでは Microsoft はますます収益源から遠ざけられてしまうでしょう.

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さて,Windows 8 を旧 OS からアップグレードするための優待期間がこの1月31日で終了し,その後は大幅に価格が上げられます.このニュースに慌てた人も多いのではないでしょうか?期間内であれば3,300円で済むものが,2月からは2万円以上値上がりしてしまうのですから,違いは大きい.

私もそのクチで,あわててアップグレードの権利を購入し,データをダウンロードしてアップグレード DVD を作成しました.この DVD でブートすれば良いのだなと思ってブートしようとするのですが,水色の Windows 8 のロゴが出たままで一向にブートしません.これはおかしいと思って,最新の CPU とマザーボードに換装したばかりの Linux マシンでブートしてみると,確かに Windows 8 ロゴでしばらく待たされるものの,ちゃんと言語やキーボードを指定する画面が現れます.DVD のデータやフォーマットに問題は無さそう.

再度,メインマシンでブートを試みます.Windows 8 のロゴが出たところで一見フリーズしたかのように見えるのですが,待つこと数分で点列が円を描きながら回転するアニメーションが現れてブートできました.うーん,これは一体?早くブートできたマシンは UEFI ブートだったからでしょうか?旧来の BIOS のマシンでは,ブートプロセスからの何かの問い合わせにタイムアウトするまで待っていたのではないか?と思えるのですが,理由は謎です.

今回はアップグレードの権利を買っただけで,実際にアップグレードするのはもうしばらく待ちたいと思います.Intel の新しい CPU シリーズである Haswell が夏頃には出回るはずなので,その時点で最新のハードを揃えてアップグレードするつもりです.でも意味あるアップグレードになるかどうかは自信ありません.Windows 7 の出来が良いだけに,デスクトップ OS としてアップグレードする必要をあまり感じないので.

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2013/01/20

雪の河原

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先週末の南関東は思わぬ大雪でみな驚いたのですが,その後の一週間が非常に寒く,なかなか雪が溶けませんでした.この週末に冬鳥を求めて近所の河原を歩いてみたのですが,まだまだ雪がたっぷりと残っており,まるで冬の道東を訪れたような錯覚を覚えました.

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日差しはたっぷりとあるのですが気温はさほどでもなく,また河原特有の強風もあって,河原を歩くのもあまり楽ではありません.しかし雪が降ってくれたおかげで,普段は見ることが出来ない景色をいくつもカメラに収めることが出来ました.

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冬の河原では落葉樹の大木が大変美しく感じられます.(たぶん)エノキの大木が自然樹形のまま枝を伸ばしている姿は見事なものです.

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東京駅丸の内駅舎

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一週間前の話になりますが,所用で東京駅まで出かけたときに撮った写真です.夕暮れ時で,時間とともに辺りはどんどん暗くなっていくのですが,丸の内駅舎の前には大勢の人たちがいて,復元なった駅舎を眺めたり写真に収めたりしていました.こういう場合の露出は結構難しく,思い切ってアンダーの露出補正をかけるのが効果的です.

辰野金吾という明治の建築家の作品ですが,左右対称の非常によくバランスが取れた巨大建築です.基礎には数千本の木の杭が打ち込まれていたとか,煉瓦の数が半端ではないとか,とにかく国家的事業だっただけに,当時の極東の新興国の意気込みがそこかしこに感じられます.

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私自身にとっては,復元前の東京駅駅舎にステーションホテルやバーが開業していたころから馴染みの駅なのですが,常にどこかが工事中で,しかもどんどん新しい通路やお店が増えていくスピードは驚異的です.これだけショッピングが楽しめる駅は世界中探してもないと思います.望むらくは,広いフードコートや,大人が楽しめるバーやカフェなどをもっと増やしてほしいと思います.お土産屋さんはもう十分だと思うので.

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2013/01/12

すごいぞ!Cloud Player

これは本当にすごいことが起きました.Amazon.com から私宛てに届いたメールです.

Songs from XXX CDs you have purchased from Amazon in the past are now available for you to play or download in Cloud Player for FREE.

