夏の空気がやって来た
当地に移り住んでもう20年以上が経つのですが,毎年この季節になると強く感じるのが,夏の空気の到来です.以前,東京や神奈川に住んでいた時にはこのような感覚を感じることはほとんどありませんでした.しかし,当地では自然が多く残っているせいでしょうか,春が盛りを迎え,日差しが強くなり,大陸からの寒気が衰えるとともに,南から暖かく湿った空気の塊がやってくるのが非常にはっきりと感じることができます.
この感覚は朝よりも,むしろ夕方から夜にかけてが顕著です.夜8時ころ,最寄駅から自宅への道を急いでいるときに,水を入れ始めた田んぼで様々な種類のカエルが鳴くのを聞き,初夏の星座,しし座,おとめ座,うしかい座などを眺めていると,はるか東南アジアから海の上を吹いてきた暖かく湿った空気が顔に当たり,ああ,夏が来るのだと感じては,季節の移ろいを楽しむことができます.
このような心地よい感覚を味わえるのは短い間で,じきにちょっと歩くだけで蒸し暑く汗ばむようになるので,今は非常に貴重な季節と言えるでしょう.
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