寛政五年丑
昨日ポストした記事の続きです.近場の稲荷神社を訪れました.境内は現在主要な交通路となっている道路に隣接しているものの,参道の入り口はそれとはまるで正反対の無関係な道路に面しており,往時の交通路は現在のものとかなり異なっていたことがわかります.
長い参道の両側は植木畑になっていて,何とものどかな田舎の神社という風情ですが,立派な石造りの鳥居に刻まれた年号を読むと "寛政五年丑" と読めます.これは西暦でいうと1793年頃に相当しますので,幕末よりはかなり前,文化文政のちょっと前,という時代であることがわかります.近郷の氏子たちがお金を出し合って建てたものだと思いますが,長く立派な参道から察するに,かなりの信仰を集めた神社であったのでしょう.
稲荷神社では定番の "奉献" と刻まれた狐の像がありますが,結構近代的な狐の顔をしている印象なので,この像は近年建てなおされたものかもしれません.
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