朝のGranRoof
東京駅 八重洲口では数年がかりで大規模な改修が行われていたのですが,昨年暮れにようやく一応の完成を見ました.実際には長距離バスの発車ターミナル(到着ターミナルは別なところにあります)の工事が完全には完成していないのですが,改修の目玉である2階デッキ,愛称 "GranRoof" は美しく完成しています.
この屋根は巨大な斜めに張り出す柱で,巨大なテントを支えて屋根にしているもので,テント構造物の一種と見ることができます.巨大な造形美は素晴らしく,たいへんフォトジェニックな被写体です.特に日光の当たり具合によってその表情が刻々と変わるところが素晴らしい.
欠点は,丸の内側へのテントの張り出しが十分ではないため,デッキに雨が振り込むことです.これは設計時点で十分に分かっていたはずなのですが,いったいどうしたことでしょうね.雨の日は1階と2階をつなぐエスカレータにも雨が降りかかるので,傘をさしてエスカレータに乗るという間抜けなことをしなければなりません.
2階のデッキにはもっと商店が作られるのかと思っていたら,お店はほとんどありません.好奇心の強い行楽客が2階に上ってきてはがっかりして降りていく姿をよく見かけます.ただし,GranRoof の開業に伴って八重洲地下街の中央口付近の店舗群,通称 "キラピカ通り" が改修されて新しくなり,GranRoof の名前を冠した "グランルーフフロント" としてプロモートされています.
東京駅は,常時どこかで工事が行われており,工事が止むことのない巨大な駅です.毎日通勤で使ているとくまなく知っている気がしますが,ところが知らないところがまだまだたくさんある,そういう迷宮のような魅力のある駅です.
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