Dear XXXXXX,

You may have noticed that songs from XXX CDs you have purchased from Amazon were added to your Cloud Player library. This means that high-quality MP3 versions of these songs are available for you to play or download from Cloud Player for FREE. You can find your songs in the "Purchased" playlist. Please note that some songs from the above CDs are not eligible for this feature and may not be available in your Cloud Player library.

In addition, we're excited to announce AutoRip. Now when you buy any CD with the AutoRip logo, all songs from the MP3 version of that album will instantly be delivered to your Amazon Cloud Player library for FREE.

Amazon.com が独自のクラウドサービス "Cloud Player" なるものを開始したのは知っていたのですが,それが私のような以前からせっせと CD を買ってきた顧客にまで波及するとは驚きです.

早速 Cloud Player にログインしてみると,あんれまぁ!本当に私がこれまで買った XXX 枚のアルバムの MP3 ファイル数千曲分があるではありませんか!試しに聴いてみると,おう,ちゃんと聴けるではありませんか!

Cluodplayer

これはすごい!インターネットにつながる環境でありさえすれば,iPhoneAndroid には Playlist だけを入れておいて,曲の本体はクラウド上に置くという環境がすでに実現しているのです.しかもこれから Amazon.com で買う CD は多くが AutoRip なので,自動的にライブラリに追加されるということになります.

これは私としてはかなりインパクトが大きなイベントです.Amazon.com としては iTunes に対する強力な対抗策として打ち出したものでしょう.なぜならば,こうすることによって,曲ごとのダウンロードと CD アルバムを購入することの差異が非常につけにくくなったということなので,iTunes を離れて Amazon.com に回帰するユーザも出てくることでしょう.

私自身の嗜好は Bluegrass という日本では非常にマイナーな分野なので,iTunes の日本サイトを開いてもジャンルリストにすら出てこないため,何も聴けない・買えないという状態が続いていて欲求不満が溜まっていました.これで iTunes とはおさらばできそうです.

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Ruby 2.0.0-rc1 Released

数日前のやや古い情報ですが,Ruby のメイジャー・バージョン・アップである 2.0.0 へのカウントダウンが始まり,"Release Candidate 1" がリリースされました.ソースが FTP サイトにアップされています.

早速ダウンロードして Ubuntu 上でビルドし,Refsort/Ruby を走らせてみたのですが,1.9.3-p362 に比べると,速度が一割くらい落ちています.Refsort/Ruby は正規表現ハッシュ関数の参照を多用するのですが,今回 2.0.0 では正規表現エンジンが Oniguruma からその派生の Onigmo に代わっているので,その影響かもしれません.もう少しチューンしてくれないかと思います.

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2013/01/06

日本鳥類目録第7版の Refsort 辞書ファイルを更新

昨年10月の7日10日に,日本鳥類目録第7版を Refsort/Ruby の辞書として編集しなおしたものをアップしました.それに対して,わずかにあった誤植を取り除き,またあまり意味のなかった不詳亜種のレコードを取り除き,そして最新の IOC List v3.2 に記載の英名をできる限り取り入れるという改訂を行いました.

最も難しい判断を迫られたのは,IOC List との整合性です.IOC List はの分割をかなり積極的に認めているので,日本鳥類目録では亜種扱いのものが種として英名も与えられています.この英名を日本鳥類目録の亜種の英名として採用すべきか迷いましたが,採用するという判断を下し,できる限り収録しました.

厄介なのは,分類の学説が定まっていない種や亜種の扱いです.特に古い学説の種に対してすでに和名が付いていて,その種の日本で見られる亜種が新しい学説では種に格上げされたりすると,分岐元の種は日本には分布しないグループが残っているので,これを元の和名で呼び続けることは不合理です.しかし新しく生まれた種には和名を付けるのは・・・学会などの権威付けが無いとまずい.困った私は,以前より "recommended jname by …" という逃げを作ってとりあえずの和名を提案するという立場を取っています.

IOC List の改訂スピードは非常に速いので,こういう種が徐々に増えています.次第に個人の手に負えなくなることは明白です.IOC List とのリンクなど無視してしまうのも一つのやり方ですが,できる限りつながりを保ち,何とか和名の体系との折り合いをつけていきたいと思っています.

