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2013年9月

2013/09/23

一転涼風の週末

先週の三連休は台風に見舞われて散々な目にあったのですが,この三連休はまあまあのお天気.しかも二日目の昼頃からは,それまでの南西風が一転して北東の風に変わり,気温がぐんぐんと低下.非常に涼しい夕方となり,夜は窓を閉めて寝なければ寒いほどになりました.

翌日の本日も北東風が強く入り,北太平洋の冷たく湿った空気に覆われて涼しい一日となりました.この調子で秋が本番になってくれないかと思いますが,いかがでしょうか?

Nonta_2013096m

おりしも次の台風が小笠原諸島の南にあって北上していますが,これはどうやら偏西風に流されて日本列島をかするくらいで済みそうです.それでも,あと数日で南の湿った空句が流れ込んでくるでしょうから,一時的には蒸し暑くなってしまうかもしれません.

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2013/09/16

台風一過の夕焼け

昨日ポストしたように,台風が日本列島を縦断して駆け抜けていきました.昨日は蒸し暑い空気が入ってきて非常に不快な一日だったのですが,今日は早朝から雨が本降りになり,風も強まり,午後前半まではまさに台風が通過中という天気でした.夕方近くになってようやく晴れ間がのぞくようになり,日没時には見事な夕焼けを見ることができました.

Fallhome_sep2013005m

今回の台風は関西地区に大きな被害をもたらしましたが,気候が温暖化してくるにつれて,台風の発生頻度が上がり,また個々の台風も大型で強いものになってくるはずなので,自然災害への備えが社会全体にとっての重大な課題になってくることは間違いありません.

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景気循環はコックリさんである

景気が良くなったり悪くなったりすることを繰り返すいわゆる "景気循環" はなぜ起こるのか?昔から経済学の主要論点の一つだったと思いますが,基礎的な知識は上記の Wikipedia の記事を読んでいただくこととして,ここでは人間行動学的な視点から一つの仮説を述べてみたいと思います.

私が失業しかかって求職活動をしていた時にお世話になった方から言われたことがあります.当時は日本全体が不動産バブル崩壊の真っただ中だったのですが,その人が言うには,

景気とは,景色の気分なんだよ
というものでした.つまり景色を見て,その景色から感じる気分のようなもの,それが景気だというのです.景色とはすなわち経済活動全般のことなのでしょうが,それを見たときにどのように感じるのか,それが景気だということのようです.

これは非常に主観的な景気の定義なのですが,景気とは本来主観的なものでしょう.景色を見たときに,これからモノがどんどん売れる,だから設備投資をして材料を仕入れて,モノをドンドン作って売りまくるんだ,と感じることが出来れば,これは好景気ということになります.逆に,モノを作っても在庫が増えるばかりなので,これからは材料の仕入れを絞り,工場では人手と生産量を減らして在庫がはけるのを待とうと感じるのであれば,これは不景気ということになります.

非常に重要なことは,この気分を周囲の人たちと共有できるかどうかが景況感を形成できるかどうかにつながり,それが最終的には景気そのものを構成するということではないでしょうか?経済活動に携わっている大部分の人たちが,周囲の人たちの気分を肌で感じながら,これからは景気が良くなりそうだ,だってこの人たちもそう感じて先手を打とうとしているのだから,という気分になれば,それは好景気につながります.逆もまたしかりです.

このとき客観的かつ合理的な判断ができる第三者がいて "いやいやそんなことはない,だってこの経済指標によれば・・・" と言えるのが伝統的な経済学が仮定する "経済人" だったのですが,その仮定には限界があることがわかってきました.私たちは周囲の人たちの判断や行動に影響されやすく,特に,他人に出し抜かれたり置いて行かれることを恐れて付和雷同する一面があります.しかもそれが無意識に行われることも少なくありません.

これが本質的な働きをするゲームがあります.コックリさんです.数人が一枚の硬貨の上に軽く指を乗せて,全員の無意識の合力として硬貨を動かし,あたかも未知のが硬貨を動かして預言を行うかのように思わせるものです.私も小学生のころ,これにハマった女の子たちが預言を聞いては一喜一憂する様子を間近に見たことがあります.(予言ではありません,念のため)

景気の変動もこれに近いのではないでしょうか?巨大な人間集団が動かす経済活動は非常に複雑なネットワークを形成しており,全体が足並みをそろえて特定の方向を向くことは無いと思われますが,その変動の最も本質的な部分は,私たち一人一人が周囲の動向を気にしながら日々行動した結果の合成ベクトルがどちらの方向を向いているかで決定されているはずです.景気循環には様々な周期の変動があることが知られています.在庫や設備投資の循環が変動の基礎的動機になっているとは言え,それを実際に補強し決定づけているのは私たちの気分であると言えるのではないでしょうか?

そういう意味では,景気変動はコックリさんであると言い切ってしまっても,さほど大きな間違いではないように思いますが,いかがでしょうか?

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2013/09/15

秋の台風

台風が日本の南海上から接近し,熱帯の空気が日本列島に雨を降らせています.今日の関東地方は早朝から厚い雨雲に覆われて各地で大雨が降りました.早朝から夜に至るまで蒸し暑い空気に包まれ,秋とは名ばかりの週末です.

