デコポンさまさま
デコポンという柑橘類を知っていますか?へたの部分がボコッと出べそのように飛び出しているもので,元々は九州,特に熊本で栽培が始まり,今では愛媛県や広島県,佐賀県,和歌山県などでも栽培されるようになった柑橘系の果実です.
詳しくは上記リンクの Wikipedia の記事を読んでいただくとして,興味深いのは "デコポン" はある一定の基準を満たしたものだけに許された登録商標である点です.フランスのシャンパーニュやスコッチ・ウイスキー,ドイツ・ビールなどと同じく,厳格な基準が決められており,それによってブランド価値を高め類似品との差別化を図るという戦略が明確に示された果物で,このようなものは他にあまり無いのではないでしょうか?
それともう一つ,上の写真にあるように,栽培が始まった熊本県不知火にある道の駅にはデコポンの大理石碑が建っているのですが,何と "柑橘農家の救世主" として感謝されています.当時,ハッサクや甘夏みかんの需要が低迷していたときに,新星のように現れた救世主ということだったようです.このあたりの柑橘農家にとっては,大変ありがたかったものなのでしょう.
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コメント
農林水産省果樹試験場口之津支場で育成された晩柑でしたが、形が悪いし、作りにくいということで、品種登録されることなく放棄されていたのに、熊本の柑橘農家が努力して「デコポン」ブランドに育てたのです。
ですから、「不知火」という品種名はありますが、農林番号がついていません。
投稿: きたきつね | 2013/03/24 20:06
きたきつねさん,
おっしゃる通りのことのようです.ま,捨てる神あれば拾う神あり,それだけ新しいエース品種が望まれていたということでしょう.私は昔ながらのネーブルが好きなのですが.
投稿: 俊(とし) | 2013/03/24 20:16