さて,今回のリリースでは同時に UTF-8 版と Windows-31J 版をアップしました.UTF-8 版のほうが基準となる版で,Authority に含まれるアクセントウムラウトなども忠実に収録してあります.Windows-31J 版では,それらのアクセントやウムラウトをそれらに最も近い文字または ? 記号で置き換えた簡易版です.厳密には UTF-8 版が正しいので,必要に応じて参照してください.

ネット上の探鳥記録を見ても,日本鳥類目録第7版に沿ったリストをまだほとんど見かけません.これまで頭に叩き込まれた分類順はそう簡単に崩せないのは当然ですが,新しい分類順になれるためにも,Refsort/Ruby とこの辞書ファイルをご活用いただければ幸いです.

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2013/01/03

房総のむらを歩いてきました

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昨日,お正月の二日はちょっと遠出をして,千葉県安食にある "房総のむら" を訪ねてきました.元々 "房総風土記の丘" という名前で博物館的展示があったのは成田空港に行く道すがら知っていたのですが,実際に行ってみるのは初めてでした.

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行ってみてのうれしい驚きは,単なる博物館的展示だけではなく,往時の房総の村々の暮らしの一端を体験できるような工夫が随所に凝らされていることでした.ちょうどお正月の人出に合わせた各種イベントが行われており,様々な手仕事の体験教室や土地の食べ物の販売などもあって,園内は大勢の家族連れで賑わっていました.

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園内は想像以上に広く,これは旧房総風土記の丘と房総のむらが統合されたからのようですが,往時の佐原の街並みを再現してあったり,房総各地の農家を再現してあったり,非常にまじめに,お金と手間をかけて展示物が作られていることに感心しました.

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また建築物だけではなく,例えばお正月のしめ縄飾りも房総各地のものを再現してあったり,村の境界に張られていた結界の藁の飾り物,安産祈願の逆又(さかまた)など,かつては当たり前のものだったのが今はその存在すら忘れ去られようとしている風物なども各所に再現され,大変興味深く観覧することが出来ました.

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フォトジェニックな建物や道具類が多いので,気候の良い時にじっくりと写真を撮りに来ようと思います.数多くの映画やテレビドラマのロケも行われているようで,まさにそのような景観美,映像美が作り出されている空間です.

あ,そうそう,弥生時代飛鳥時代竪穴式住居もそれぞれ再現されていて,これもなかなか興味深いものです.

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2013/01/02

お節でおめでとう

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当地の元旦はかなり冷え込んで田んぼは霜に覆われたのですが,日差しはたっぷりとあったので気温は徐々に上昇.朝,お雑煮を食べてから午前中早めに初詣に出かけたのですが,田舎の神社で時間が早めだったのが奏功して人出は少な目.人の列に並ぶことなくお参りを済ませることが出来ました.

帰宅後はお節のお重とお刺身で一献.というか,二献三献と進むうちに酔っぱらってしまい,元日から調子を崩してしまいました.まあ,しかし,たまにはこういう事があっても良いでしょう.録り溜めておいた映画の中から二本観るうちに,だんだんと調子が戻ってきました.

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最近ではお節料理の品々の全てを家庭で作るなどということは無くなりました.私が子供の頃は,12月30日ともなると,黒豆を煮る匂いを嗅ぎながら,昆布巻きかんぴょうで縛る手伝いをやらされたものですが,こういうこういう光景は今では無形文化財に近いものでしょう.

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2013/01/01

恭賀新年 2013

新年明けましておめでとうございます.皆様お元気でお過ごしでしょうか?例年通り,昨年一年を振り返り,今年の展望を書いてみたいと思います.

2011年の震災以降,何かと世の中が揺れ動く振幅が大きくなってきたように思います.日本の政治もそうですし,外交や国際関係についても同様のことを感じています.これは一つには,以前のようにある特定の組織やコミュニティの中でしか共有されなかった情報が,広く世の中一般にばら撒かれるようになったために私たちがそう感じるようになった,ということなのでしょうが,しかしその反作用として,当事者たちが世論の動向に従来よりも敏感に反応するようになったということもあるでしょう.これは下手をするとポピュリズムに陥ることになるので,そのバランスが難しいところです.

