稲波のオオヒシクイが124羽に
例年冬になるとシベリアあたりからヒシクイの亜種の一つオオヒシクイ Anser fabalis middendorffii が日本にやってきます.関東地方で有名なのは茨城県霞ヶ浦南岸の稲波干拓地.ここは田んぼと蓮田が広がっている農地ですが,冬の農閑期にはオオヒシクイの群れがやってきて,数か月間滞在します.
数年前からは運河の土手沿いに人が常駐する観察小屋が建てられ,訪れる人に最新の情報を提供してくれます.今日はお天気が良くて気温も上がり,おまけにこの季節につきものの強風が無かったので,良い機会とばかりに訪れました.今日のオオヒシクイは124羽という多数に上っています.このような多数の個体が訪れたのは私の記憶ではここ20年では初めてではないかと思います.例年は40-50羽のことが多いので,その2倍以上です.なぜなんでしょうね?
田んぼに隣接した運河には多数のオナガガモが羽を休めており,堤防に上がり込んで人の近くで日向ぼっこをしているものも目立ちました.うーむ,これも初めて見る光景.常駐している人が言うには,最大で4,000羽ほどのオナガガモがいるのだそうです.日向ぼっこしているさまは,まさに “Birds of a feather flock together.”
ほかには,田んぼの中にタゲリの群れがいました.猛禽はノスリ,トビ,ミサゴ.小鳥類は距離が遠くてよく観察できませんでしたが,長時間観察すれば多種の鳥が見られることと思います.
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コメント
ちなみに,このオオヒシクイを見守っている地元の団体の Web サイトはこちらです.
http://relaxbach.sakura.ne.jp/hisikui/
投稿: 俊(とし) | 2015/02/11 20:24