断続的に強い雨が降りましたが,今では気象レーダーの画像をほぼリアルタイムで見ることが出来るので,今頭上にある雨雲の広がりや動いていく先,さらにこれから1時間後にやってくる雨雲の位置などをつぶさに知ることが出来ます.これで窓の開け閉めを計画的に行えたので,窓辺を濡らすことはありませんでした.

Fallhome_sep2013002m

今日は竜巻は起こらなかったものの,雨雲が通り過ぎてしまった後で不意に一分間ほど停電したのは何だったんでしょう?このあたりは系統が弱いということは知っているのですが,今の家庭の電化状況を考えると,突然の停電は困ることが多いと思います.

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2013/09/04

なぜ竜巻を突風と呼ぶのか?

一昨日,そして本日と関東地方は竜巻に襲われました.上空に寒気が入っているときに,南から暖かく湿った空気が流れ込んで激しい対流が起き,スーパーセルという巨大積乱雲が発達しているときに,何らかの揺らぎで局所的に激しい上昇気流が起きるとそれが竜巻にまで発生する,という現象のようです.

ところで,この現象の報道を見ていると,なぜか "突風" という用語がまず使われ,その後気象台気象庁が認めて初めて "竜巻" という言葉が使われるように思われます.なぜこのような用語の使い分けが行われるのでしょうか?

そもそも,突風という用語は,強い風が "短時間" 吹くことを意味しているはずです.即ち,短時間に風速が急速に上昇し,それが短い間継続した後に,また短時間で弱まる,という物理現象を言っているはずです.このときの短時間という時間スケールは,数秒からせいぜい10秒のオーダーでしょう.

ところが,竜巻は,風速の脈動はあるとしても,かなりの長時間,数分から長いものでは10分を越えて継続する現象です.これを突風と呼ぶのは違和感を感じます.竜巻は移動しているので,地表のある地点に固定した観測点から見ると,特に竜巻が高速で移動している場合には,風速が強い時間は短時間に限られますから,それを突風と呼んでも論理的な矛盾はありません.しかし私たちが認識する竜巻とは,地表の一点での風速ではなく,空間的広がりを持ち,かつ移動する竜巻という現象全体であるはずです.また竜巻の移動速度が遅い場合には,地表の一点に限っても強風の持続時間は10秒をはるかに超えるので,それを突風と呼ぶのはいかにも無理があります.

気象関係者がどのような意図をもって言葉を使い分けているのか,説明が必要と思います.誰が見ても竜巻とわかる映像が多数ある中で,翌日になって現場に出かけ,被害状況を見てようやく竜巻と判断して公表するという姿勢は不可解です.最初から竜巻と呼ぶと社会不安をあおるとでも考えているのか?それとも損害保険会社への影響があると考えているのか?できるだけ竜巻とは言いたくない理由でもあるのでしょうか?判断ミスを恐れてそうしているのであれば,これは無謬性を貴しとする役人根性そのもので,公衆に危険を周知させる役割をサボっているとも言えますが,こういう見方は意地悪でしょうか?

もちろん,現場の被害状況を細かく見ることは非常に重要で,それを軽視しているわけではありません.竜巻の強さを最終的に判断するのは被害状況を見るしかありませんし,今後の防災に役立だてるには現場の観察と検証が何より重要です.しかし,多数の映像がありながら竜巻であると公式に即断できない態度は,私たち一般公衆にはいかにも不可解です.

背景としては,日本における竜巻を観測する体制の不備があげられると思います.何といっても,ドップラー・レーダの数が圧倒的に少ない.関東平野では,千葉県柏市の気象大学校羽田空港と成田空港,そしてつくばの気象研くらいにしか公的なドップラー・レーダーがありません(軍用は別).またそれらのデータをリアルタイムで配信する体制がなく,竜巻の専門知識を持つ予報官も少ないという貧しい状況なのです.

実は2008年3月から,気象庁は "竜巻注意情報" を出し始めました.しかし,実際に左のリンクをたどってみていただくと分かるように,予報が難しいことを反映してか,内容は非常に定性的で,さほど役に立つとは思えません.

一方,気象庁はナウキャストとして,即時性の高い降水・雷・竜巻の情報を発信しています.さらに,国土交通省が試験運用中の "XRAIN(XバンドMPレーダー情報)" もあり,これらは竜巻そのものを見ているわけではありませんが,強い積乱雲と降雨の位置がリアルタイムでわかるので,参考にはなります.

竜巻が頻発するアメリカでは,気象機関のみならず,テレビ局が自前でドップラー・レーダーを備え,かつ全米で数百人と言われる竜巻専門の予報官がテレビの気象番組に情報を提供しています.重要なことは,予報することよりも,発生したら,あるいはその前兆を捉えたら直ちにその情報を発信できる体制を備えることです.日本では竜巻注意情報が毎日のように発表されてはいますが,注意報であって発生情報ではないこと,また発生したら直ちに地区のサイレンを鳴らすような体制が無いため,実際に被害を防ぐには至っていません.

小出力のXバンド・ドップラー・レーダーを10kmメッシュくらいで多数配置し,ネットワークでつないで人工知能でモニターするという体制ができるといいなぁと思います.

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