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昨年は韓国や中国との領土に関する争いが目立ちました.領土に関する主張は大衆ナショナリズムに直結し,下手をすると互いの政策の選択肢を著しく狭める危うさを孕んでいます.共産党独裁国家の中国ですらネット世論を大変神経質にモニターしており,いまやその動向を無視できないと言われています.従って,日韓あるいは日中両国は,いかにして互いの大衆ナショナリズムに火を点けないかという点に関しては利害を共有できるはずであり,リアリストたちがいかに権力内部で実の取れる政策提案を行いつつ発言権を高めていけるかが鍵を握っていると言えるでしょう.

さて外交一般についてですが,リアリストを自認する私自身にとって,特に日本人は国と国との付き合いにロマンチックな幻想を抱きすぎるのではないかと感じています.韓国や中国とは,紛争や禁輸などの破綻的事態に陥ることなく通常の商取引や人の往来が出来るのであれば,無理に親近感を感じたり,ましてや親密になる必要など全く無いと思います.これはどの二国間関係についても同様ですし,ひいては自国内の別々のコミュニティ同士,隣人同士についても同じです.殴り合いの喧嘩にさえ発展しなければ,相手のことを気に入らなくても一向に構いません.互いに嫌な奴だと思いながらも妥協しながらどうにかこうにか付き合っていければそれで十分です.それが付き合いや外交というものだと思います.

付き合う相手との距離感もその時々の利害や思惑によって変えていって構いません.時には相手をけん制するために第三者と近づくことがあっても良いでしょう.外交にロマンティシズムを持ち込むと,このような戦略的な行動が取りにくくなってしまうのは言うまでもありません.外交ではあくまで戦略的利益を基準として政策が評価され優先順位づけられるべきです.このあたりの考え方は,何千年も様々な民族と権力者が去来してきた大陸の国々のほうが "生活の知恵" として根付いているように思います.

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大衆ナショナリズムは,国を愛することを自己犠牲のレベルで要求しがちなのですが,私にとっては個人と国の関係も上記同様のリアリズムの範囲でしかありません.私自身にとって戦略的利益になるのであれば,その国の国民であり続け法的な義務を果たしていきますが,そのことはその国の全てを無条件に愛することとは異なります.国は全能の神ではありませんので盲目的に愛したり追随することはできません.ここが家族やコミュニティと国とが決定的に異なるところです.

愛国心の基礎は家族愛や郷里愛です.故郷の山河がいつまでも豊かで健全な姿を保ってほしい,そして自分の家族や郷里の人たちが健やかに発展していってほしいと願うことですが,実はこれが本来の保守です.その現代的派生としての自然保護・環境保護は本質的に保守の思想ですが,これらと大衆ナショナリズムとは全く異なる思想であることは強調しておきたいと思います.


最近の日本は,経済成長著しい周辺の隣国たちとの関係性の再構築を模索している段階と言ってよいでしょう.日本が相対的に没落していくことは間違いありませんが,それがさほど悪いものにならないようにできるかどうかは私たちの戦略と行動次第です.イギリスは第二次世界大戦期にはすでに国力の衰退と経済的地位の没落を自覚していました.イギリスの戦後政治の基本思想は "いかに衰退をコントロールするか" だったそうですが,それは概ねうまく行ったのではないでしょうか?イギリスは基軸通貨だったポンドドルに明け渡し,植民地経営は放棄し,軍事力も大幅に縮小しました.国内の製造業は衰退し,一時はイギリス病と揶揄されるような状況にも陥りましたが,現在ではそれも克服され,中東のオイルマネーの中継貿易,すなわち余剰資本の金融・投資で結構うまくやっています.

日本がこれからも細やかな感性と改善精神を基盤としたモノづくりでやっていけるか良くわかりませんが,社会の発展段階の最前線に立ってしまったことは間違いなく,他にお手本が無い状況でどのように諸課題を解決していけるか,80年代の欧米諸国と同様の状況にようやく追いついたところだと感じます.私自身の見立ては,日本人がマインドセットを切り替えることが出来ればという前提付きですが,比較的楽観的です.特に今の若い人たちを見ていると希望が湧いてきます.


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さて,硬い話はこれくらいにして,私自身の一年間どうだったか振り返ってみましょう.昨年の新年の挨拶に書いた通り,昨年は年明けとともに新しい会社への通勤で幕を開けました.通勤時間が2時間もかかり,下手をするとその2時間が立ちっぱなしとなるので,とにかく肉体的にきつかったというのが偽らざるところです.長時間通勤生活では睡眠時間を確保することが重要です.それには就寝時間を早めるしかありません.従って,平日は帰宅後の自由時間はほとんど無いといっても過言ではありません.

一方,新しい職場の人たちは大変暖かく迎えてくれて,これには本当に救われました.これが無かったら精神的にもっと追い込まれていたかもしれません.仕事自体は以前からの延長線上にある内容なので,さほど違和感も感じずに始めることが出来ましたが,しかし目標と現実のギャップは大きく,それは現在に至るまで解消されてはいません.あぁきつ!

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ところがさらに,4月には別の職場への出向を命じられ,そこへの通勤も2時間.ただしこちらは若いころから馴染んだ街だったので,昔を思い出しながら馴染みの写真ギャラリーを梯子する余裕がありました.都内屈指のターミナル駅近傍なので楽しみも多くあります.そして秋にはこの職場へ転属となり,一年間の間に2回も退職金をもらう羽目になってしまいました.

さらにさらに,年末になってその職場ごと都心へ移転.ここ10年ほど馴染んだターミナル駅なので,いろいろなウラ技も知っている界隈.通勤時間も少し短くなり,少しは人間的な暮らしが戻ってきた感じがします.この職場から動くことは,たぶん,もう無いと思うので,腰を落ち着けて仕事人生の仕上げを図っていくつもりです.あと数年です.


健康はすべてに優先する,というのが私のここ10年ほどの信条なのですが,最近は体の不調を感じることが増えました.まずアルコールに弱くなってきました.以前はかなり深酒をしても翌日午後には復活していたのですが,それはもう過去の話.肝臓の前にまず胃腸をやられてしまうらしく,どうも調子がよくありません.赤ワインを楽しむ頻度も減らしてしまいました.

若いころからの持病である膝の痛みは,だましだましで付き合っているのですが,赤信号に変わりそうな横断歩道を急いで走り抜けたりすると,決まって左膝が痛み出してそのあとで後悔することの繰り返しです.もう運動らしいことはできません.

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左目の視力はいよいよ悪くなり,かなり度の強い老眼鏡をかけても補正するのが難しくなってきました.近視は手術で直る場合があるのですが,老眼はそのような方法は無いのですね.誰か発明したら,金持ちの年寄りは多いので,きっと大儲けできると思います.

昨年は尿路結石はおとなしくしていてくれて一助かり.今年もおとなしくしていてほしいものです.あいつが暴れ出すと本当に痛く苦しい.


ここ数年間,若いころに始めた写真という趣味を復活させてきたのですが,昨夏の終わりころに,新しいコンパクト・デジカメを入手.これまでの小さな撮像素子とは一線を画する比較的大型の撮像素子と,それにマッチしたレンズとが相まって,なかなか素敵な画を出してくれるので,一目惚れして買い求めたものです.

しかし,撮影に出かける機会がなかなか作れず,わずかに毎日の通勤途上で少しずつショットを重ねてはカメラの癖を勉強中です.このカメラは,光がたっぷりとある中遠景では非常に良い画を出せることを改めて確認するとともに,マクロは非常に苦手,暗いところも苦手ということが分かってきました.これらの癖をうまく生かして,通勤鞄の伴にしていきたいと思います.

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昨年はフルサイズ一眼のラインナップが一気に増えた(Nikon D800/D800E, D600, Canon EOS 5D markIII, 6D など)特異な年だったのですが,欲しい欲しい病が再発中です.何度も店頭で手に取って感触を確かめてはいるのですが,やはり大きくて重いのが難点.昨年秋に発売された小型軽量版は魅力ありますが,オートフォーカスがいまいちなので,悩みはますます深まっています.メカをいじる喜びとしては,フルサイズ一眼に勝るものはありませんね.今年末か来年前半には Pentax からフルサイズ一眼が出るはずなのですが,なかなかそこまで待てません.人生は短いので.

フルサイズ一眼に広角レンズを付けてアジアやヨーロッパの古い街の路地を撮り歩くのが私の夢です.


それでは皆様,今年が良い年であることを祈っています.長いおしゃべりにお付き合いいただきまして,ありがとうございました.

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